メタゲームブレイクダウン
2025年、最初の神決定戦はパウパーが舞台となった。最新セット『ファウンデーションズ』が発売されて約2ヵ月。環境はどのように変わっただろうか。
103名が集まった『第9期パウパー神挑戦者決定戦』のメタゲームの様子をお届けする。
デッキ | 使用者数 | 使用率 |
---|---|---|
繁殖鱗コンボ | 18 | 17.48% |
カルドーサレッド | 18 | 17.48% |
グリクシス親和 | 11 | 10.68% |
ブラッドバーン | 7 | 6.80% |
青単テラー | 4 | 3.88% |
ディミーアテラー | 4 | 3.88% |
ジャンドミッドレンジ | 4 | 3.88% |
エルフ | 3 | 2.91% |
白単 | 2 | 1.94% |
黒単 | 2 | 1.94% |
ジャンド親和 | 2 | 1.94% |
サイクリング | 2 | 1.94% |
カルニブラック | 2 | 1.94% |
カルニブラック(タッチ青) | 2 | 1.94% |
ゴルガリリアニメイト | 2 | 1.94% |
継位兎 | 1 | 0.97% |
赤単バーン | 1 | 0.97% |
緑単トロン | 1 | 0.97% |
多色トロン | 1 | 0.97% |
続唱ランプ | 1 | 0.97% |
呪禁オーラ | 1 | 0.97% |
ボロスバーン | 1 | 0.97% |
ラクドス親和 | 1 | 0.97% |
ラクドス感染 | 1 | 0.97% |
ジャンドランプ | 1 | 0.97% |
青単フェアリー | 1 | 0.97% |
アゾリウス親和 | 1 | 0.97% |
オルゾフゲート | 1 | 0.97% |
ゴルガリゲート | 1 | 0.97% |
イゼットデルバー | 1 | 0.97% |
グリクシステラー | 1 | 0.97% |
4色ブリンク | 1 | 0.97% |
ターボイニシアチブ | 1 | 0.97% |
ティムールエネルギー | 1 | 0.97% |
《現実からの遊離》コンボ | 1 | 0.97% |
合計 | 103 | 100% |
繫殖鱗コンボ 17名(17.48%)
現在、パウパーで最有力とされているのが「繫殖鱗コンボ」だ。
《日を浴びる繁殖鱗》と《サディスト的喜び》が揃えば無限マナ・無限パンプアップが成立する。《間に合わせの砲弾》か《ネイディアの夜刃》があればそのままゲームにも勝てるが、次のターンにブロッカーを排除して攻撃するのでもいい。
コンボが成立しなくても、《のたうつ蛹》を中心にフェアなゲームを組み立てることも可能だ。
「カルニブラック」でおなじみの各種ドローサポートも強力で、動きの再現性を高めている。《邪悪鳴らし》はコンボパーツを揃えながらエルドラージ・落とし子・トークンがマナ加速要素となっている上、コンボの始動役まで兼ねている素晴らしいカードだ。
サイドボードには現パウパー環境に存在するあらゆるデッキへの対抗策が用意されている。ジャンドカラーの強みを活かした、柔軟な対応力が最大の魅力だろう。
デッキの強さは間違いないが、一番マークされているデッキでもある繫殖鱗コンボ。今回の神決定戦ではどのような活躍を見せるだろうか。
ブラッドバーン 7名(6.80%)
人気では「カルドーサレッド」「繫殖鱗コンボ」「グリクシス親和」に遅れをとり、思わぬ4番手となっているのが「ブラッドバーン」だ。
前回の神決定戦では神・片山 龍一が使用し、不利マッチと思われた青単テラー相手に圧勝、そのポテンシャルの高さを見せつけた。
マッドネス系のカードや《こそこそサクサク》のようなテクニカルなカードをいかに活用するかが勝負の分かれ目となる。《鋸歯の痩せ地》のような対処しづらいダメージ源もあったり、一直線に見えて奥が深いデッキだ。
実績のわりには「ブラッドバーン」に対するガードは上がりきっておらず、今大会でも狙い目のデッキとなっている。神も認めたデッキは今回も爆発するだろうか。
エルフ 3名(2.91%)
マイノリティではあるが、根強い人気を誇るアーキタイプが「エルフ」だ。
爆発的なエルフの横並び&マナ加速から《森林守りのエルフ》か緑特有のファッティを叩きつける動きは強力無比で、今大会でも3名が使用するに至った。
ただし、問題は《クラーク族のシャーマン》である。パウパーで赤い要素があるデッキには必ずと言っていいほど採用され、全体1点ダメージがエルフには絶望的なまでに刺さるのだ。
当然、エルフ使いはそれも「織り込み済み」だろう。最新型のエルフがどのような対策を持って《クラーク族のシャーマン》に立ち向かうか、注目したい。
おわりに
以上、『第9期パウパー神挑戦者決定戦』のメタゲームブレイクダウンをお届けした。
前回に比べるとパウパーの顔ともいえる《トレイリアの恐怖》が大幅に数を減らしたことが気がかりだ。
はたして、どんなデッキが勝ち残るのだろうか。