《________ Goblin》などステッカーやアトラクションを用いるカードが禁止に!さらに《きらきらするすべて》がパウパーで禁止!

晴れる屋メディアチーム

5月13日の禁止制限告知を受けて

皆さん、こんにちは!晴れる屋メディアです。

2024年5月13日、マジック公式より禁止制限告知が発表されました。

今回の禁止改定により大きな影響を受けたフォーマットはレガシーとパウパーです。

ステッカーとアトラクションが禁止に

Playable Delusionary HydraMerry-Go-Round

レガシー・ヴィンテージ・パウパーにおいて、ステッカーとアトラクションを用いるカードが全面的に禁止となりました。統率者戦では思う存分、使っていきましょう。

それではなぜ、ステッカーとアトラクションが禁止とされたのでしょうか。

マジック公式の説明によるとステッカーやアトラクションが収録された『Unfinity』は元来ジョーク・セットであり、いわゆるアンシリーズ(銀枠)として発売されたものでしたが、「統率者戦で楽しく使って欲しい」という思いから、一部のカードを実験的に「エターナル・フォーマットで使用可能なカード」として収録しました。

このとき、「統率者戦では使用可能で、レガシーなどでは使用不可」とする方法がなかったのです。

『Unfinity』の一部カードを使用可能にした主な目的は、ステッカーやアトラクションを用いるカードを統率者戦でプレイできるようにすることでしたが、特定のカード群を統率者戦では使用可能でレガシーでは使用できないとする方法は今のところありません。私たちはこれらのカードのパワーレベルについて、レガシーでときどき試されたら楽しいサプライズである程度だと考えていました。

このような事情により、レガシーやヴィンテージでも『Unfinity』の一部のカードが使用可能だったわけですが、《________ Goblin》が予想に反してレガシーで頻繁に使われてしまったことで、プレイヤーに「ステッカー」メカニズムと関わる義務感を与えていました。

________ Goblinファイレクシアの変形者

例えば、レガシーでは《ファイレクシアの変形者》《________ Goblin》のコピーとしてプレイする機会も訪れます。こういったケースも考慮すると、「ゲームの開始時にお互いがステッカー・デッキを提示した方が良い」という理屈になり、多かれ少なかれ、ステッカー・デッキを用意する義務感がすべてのプレイヤーに発生してしまいます。

また、リスト非公開性の大会においては「ステッカーを用いるカードがデッキに入っていないのに、ゲーム開始時にステッカー・デッキを提示する」ことで、自分の使用デッキをゴブリンや赤単プリズンに偽装するといったことも可能でした。

剣を鍬に血染めの月Underground Sea

これをやられた側のプレイヤーは、ANT相手に《剣を鍬に》を求めてマリガンさせられたり、ありもしない《血染めの月》を警戒してフェッチランドから《Underground Sea》ではなく《島》を持ってきたり、といったことが起り得ます。このような体験をさせてしまうことは、あまり良いとはいえません。

同様の理由で、アトラクションも禁止となりました。

《________ Goblin》禁止の影響は大きい?

________ Goblin上流階級のゴブリン、マクサス血染めの月

《________ Goblin》はジョーク・セットのカードの垣根を越えて、現レガシー環境トップメタのデッキに4枚フル採用されるほどの活躍を見せました。

古えの墳墓裏切り者の都猿人の指導霊

《古えの墳墓》《裏切り者の都》などの2マナでる土地と《猿人の指導霊》《水蓮の花びら》との組み合わせから1ターン目に着地することも珍しくなく、最大で赤6マナを獲得してゲームを決定づけるムーブを実現するパワーがありました。

今回の禁止により、ゴブリン赤単プリズンにおけるブン回りの再現度が少し下がることになりそうです。

________ Goblin復讐する狩人真紅艦隊の准将

また、パウパーではターボイニシアチブの主力として活躍をしていました。

ターボイニシアチブは《復讐する狩人》《真紅艦隊の准将》をいかに早いターンに着地させるかが生命線となるデッキでしたので、《________ Goblin》が禁止になるとかなりパワーダウンとなりそうです。《________ Goblin》はマナ加速をしながらブロッカーとしても機能するため、「イニシアチブ」や「統治者」を維持するのに役立ちました。

このように、《________ Goblin》はレガシー、パウパーの一線級で活躍していたカードだけに、メタゲームへの影響力は大きそうです。

パウパーで《きらきらするすべて》が禁止に

きらきらするすべて

今回、パウパーにて《きらきらするすべて》が禁止カードとなりました。詳細については、公式の記事をご確認ください。

きらめく鷹コーの空漁師羽ばたき飛行機械ジンジャーブルート

《きらきらするすべて》ボロスシンセサイザー(プリズムホーク)親和などで採用されていました。

コモン限定構築における除去カードの性能では、飛行クリーチャーや《ジンジャーブルート》《きらきらするすべて》がつくだけでゲームが詰んでしまうことも少なくありません。

《きらきらするすべて》は、相手にすると決してタップアウトしたくなくなるカードだ。早く回答を用意しないとたやすくやられてしまい、ゲーム後半になっても心配が尽きることはない。そのプレイパターンはあまり楽しめるものではないだろう。《きらきらするすべて》は、私たちが押し戻そうとしていたパウパー環境の速度を加速させ、また極端なゲーム展開を生み出しているのだ。

公式も、《きらきらするすべて》の極端なカードパワーについて言及しております。

僧院の速槍

思えば、前回の禁止改定では《僧院の速槍》が禁止されましたが、早いターンに一方的な展開を作り上げてしまうようなカードはパウパーではオーバーパワーだと判断されるようです。

今週末はパウパー神!有力デッキは?

パウパーといえば、今週末の5月18日(土)は『第7期パウパー神挑戦者決定戦』が開催されます!

このタイミングで《きらきらするすべて》が禁止されたことにより、持ち込むデッキを再考するプレイヤーの方々も多そうです。

トレイリアの恐怖殺し渦まく知識

トップメタのカルドーサレッド・親和・ボロスシンセサイザーなどが前回&今回の禁止改定でポジションをやや下げたと考えれば、有力デッキの筆頭はディミーアテラー(青黒コントロール)となりそうです。

ドロー・打ち消し・除去・フィニッシャーが高いレベルで揃っています。

カルニの庭命取りの論争カザド=ドゥームのトロール

また、アグロ系のデッキが弱体化したことで、除去コントロールとしてさらに安定度が増したゴルガリガーデン(カルニブラック)にも注目です。

パウパーのカードパワーと思えないアドアドしい動きがたまりません。

次の禁止制限告知はいつ?

悲嘆オークの弓使いギルドパクトの力線

支配的な強さのデッキが登場するごとに、バランス調整の意味合いで発令される禁止制限告知。次はどんなタイミングで発表されるのでしょうか?

その時期については、今回の禁止制限告知でもしっかりと予告されております。

『モダンホライゾン3』の発売後に予定されている次回の禁止制限告知は、スタンダードのカードの禁止を検討する回となります。私たちの理念を改めてお伝えしておきますと、スタンダードへの変更は極端に歪んだ異常値がない限り1年に回、夏の時期にのみ行うことにしています。私たちは引き続き、次回の禁止制限告知までのメタゲームを注視していきます。

とのことで、2024年6月24日が次回の禁止制限告知の予定日です。

今後も禁止制限告知を含め、晴れる屋メディアではマジックの新しい情報を随時お伝えしていきます。引き続き、楽しいマジックライフをお過ごしください!

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