はじめに
こんにちは、Hareruya Prosの平山(@sannbaix3)です。
今回は2月に参加した『チャンピオンズカップファイナル シーズン3ラウンド2』とプロツアー『霊気走破』の参加レポートです。
6月のプロツアー『FINAL FANTASY』の権利がないため、これらの大会での権利獲得が目標です!
『チャンピオンズカップファイナル』(2月8-9日)
フォーマットはモダン。『霊気走破』のプレリリース日での開催ですが、『霊気走破』のカードは使えないため、12月の禁止改定後と同じ環境になります。
環境おさらい
12月の禁止改定以降、モダンは主に「エネルギー」「眼魔」「脱出基地コンボ」の3強といえる状態でした。そんな中、以下が今回の大会のメタゲームを予想するうえで影響のありそうな要素です。
エリア予選
エリア予選が『チャンピオンズカップファイナル』で最も参加者の多い突破方法です。
エリア予選を突破したデッキをそのまま本戦でも使用するからなのか、今までのモダンでの『チャンピオンズカップファイナル』の傾向として、エリア予選のデッキ分布はかなり本番のものと近い傾向にあります。
エリア予選はエネルギーが圧倒的な母数で抜けてます。禁止改定を挟んだとはいえ、エネルギーデッキの数はほかの地域より多い可能性がありそうです。
開催済みの地域チャンピオンシップ
日本より先に地域チャンピオンシップをすでに開催している場所もありました。そこではディミーア眼魔の成績が悪く、エネルギーはぼちぼち、脱出基地コンボの成績が突出して良かったです。
デッキを環境にあわせて変えるプレイヤーは、ここを参考にしそうであり、脱出基地コンボは要注目デッキです。
調整メンバー
練習は普段からマジックを遊んでいるディスコードサーバー「常勝集団MSD」で行いました。参加、練習メンバーは以下です。
■常勝集団MSD
市川 ユウキ
宇都宮 巧
加茂 里樹
熊谷 陸
河野 融
齋藤 慎也
増田 勝仁
矢田 和樹
平山 怜
高橋 優太(幽霊部員)
八十岡 翔太(幽霊部員)
使用デッキ候補
ディミーア眼魔
禁止改定直後の『THE LAST SUN 2024』で使用したデッキです。そのときの戦績は6勝1敗でトップ4にも残れたデッキでしたが、今大会での使用には非常に消極的でした。
禁止前の環境では、王者・エネルギーに比較的優位に戦えていたコンボデッキに対して有利なデッキとして、ポジションを確立していました。
禁止改定にともないエネルギーが一強ではなくなり、このデッキのポジションが上がったことで、除去が《超能力蛙》《忌まわしき眼魔》に当たるものが多く採用される傾向になりました。(《電気放出》→《岩への繋ぎ止め》《致命的な一押し》など)。『THE LAST SUN 2024』で優勝した小坂さんのエネルギーはこの傾向が顕著なリストです。
また、脱出基地コンボの台頭により墓地対策が増えたことも向かい風で、さらに今年に入ってから流行し始めたオルゾフブリンクとの相性が非常に悪いです。事前に開催された地域チャンピオンシップで負け組だったのも納得であり、すぐに候補から外しました。
大会直前では《害獣駆除》をタッチしたエスパー型が台頭します。《害獣駆除》はエネルギーの置物や脱出基地コンボに有効なカードで、デッキにとって革新的なアップデートです。このデッキのガードが下がり始めたタイミングであり、隆盛した脱出基地コンボには有利に戦えるデッキであるため、一周回って本番ではよい選択肢だったかもしれません。
最終的にチーム内では「脱出基地コンボは良いデッキに見えるけど、習熟に10時間位かかりそうだからやめる」と宣言した後に、このデッキに10時間以上かけた高橋さんのみが選択。
エネルギー
《色めき立つ猛竜》が禁止になったとはいえ、《魂の導き手》《オセロットの群れ》《ナカティルの最下層民、アジャニ》《火の怒りのタイタン、フレージ》のパワーは健在です。ですが、このデッキに関してもあまり肯定的ではありませんでした。
デッキとしてはパワーカードの集合体であり、比較的安定しているはずですが、いざ脱出基地コンボのようなデッキとの最大値勝負になると、《魂の導き手》+《オセロットの群れ》や《ナカティルの最下層民、アジャニ》+《ゴブリンの砲撃》のような組み合わせで引くことを要求されるようになり、持ち前の安定性を発揮できません。
ミラーで優位性を出しにくいのも気になる点です。エリア予選でエネルギーを使って抜けた人が引き続きエネルギーを使うことを考えると、ミラーでの勝率確保に何かほしいですが、特に思いつきませんでした。試合を観戦していても、どちらが《火の怒りのタイタン、フレージ》を定着させるかで決まるゲームが多いように見えました。
最終的には、チーム内でフェアデッキしか愛せない一部のメンバー(加茂、齋藤)と、あまり練習してるようには思えない八十岡さんがこのデッキを使いました。
ゴルガリヨーグモス
《スランの医師、ヨーグモス》を中心としたコンボチックなクリーチャーデッキです。《邪悪鳴らし》の登場や《緑の太陽の頂点》の解禁により、以前より安定性が大幅に上がっています。
市川さんがなぜかこのデッキにお熱で配信でよく使っていました。チャレンジでもそれなりに好成績を残しており、意外と強いデッキであることが判明。また、《裕福な亭主》と《忍耐》を使用した複雑なコンボルートも近年発見され、リストの構成も昔に比べかなりスマートになっています。
同じクリーチャーデッキであるエネルギーには《スランの医師、ヨーグモス》で有利、ディミーア眼魔には《喜ぶハーフリング》から《飢餓の潮流、グリスト》で有利、コンボデッキにはヘイトクリーチャーを《緑の太陽の頂点》で持ってきて有利、理論上最強のデッキです。
実際はエネルギーは《ゴブリンの砲撃》がきつくて相当回らないと不利、ディミーア眼魔はポジションが悪くて数を減らしている、コンボデッキにはメインは負けるのでマッチ相性だと大したことない、と机上の空論デッキでした。
そもそも基盤は『モダンホライゾン3』以前のもので、2024年のモダンのレベルには達していません。《緑の太陽の頂点》はマナクリーチャーを減らしつつも1ターン目の初動を確保できるグッドカードではあるものの、最大値をあげているわけではないです。
同時に解禁された《オパールのモックス》が使えるなか、マナクリーチャーを唱えるのも馬鹿らしく、脱出基地コンボを使ってみたあとにこのデッキに戻ってくることはありませんでした。
脱出基地コンボ
《一つの指輪》を失ったかわりに、なぜか《オパールのモックス》を手に入れたデッキです。このデッキの《オパールのモックス》は革命です。単純なマナ加速や《湖に潜む者、エムリー》が出しやすくなったりするだけでなく、コンボルートも強化されています。
今までは《モックス・アンバー》からマナを出さないといけない都合、伝説のクリーチャーを出す必要がありましたが、《オパールのモックス》を使えば盤面が空でマナがない状況でも、墓地さえあれば《死の国からの脱出》1枚から勝てるようになりました。
とにかく《オパールのモックス》がすさまじく、2ターン目のコンボ勝利も現実的に起きてしまう爆発力があります。欠点をあげるとすれば、安定性です。モックス2種を採用しているため土地を絞っていますが、《ウルザの物語》も4枚入れているためマナベースは非常に脆弱です。よくモックスしかない手札がきます。
すでに開催された地域チャンピオンシップで大きく勝っていたため、対策カードは大量にプレイされる予想ではありましたが、このデッキの対策カードを乗り越える力は凄く、1枚程度であれば大体なんでも乗り越えることができます。
逆に対策まみれの動きには《ウルザの物語》で殴り勝てるなど、メタられた上で勝てるデッキだと見込み使うことにしました。チーム内でも最も多く選ばれたデッキです(平山、増田、宇都宮、市川、熊谷)。
そのほかのデッキ
オルゾフブリンク(矢田)と青単ベルチャー(河野)は、それぞれオンラインでモダンチャレンジ連続トップ8などの優秀な成績を残してました。成績は良かったものの、主要デッキに相性が悪いなど明確な欠点があったので、ほかの人は使おうとは思わず、彼らはサーバーの隅で黙々と自分のデッキを回してました。
使用デッキ:脱出基地コンボ
というわけで、最終的には脱出基地コンボを選択。
リストの特徴的な部分のみ取り上げます。デッキの基本的な動きはこちらを確認ください。
- 2025/01/20
- 脱出基地コンボ -パーツが揃ったら一撃必殺!意外とフェアプランも強いコンボデッキ-
- 晴れる屋メディアチーム
マナベース
《白蘭の幻影》で土地を攻めてくるオルゾフブリンクが多少の活躍をしていたので、基本地形は2枚採用しました。基本地形とショックランドについては以下の配分と悩んでいました。
この配分だと、ショックランドを並べた状態ならどう破壊されても各色用意できるメリットがあり、より土地破壊に強いです。
ただし、上記のような初手でどうしても《踏み鳴らされる地》がほしい場面があったので、最終的には最初のものを使用することに。
《ぶどう弾》《神秘を操る者、ジェイス》
勝ち筋の多数派は《タッサの神託者》で、《神秘を操る者、ジェイス》をサイドで採用することが一般的です。《ぶどう弾》は《オパールのモックス》解禁後に、よりコンボ中に赤マナを出せるようになったことで採用できるようになりました。
《タッサの神託者》に比べて、素引きしたときに使えるのがメリットで、特にタフネス1が多いエネルギー相手はモックスや《ミシュラのガラクタ》を連打した後に唱えると盤面を壊滅させることができます。
《神秘を操る者、ジェイス》はマナシンボルこそきついものの、素引きもリソース獲得手段としてもそれなりに優秀です。ただ、ライブラリーを引ききったあとに除去されると死ぬ欠点があります。
《タッサの神託者》が優先されがちなのは、勝ちの確実性を重要視してのことでしょう。《ぶどう弾》は点性質上、ライブラリーと墓地が極端にすくないと相手のライフを削りきれないことがあり、《神秘を操る者、ジェイス》は《電気放出》のようなカードに弱いです。
しかし確実性の話をするなら、そもそも勝ち筋が1枚であることが間違いであると思っています。現環境にはこのデッキや《火の怒りのタイタン、フレージ》の影響でメインから墓地対策の入ったデッキがあります。エルドラージには汎用性の高い墓地対策《コジレックの命令》が採用されています。
一応めくり次第ではこれらを回避できるルートがあるとはいえ、せっかくコンボに入ったのに墓地対策1枚で負けてしまうことがあるのはもったいなく感じます。そこで、それぞれ勝ち筋として欠点はあるものの、素引きしても使い道のある2枚をメイン採用することにしました。
《定業》 1枚
コンボデッキなので優秀なドローソースはぜひ採用したいですが、青マナが非常に少ないので、よく《知りたがりの学徒、タミヨウ》などのプレイを優先する都合上、手札に浮くことが多いです。このカードがかさばってしまうのはリスクに感じたため、1枚のみの採用にとどめました。
大会当日
■対戦結果
脱出基地コンボ ×
ボロスエネルギー 〇
エルドラージ 〇
アミュレットタイタン 〇
青単ベルチャー 〇
ボロスエネルギー 〇
ジェスカイコントロール ×
エスパー眼魔 〇
脱出基地コンボ ×
オルゾフブリンク ×
エスパー御霊 〇
ボロスエネルギー 〇
8勝4敗、26位でフィニッシュ。地域チャンピオンシップでは前回に引き続き、通算3回目の8-4です。プロツアー権利を獲得できるラインが3敗までなので、1勝分足りませんでした。
反省点
当日のプレイ中は大きな反省点はありませんでした(傲慢)。構築については、いくつか思うところがありました。
安定性
結果からみても、デッキとして脱出基地コンボが最強であることは間違いなかったといえるでしょう。デッキの欠点としてマナベースを挙げましたが、この部分により注視するべきでした。
デッキに基本地形を2枚採用したことで、現在のリストには青マナが12枚しかありません。《変容する森林》2枚採用は揺るがないとは思いつつ、《ウルザの物語》を減らすアプローチを試さなかったのは失敗だったと思っています。
《ウルザの物語》は間違いなく強力なカードですが、複数枚かぶると《血染めの月》やエンチャント破壊を回避できない展開が生まれやすくなり、リスクにもなり得ます。ここを1-2枚削って色マナの確保を行うべきだったと思っています。
実際、同日に開催されたアメリカの地域チャンピオンシップでは《ウルザの物語》の採用枚数を抑えたリストがプロツアー権利を獲得しています。
ミラーマッチ
もうひとつの反省点はミラーマッチです。ミラーマッチで明確なエッジを出せなかったのは、今回のリストの大きな問題点です。空いたスロットにはミラーに有効な《呪文嵌め》を採用しているものの、枚数としては世のリストの標準となっているヨーロッパの地域チャンピオンシップ優勝のリストと同じ枚数の採用です。
本番でもミラーに2回負けていて、ここを改善できればもっといい結果を望めたかもしれませんが、現在も何がいいかはわかってません。誰か知ってたら教えてください。
自分の結果はあと一歩だったものの、MSDからは熊谷さんがトップ4、宇都宮さんがプロツアー権利を獲得しました。おめでとうございます。
プロツアー『霊気走破』(2月21-23日)
続いては2月21-23日開催のプロツアー『霊気走破』です。地域チャンピオンシップから2週間後、『霊気走破』正式発売の1週間後となかなかハードなスケジュールでの開催です。フォーマットはドラフトとスタンダードです。
練習メンバーは「森山ジャパン」の面々。いつもお世話になっています。
■森山ジャパン
森山 真秀
井川 良彦
井上 徹
小原 壮一郎
中村 修平
原根 健太
平見 友徳
増門 健太
松浦 拓海
行弘 賢
尹 壽漢
平山 怜
ドラフト
『霊気走破』は一言でいえば緑一強環境です。この環境ほど、ただの《蜂蜜マンモス》こと《渡りをするケトラドン》が強い環境はそうそうないでしょう。ほぼ基本セットです。環境的にはクリーチャーのサイズ感と、それを突破するための除去が重要になります。
緑が絡む色はすべて問題なく強力です。アーティファクトシナジーが優秀な青黒、白青も、《ネットワーク呪詛》や《契約人形の恐怖》が取れれば狙いたいアーキタイプです。アンコモンがそろえば気持ちいい青赤も流れ次第では強く、練習中最もハマったアーキタイプでもあります。
黒赤、白黒は除去さえしっかり取れれば、《エンドライダーの棘飛ばし》や《甦りし屍執政》のような強力な「最高速度」ボーナスを用いたビートダウンを行えます。唯一赤白のみ、除去もクリーチャーも弱いデッドカラーです。
本番では赤白だけは絶対にやらず、あとはレアや流れ次第で色を選択する、という戦略でいくことを決めます。緑は参入できそうならするものの、あまり積極的には狙わず、たとえば、《砂丘の危険》と他色のアンコモンなら他色をとる方針でいきます。
スタンダード
『霊気走破』リリース直後のスタンダードです。とはいえ、『霊気走破』の第一印象は非常に弱そうというものでした。前環境の3強(グルール果敢、エスパーピクシー、オーバーロード)が引き続き強い環境が予想されます。
ひとまず新規カードによって強化されたデッキをいくつか試してみて、ダメだったら既存デッキかチームの人が使っているデッキに乗ることにします。
ゴルガリ豆の木
最初に試したのは、Hareruya Wayfinderでも紹介したゴルガリ豆の木です。マナクリーチャーや2マナ除去で強化を受けているので、しっかり回ったときの動きは強く使っていて楽しかったものの、切削でクリーチャーが落ちることに頼ったデッキであるため、安定性にどうしても難があり断念しました。
プロツアー『霊気走破』ではトップ8にゴルガリ豆の木が1人いました。自分の試していたリストとの違いは、《沼地の晩餐会》を入れていない点、《迷いし者の魂》を採用していることです。
クリーチャー比率が高いため切削でクリーチャーが落ちる確率が少し高いのと、《迷いし者の魂》は土地分も大きくなるので、安定して高サイズのクリーチャーを早いターンから出せます。
《沼地の晩餐会》を採用しないことについては、対グルール果敢などのデッキに対して勝率が落ちそうなので正解かわかりませんが、《迷いし者の魂》は入れるべきだったと思っています。
ディミーアアーティファクト
《再利用隔室》は、《身代わり合成機》の枚数を水増ししつつ、安定して3マナ以上のアーティファクトを供給できます。生け贄に捧げるアーティファクトとしては、戦場に出たときに除去となる《不気味なガラクタ》と《税血の刃》を採用できる黒を相方に選びました。
デッキの強みは、オーバーロードにスケール勝ちしており非常に有利なこと。《告別》のような全体アーティファクト破壊は基本的には採用されておらず、全体除去でクリーチャーが流されても簡単に再展開可能で、《ミストムーアの大主》《永遠の策謀家、ズアー》もサイズで乗り越えることができます。
反面、単体では何もしないアーティファクトをプレイする余裕が求められるため、細かいクロックを用意しつつ置物にも干渉できるエスパーピクシーは非常に厳しいマッチアップです。除去もアーティファクト優先で質の微妙なものを使用しているため、少し噛み合いが悪いとグルール果敢にもすぐ押し切られてしまいます。もう少し改善することはできそうでしたが、時間的な制約のため断念。
良いデッキを作れず時間がなくなったので、チームのほかのデッキを使うことにしました。オーバーロードかジェスカイ眼魔の2択で、使用者の多かったジェスカイ眼魔を選択することに。
ジェスカイ眼魔の解説は、このデッキを精力的に調整した森山ジャパン総帥の森山さんが書いているのでそちらを参照ください。
大会当日
ドラフトラウンド

ドラフトの卓はこちら。
殿堂プレイヤー3人(中村 修平・八十岡 翔太・ガブリエル・ナシフ)に加え、MO強者「komattaman」こと小原さんもいます。プロツアーとはいえ、これだけ濃い卓は珍しいです。
初手のレアは《新たな夜明け、ケトラモーズ》。価格的にはトップレアですが、リミテッドでは基本的にアンプレイアブルです。さすがにこの巡目では取れませんが、プレイアブルを数えると8枚程度あり、一周したらちょうどカードがなくなった良いタイミングで拾えそうです。
なので、初手は《甦りし屍執政》をピック。毎ターントークン生成をする姿はまさに《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》。ギデオンの名に恥じないパワーカードです(?)
そこから2枚目の《甦りし屍執政》、遅めの《沼地の晩餐会》で黒をひとまず確定させます。
一周したパック、なんと《新たな夜明け、ケトラモーズ》の姿がありません。高尚な競技の場であるプロツアーでマネーピック(お金を目的としたピック)をした不届き者がいたということになります。取った人は許せませんね。※
2パック目で2色目を白に確定させ、3パック目では運よく白黒のマルチを2枚拾えました。完成したデッキがこちら。

除去ありマナカーブよしの良さそうに見える白黒です。満足のいくピックで意気揚々と対戦するも……
■対戦結果
黒緑 ××
緑青 ××
青赤 ××
デッキが全然まわらず、1ゲームも取れずに0-3。正直このデッキなら2-1はできると思っていたので相当落ち込みました。
(※後の聞き取り調査により、犯人は上家の八十岡選手と判明。しかも八十岡選手はこのドラフト3-0。小遣いを拾った不届き者に勝たせてはいけない)
構築ラウンド
そんな流れ最悪のなか構築ラウンドがスタート。
■対戦結果
オーバーロード ××
オーバーロード ×〇×
相性の悪いオーバーロード2連戦で敗戦。0-5で最速初日落ちです……
自身の戦績が振るわなかったものの、共に練習した森山ジャパンは、自分以外全員初日突破&原根さんがトップ8、行弘さんが10位の大健闘。俺だけが負ける、俺だけが不幸の哀しい世界です。とはいえ、おめでとうございます。
土曜日リミテッドPTQ
プロツアーが開催されている『MagicCon』では、サイドイベントとしてリミテッドのプロツアー予選があります。
シールドの予選で上位32位を決め、8*4でドラフトを行い各卓の勝者がプロツアー権利を得られる大会です。プロツアー本戦は初日落ちしてしまったため、2日目はこちらのイベントに参加しました。
シールド
対面のパックチェックで1パック目から《開拓者、おたから》と《アフターバーナーの専門家》が同時に出て、受け取るパックを間違えたか……と思ったものの、いざ自分のパックを剥くとボムに次ぐボム。昨日分の運がここに集約されたようです。デッキはこちら。

《奔流川の記念碑》にアーティファクト破壊カードを切削されて土地を引くを繰り返して負けたマッチ以外は危なげなく勝ち、6-1-1で予選突破。次のドラフトで3-0できればプロツアー権利獲得です。
ドラフト
初手は《守護の陽馬》。そして3手目らへんで《アラクリアの魂、ラゴリン》をピックし緑白を意識します。緑は混んでいると感じながらも、3パック目で《アラクリアの心、カラドーラ》《轟音の速百足》とピックでき、できたデッキがこちら。

初戦こそ気持ちよくまわって勝ったものの、続く2戦目で完成度の非常に高い白黒に敗北……平山選手の夏はここで終了です。
おわりに
プロツアー本戦はボロボロ、地域チャンピオンシップとプロツアー予選は少し届かず。森山ジャパンからも晴れてクビ宣告を受け、すべてを失いました。非常に悔しい結果ではありますが、これもマジック。また次の機会に頑張りましょう。
次の5月の『チャンピオンズカップファイナル』に向けて、また頑張ろうと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
平山 怜 (X)
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