閲覧注意!!
新セット『ダスクモーン:戦慄の館』がやってきます!
戦慄の館というだけあって……今回は新メカニズムとして「部屋」が登場!
《火/氷》をはじめとした分割カードのように、どちらか片方の呪文でのみ唱えられますが、戦場に出た後はもう片方の呪文の「ドアを解放する」ことでそちらの効果も発揮できます。おどろおどろしい館を探索する今回のストーリーを体感できるメカニズムですね!
今回晴れる屋メディアは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト様より公式プレビューカードをいただきました。
それではこれより皆さまをダスクモーンの戦慄の館へご案内しましょう。皆さまにご覧いただくのは《不浄な別室》、そして《祭儀室》です!
新カード紹介
さっそく新カードを見てみましょう。
おっと、これでは読みにくいですか?
ではこちらで。
《不浄な別室》
エンチャント – 部屋あなたの終了ステップの開始時に、カード1枚を引く。あなたがデーモンをコントロールしているなら、各対戦相手はそれぞれ2点のライフを失い、あなたは2点のライフを得る。そうでないなら、あなたは2点のライフを失う。
これは《ファイレクシアの闘技場》!
《ファイレクシアの闘技場》は誘発するのがアップキープなので、ドローするには相手のソーサリータイミングの置物除去に晒される必要がありました。しかし《不浄な別室》なら《第三の道のロラン》や《温厚な襞背》、《毒を選べ》といった除去を受けても1枚ドローができるので極端な損にはなりません。
1ドローごとの2点ルーズは決して軽い代償ではありません。しかし、デーモンを呼び出すことができれば、逆にこちらがライフを吸い取りはじめるのです!
デーモンを呼び出すにはどうすればいいのでしょうか。《不浄な別室》でたくさんドローして見つける?いいえ、それだけではありません。《不浄な別室》に続いて、隣の部屋にもご案内しましょう。
《祭儀室》
エンチャント – 部屋あなたがこのドアを解放したとき、飛行を持つ黒の6/6のデーモン・クリーチャー・トークン1体を生成する。
そう、この《不浄な別室》は《祭儀室》に続いています。そこではまさにデーモンの召喚が行われているのです!
飛行6/6はすみやかにゲームを終了させるのに十分なサイズ。こまごまとしたクリーチャーでブロックするならそれでも結構。こちらは毎ターン2点を吸い取りながら追加のカードをいただきます。
序盤に対戦相手のクリーチャーの相手をさせられて《不浄な別室》に入れなかったり、そもそも終盤に引いた場合はいきなり《祭儀室》に入ってデーモンを呼び出すこともできます。《不浄な別室》に入るのは後からでもいいのです!
「ドアを開放する」のは特別な処理なので《否認》《喝破》などでは対応できないことを覚えておきましょう。「クリーチャーが出るだけならいいか」と《祭儀室》を通すと、のちのちドアが開放される《不浄な別室》を打ち消すことはできません!
新カードでデッキを組もう!
パイオニア
デーモンシナジーを活かすなら?そう考えて思いついたのは、同じく新カードである《悪魔的助言》を使ったパイオニアのデーモンコンボデッキです!
※《悪魔の教示者》→《悪魔的助言》
《ファイレクシアの闘技場》→《不浄な別室+祭儀室》
最軽量デーモンのひとつ、《スカイクレイブの災い魔》は《不浄な別室》と組み合わせて対戦相手のライフを削りながらどんどん大きく育っていきます。対戦相手の生命力を吸って大きくなっていくわけですね。
《アクロゾズの放血者》がいれば《不浄な別室》が毎ターン4点のライフを奪います!あとは除去とハンデスで対戦相手のアクションをさばけば勝ち!
本当に??
パイオニアはスタンダードに続く比較的歴史が浅いフォーマットとはいえ、こんな程度のものをコンボと呼べる世界ではありません。
ではこれならいかがでしょう。
《アクロゾズの放血者》がいる状態で《スカイクレイブの災い魔》をキッカーで唱えると、対戦相手は「ライフの切り上げ半分の倍」、つまりライフすべてを一撃で失います。
この能力は「唱えたとき誘発」なので打ち消しで介入することは難しく、《アクロゾズの放血者》を除去することでのみ回避できます。
デッキに4枚ずつしかないカードでのコンボですが、このどちらも《悪魔的助言》で探すことができ、《不浄な別室》ともシナジーしてもう片方のコンボパーツを求めてライブラリーを掘っていくことができます。
名付けて――黒単デーモンコンボ。
どれだけ不利な状況からでも11マナ2枚コンボでデーモンを召喚して勝つぞ!!!!!
本当に??
でもかっこいいからやってみたい!!
統率者戦
少し冷静になって統率者戦での利用を考えてみましょう。
スタンダードで再録されたにも関わらずあまり使われてこなかった《ファイレクシアの闘技場》。統率者戦ではちょこちょこ使われています。
カジュアルな黒単デッキ(統率者で手札が増えないデッキとかね!)では《暗黒の儀式》から1ターン目に置けるアドバンテージ装置として非常にうれしい一枚です。《ネクロポーテンス》の方が強いですが、《ネクロポーテンス》や《ネクロドミナンス》は強すぎて袋叩きになりますからね!
ところで統率者戦はライフが40点でスタートするので、数点のライフをリソースにするカードがほかのフォーマットより使いやすい・強く使えるといわれています。
その一方で、継続的に与え続ける数点のダメージも強いのです。ゲームに制限時間を生み出し、選択肢を少しずつ奪っていきます。一見して矛盾のように感じるかもしれませんが、《古えの墳墓》のようなライフに余裕があることを前提に採用したカードに加えて、継続的ダメ―ジを受けるのはやはりキツいのです。当然、ドレインはもっと強いです。
《不浄な別室》で発生する2点ドレインは統率者戦でもそれなりに強いということがわかると思います。《ファイレクシアの闘技場》と比べると、デーモンがいなければやや弱いものの、統率者がデーモンだったり、多相クリーチャーがたくさん入っているデッキなら圧倒的上位互換!
伝説のデーモンはデカブツだけでなく、3~4マナにもいます。が、今回はあえて重めのデーモンで!
なぜなら《ドルイドの誓い》を使いたかったから!強いデーモンはマナコストが重く設定されていて、そう簡単には出させてもらえません。しかし、緑の呪文も使える《焼却するもの、ジアトラ》なら《自然の知識》などのマナ加速、《ドルイドの誓い》《中心部の防衛》などの踏み倒しも使えます!
一方、《焼却するもの、ジアトラ》を統率者にしたときに不安なのは手札の補充方法です。ただでさえピーキーな構築になっているのに、手札がマナ加速ばっかりor大きなデーモンばっかりではこまります。本来は《顔壊しのプロ》や《病的な日和見主義者》などを使いたいですが今回はデーモン単ですから使えません。
そんななか、《森の知恵》や《豆の木をのぼれ》に加えて採用できる《不浄な別室》はうれしい一枚。フィットするデッキではゲームを進めながらドローをすすめられる超ナイスなカードです!
「デーモン単をやめて《病的な日和見主義者》入れればよくない?」
デーモン単のほうがかっこいいから!!!!!
デーモンコンボと《リリアナの契約》で勝とう!!
勢いで押し切ろうとしていますが、《不浄な別室》はこうしたデッキで対戦相手の選択肢を奪いながらコンボパーツをじっくりと集められるいぶし銀なカードだと思います。サーチは打ち消されがちですが、こうした地道なリソースカードは見過ごされがちですからね!
展望
『ダスクモーン:戦慄の館』の新カード《不浄な別室》、そして《祭儀室》をご紹介しました。
『ダスクモーン:戦慄の館』のリリース予定
MTGアリーナにてリリース:9月24日
プレリリース:9月20日~26日
テーブルトップ公式発売日:9月27日
「Nightmare Bundle」発売日:10月18日
とびっきり不気味で蠱惑的なカードがぞくぞく登場する『ダスクモーン:戦慄の館』!今後も晴れる屋メディアでは最新情報をお届けしていきます。
それではみなさん、《ヴァルガヴォスの棲み処》でお会いしましょう。
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