『ダスクモーン:戦慄の館』プレビュー開始!
こんにちは。晴れる屋メディアチームです。
先日、スタンダード最新セット、『ダスクモーン:戦慄の館』のプレビュー動画および公式トレーラーが公開されました。
「タミヨウの巻物を探し、ダスクモーン次元に迷い込んでしまったナシを助けるべく、漆月魁渡や放浪者など救出チームが未知の館を捜索する」というストーリーで、恐ろしいモダンホラーの世界が展開されます。
それでは早速、『ダスクモーン:戦慄の館』で新たに発表されたカードや新メカニズムなど最新情報をお伝えします。
ダスクモーンに迷い込んだ人々
館を捜索する救出チームの面々。魁渡はプレインズウォーカーの灯を失っておらず、ここでもプレインズウォーカーとしてカード化されております。
生きているなら、ナシもカードとして登場するのではないでしょうか。このメンバーならきっと、任務を成功させるでしょう。
しかし、思いがけず救出チームは分断されてしまいます。これはトラップなのか、それとも館の性質なのか。いずれにせよ、恐ろしいことです。
2人きりになったニコ・アリスと放浪者は謎の怪物、剃刀族に襲われますが、見知らぬ男に助けられました。敵か味方かわかりませんが、ウィンターと名乗る男は、この恐ろしい館に「ずっと」いたそうです。
「ここには他に何もない。この館こそが世界で、世界はこの館だ。そして一度館に捕まったなら、どこにも行けない。あんたらはまだ気づいてないかもしれないが、すぐにわかるよ」
「あんたらはもう、ダスクモーンのものだってことを」
新メカニズム
ここから、『ダスクモーン:戦慄の館』より新登場となったメカニズムについて紹介していきます。各メカニズムの説明については公式記事の『ダスクモーン:戦慄の館』のメカニズムを参考にして執筆しております。
「部屋」
「部屋」はエンチャントの新しいサブタイプで、ドアという概念を持った分割カードです。
これらのカードを唱える際、それぞれに応じた部屋のマナコスト支払うことで戦場に出たときにドアが「開放」し、そのドアが開いている部屋の能力がアクティブとなります。例えば、で唱えた場合は《人形作家の店》が開放となり、 で唱えた場合は《陶磁器ギャラリー》が開放となります。
そして、戦場に出たあと、まだ閉鎖されたままのドアもマナコストを支払えば、ソーサリータイミングで開放することができます。この方法でドアを開放することは特別な処理であり、スタックを用いず解決されます。「ドアの開放」に対応して《解呪》で部屋を破壊する、といったことはできません。
また、部屋が戦場にあるときのパーマネントのマナ総量は、ドアが開放されている部屋を参照することになります。さきほどのカードの例だと、《人形作家の店》のみが開放されているなら2マナ、《陶磁器ギャラリー》のみが開放されているなら6マナ、両方のドアが開放されているなら8マナとなります。
ちなみに部屋を《もがく出現》などで墓地から戦場に出すなど、唱えることなく戦場に出した場合は両方のドアが閉鎖されたままとなります。この場合は0マナのパーマネントとして存在することになります。
また、戦場以外の領域にある部屋のマナ総量は、両方の部屋のドアを開放するのに必要なマナの合計となります。
「戦慄予示」
「戦慄予示」は既存のキーワード処理である「予示」とかなり似た能力です。
戦慄予示をすることを指示されたプレイヤーは、ライブラリーの上から2枚を見て、そのうちの1枚を予示し、もう1枚を墓地に置きます。
おさらいですが、予示とはカードを裏向きで、2/2のクリーチャーとして戦場に出す能力です。また、予示したカードがもしもクリーチャーだった場合、その本来のマナコストを支払うことで表向きにすることが可能です。
スタンダードでは《古き神々の咆哮、ヤラス》など裏向きのクリーチャーとシナジーがあるカードと相性が良さそうです。また、《火炎術の演出者》と組み合わせて大ダメージを与えるようなコンセプトのデッキが増えるかもしれません。
「生存」
「生存」は新しい誘発型の能力です。生存を持つクリーチャーがタップ状態である場合、第2メイン・フェイズの開始時になんらかの能力が誘発します。
注意すべき点として、この能力は解決時に「そのクリーチャーがタップ状態であるかどうか」を参照します。誘発させたあと、該当クリーチャーがなんらかの理由でアンタップ状態になり、そのまま能力を解決しようとすると、不発に終わります。
攻撃に参加させることなくクリーチャーをタップさせる方法があれば、生存できる確率はかなり高くなります。機体や乗騎はもちろん、「召集」や「後援」を持つカードの評価も見直す必要がありそうです。
「違和感」
「違和感」はエンチャントが戦場に出るか、部屋を完全に開放することによって誘発する能力です。
「部屋を完全に開放する」とは、部屋・カードのすべてのドアを開放した状態にするということになります。それなりにマナはかかりますが、部屋は戦場に出たときと完全に開放したとき、合わせて違和感を2回誘発させるチャンスがあるカードということになります。
新カードの《ヴォルガヴォスの棲み処》は土地でありながらエンチャントタイプを持つため、違和感を簡単に誘発させることができます。《ウルザの物語》などもそうですね。
こういった0マナでプレイできるエンチャントカードと「違和感」は相性がとても良いと言えるでしょう。
「兆候」
「兆候」は兆候コスト(代替コスト)でカードをプレイできる能力です。
このコストで唱えた呪文は指定された数の時間カウンターが置かれた状態で戦場に出ます。そして、時間カウンターが置かれている間は、それはクリーチャーではありません。時間カウンターは終了ステップの開始時に1つずつ取り除かれていきます。
「待機」と似たような能力ですが、時間カウンターが置かれている間もパーマネントとして戦場にあり続けるという点が待機とは違います。
また、兆候コストで唱えたあと、《巻物変容》でブリンクすると完全体として戦場に出しなおすことができます。現在のスタンダードではエンチャントをブリンクできるカードは限られていますが、今後要注目のテクニックです。
注目の新カード!今セットはデーモンが熱い?
『ダスクモーン:戦慄の館』ではデーモンがフィーチャーされているようです。《悪魔的助言》は2マナでライブラリーからデーモンをサーチできる強力なカードで、昂揚していると《悪魔の教示者》になります。
最近、スタンダードで話題になった《最後の贈り物の運び手》もデーモンです。墓地に落としてから、《アモンケットへの侵攻》を変身させることで必殺の《死せる生》コンボを実現します。《悪魔的助言》は序盤に《最後の贈り物の運び手》を、昂揚を達成した終盤は《アモンケットへの侵攻》を、どちらもサーチできるのが素晴らしいですね。
もしもスタンダードに《巨大なるカーリア》がいたのなら、間違いなく《恐怖を喰うもの、ヴォルガヴォス》とのコンボを狙ったことでしょう。
これまでスタンダードでリアニメイトするクリーチャーといえば《偉大なる統一者、アトラクサ》が鉄板でしたが、今後は《恐怖を喰うもの、ヴォルガヴォス》の採用も検討したいところです。
《終末の加虐者》は《最後の審判》のごとくライブラリーを一気に吹き飛ばす、恐ろしいクリーチャーです。《最後の審判》のように残るライブラリーのカードを操作することはできないので、あらかじめ《完成化した精神、ジェイス》を戦場に出しておくなどどうでしょうか。忠誠度が2以上であれば、即ライブラリーアウトが狙えます。
余談ですが、というマナコストはかなり珍しいです。同じマナ・シンボルが6つのセクスタプルシンボルとなります。
マジックの長い歴史のなかでも、セクスタプルシンボルを持つカードは《終末の加虐者》と《尊原初》の2枚だけです。
ブースターファン
ここからはブースターファンカードを紹介します。『ダスクモーン:戦慄の館』で新しく発表されたデザインに注目です。
「二重露光」
「ジャパン・ショーケース」
「鏡の怪物」
「超常」
おわかりいただけただろうか……
この2枚のカードは一見すると同じカードに思えますが、コレクター番号が異なり、明確に区別されています。
イラストにわずかな違いがあることにお気づきでしょうか。
ナイトメアバンドルで再録されるカード
こちらのカードはスタンダードでは使用できません。10月18日発売の「ナイトメアバンドル(Nightmare Bundle)」から出現する可能性がある再録カードとなります。
モダンで人気の《御霊の復讐》や《残虐の執政官》といったカードの再録が嬉しいですね。
展望
駆け足で紹介してまいりましたが、最後に『ダスクモーン:戦慄の館』の今後の展望ついてご案内します。
『ダスクモーン:戦慄の館』のプレビュー予定
MTGアリーナにてリリース:9月24日
テーブルトップ公式発売日:9月27日
「Nightmare Bundle」発売日:10月18日
『ダスクモーン:戦慄の館』のイベント予定
プレリリース:9月20日~27日
ストアチャンピオンシップ:10月12日~1月4日
オープンハウス:11月1~3日
これから発売されるまで、徐々に公式のカードイメージギャラリーにて収録されるカードが公開されていきます。
どんなカードが発表されるのか、楽しみですね!今後も晴れる屋メディアでは『ダスクモーン:戦慄の館』の新着情報を随時、お伝えします。