メタゲームブレイクダウン
プロツアー『霊気走破』を圧倒的なパフォーマンスで制したオーバーロード。《永遠の策謀家、ズアー》と各種オーバーロードがこのままスタンダードのメタゲームを飲み込む……かのように思えた。
しかし、そこに待ったをかけたのが《食糧補充》だ。今や疑いようもない『霊気走破』のトップアンコモンとなり、青を採用したあらゆるデッキのリソース獲得手段として定着。まさに今、その驚きのカードパワーが新たなメタゲームを形成しようとしている。
はたして、スタンダード巧者たちはどのようなデッキを選択するのだろうか。
参加者178名によって開催された『第30期スタンダード神挑戦者決定戦』のメタゲームブレイクダウンをお届けしよう。
| アーキタイプ | 使用者 | 使用率 | 
|---|---|---|
| エスパーピクシー | 19 | 10.11% | 
| 赤単 | 16 | 8.51% | 
| オーバーロード | 15 | 7.98% | 
| グルール果敢 | 15 | 7.98% | 
| アゾリウス全知 | 15 | 7.98% | 
| アゾリウスコントロール | 13 | 6.91% | 
| ジェスカイ眼魔 | 12 | 6.38% | 
| ディミーアミッドレンジ | 10 | 5.32% | 
| ゴルガリミッドレンジ | 10 | 5.32% | 
| ボロスハツカネズミ | 7 | 3.72% | 
| ディミーアデーモン | 6 | 3.19% | 
| ジェスカイ召集 | 4 | 2.13% | 
| ラクドスリアニメイト | 3 | 1.60% | 
| ゴルガリ切削 | 3 | 1.60% | 
| ゴルガリランプ | 3 | 1.60% | 
| ボロス召集 | 2 | 1.06% | 
| オルゾフピクシー | 2 | 1.06% | 
| グルール昂揚 | 2 | 1.06% | 
| マーフォーク | 2 | 1.06% | 
| ゴブリン | 2 | 1.06% | 
| エスパーコントロール | 1 | 0.53% | 
| ティムール果敢 | 1 | 0.53% | 
| シミックテラー | 1 | 0.53% | 
| もがく出現 | 1 | 0.53% | 
| アゾリウス天使 | 1 | 0.53% | 
| グリクシス《鏡に願いを》 | 1 | 0.53% | 
| ディミーアエンチャント | 1 | 0.53% | 
| アブザンコントロール | 1 | 0.53% | 
| 版図ランプ | 1 | 0.53% | 
| スゥルタイランプ | 1 | 0.53% | 
| ファルコンギャンビット | 1 | 0.53% | 
| 黒単デーモン | 1 | 0.53% | 
| ゴルガリポイズン | 1 | 0.53% | 
| アゾリウス眼魔 | 1 | 0.53% | 
| 陰湿な根 | 1 | 0.53% | 
| ボロスバーン | 1 | 0.53% | 
| イゼット海賊 | 1 | 0.53% | 
| イゼット果敢 | 1 | 0.53% | 
| イゼットルーティング | 1 | 0.53% | 
| セレズニアギアハルク | 1 | 0.53% | 
| ティムールカワウソ | 1 | 0.53% | 
| オルゾフ《過去立たせ》 | 1 | 0.53% | 
| 4色レジェンズ | 1 | 0.53% | 
| ゴルガリ抹消者 | 1 | 0.53% | 
| セレズニアウサギ | 1 | 0.53% | 
| ライブラリーアウト | 1 | 0.53% | 
| ディミーアネズミ | 1 | 0.53% | 
| 合計 | 188 | 100% | 
※提出されたデッキリストをすべて集計しています。
エスパーピクシーが堂々のトップメタに
ご覧の通り、デッキの人気勝負では大混戦となった。
アグロ、ミッドレンジ、ランプ、コントロール、コンボ。満遍なく、さまざまなアーキタイプがシェアを奪い合っているようだ。
ただ、僅差ではあるが、わずかに抜け出したのはエスパーピクシーだ。
研究が進み、最近のリストでは《ベイルマークの大主》や《食糧補充》を採用した、ロングゲームを強く意識したタイプのデッキが台頭している。
エスパーピクシーに次ぎ2番手となったのは、グルール果敢ではなく赤単だった。
ロングゲームなど意に介さない。すべてのデッキを沈黙させる速攻デッキが求めたものは、緑がもたらす対応力ではなくさらなるスピードである。
そして、注目のアゾリウス全知は使用者15名、シェア率7.98%と大ブレイク。なんと、今大会においてはオーバーロードと変わらない人気を集めたのだ。
トップメタのエスパーピクシーが軽い気持ちでプレイした《望み無き悪夢》や《勢い挫き》を、4ターン目の即死コンボという形で咎めていく。
もちろん、サイドボード後はそう簡単な話ではないが、アゾリウス全知に今、良い風が吹いていることだけは確かだ。
はたして、どんなデッキが勝ち上がるだろうか。
                        
                            














