西のメタゲームブレイクダウン
『モダンホライゾン3』の発売を記念して、『東西モダン最強決定戦2024』が晴れる屋トーナメントセンター東京と大阪でそれぞれ開催!
発売からも間もない新環境で、どのようなデッキが台頭してきてるのだろうか。
ここでは、“西”に集まった参加者146名のメタゲームブレイクダウンと注目デッキを紹介する。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
ルビーストーム | 10 | 6.85% |
トロン | 9 | 6.16% |
4Cオムナス | 8 | 5.48% |
ナドゥコンボ | 8 | 5.48% |
アミュレットタイタン | 7 | 4.79% |
マーフォーク | 6 | 4.11% |
果敢 | 5 | 3.42% |
ラクドス想起 | 5 | 3.42% |
ディミーアLO | 5 | 3.42% |
ジェスカイコントロール | 5 | 3.42% |
ドメインズー | 4 | 2.74% |
ディミーアコントロール | 4 | 2.74% |
ボロスエネルギー | 4 | 2.74% |
イゼットコントロール | 3 | 2.05% |
リビングエンド | 3 | 2.05% |
黒単貴重品室 | 3 | 2.05% |
スケープシフト | 2 | 1.37% |
マルドゥエネルギー | 2 | 1.37% |
デス&タックス | 2 | 1.37% |
4Cコントロール | 2 | 1.37% |
エスパー御霊 | 2 | 1.37% |
デスアンドタックス | 2 | 1.37% |
ヘリオッドカンパニー | 2 | 1.37% |
黒単ネクロ | 2 | 1.37% |
エルドラージ | 2 | 1.37% |
グルールムーン | 2 | 1.37% |
マルドゥミッドレンジ | 2 | 1.37% |
エルフ | 2 | 1.37% |
感染 | 2 | 1.37% |
ハンマータイム | 2 | 1.37% |
カスケードクラッシュ | 2 | 1.37% |
黒単想起 | 2 | 1.37% |
スリヴァー | 1 | 0.68% |
ディミーア想起 | 1 | 0.68% |
クラガンウィックシュート | 1 | 0.68% |
ドレッジ | 1 | 0.68% |
ナヤズー | 1 | 0.68% |
バーン | 1 | 0.68% |
ライブラリーアウト | 1 | 0.68% |
エルドラージトロン | 1 | 0.68% |
スカルシュート | 1 | 0.68% |
ボロスミッドレンジ | 1 | 0.68% |
ケシスコンボ | 1 | 0.68% |
マルドゥ想起 | 1 | 0.68% |
イゼットマークタイド | 1 | 0.68% |
オルゾフ想起 | 1 | 0.68% |
サヒーリコンボ | 1 | 0.68% |
ジャンドサーガ | 1 | 0.68% |
スゥルタイミッドレンジ | 1 | 0.68% |
ボロスバーン | 1 | 0.68% |
鱗親和 | 1 | 0.68% |
ティムールエルドラージ | 1 | 0.68% |
ベルチャー | 1 | 0.68% |
親和 | 1 | 0.68% |
アゾリウスコントロール | 1 | 0.68% |
御霊シュート | 1 | 0.68% |
ファントムカース | 1 | 0.68% |
グルールエネルギー | 1 | 0.68% |
合計 | 146 | 100% |
※実際の参加不参加にかかわらず、
提出されたデッキリスト全てが集計対象です。
注目デッキ紹介
ルビーストーム
使用率トップとなったのはルビーストーム。ストームデッキといえば、これまでは《遵法長、バラル》や《ゴブリンの電術師》の入った青赤タイプのものが主流だったが、現代モダンのカードパワーに押されて近年はあまり見かけなくなっていた。
しかし『モダンホライゾン3』で《モンスーンの魔道士、ラル》や《ルビーの大メダル》といった新戦力が加わり、見事トップメタへと返り咲いている。
《モンスーンの魔道士、ラル》は『モダンホライゾン3』で収録された裏面でプレインズウォーカーに変身するクリーチャーサイクルの1枚。インスタントやソーサリーを唱えるたびにコイン投げを行い、勝ったら変身できるという、一見おもしろそうな変身条件だ。
しかし、呪文を連打するストームデッキにおいてこの変身条件はあってないようなもの。ストームカウントを貯めてから裏面に変身して即座に大マイナスを起動すれば、そのままゲームに勝利できるだけのアドバンテージを得ることができる。
《ルビーの大メダル》は『モダンホライゾン3』で再録されたことでモダンでも使用可能となった。全ての赤の呪文のコストが1軽減される能力は凄まじく、この恩恵を最大限生かすためにデッキが赤単色で組まれている。
《無謀なる衝動》や《レンの決意》のような衝動的ドロー呪文がこのデッキのアドバンテージ源になっている。次のあなたのターン終了時までという緩い条件のおかげで気軽にプレイしやすく、相手の手札破壊の影響も受けづらい。
新たなエルドラージを迎えたトロン
ちょうど1年前、『指輪物語』で《一つの指輪》を得て大幅強化されたトロンだが、今年の『モダンホライゾン3』は昨年以上の変化起きているようだ。
発売前から話題の2マナ土地、《ウギンの迷宮》は即戦力として採用されている。2マナを生み出すためにマナ総量7以上の無色のカードを刻印する必要があるが、元から重いカードを採用しているトロンでは問題なく運用できる。
《運命を貪るもの》は、ゲーム開始時に手札から公開することでデッキトップ4枚から好きなカードを選んで残すことができる。3種のウルザ土地をいち早く揃えたいトロンにぴったりの能力だ。マナ総量が7であることから《ウギンの迷宮》との相性も良く、ゲーム終盤には刻印状態から手札に戻し、万能除去付きの大型クリーチャーとして戦場を制圧する。
《コジレックの命令》はマナ加速、ドロー、除去、墓地追放から2つも選べてしまう無色の命令インスタント。トロンデッキの苦手な序盤を除去モードでしのぎつつ、十分なマナを用意できるようになったらドローモードで欲しいカードにアクセスしにいける。落とし後トークン生成から次のターンのビッグアクションに繋いでも良し、墓地利用デッキの多いモダンでは墓地追放も腐りづらいだろう。
エネルギーエンジンを得た果敢
モダンのアグロデッキとして人気の高い果敢。『サンダー・ジャンクションの無法者』で《精鋭射手団の目立ちたがり》が加わり、既に強力なデッキとして流行していた。そんな果敢でも『モダンホライゾン3』の新カードが試されている。
《色めき立つ猛竜》は戦場に出たときの能力でデッキトップを捲り、エネルギーを支払うことでタダで唱えることができるクリーチャーだ。デッキ全体が軽い呪文で構成されたか果敢デッキでは、高い確率で次の呪文に繋げられるだろう。序盤から積極的に攻めていくデッキにぴったりのカードで、果敢に限らずボロスエネルギー等でも採用されている。今後もさまざまなアグロデッキさ採用されうる、今注目の恐竜だ。
《稲妻》に次ぐ1マナ除去としてモダンに定着しつつあるのが《電気放出》だ。与えるダメージが可変できる除去の器用さは、かつての《蓄霊稲妻》が既に証明済みだろう。プレイヤー火力として使うことができない点は《稲妻》に軍配が上がるが、《創造の座、オムナス》や《スランの医師、ヨーグモス》のようなタフネス4以上のクリーチャーにも対処できるのは大きな利点だ。
3度目のホライゾン
『東西モダン最強決定戦2024』、西のメタゲームブレイクダウンをお届けした。
過去のモダンホライゾンを比べてそこまでの衝撃は来ないかもしれない、ともささやかれていた『モダンホライゾン3』。だが蓋を開けてみると、発売直後から今日までメタゲームが目まぐるしく変化しており、どのデッキが勝ちあがるのか全くわからない環境だ。
7月にウィザーズ・オブ・ザ・コースト東京オフィスで行われるエキシビションマッチには、『東西モダン最強決定戦2024』の東西上位3名ずつが招待される。エリア代表として戦う3名が誰になるのか、どんなデッキが勝ちあがってくるのか。これからさらに混沌としていきそうなモダン環境とともに、これからも注目していきたい。