『ブルームバロウ』公式プレビュー！セット最恐のネズミ!?

閲覧注意！！

この夏、2年ぶりのスタンダードローテーションとともに新セット『ブルームバロウ』がやってきます！

『ブルームバロウ』といえば、”動物だけが存在する次元”ということでファンシーな世界・物語になるのかな、と予想していましたが……

閲覧注意

今回晴れる屋メディアがウィザーズ・オブ・ザ・コースト様よりいただいた公式プレビューカード……激ヤバです！

新カード紹介

さっそく新カードを見てみましょう。大丈夫、ここまでは大丈夫です。

《渦巻く精神、ウィック》
伝説のクリーチャー – ネズミ・邪術師

これやあなたがコントロールしていてこれでないネズミ1体が戦場に出るたび、あなたがカタツムリをコントロールしていないなら、黒の1/1のカタツムリ・クリーチャー・トークン1体を生成する。そうでないなら、あなたがコントロールしているカタツムリ1体の上に+1/+1カウンターを置く。

,カタツムリ1体を生け贄に捧げる：これは各対戦相手にそれぞれ生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい点数のダメージを与える。その後、あなたはその生け贄に捧げたクリーチャーのパワーに等しい枚数のカードを引く。
2/4

戦場に出るとカタツムリが戦場に出てきて、その後のネズミが出てくるとそのカタツムリが育っていき、最終的には各対戦相手に投げ飛ばしながら大量ドロー！

能力は面白そうです。しかし、カタツムリとネズミ……？あまり因果関係が見られません。

というわけで調べてみたのですが……

閲覧注意
Viewer discretion is advised

深淵を覗き込む（カードの情報はありません）
Peer into the Abyss

カタツムリとネズミの間には恐ろしい関係がありました。寄生虫を介した関係です……

　英語で「rat lungworm（ネズミ肺線虫）」と呼ばれる通り、広東住血線虫は生涯の一時期をネズミの肺で過ごす。感染したネズミが咳をして、肺から喉に幼虫が吐き出されると、すぐにまた飲み込まれて腸を通り抜け、糞と一緒に排出される。続いてカタツムリやナメクジがこの糞を食べ、幼虫が体内に取り込まれ、しばらくの間、新たな宿主の中で成長する。

　広東住血線虫が繁殖するには、その後、幼虫がネズミの体内にふたたび戻らなければならない。このステップは、感染したカタツムリやナメクジをネズミが食べることで完了する。ネズミの体内に戻った幼虫は脳に移動し、そこである程度まで成長してから、心臓と肺を繋ぐ肺動脈に移る。心臓から血液が送り出されてくるこの場所で、広東住血線虫はようやく交尾に至る。

『脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意』より引用

なんとネズミからカタツムリ、カタツムリからネズミへと宿主をかえる寄生虫が実在しました。

　広東住血線虫のこうした習性を見ると、カタツムリやナメクジを人間が口にしたとき、なぜあれほど深刻な状況が引き起されるのかがよくわかる。ネズミの場合と同様、体内に入った広東住血線虫は脳を目指す。そして、ときに脳を守る障壁を越えて内部まで入り込むが、いったん入ってしまった虫は外に出られない。広東住血線虫は脳に居座って物理的なダメージを与えるとともに、人間の側の免疫系が炎症を引き起こす。

『脳に入る寄生虫が温暖化で北上、ナメクジに注意』より引用

恐ろしすぎる。予防策として「生のカタツムリやナメクジ、カエルや淡水性のカニやエビを食べないこと」、「野菜を生で食べるときはよく洗うこと」「水筒などはカタツムリやナメクジが入らないよう、確実に蓋を閉める」ことが推奨されています。

まさか、《渦巻く精神、ウィック》はこうした寄生虫の性質を理解して利用しているのでしょうか。ネズミが集まればカタツムリに寄生虫が宿り、それを対戦相手に食わせるのです！！！！

※編集注：いってつが勝手に妄想して怖がっているだけです。

カタツムリ・クリーチャー・トークン
これを生で!?

患者は微熱から中等度の発熱、激しい頭痛、 Brudzinski徴候、項部硬直、悪心、嘔吐、Kernig徴候、脳神経麻痺などを示し、さらに筋力の著しい低下、知覚異常、四肢の疼痛などを示すこともある。その他、複視、運動失調などを示す場合があり、感染虫体数が多い重篤例では昏睡に陥ったり、死亡する場合もある。

『広東住血線虫症とは』より引用

本当にこわい。こわすぎる。動物だらけのファンシーな次元『ブルームバロウ』の新カードについて調べていただけなのに、どうして僕は国立感染症研究所の資料を読まされているのでしょうか。

※編集注：勝手に読んでいるだけです。

『ブルームバロウ』のカードを受け取ったつもりだったのですが、何かの間違いで続く次セット『ダスクモーン：戦慄の館』のカードを見せられているのかもしれません。

『ダスクモーン：戦慄の館』のアート。
モダンホラーがモチーフの次元が舞台となる。