アゾリウスコントロール サンプルリスト
デッキの動き
アゾリウスコントロールは、青の打ち消しと白の除去を軸にした伝統的なコントロールデッキです。
打ち消し呪文はいろいろな種類のものが採用されます。マナを要求する不確定カウンターの《検閲》や《喝破》は序盤に強く、ミラーマッチで強い《ドビンの拒否権》や確定カウンターを含めたモードも選べる《三歩先》など、多種多様です。
また、そのときどきのメタゲーム次第では《方程式の改変》や《神秘の論争》といった特定の色に対して強い打ち消しがメインから採用されることも珍しくありません。
盤面を1枚でリセットする全体除去は白の得意分野です。打ち消されない《至高の評決》や、アグロデッキに対して強力な追放全体除去の《一時的封鎖》、問答無用ですべてのクリーチャーを追放する《太陽降下》など強力なラインナップが揃います。
また、《一時的封鎖》や《太陽降下》の追放効果は、死亡時に能力が誘発するクリーチャーやそれを中心としたデッキには劇的に刺さります。
ただ打ち消しと除去を繰り返しているだけでは、カードの交換をしているだけになってしまいます。隙をみてドロー呪文を唱え、ハンドアドバンテージを得ることで徐々にゲームを有利に進めていくことが大切です。《記憶の氾濫》はフラッシュバック込みでプレイすれば、たった1枚で最大4枚のカードを手に入れることができる優秀な呪文です。
打ち消しと除去で相手の脅威を捌きながら盤面をコントロールし、終盤は強力なプレインズウォーカーで制圧していきます。
序盤
打ち消しと除去でゲームを引き延ばし、長期戦に持ち込みたいコントロールデッキにとって土地詰まりは絶対に避けたい事象です。
「手札に全体除去を抱えたまま唱えられずに負ける」なんてことにならないよう、しっかりと土地のある手札でキープするようにしましょう。
序盤は相手も使えるマナが少ないため、《検閲》や《喝破》などの不確定カウンターが効果的です。これらの打ち消しをケアして展開を遅らせてきたとしても、長期戦になってしまえばアゾリウスコントロールの土俵です。
打ち消しの隙をついて場に出てしまったパーマネントは、守備範囲の広い白の除去で対処していきましょう。
また、『サンダー・ジャンクションの無法者』で登場した《真昼の決闘》はアゾリウスコントロールにとって革命的なカードとなりました。「1ターンに呪文を1つしか唱えられない」という制約は打ち消しや除去が間に合わないアグロデッキの爆発的な展開を、たった1枚で抑制することができます。
序盤に《真昼の決闘》をプレイできれば、コントロールデッキにとって望ましいペースでゲームが進むことになるでしょう。
中盤
アグロデッキなどテンポよく動いてきた相手に対しては盤面をリセットする全体除去をプレイしていきます。
「なるべく多くのクリーチャーを巻き込めるまで、待とう!」と思ってしまいがちですが、相手がそれを見越して必要最低限の戦力で攻めてくる場合もあります。欲張りすぎず、使えるときに使ってしまう意識も大切です。
打ち消しと除去で1:1交換を繰り返したら、4ターン目以降は隙をうかがって《記憶の氾濫》で手札を補充します。
終盤
マナも充分に伸び、戦況に余裕が出てきたらプレインズウォーカーでゲームを終わらせにかかります。
《放浪皇》は瞬速を持っているため、打ち消しや除去と合わせて相手のターンに構えられる点が優秀です。コンボデッキに対しては早いターンに展開してからトークンを生成し、ライフを詰めてプレッシャーをかけましょう。
《ドミナリアの英雄、テフェリー》は5マナと少し重いですが、[+1]の忠誠度能力によって2枚の土地をアンタップすれば実質3マナです。浮いた2マナで打ち消しや除去を構えれば、《テフェリー》が生き残る確率は上がります。
《放浪皇》や《テフェリー》が定着すれば、カードの1:1交換を繰り返しているだけで勝ちとなります。
連続して呪文をプレイされることがなくなる《真昼の決闘》は終盤でも頼りになる存在で、コントロールデッキが苦手な「ハンデスで安全確認してからのアクション」を封じることができます。