統率者戦デッキ公式プレビュー!
みなさんこんにちは、コジレック野郎のいってつです。
メディアチームの統率者戦担当として、大好きなデッキ「コジレック」についてたびたび発信してきましたが、とうとうウィザーズ・オブ・ザ・コースト様より統率者デッキをまるごと紹介する公式プレビューの大役を仰せつかりました!
晴れる屋メディアから紹介するデッキは『エルドラージ侵攻』!新旧エルドラージが集結する夢のデッキが登場します!
今回晴れる屋メディアから発表するカードは21枚!
21枚の新カードだぞ!!
これまでのエルドラージデッキ
これまで伝説のエルドラージはどれも固有色が「なし(無色)」でした。
一方で、《変位エルドラージ》などの欠色エルドラージたちは、それ自身の色は持たないものの、固有色は持っています。つまり、《大いなる歪み、コジレック》デッキに《コジレックの帰還》を入れることはできないのです。
統率者をエルドラージにしつつ、欠色エルドラージを使う方法は今までありませんでした。
ですが、今日からは違います。
エルドラージ統率者、来たる
《合体した非道、ウラレック》
あなたがエルドラージ・呪文1つを唱えるたび、
を支払ってもよい。そうしたなら、あなたがコントロールしているすべての呪文をコピーする。その後、あなたがコントロールしていて起動型や誘発型でありこの能力でないすべての能力をコピーする。それらのコピーの新しい対象を選んでもよい。
固有色は5色すべて!これまで仲間外れだった「欠色」エルドラージもデッキに入れられます!
エルドラージ呪文を唱えたとき、追加でを支払うと呪文をコピー!能力もコピー!
例えば《世界を壊すもの》を唱えたときに追加でを支払うと、《世界を壊すもの》が2体出てきたうえで、《世界を壊すもの》の誘発型能力もコピーされるのです!
《隆起する災い魔、アズラスク》
隆起する災い魔、アズラスクやあなたがコントロールしていてこれでない無色のクリーチャー1体が死亡するたび、あなたは経験カウンター1個を得る。
:ターン終了時まで、あなたがコントロールしているすべてのクリーチャーは+X/+Xの修正を受ける。Xは、あなたが持つ経験カウンターの個数に等しい。ターン終了時まで、あなたがコントロールしていて末裔や落とし子であるすべては破壊不能と滅殺1を得る。
こちらも固有色は5色すべて!
3マナと超軽量!エルドラージが生まれ、死んでいくさまを見て経験を貯めていき、力を蓄えて能力を起動!全体強化で一気に攻め込みます。
エルドラージ・落とし子やエルドラージ・末裔は上位のエルドラージが吸収したマナを蓄える小型のエルドラージ。この落とし子や末裔を吸収して上位のエルドラージが生まれるのですが、《隆起する災い魔、アズラスク》はまさに落とし子や末裔から立派なエルドラージを発生させることができるのです!
まだまだある新規カード
統率者デッキには統率者以外にもたくさんの新規カードが収録されています!1枚ずつ見ていきましょう!
統率者カード(モダン使用不可)
《エルドラージの合流点》
《焦熱の合流点》などの合流点サイクルに無色合流点が追加されてサイクルが完成(?)
除去しながら除去をかわしてマナチャージ!なんてことも可能です。
コジレック野郎視点ではインスタントタイミングでの除去を増やしつつ、統率者コジレックに+3/-3修正を3回当てて一撃21点ダメージもねらえる面白カードです。
《異界の排除分子》
こちらにとんできた除去をかわせるだけでなく、ブロック不可を与えることも可能!「エルドラージ・呪文」なので、《合体した非道、ウラレック》の能力を誘発させることもできます。《月銀の鍵》起動、《異界の排除分子》を唱えてウラレック誘発、《月銀の鍵》の能力をコピーして2枚サーチなんてテクニックも!
コジレック野郎視点ではコジレックのダメージを通せるカードとしてナイス。インスタントを増やすことで《約束された終末、エムラクール》も唱えやすくなりますね!
《転地のビヒモス》
対戦相手の《極楽鳥》や壁がめちゃくちゃに!すべてを逆にするのではなく、自分に都合のいいように選べるのは面白いですね。
《選択的抹消》
2マナ軽いぶんすこしマイルドになった《全ては塵》。単色デッキ相手にはききませんが、貴重な全体除去が増えます!こっちも5色デッキですが、クリーチャーはみんな欠色なので問題なし!
《産卵床の守護者》
毎ターン墓地からエルドラージを回収!やっとの思いで倒したエルドラージが回収されてはたまったものではありません。末裔・トークンが2体出るのも馬鹿になりません。回収したエルドラージを出すのに使ったり、《隆起する災い魔、アズラスク》で一気に強化!
《不和の連れ合い》
《虚空の選別者》を思わせる回避能力ですが、《合体した非道、ウラレック》で《不和の連れ合い》をコピーすればまったくブロックされなくなる!つまり《虚空の選別者》の上位互換です。
《ウラモグの戦慄祖》
《荒廃の双子》を思わせるデザインですが、トークン生成能力が起動型能力に!警戒10/10で殴り続けるだけで十分勝てます!トークンでまかないにくい護法コストもうれしい!
《天使の逸脱者》
基本のパワーかタフネスが1以下のクリーチャーを4/4 飛行・警戒に変身!《見捨てられた碑》などのパワータフネス修正の影響下でも落とし子や末裔を変身させられるのがすごい!
エルドラージデッキ以外にも1/1トークンを大量に生み出せる《輝かしい聖戦士、エーデリン》や《キイェルドーの王、ダリアン》、《個人用セキュリトロン、イエスマン》でも強そうです。(良心が痛まないのなら……)
《水底の異形種》
“唱えた”誘発でクリーチャーのコピーを生成。しかもただのコピーではなく、複数のクリーチャーのスタッツを合計したどでかいトークンとして!トークン生成能力としては珍しく対象を取らないのがナイス。《クローン》のように使え、かつ能力を打ち消されにくいので重たいマナコストの割に隙の少ない呪文です。
《ビスマスの精神裂き》
ダメージを通したら対戦相手のライブラリーから呪文を踏み倒し!呪文がめくれるまで掘り進めるのすごい!追放したカードがライブラリーに戻っていかないので、自分では使い道がないコンボパーツをゲームから追放できるラッキーもあるかも。
《変異した信者》
《暗黒の深部》からマリット・レイジを出しつつ次の呪文を10マナ軽減!?《千年暦》や《一つの指輪》からカウンターを外すのも面白そうです。
レガシーのヘックスメイジ・デプスで《意志の力》が当たらない《吸血鬼の呪詛術士》としても使われるかもしれません。
《忌まわしき監督官》
対戦相手全員からクリーチャーを1ターン借り上げ。速攻は当然としてなぜか滅殺をもっているので対戦相手の盤面はズタズタに!
《騒々しい送り屋》
戦場から離れたときに落とし子生成。これだけだとささやかですが、「無尽」をもっているので4人対戦なら毎ターン3体の生成が可能!
無尽
このクリーチャーが攻撃するたび、防御プレイヤー以外の対戦相手1人につきそれぞれ、このクリーチャーのコピーであるトークン1体をタップ状態かつそのプレイヤーかそのプレイヤーがコントロールしているプレインズウォーカー1体を攻撃している状態で生成してもよい。戦闘終了時に、それらのトークンを追放する。
『モダンホライゾン3』収録カード
『モダンホライゾン3』プレイ・ブースターにも収録される、モダンで使用可能となるカードもデッキに採用されています。
《まばゆい肉裂き》
呪文を唱えるだけで落とし子生成!事実上「無色の呪文は1マナ軽減」でありながら、余剰分を貯金することもできます。
下の能力もダメージソースとして馬鹿にならず、無限にクリーチャーが出入りするコンボが成立すれば無限ダメージに!
コジレック野郎的にも期待できる一枚。《クラーク族の鉄工所》《アシュノッドの供犠台》などで《マイアの回収者》などをループさせるコンボの成立条件を緩和しつつ、自身が無限の注ぎ先になっています!
《荒景学院の戦闘魔道士》
キッカーを払えば置物を追放したりクリーチャーをバウンスしたり。エルドラージとは思えない器用さです。置物に触る能力は「追放」なので《一つの指輪》に触れるのがナイス。
《噛みつく虚空袋》
《パラジウムのマイア》相当のマナクリーチャーですが、マナが溢れたらドローもできるのがナイス。このデッキではマナ加速手段が「エルドラージ・呪文」であることが重要なのでうれしい一枚ですね。
《巨人の先兵》
唱えたとき・攻撃したときに全体に+1/+1カウンター!落とし子や末裔を簡単にサイズアップしてくれるうれしいカードです。
《屈曲地帯》《安息地帯》
アンタップインで無色マナを賄えるフェッチランド。このデッキでは無色マナがでることに明確な意味があります。
そのほかの収録カード
そのほかの収録カードはこちらをご覧ください。
表示されているカード画像は、統率者デッキ収録カードと名称が同一の過去のカードとなります。
注目は《見捨てられた碑》と《エルドラージの寺院》、そして《全ては塵》!エルドラージデッキならではの呪文とマナベースが揃っています。
実質的に6色のデッキなので、ダメージランドはアンタップイン3色ランドとみていいでしょう。
もっとエルドラージを楽しもう!改造デッキ案
買ってそのままでも楽しい統率者デッキですが、自分の好きなカードを入れてデッキを改造するのはもっと楽しいですね!
今回はせっかくのエルドラージデッキなので、クリーチャーはエルドラージのみ、コンボもエルドラージ絡みのみ!というテーマで構築してみました。
無限エルドラージコンボ
統率者を《アズラスク》にして、末裔や落とし子で次元を滅ぼしましょう。これまでのエルドラージデッキでは固有色の都合でできなかったエルドラージのエルドラージによるエルドラージのための無限コンボも搭載します!
カギとなるのは《変位エルドラージ》。《エムラクールの孵化者》などとの組み合わせでは好きなだけブリンク(のみが)可能なコンボでした。
そこに《まばゆい肉裂き》がいれば無限ダメージ!エルドラージカード3枚で成立するコンボです!
ほかにも《うろつく玉座》《選定された行進》などで出るトークンを増やしたり、《アシュノッドの供犠台》でトークン1体から出せるマナを増やしたりしても無限エルドラージ(落とし子や末裔が好きなだけ出せるという意味です)が成立します。エルドラージが4体以上いる状態でブリンクし始めると《マナの残響》でも無限マナに!
《変位エルドラージ》は必須パーツですが、そのほかのコンボパーツは替えがききまくるのでコンボ難度は低め。そもそも無限にならなくても大量にエルドラージを展開できるので、《アズラスク》で全体強化してゲームを押し進めることができますね!
サンプルリスト
ストンピィ
せっかくの多色デッキなんだからありとあらゆる手段でエルドラージのコストを踏み倒して一気に強い戦場を作ろう!
《モンスター・マニュアル》はお手軽踏み倒し。再利用も可能!「唱えた」誘発が利用できないところが惜しいですが、相手のエンド前に《真実の解体者、コジレック》を出せる気持ちよさは格別です。
《対抗激》で対戦相手の統率者を打ち消しつつ手札からエルドラージを唱えるのも最高です。
《吹き荒れる潜在能力》は誰にもまっとうに呪文を唱えさせないというデザインのエンチャントですが、《合体した非道、ウラレック》と面白いシナジーをします。
無限(?)コピーコンボ
戦場に《合体した非道、ウラレック》、《吹き荒れる潜在能力》がある状態で手札からエルドラージ・クリーチャー・呪文を唱えます。デッキのクリーチャー・カードはエルドラージのみです。
エルドラージ・クリーチャー・呪文《A》を唱え、《合体した非道、ウラレック》、《吹き荒れる潜在能力》の能力が誘発。《吹き荒れる潜在能力》を先に解決する。
《A》がライブラリーに戻り、エルドラージ・クリーチャー・呪文である《B》を唱える。エルドラージ・呪文である《B》を唱えたことで《合体した非道、ウラレック》の能力が誘発。
《合体した非道、ウラレック》の誘発型能力を解決。この時点でスタックにのっているほかの能力と呪文は、「《ウラレック》の誘発型能力」と《B》。これを解決したことでそれぞれがコピーされます。コピーされた「《ウラレック》の誘発型能力」を先に解決することで、この時点でスタックにのっている「《ウラレック》の誘発型能力」、《B》、コピー《B》がコピーされます。
これを繰り返すことで、を払い続けることができれば無限にエルドラージ・呪文やスタックにのっている能力をコピーできます。
――もちろんこのチェインを続けるにはを支払い続ける必要があります。
無限《吹き荒れる潜在能力》コンボは難しくても、1回コピーするだけでも十分強力ですし、スタックの積み方次第で自分だけ手札の呪文を解決させることもできます。
自分だけ吹き荒れないコンボ
戦場に《合体した非道、ウラレック》、《吹き荒れる潜在能力》がある状態で手札からエルドラージ・クリーチャー・呪文を唱えます。デッキのクリーチャー・カードはエルドラージのみです。
エルドラージ・クリーチャー・呪文《A》を唱え、《合体した非道、ウラレック》、《吹き荒れる潜在能力》の能力が誘発。「ウラレックの誘発型能力」を先に解決する。
《A》がコピーされ、解決する。続いて《吹き荒れる潜在能力》によってオリジナル《A》が追放され、エルドラージ・クリーチャー・呪文《B》を唱え、《合体した非道、ウラレック》の能力が誘発する。
サンプルリスト
とにかくマナが大量に必要なデッキなので、序盤を耐えるために全体除去を多めに採用しています。
5Cエルドラージフラッシュ
めまいがしそうなデッキ名です。さきほどの《吹き荒れる潜在能力》コンボがかなり面白かったので、《合体した非道、ウラレック》の能力を徹底的にしゃぶりつくす方向でも考えてみました。
ようするに、
①《合体した非道、ウラレック》の能力を2つスタックにのせる
②呪文や能力がコピーされることでを払い続けられる
――ことができれば無限コピーになるわけです。
まずは①の条件から。
単純にエルドラージ・呪文をインスタントタイミングで唱えることで《ウラレック》を二重に誘発させることができます。インスタントタイミングで仕掛けることも可能に。単純にインスタントのエルドラージ・呪文でも点火できますね!
コピーしてを出せるカードとして今回は《エムラクールの孵化者》を利用してみましょう。エルドラージデッキですからね!
では実例をみてみましょう!
無限エルドラージコンボ
戦場に《合体した非道、ウラレック》、《予期の力線》がある状態で手札から《エムラクールの孵化者》を唱えます。
《エムラクールの孵化者》を唱える。《合体した非道、ウラレック》のコピー能力が誘発する。そのまま優先権を離さずに、手札からエルドラージ呪文《A》を唱える。《合体した非道、ウラレック》のコピー能力が誘発する。
コピー能力を解決する。コピー《A》、コピー《エムラクールの孵化者》、コピー「コピー能力」がスタックにのる。コピー《エムラクールの孵化者》を解決する。出たとき誘発により、「落とし子」が3体生成される。
コピー「コピー能力」を解決する。を落とし子2体からまかなう。
ふたたびコピー《A》、コピー・コピー《A》、コピー《エムラクールの孵化者》、コピー「コピー能力」がスタックにのる。以下繰り返しで《A》、《エムラクールの孵化者》と落とし子が好きなだけ生成できる。
《吹き荒れる潜在能力》は一度着地させると《耐え抜くもの、母聖樹》《天上都市、大田原》以外では除去がほとんどできず、コンボへの妨害もかなり難しくなります。
また、《吹き荒れる潜在能力》コンボとほぼ同じことが《うろつく玉座》などでもできますね。エルドラージとエルドラージ(ゴーレム)のコンボです。《石成エンジン》もゼンディカーのアーティファクトなので実質エルドラージです(?)
先ほどの条件の②のほうも、出たときor唱えたときに末裔や落とし子を2体以上生成できるエルドラージはすでにたくさんいるので、パーツの代替性が非常に高いコンボです。
すでに発表された『モダンホライゾン3』の新規カード、《多産攻撃の司令官》《永遠のこだま》もコンボパーツとして使えますね!《多産攻撃の司令官》なら、無限落とし子の成立で無限ダメージも成立します!
エルドラージ・呪文2つ+《玄武岩のモノリス》(アンタップ能力をコピーする)や《劇的な逆転》などでも成立!可能性は無限大です。
コンボが成立せずとも、強力な誘発型能力や起動型能力をコピーできるのが面白いですね!《驚異のるつぼ》の終了ステップ開始時誘発だけでなく、エルドラージたちに与えた護法をコピーして除去を回避したりとかなりテクニカル。
このデッキの《風への放流》はすでに出してしまったエルドラージを再び、しかもタダで唱えなおすことができる素晴らしい一枚!今のうちだぞ!
サンプルデッキ
展望
以上、統率者デッキ『エルドラージ侵攻』をご紹介しました!エルドラージだけで無限にエルドラージを出せるコンボにはゾクゾクしますね!
晴れる屋通販では各種商品の予約を受付中!
晴れる屋では今後も『モダンホライゾン3』の情報を追っていきます!
特に無色統率者デッキを……
それではみなさん、《次元の結節点》でお会いしましょう。