神が選ぶ『ブルームバロウ』注目カードトップ3!

晴れる屋メディアチーム

『ブルームバロウ』へようこそ!

新セット『ブルームバロウ』がまもなく発売されます!

魅力的なカードばかりの『ブルームバロウ』を見ると、どんなカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩みますよね。

そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『ブルームバロウ』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!

■「神」とは?

晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。

詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ

各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。

◆第27期スタンダード神:磯ヶ谷 怜雄

磯ヶ谷 怜雄

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

可愛らしい生き物たちがテーマとなっており、これまでの『カルロフ邸殺人事件』や『サンダー・ジャンクションの無法者』の不穏な雰囲気から大きく変わったなと感じました。カードパワーは前回のサンダージャンクションと比べると控えめな印象ですが、スタン落ちがあるので環境は大きく変わると思います。

落星の祈祷残虐爪の強奪屑鉄撃ち

今回の新しいキーワード能力「贈呈」は、対戦相手にドローやトークンなどを贈呈する代わりに呪文の効果が強化されるもので、状況によって選択肢が増えて面白いなと思いました。がらりと雰囲気が変わった『ブルームバロウ』の新しい同族デッキが活躍する新環境が、今から楽しみです!

『ブルームバロウ』スタンダード注目カードトップ3!

3位:《陽背骨のオオヤマネコ》

陽背骨のオオヤマネコ

アグロが苦手とする《黙示録、シェオルドレッド》などに強く、戦場に出ただけである程度のダメージを与えられるため、赤系アグロでの活躍が期待できるカードです。現在のスタンダードは単色デッキが少ない環境なので、メインでの採用も十分に可能だと思います。逆にこのカードを使うデッキと対戦したら、中盤以降は特殊地形の土地をセットしないプレイが重要になるかもしれません。

2位:《情け知らずのヴレン》

情け知らずのヴレン

青黒の《ゲトの裏切り者、カリタス》ですね。これはディミーア使いとしては見逃せないです!「護法2」があるので《喉首狙い》などの除去を使われてもテンポ損せず、場に残れば死亡時誘発のある《苔森の戦慄騎士》《最深の裏切り、アクロゾズ》などの対処が容易になります。

下水王、駆け抜け侯

トークンはほかのネズミの数分だけサイズが上がるので、《下水王、駆け抜け侯》と組み合わせることで最強のネズミ・トークンになったりします。

1位:《星界を呼ぶ者、ゾラリーネ》

星界を呼ぶ者、ゾラリーネ

《放浪皇》《婚礼の発表》などがスタン落ちするのでオルゾフミッドレンジの今後は未知数ですが、《大洞窟のコウモリ》《最深の裏切り、アクロゾズ》のような強力なカードがあるので、コウモリデッキの台頭が期待されます!

大洞窟のコウモリ最深の裏切り、アクロゾズヨーグモスの法務官、ギックスヴェールのリリアナ

能力の誘発条件は戦場に出るか、攻撃したときと簡単で、《ヨーグモスの法務官、ギックス》《ヴェールのリリアナ》などの3マナパーマネントを2マナで戻せるのは非常に強力です。加えて、コンバット性能も高いので墓地にパーマネントがなくても強そうです。

◆第14期パイオニア神:細川 航汰

細川 航汰

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

ローテーション後のセットということもあり、『ビッグスコア』という実質的なパイオニアホライゾンを抱えていた前回の『サンダー・ジャンクションの無法者』に比べるとカードパワーは低めの印象です。

血管切り裂き魔荒野無頼団の先駆者

とはいえ『カルロフ邸殺人事件』の《血管切り裂き魔》で吸血鬼が、『サンダー・ジャンクションの無法者』の《荒野無頼団の先駆者》で緑単信心がメタゲーム上に再び上がってきたように、注目されていなかったカードによって沈んでいたアーキタイプが復活するのが最近のパイオニアなので、『ブルームバロウ』でも何かしらのデッキが復活するのではと思っています。

『ブルームバロウ』パイオニア注目カードトップ3!

3位:《月の集会》

月の集会

《古のヤギ角》という継続的なライフゲイン手段を持ち、2色であることに付加価値を持たせられる5色ニヴ=ミゼットで1〜2枚試されそうに見えます。カードを引ける2マナの軽い置物なので、苦手としているアゾリウスコントロールへの相性を改善する役割を期待しています。

出てくるトークンについても、この手の無際限に出るトークン(『ファイレクシア:完全なる統一』のダニや『エルドレインの森』のネズミ)はブロックできないのが最近のデザインだったのですが、なぜか《月の集会》から出るコウモリ・トークンはブロックできるので、一度回りはじめるとチャンプブロックでかなりのライフを守ってくれそうです。

2位:《三本木市》

三本木市

信心ではなクリーチャー・タイプを参照する《ニクスの祭殿、ニクソス》亜種です。この土地を強く使うには、以下の3点を満たす必要があります。

・同族デッキ
・トークンなどで横並びする
・マナフラッド受けが強い

雄叫ぶゴブリン鏡割りの寓話

そう、ゴブリンですね。トークン生成とマナフラッド受けを1人で担う《雄叫ぶゴブリン》と、パイオニア随一のカードパワーを誇り、これまたトークン生成とマナフラッド受けを担う《鏡割りの寓話》を擁するゴブリンのための土地です!

問題は、これ1枚ひねっても指定した同族のための色マナが出ない点です。レアなんだし出てもいいんじゃないかと思うのですが……。

1位:《情け知らずのヴレン》

情け知らずのヴレン

相手クリーチャーの死亡を追放に置換する《ゲトの裏切り者、カリタス》の亜種です。カリタス然り、《苦難の影》などこの能力はパイオニア環境で使われてきました。《ゲトの裏切り者、カリタス》との違いとしては、以下の点が挙げられます。

・色が青黒に限られる
・出るトークンが実質《群れネズミ》
・トークンを出すタイミング
・絆魂がない
・護法2

奇怪な宝石群れネズミ

絆魂がないので対アグロとしての役割は担いづらいですが、単体除去耐性と生み出すトークンが想像より強そうです。《奇怪な宝石》《群れネズミ》を組み合わせた青黒ネズミが、すでに少数ながらメタゲーム上に存在するので期待しています。

◆第27期モダン神:内藤 圭佑

内藤 圭佑

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

嵐捕りの導師岩山炎の後継者、メイブル腕利きの射手、フィニアス

毎回新セットが出るたびにワクワクしているのですが、今回は特に期待感が高いです。理由は、今回のセットのテーマになっているクリーチャーたちです。カワウソや兎、ハツカネズミに果てはハムスターまで!右を見ても左を見ても可愛いクリーチャーのオンパレード!セット全体が可愛げのある生物で埋め尽くされているので、開封するのが今から楽しみです。

もちろん可愛いだけではなく、強力な能力を秘めた生物も数多くいるので、紹介していきたいと思います。

『ブルームバロウ』モダン注目カードトップ3!

3位:《鋭い目の管理者》

鋭い目の管理者

《漁る軟泥》を彷彿とさせるクリーチャーですが、ダブルシンボルということもあって能力はこちらのほうが強力!墓地対策としても優秀なのですが、注目したいのはもう1つの能力です。

モダンにはフェッチランドがあるので、4種類のカードタイプを追放するのはそこまで難しいことではありません。そして修正値も+4/+4と大きいので、そのままフィニッシャーになる性能です。また、緑の大型クリーチャーはチャンプブロックに弱いという弱点があるのですが、このカードはトランプルも持つのでその点も問題ありません。《召喚の調べ》を使うデッキのお供に1枚!いかがでしょうか?

2位:《嵐を断つ者》

嵐を断つ者

可愛い見た目とは裏腹に、エグい能力を秘めたクリーチャーです。パッと見は4マナも払ってパワー1なので、とても構築レベルには見えないかもしれませんが、倍々に増えていくその能力のおかげで、あっという間に盤面がカワウソで埋め尽くされます。当然すべてのコピーも速攻を持っていますので、そのターン中に速やかにゲームを決めてくれることでしょう。

ぶどう弾巣穴からの総出

ストーム系のスペルを連打するコンボデッキで試してみたいですね。《ぶどう弾》は相手を倒すのにストームが19必要ですし、《巣穴からの総出》は出たターンに攻撃できません。速攻を持つこのカワウソは上記のカードとの差別化が十分にできており、検討の余地はあると思います。

1位:《三本木市》

三本木市

期待も込めて1位はこのカードを選びました!パッと見は《ガイアの揺籃の地》!……いや言い過ぎました、どちらかと言えば《ニクスの祭殿、ニクソス》ですね。では、《ニクスの祭殿、ニクソス》を使えばいいじゃないかという声が聞こえてきそうですが、このカードの良いとこはクリーチャー・タイプを参照にしているところです。つまりはトークンでも良いので、トークンをばら撒くデッキとはとても相性が良いのです。

エルフの戦練者ドゥイネンの精鋭モグの戦争司令官投石攻撃の副官

最近は下火となっていますが、エルフデッキがトークン主体になって復活する可能性もありますし、ゴブリンなどの種族デッキもこのカードの登場によって息を吹き返す可能性があります。もちろん、構築段階からしっかりと意識して組まないと上手く使うのは難しいカードだとは思いますが、構築の幅を広げてくれる夢のあるカードということで1位に選ばさせていただきました。大量マナを、出そう!

◆第26期レガシー神:大川 博史

大川 博史

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

前回何とかレガシー神になりました大川です。初めてのレビュー記事のため読みづらい文章かもしれませんが、よろしくお願いします。

『ブル~ムバロウ』のイラストは可愛い動物のカードが多く、まだストーリは読んでいませんが、可愛らしい生物が出てくる微笑ましい世界観のようなので楽しみです。

Kastral, the WindcrestedYgra, Eater of AllAlania, Divergent Storm

カードの能力は、前回の『モダンホライゾン3』と比べてしまうとどうしてもカードパワーは落ちてしまいますが、高コストの面白そうなカードが多く見受けられました。最近私がはまっている「5kヒュージリーダーズ(5000円以内で組むヒュージリーダーズ)」でもデッキの組み甲斐がありそうです。

『ブルームバロウ』レガシー注目カードトップ3!

3位:《ヘイゼルの醸造主》

ヘイゼルの醸造主

知り合いと話していたのですが「最近の2枚コンボは強い!」ということで、このカードを選びました。《献身のドルイド》が墓地にいる状態で《ヘイゼルの醸造主》を出しドルイドを食物にすることで、無限緑マナを捻出することができます。

献身のドルイドグリセルブランド

それ以外にも、《献身のドルイド》は自身の能力で墓地へ送ることもでき、2マナ出るマナクリーチャーでもあるため単品でも最低限の仕事をします。また、《ヘイゼルの醸造主》は墓地対策もでき、《グリセルブランド》などの化け物を追放すると最強の食物も作れるので楽しそうです。

2位:《削弱》

削弱

相手にカードを1枚「贈呈」させた場合、2回《解呪》を撃てるソーサリーです。下環境には《活性の力》という強力な置物対策がありますが、緑のカードがデッキにある程度入っていないといけないため、緑を使うデッキでも採用されない場合があります。

その反面、《削弱》は相手にワンドローをさせてはしまいますが、カードアドバンテージでの損はないため使いやすいカードだと考えています。レガシーにおいても強く使えるシチュエーションは多々あると考えているので、サイドカードとして一考の価値のあるカードだと思います。

1位:《鋭い目の管理者》

鋭い目の管理者

《漁る軟泥》が強力なアライグマになって帰ってきました!

《漁る軟泥》はレガシーでも墓地対策として使われていましたが、緑マナが必要なため構えにくいという欠点がありました。しかし、このカードは場に出しさえすれば1マナで仕事ができ、さらには4種類以上追放するとフィニッシャーになってくれるため、強力なカードだと考えています。また、素のスタッツが3/3となかなかやれそうです。

『ブル~ムバロウ』の総括ですが、今回のパックはレガシー級のカードはないかと考えていましたが、紹介したカード以外にも小粒のカードがたくさんあって良いパックだと感じました。

◆第24期ヴィンテージ神:酒井 達也

酒井 達也

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

こんにちは!ヴィンテージ神の酒井です。

『ブルームバロウ』は何といっても、登場キャラクターが動物だらけなのが魅力ですね!どのカードを見ても可愛いが詰まっている最高のセットです。動物化したプレインズウォーカーの再録も嬉しく、新セットのリミテッドも楽しみです。

船殻破り覆いを割く者、ナーセット

ヴィンテージ目線では、新キーワード能力の「贈呈」に注目しています。《船殻破り》《覆いを割く者、ナーセット》を場に置きながらカードの贈呈をすることで、対戦相手に利益を与えずに自分だけが恩恵を受けることが可能です。

転がるハムス球

スタンダードセットということもあって「ヴィンテ―ジで最強!」といったカードは見つかっていませんが、まだ発見されていないシナジーもあると思うのでぜひいろいろと試してみて欲しいです。個人的には《転がるハムス球》で駆け抜けているところを見たいですね!絶対かわいい~!

『ブルームバロウ』ヴィンテージ注目カードトップ3!

3位:《両生類の神童》

両生類の神童

統率者セットに収録されるカエルです。先手でこれを置いておくと、Moxなどの0マナ呪文に対しての牽制になります。「進化」能力によってその制限を引き上げることが可能なため、クリーチャーを多用するデッキと相性が良いことは言うまでもありません。マーフォークなどのミッドレンジやディミーアルールスなどのコントロールでの採用ができるかもしれません。

2位:《轟く機知、ラル》

轟く機知、ラル

少しクセのあるプレインズウォーカーですが、非生物呪文を唱えるだけで忠誠値が増えていくため、ヴィンテージではすぐに奥義を目指すことが可能です。トークン生成やルーティング能力も十分に強く、《逆説的な結果》を用いたストームデッキや、青赤絡みのコントロールデッキのフィニッシャーとして悪くない選択となるかもしれません。

イラストがどれも可愛いので、それだけで十分な魅力があります。

1位:《カワウソボールの精鋭、キッツァ》

カワウソボールの精鋭、キッツァ

警戒・果敢持ちのルーターでありながら、インスタントやソーサリーをコピーする起動型能力を併せ持つ、非常にスペックの高いカワウソです。

Time WalkAncestral Recall意志の力

全体的にスペルが軽いヴィンテージにおいては果敢による起動型能力の条件は達成しやすく、コピーできたら勝ちそうな《Time Walk》《Ancestral Recall》、相手ターンでも《意志の力》をコピーできるなど、継続的に恩恵をもたらしてくれるように見えます。そういった意味では《戦慄衆の秘儀術師》のようにコントロールデッキに定着する可能性も秘めており、今後の活躍が期待できるでしょう。

可愛いので強いです。

◆第4期パウパー神:長谷川 翔一

長谷川 翔一

(※編注:現パウパー神・片山さんのご都合が合わなかったため、第4期パウパー神の長谷川さんに執筆していただきました)

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

こんにちは、元パウパー神の長谷川です。MTG史上最高にキュートなセット『ブルームバロウ』の発売がまもなくやってきます!

熾火心の挑戦者岩山炎の後継者、メイブル遥か見

普段はあまり拡張枠やショーケース枠などを好んで使わないのですが、今回のセットは流石にカワイイが過ぎて使いたくなってしまうくらい魅力的なものが多くて悩ましくなります。特に、統率者で再録されたお馴染みのカードも最高のイラストで描かれているので、パウパーで使うものはぜひ集めて使いたい!

そんな『ブルームバロウ』のパウパー的な目線でのカード評価ですが、スタンダードセットなこともあり『モダンホライゾン3』環境の直後ではカードパワーはやや見劣りしてしまいます。

剛胆な兎長茎の乱闘堪能パン職人を悩ませる二人組

ただ今回の新キーワードである「新生」や「贈呈」は、アドバンテージを確保したり、過去強力だったギミックを踏襲した能力であるため、デッキの中心とはいかずとも足回りを支えたり基盤の一部となるような効果が多く、活躍のチャンスはあるように感じました。また、《堪能》《パン職人を悩ませる二人組》は標準スペックのカードに「食物・トークン」が付いており、「アーティファクト・ライフゲイン・食物」とさまざまなシナジー要素を含んでいるので意外と使われるかもしれません。

それでは今回の注目カードをお届けします!

『ブルームバロウ』パウパー注目カードトップ3!

3位:《満ち欠けの証人》

満ち欠けの証人

3位はかなりユニークな効果を持ったコウモリをピックアップ。4マナ2/4飛行・警戒に加え、ライフが増減するたびにパワーが上がっていくかなり珍しいクリーチャーです。

憎悪

白の得意戦術であるライフゲインを活かしたいわゆる「ソウルシスターズ」に組み込むのも面白いですが、やはりここは《血の執行司祭》のような好きなだけライフを支払うカードと組み合わせて「ヘイトレッド」戦術を狙いたいですね。

血の執行司祭発生器の召使い

1ターン目《血の執行司祭》、2ターン目に《発生器の召使い》をプレイすることで《満ち欠けの証人》に速攻を与えて18点払えばぴったり3ターンキル!!!パウパーでこういう動きができるカードはなかなかないので、正直かなり惹かれるカードです。ロマンを感じずにはいられません!

単体スペックも十分にありますし《血の執行司祭》は後出しでもいいので、先に《満ち欠けの証人》を一旦プレイしておくだけでも十分な脅威になりそうなのもいいですね。果たして白黒2色の新しい強力な組み合わせになるでしょうか?

2位:《サザキャップの醸造》

サザキャップの醸造

《苦しめる声》《胸躍る可能性》の亜種ですが、ここまで強くなるのかと驚きました。パウパーで使用可能な赤いインスタントのドロースペルのなかでも、かなり強力な部類だと考えています。

こそこそサクサク台所のインプ癇しゃく

特に『モダンホライゾン3』から《こそこそサクサク》が入り強化されたブラッドバーンとは相性抜群!こちらのクリーチャーは飛行が主軸なので、「贈呈」した魚・トークンがブロッカーになることもありませんし、バフ能力も最大限活かすことができます。またインスタントなのも嬉しく、ダメージ解決前にパワー修正+《癇しゃく》をマッドネスして5点与えたりとテクニカルな動きが可能になったことも大きなメリットになりそうです。

最近ブラッドバーンを回していたときに「追加の《答えの要求》があればな〜」と思っていたので個人的にもこれは嬉しい!

答えの要求街道筋の強奪

《答えの要求》《街道筋の強奪》もそうですが、間近でリリースされた序盤の足回りになるドロースペルは強くデザインされている傾向にあるので、今後にも期待を持たせてくれる1枚だと感じますね。

1位:《山積みの収穫》

山積みの収穫

効果自体は地味ですが、「効果がシンプルに強い!」と思ったこのカードを今回の第1位に選びました。3マナのランパン(土地サーチ)シリーズで、この手には珍しく「もう一度土地をサーチするタイミングがある」のが特徴です。普段はサイクリングだったりトークンを出す程度だったと思うのですが、急に思い切りましたね…!

命取りの論争カルドーサの再誕

素直に使うと5マナで2枚ランパン&3点ゲインってだけでもかなりイケたカードですが、素晴らしいことにこのカードはアーティファクトです。《命取りの論争》《カルドーサの再誕》といった強力なカードによって生贄に捧げることが容易なので、実質《胆液の水源》の亜種のようなイメージで運用できそうに感じました。

もちろん緑のカードなのでどんなデッキにも入るわけではありませんが、《幽霊のゆらめき》でこのカードを明滅させるフリッカートロンや、サクリファイスを活かしたカルニブラックのように《山積みの収穫》を採用できそうなデッキが思いつきやすいのも評価ポイントだと思います。

大釜の使い魔人参ケーキバンブルフラワー夫人の大鍋

実はコモン落ちしている《大釜の使い魔》が墓地にあれば、唱えたターンに一気に2枚ランパンできますし、最近「食物」を持ったアーティファクトや「食物・トークン」を生成するカードが増えているので、新たな食物デッキが誕生することに期待したいですね!

◆第8期統率者神:髙橋 龍司

髙橋 龍司

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

今回はなんだか可愛いイラストが多くてほっこりしますね。

精霊の魂、アニマーリスの将軍、サワギバ浄火の戦術家、デリーヴィー織り手のティムナ

しかし見た目とは裏腹に凶悪なクリーチャーが多く、クリーチャー主体のデッキである《精霊の魂、アニマー》や、リスやトークンとシナジーのある《リスの将軍、サワギバ》《浄火の戦術家、デリーヴィー》《織り手のティムナ》など戦闘をすることで能力が誘発する系の統率者は強化されるのではないかと期待しています。

今回新たなキーワード能力がいくつか加わりましたが、なかでも「贈呈」は対戦相手が3人いる統率者戦ではデメリットが薄まり、噛み合った能力といえるでしょう。

ほかにも面白い能力が多く、上手く活用できる統率者を新たに見つけるのが楽しみですね。

『ブルームバロウ』統率者注目カードトップ3!

3位:《両生類の神童》

両生類の神童

統率者戦で最強カードの一角である《神秘的負荷》のようなクリーチャーが来てしまいました。相手のプレイに反応してドローするカードは、対戦相手が3人いる統率者戦では普段の3倍強いです。

トリトンの英雄、トラシオス精霊の魂、アニマー

しかしながら、サイズを大きくしないと効力を発揮しない点が若干悠長なのと、後引きした際に何もしない可能性があるのでこの順位です。「共闘」を持っている統率者やクリーチャーが多く入っている《精霊の魂、アニマー》などでの活躍が見込まれます。

2位:《群青の獣縛り》

群青の獣縛り

序盤に出して相手のマナクリーチャーや《魔力の墓所》を無効化できるのも強力ですし、《一つの指輪》はもちろんのこと、《破天荒、ステラ・リー》《ウェザーライトの艦長、シッセイ》など対処しなければいけない統率者を無力化できるのは安心感があります。

織り手のティムナ浄火の戦術家、デリーヴィー

単体除去や《ティシャーナの潮縛り》と違い、あとから出てきた物にも対処出できる点は、ヘイトが目まぐるしく変わる統率者戦において高評価ですね。アンブロック能力も付いているのでそこも活かせる《織り手のティムナ》《浄火の戦術家、デリーヴィー》での活躍が見込まれます。

1位:《渓間の洪水呼び》

渓間の洪水呼び

誰かのコンボの上からインスタントタイミングでコンボを仕掛けられるスーパーカードです。今までも《出現領域》《風に運ばれて》で同じことはできたのですが、クリーチャーなので打ち消されづらい(統率者戦の打ち消しは1マナ以下の物に偏りがちで、クリーチャーに当たるものが少い傾向がある)のと3枚目として水増しできるのが良いですね。

ネクロポーテンスネクロドミナンス沈黙

《ネクロポーテンス》や最近加わった《ネクロドミナンス》と相性が良く、終了ステップに大量ドローからそのまま勝つことも可能でしょう。ほかのプレイヤーのコンボを止めるために放った《沈黙》が解決してしまったら最後、そのままコンボを決めて勝つというテクニカルなプレイも今後見れるのではないでしょうか。

◆第18期リミテッド神:鈴木 勇樹

鈴木 勇樹

『ブルームバロウ』カードセット全体の印象

こんにちは!リミテッド神の鈴木です!

勇敢族の二人組共に逃走裏道の交換者パン職人を悩ませる二人組

ついにやってきましたね『ブルームバロウ』!多種多様なカワイイ動物たちが収録され、普段マジックをしていない層にもリーチできる魅力的なセットになるんじゃないかなと思います。見た目だけでなくフレーバーもとても素敵な物が多いので、その辺りもぜひ注目していただけたらと思います!

縫い合わせの旗

綺麗に種族をそろえられたらお化け!

リミテッド目線では各色のテーマに沿ったアーキタイプ環境になりそうですが、カードが多少散っているので1つのテーマでまとめるのはやや難しそうな気もします。全体除去の種類、「新生」や各種トークンを生み出すカード、セット全体のカードのスタッツを考えると横並び+全体強化が強いのかなという印象です。

注目カードでは単体である程度完結していて、1枚で勝てるカードを紹介していこうと思います。

『ブルームバロウ』リミテッド注目カードトップ3!

3位:《岩山炎の後継者、メイブル》

岩山炎の後継者、メイブル

「ロード能力」「おまけで出てくる装備品」「見た目の可愛さ」と非常にハイクオリティなクリーチャーです。カラーリング的にも、赤白は上位アーキタイプに位置すると思いますので色も強いです。

出てくる装備品によって、赤と白のキーワード能力である「雄姿」を誘発させることができるのも素晴らしいですね。マナコストが軽い上に即除去されたとしても装備品を場に残せるため、対処がとても難しいカードです。場に出てすぐ横のハツカネズミの打点を上げれるところも◎。マルチカラーのカードなので3位にしましたが、決め打つ価値アリです。

2位:《玉虫色の蔦打ち》

玉虫色の蔦打ち

「新生」込みで3マナと非常に軽いです。土地を置くだけで対戦相手のライフをゴリゴリ削っていくことができ、戦闘を介さずに相手を詰めれるのでとても優秀です。環境に全体除去が少なく、単体除去で対処されにくいのも加点ポイント。

鱗の焦熱、ゲヴ火硝子の導師思考忍びの邪術師

トカゲを参照するカードや「このターン対戦相手がライフを失っていたら~」といったカード群とも相性が良いです。能力の性質上タッチには向きませんが、強力なカードであることは間違いありません。

1位:《羽の夜のマーハ》

羽の夜のマーハ

マナコストはやや重いですが、盤面に与える影響が非常に大きいため、こちらを1位にさせていただきました。飛行6/5トランプルと除去されなければ速やかにゲームを決めてくれる力を持っています。

迅足対応渓間の結集堪能おどけたひと押し

また、雑にアタックして戦闘後にプレイしても強いです。環境にラッパ系のカード(《迅足対応》《渓間の結集》)があるため、このカードを考慮したとしてもブロックせざるを得ないケースは多そうです。基本的によりレアリティの低いカードをケアしてコンバットするので、相手に絶大な被害を与えることができるかもしれません。ほかにも、タフネスをマイナス修正するカード1点ダメージ系のカードとも好相性ですね。見たら取りましょう!

新環境を楽しもう!

「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『ブルームバロウ』の注目カードをレビューしてもらいました!

目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!

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