はじめに
こんにちは、Hareruya Prosの松浦 拓海(@ura_frst)です。
今回は、アメリカのシアトルで行われたプロツアー『サンダー・ジャンクション』に参加してきたので、その大会レポートとなります。
前回の記事の最後でも触れていましたが、今回のプロツアーは9勝以上できなければ1年継続して参加してきたプロツアーの参加権利が途絶えてしまう絶体絶命の状況でしたが、結果はなんとトップ4(3位)!これにより、世界選手権と今後3回分のプロツアーの参加権利を獲得!一緒に練習した森山ジャパンのメンバーで1位(井川さん)から2位(高橋さん)、3位を独占するという最高の結果を得ることができました。
今回の記事では、軽くプロツアー全体を振り返りながら、後半ではスタンダードの「ボロス召集」についてサイドボーディングなどを含めて解説していこうと思います。
プロツアー振り返り
ドラフト
前回の記事でも課題としていたように、自分はリミテッドの技術に大きな課題を抱えています。アグレッシブではない戦略も使いこなせるように練習したかったところですが、今回も発売から大会までの時間が非常に短いので決め打ちぎみに戦略を立てる必要があると考えました。ということで、自分のプレイスキルやピックに迷いが生まれないためにも、アグレッシブな戦略に絞ろうと決めました。
『サンダー・ジャンクションの無法者』環境の青は、カードの多くがアグレッシブではない戦略で力を発揮するカードが多く、どの色と組み合わせてもアグレッシブにならないので、環境最強レアの《乱伐者、ボニー・ポール》を初手で引かない限りは、青以外の4色で今回はドラフトをすることにしました。
練習段階では黒赤、緑白の戦略がマルチカラーのカードも強くて気に入っていたのですが、緑はアリーナでも人気で本番でも人気になることが予想できたため、本番で特に良いレアが出ない限りは黒赤に決め打ってピックしようと思っていました。黒赤は、デッキに入れることを許容できるクリーチャーの種類がほかの色より多いので大失敗しにくいと感じたのも理由の一つです。
1日目
《金脈のハイドラ》を初手でピックして1パック目はマナクリを中心に緑のカードをピック。赤緑か緑白を狙っていたところ、2パック目の2手目で《熾天使の馬》をピックできたので、そのまま緑白に突っ込みました。
1パック目で赤いカードを取ったりした関係で少しカードが足りていませんが、《群れと話す者、ミリアム》が遅い巡目で流れてきたりで最終的にはギリギリデッキになりました。
乗騎クリーチャーを出してガンガン殴っていきたいデッキとマナクリが戦略と合っていなかったり、除去がたったの1枚など不安な要素が大きいですが、乗騎クリーチャーから《群れと話す者、ミリアム》などブン回りもあるので、回ってくれれば勝てるかもなという感想でした。
軽い乗騎クリーチャーなどを展開してから《鞍上からの投擲》や、数種類ある白のエンチャント除去の流れが緑白の基本的な勝ちパターンなので、みなさんは除去もしっかり取ることをおススメします。
2回戦では、殿堂プレイヤーのベン・スタークさんに1本目を取って、2本目では盤面的にあと1ターンで勝てそうだなというところで《批判家刺殺》+《しっぺ返し》で押し切られてしまいました。続く3本目では土地を引き続けて負けてしまい悲しかったです。
切り替えて3回戦、同じく殿堂のガブリエル・ナシフさんとの試合では、接戦の末の延長ターンにギリギリでなんとか殴り切って勝つことができました。
2日目
初手は《財宝使い、マグダ》。このカードは「悪事を働く」ことで真価を発揮するので、ピックした時点で赤黒を目指そうと思っていたところ、1パック目で《焦熱の射撃》2枚や《渋面の盗人》《陽気な擲弾兵、薬瓶砕き》などをピックすることに成功し、そのまま一直線で黒赤に行きました。
3-0までするのは難しそうで、ただ0-3はしなさそうかなという手ごたえでした。結果としては、相手のカードにしっかり除去を当てる展開が続いて3-0できたので良かったです。
スタンダード
今回は「ボロス召集」を選択しました。自分のプレイにあったデッキ選択ではあると思いますが、実は大会前はあまりポジティブな印象は持っておらず、できればほかのデッキを使用したいと思っていました。
ボロス召集についてネガティブだった理由は、プロツアーの参加者の多くがボロス召集をしっかり意識したデッキを持ってくることが想像できたこと。新カードの《害獣駆除》などボロス召集が嫌なカードが増えていることが挙げられます。
なので、練習期間ではゴルガリミッドレンジやエスパーミッドレンジを練習していたのですが、ゴルガリは版図ランプ、ティムールランプとの相性差を改善できず、エスパーは《喝破》などインスタントタイミングのカードが多く、自分のプレイスタイルに合いませんでした。また《婚礼の発表》の有無など、構築の幅の広さから納得のいくところまでたどり着けないと判断して急遽ボロス召集を選択しました。
前環境からボロス召集はプレイしていたデッキなので理解しているつもりでしたし、プレイにも自信はありました。ほかのデッキがしっかり意識していてもブン回りが結局勝ったり、相手が毎回全体除去を撃てるとは限らない上に1枚なら乗り越えることも割とあるので、思っている以上にデッキの強さを感じて、徐々にボロス召集にポジティブな印象を持つことができました。
相手の事故に救われたり、ブン回ったりで総合して運がよかったとは思います。4色レジェンズなど想定していなかったデッキと対戦した場合でも、自分の動きを相手に押しつけるデッキなのでプレイに迷うこともなく、1つのミスが命取りになるプロツアーの舞台において自分にとって良いデッキ選択ができたと思います。
あと1勝でトップ8が確定する状況で迎えた14回戦のカール・サラップさんとの試合では、1本目を僅差で落とした後に3本目に特大の事故をして負けてしまいました。その後しっかり切り替えて、15回戦のアーネ・ハーシェンビスさんとの試合ではうまく立ち回ることができて勝てたのは良かったです。
14回戦と15回戦は動画にも残っているので、気になる方は見ていただけたら嬉しいです。大会を通して負けを引きずらずにしっかりプレイできたのが良かったですね。「事故らなければ勝つ!」とデッキのことを信じることができたのも精神的に良かったかもしれません。
思考解説 ~あのとき何を考えていたか~
ここでは、15回戦アーネさんとの2戦目を解説したいと思います。ターンごとに何を考えていたか、全体除去への警戒をどうしていたかなどゲーム中の思考を共有します。
初手はこちら。1ターン目は《内なる空の管理人》しかプレイできるカードがないので管理人をプレイ。
2ターン目は《敬虔な新米、デニック》や《大洞窟のコウモリ》が出てこずにそのままターンが帰ってきたので、《忠義の徳目》か《喉首狙い》や《切り崩し》といった除去、打ち消しの《喝破》を構えられていることが考えられます。
メインで《毅然たる援軍》を出して《内なる空の管理人》の効果を使っていく選択肢もありましたが、《害獣駆除》を持たれていると、それらのカードを温存されたまま盤面を処理されてしまいます。
そうなった場合、打ち消しがなければ次のターンに《ウラブラスクの溶鉱炉》を通すことには成功しますが、アーネさんのリストには《ティシャーナの潮縛り》が3枚、《第三の道のロラン》が1枚と《ウラブラスクの溶鉱炉》を対処できるカードが多く採用されていたので、《ウラブラスクの溶鉱炉》を中心にプレイするのは良くないと判断しました。そのため、《イーオスの遍歴の騎士》を優先して出すのを目標にプレイすることにして、このターンはエンドを選択しました。
相手のエンドに《毅然たる援軍》をプレイし、3ターン目もそのままターンが帰ってきました。このときの手札は《毅然たる援軍》《イーオスの遍歴の騎士》《ウラブラスクの溶鉱炉》《上機嫌の解体》《石術の連射》です。
《喉首狙い》は1枚プレイされましたが、《忠義の徳目》か2枚目以降の除去、《喝破》や《ティシャーナの潮縛り》を構えているだろうと想定して、それらが直撃してしまう《ウラブラスクの溶鉱炉》ではなく、《毅然たる援軍》から《イーオスの遍歴の騎士》と動くことにしました。
もし《喝破》を持っていなかった場合は、《イーオスの遍歴の騎士》に《ティシャーナの潮縛り》を使った後に《喉首狙い》も使わないといけないので、相手のカードを2枚使わせることができます。
《喝破》を完全にケアするのであれば、ここで何もせずにターンを返して相手のエンドに《毅然たる援軍》をプレイするのも選択肢ではありましたが、その動きをしても次に土地を引かないと《イーオスの遍歴の騎士》に《喝破》を撃たれてしまいます。
《喝破》を持っているかは確定していないので、単純に通ったときのメリットが大きいのと、もし持っていなかった場合《忠義の徳目》から《婚礼の発表》などの動きが間に合ってしまうことも嫌なので自分のターンに動き出しました。
実際には《毅然たる援軍》に《喝破》を撃たれました。それであれば、次のターン2体タップで《イーオスの遍歴の騎士》か《ウラブラスクの溶鉱炉》をプレイすることができるので悪くない交換です。
4ターン目も動かずにエンドされました。トップは《反逆のるつぼ、霜剣山》。前のターンからプレイされそうだなと予想していたカードに加えて、《放浪皇》が追加されましたが、《放浪皇》はこの盤面では影響が薄いので前のターンと同じことを考えていました。
なので《イーオスの遍歴の騎士》に《喝破》を撃たれるのが嫌ということで《ウラブラスクの溶鉱炉》をプレイすることに。想定していた通り、《ティシャーナの潮縛り》をプレイされました。《石術の連射》で《ティシャーナの潮縛り》を除去して《ウラブラスクの溶鉱炉》を維持するか、《上機嫌の解体》を撃ち《イーオスの遍歴の騎士》を出す2つのプランを検討しましたが、確実にイーオスを通すことを優先して後者のプランを選択しました。
着地した《イーオスの遍歴の騎士》で捲れたカードも、《イモデーンの徴募兵》《イーオスの遍歴の騎士》と大当たりだったので良かったです。
5ターン目は前のターンに加わった《イモデーンの徴募兵》か《イーオスの遍歴の騎士》をプレイする選択肢がありましたが、《ティシャーナの潮縛り》の2枚目で《イモデーンの徴募兵》を無効にされるのは嫌ですし、《イモデーンの徴募兵》は5枚目の土地を引いたら「出来事」でプレイする選択肢もあります。《害獣駆除》で盤面が減って《イーオスの遍歴の騎士》が腐ってしまう前に、《喝破》をケアして5体タップで《イーオスの遍歴の騎士》を出しました。
《放浪皇》の[+1]で先制攻撃が《ティシャーナの潮縛り》について《イーオスの遍歴の騎士》を討ち取られるのが嫌なので、メインで《ティシャーナの潮縛り》を除去して戦闘。予想通り《放浪皇》が出てきて[-2]で1体は《イーオスの遍歴の騎士》が倒されてしまいましたが、前のターンに《害獣駆除》を撃たれなかったので持っていないと判断して《イーオスの遍歴の騎士》でめくった《ヴォルダーレンの美食家》を全展開し、次のターンの《イモデーンの徴募兵》で一気に詰めようと考えました。
そのあとは《大洞窟のコウモリ》が出てきた後のトップで《門道急行の事件》を引き当てて勝利となりました。
この試合ではこちらの手札が理想的で、相手に《害獣駆除》を撃たれませんでしたが、もし持たれていても《イーオスの遍歴の騎士》が出るまで《害獣駆除》が直撃しない展開を続けながら、カウンターや《ティシャーナの潮縛り》を回避して《イーオスの遍歴の騎士》に繋げられたことが勝因となりました。
デッキ解説:ボロス召集
ボロス召集の使い方
基本的な戦い方の解説です。戦い方は1本目と2本目以降で変わってきます。
ミッドレンジ系のデッキとの対戦では1本目から全体除去が飛んでくることが少ないので、《イモデーンの徴募兵》は確実に仕留めきれる場面まで取っておいて、盤面の展開を優先したほうが良い場合が多いです。
2本目以降では、《害獣駆除》《危難の道》《一時的封鎖》を食らっても3マナの《イモデーンの徴募兵》は生き残るので、1本目のように展開を続けずに致死量のダメージではなくても早めにイモデーンを出すことが有効になる場合もあります。
《毅然たる援軍》の使い方も大事になってきます。全体除去を撃たれたあとに相手のターンの内に復旧ができるので《イモデーンの徴募兵》の打点を担保したり、《害獣駆除》で本体が流れないので《イーオスの遍歴の騎士》を出す手助けとして1本目以上に価値が高いです。
採用したカード
ここからは採用カードについて解説していきます。自分は《戦導者の号令》《血滾りの福音者》《ヨーティアの前線兵》の6枚以外は確定枠だと思っているのでそれらをなぜ採用したのか、またそのほかの候補枠について話していきます。
《戦導者の号令》
1本目はクリーチャーが全体除去で対処されないため、後半に大量のクリーチャーが残る展開になり効果的に働くので勝利貢献度は非常に高いです。
サイド後は、全体除去やエンチャントを処理される可能性があり有効に働かないこともあるので、サイドの専用カードと入れ替えることが多いです。よくサイドアウトするとはいえ、1本目の勝率を大きく上げてくれるカードだと考えているのでメインデッキに3枚投入しました。
《血滾りの福音者》
《イーオスの遍歴の騎士》で手札に加えられる全体強化枠。ブン回りの展開以外でも、イーオスに繋がりやすくなります。3ターン目にプレイできたときは良い動きをしますが、《切り崩し》などで簡単に除去されるので全体強化役としてはやや力不足です。
同じ3マナでは《戦導者の号令》のほうが強いですが、《戦導者の号令》が複数手札に来るより《戦導者の号令》を貼ってから《血滾りの福音者》を出したほうが強いですし、《血滾りの福音者》が出たあとに《戦導者の号令》を貼るのも強いです。つまり、枚数を分けて入れるのが良いと判断しました。
《ヨーティアの前線兵》
1ターン目に出すことができ、アーティファクトでもあるので《上機嫌の解体》を撃ちこむことも可能です。ただし《切り崩し》が当たってしまうので、《上機嫌の解体》の対象にするときには注意が必要です。
このデッキは1ターン目にどうしてもカードをプレイしたくて、2ターン目に1マナのカードを2枚プレイするか《毅然たる援軍》をプレイしたいデッキです。自分が白単人間を使っていたときの感覚では、1マナが《ひよっこ捜査員》《ヴォルダーレンの美食家》《内なる空の管理人》の12枚だと1ターン目にプレイできないこともあったので、14枚は欲しいと思っていました。
とはいえ、トークンが出たりするわけではなく単体で弱いカードなので、2枚は引きたくないと思い、1枚のみの採用で妥協して13枚にしました。
採用しなかったカード
《養育するピクシー》
1マナのクリーチャーではあるものの、1ターン目にプレイする場合は《ヨーティアの前線兵》より弱いので採用しませんでした。《門道急行の事件》や《イモデーンの徴募兵》を使いまわす動きは強力ですが、デッキが回っている前提の動きです。
1本目は回っていれば高い勝率が出ると思っているので、回った後の動きを強化するこのカードは1本目に欲しいカードではありませんでした。安定性を重視したので、爆発力を重視するのであれば採用するのも手です。
《千番目の月、アニム・パカル》
除去られずに生き残れば相当強いです。ただ生き残ることは稀なので今回は採用しませんでした。《血滾りの福音者》を1枚こちらに差し替えて、このカードのパワーに賭けてみるのも面白いかもしれません。
土地
《魂の洞窟》と《ミレックス》の枚数について
《魂の洞窟》は非常に強力な土地で、コントロールデッキや《かき消し》《喝破》に対して簡単に立ち回ることができます。
しかしデメリットも多く、《上機嫌の解体》《門道急行の事件》《戦導者の号令》とクリーチャーではない重要なカードたちを唱えることができないこともあります。初手の土地が《魂の洞窟》2枚だけではキープできないので、2枚以上手札に来てほしくないということで全部で2枚に抑えました。
《ミレックス》も同様で後半に強い土地ですが、2枚引いてしまうと無色土地が並ぶことになるので動きに影響が出ます。《魂の洞窟》以上に2枚引いてしまうと動きにくくなるので、もし次の大会に出るなら1枚にして代わりに《スランの門》を1枚採用するのもいいかもしれないと思いました。
《日没の道》
ダメージなく2色出る土地ですが、タップインに耐えられず使用を断念しました。これのせいで2ターン目に《イーオスの遍歴の騎士》が出なかったりするのが許せませんでした。
サイドボーディングガイド
エスパーミッドレンジ(1本目がとても有利なのでやや有利)
vs. エスパーミッドレンジ
プロツアー本戦では5試合対戦して3-2でした。このマッチアップにおいて、先ほど触れたアーネさんとの試合のような手札ではないときは、だいたい2ターン目の《害獣駆除》はケアできないので割り切って思いっきり展開していきます。
実際に動画に映っている通り、14回戦のカールさんとの試合では、持たれていたら直撃する展開をしています。4回戦で当たったローガン・ネトルさんとの試合でも同じような動きをして、しっかり2回直撃して逆ストレートで負けました。ただ、ケアしてもいつか展開することになるので必ず撃たれます。持たれていなかったときに、一番勝てる可能性が高い動きをすることが大事だと考えています。
大体このサイドチェンジをしましたが、《一時的封鎖》が入っていたり《敬虔な新米、デニック》や《大洞窟のコウモリ》が少なめなリストなら、《門道急行の事件》2枚と《失せろ》2枚を入れ替えます。《大洞窟のコウモリ》が多めなら《門道急行の事件》はサイドアウトしないことをオススメします。
また、全体除去を食らう前に《イーオスの遍歴の騎士》を出したり、《ウラブラスクの溶鉱炉》を出すことが非常に重要になってきます。もし、もう一度大会に出るなら《ウラブラスクの溶鉱炉》は4枚でもよかったかもしれません。
ディミーアミッドレンジ(有利)
vs. ディミーアミッドレンジ
《失せろ》は地図・トークンを使われるのが気になりますが、《黙示録、シェオルドレッド》やミシュラランド、このマッチアップでは関係ないですが《一時的封鎖》などのエンチャントまでいろいろなカードを処理できるので採用しています。
エスパーと違って全体除去が《危難の道》なので《大洞窟のコウモリ》との相性が悪く、相手が《大洞窟のコウモリ》をプレイするのを遅らせる場合もあったり、《危難の道》で《大洞窟のコウモリ》が流れたりすると《イーオスの遍歴の騎士》などこちらの展開が間に合う場合もあります。
2本目以降はエスパーと同じように《ウラブラスクの溶鉱炉》が重要です。このカードを貼った後の負け筋として《黙示録、シェオルドレッド》などに素早く殴り倒されてしまうことがあるので、《失せろ》のような除去を追加しています。
ティムールランプ(有利)
vs. ティムールランプ
今大会では対戦機会はありませんでしたが、大体こういうサイドチェンジをしていたと思います。今回自分は墓地対策を用意しませんでした。理由は、サイド後は《産業のタイタン》や《乱伐者、ボニー・ポール》などのクリーチャープランで墓地対策を乗り越えてくることがあるからです。《ゴバカーンへの侵攻》を変身させて全体除去に耐性をつけて殴っていくプランが一番勝てるのではないかと考えたので、《ゴバカーンへの侵攻》を4枚採用しています。
ボロス召集
vs. ボロス召集
《門道急行の事件》はタフネスが上がらないので、パワーだけが上がっても相手のトークンと結局相打ちになってしまうため本来の強さを発揮できません。正直、運の要素が大きいマッチアップなので、しっかりマリガンしてブン回すことを狙うのが大事だと思います。
版図ランプ(有利)
vs. 版図ランプ
(編注:サイドボードの入れ替えに一部誤りがあったため修正いたしました)
全体除去の枚数次第で勝率は変わってくると思いますが、《集団失踪》の場合は《ゴバカーンへの侵攻》で対抗することができますし、《太陽降下》の場合は《イモデーンの徴募兵》が走り切って間に合う展開もあります。《一時的封鎖》は《失せろ》や《邪悪を打ち砕く》で対処をすることも可能なので、エスパーの《害獣駆除》よりも隙があるのでうまくかわすことができれば勝利は目前です。
おまけ
今回のごはん、ロブスターサンドとクラムチャウダー
店内に「賞を毎年獲得してます!」とポスターが貼られていました。食べたこともなかったし、ロブスターはシアトルの名物だということを聞いていたので頼んでみました。クラムチャウダーは15ドルぐらいだったと思います。本当に美味しかったです。ロブスターサンドもめちゃくちゃ美味しかったですが、35ドルと高額だったので日本でラーメンを5杯ぐらい食べれる値段ということを考えるともう頼めないかもしれません(笑)。
会場で行われたパーティと朝食
大会前日はタコスやクッキーなどが出ました。美味しかったので大量に食べてきました。大会中はスターバックスのコーヒーが飲み放題だったり、朝ごはんとしてパンが何種類も用意されていておいしかったです。
ということで、今回は最高の結果を手にして大成功のプロツアーでした。これにより、3個先までのプロツアー権利と世界選手権が確定しています。次回はオランダ・アムステルダムで『モダンホライゾン3』ドラフトとモダン構築が行われます。
現行のシステムは、強豪プレイヤーもプロツアーのチェインが簡単に途絶えてしまうシステムなので、今回のトップ8に気を抜かずに勝ち星を積み上げられるように頑張りたいと思います。5月は配信の頻度を上げてやっていったり、しばらくプレイしていなかったパウパーの神挑戦者決定戦に参加したりもする予定です!そちらもよろしくお願いします!
また次回の記事でお会いしましょう!ではまた!