最新のスタンダード大会結果をチェック!
こんにちは。晴れる屋メディアの紳さんです。
先日、『チャンピオンズカップシーズン3ラウンド3エリア予選 in TC東京』が開催され、参加者176名と『第30期スタンダード神挑戦者決定戦』とほぼ変わらない人数のプレイヤーが参加するなど、大盛況でした。
また、参加者が171名を超えたことで本戦出場の権利獲得者がMAXの18名となっております。
そのほか、海外で開催された大規模なテーブルトップの大会、『NRG Series $10k Standard Showdown』の結果と合わせてチェックしていきましょう!
『チャンピオンズカップシーズン3ラウンド3エリア予選 in TC東京』
上位通過者のデッキは下記の通りとなりました。
3/15(土)『チャンピオンズカップシーズン3ラウンド3エリア予選 in TC東京』
1位 ジェスカイ眼魔
2位 ディミーアミッドレンジ
3位 赤単
4位 オルゾフコントロール
5位 グルール果敢
6位 アゾリウス全知
7位 赤単
8位 ボロスハツカネズミ
1位通過はジェスカイ眼魔、2位通過はディミーアミッドレンジとなりました。
それでは、上位通過者が使用していた注目のデッキを紹介していきたいと思います。
ディミーアミッドレンジ
『THE LAST SUN 2023』の覇者である高橋 亮さんが使用し、2位通過となったディミーアミッドレンジのリストです。
ディミーアミッドレンジといえば、『第30期スタンダード神挑戦者決定戦』において、強豪プレイヤーである小林 智明さんと藤原 瑞季さんが75枚同じリストで2人ともトップ8に入賞していました。今、かなりホットなアーキタイプですね!
《ティシャーナの潮縛り》をメインから採用しており、ディミーアでは処理が難しいアーティファクトなど、対応できる範囲を広げています。《魂の洞窟》経由で戦場に出たオーバーロードの出たとき能力を打ち消せるのも強力です。
高橋さんのリストでは、やや珍しい《静かなる広間這い》を採用しています。ブロックされない能力は《悪夢滅ぼし、魁渡》や《永劫の好奇心》と相性が抜群です。
また、攻撃を通すたびに誘発する能力も「スタッツ強化」「ドロー」と有用なものばかりで、クリーチャーのコピーになれる能力のおかげで終盤でも腐りません。
『霊気走破』で《呪文貫き》を獲得したことも大きいでしょう。特に現スタンダードは《アブエロの覚醒》を通したら負けという厳しい環境なので、《呪文貫き》は頼もしい存在です。
実際には手札になくても、青1マナを残しておくだけで相手の動きを制限できる可能性もあり、「ケアされたら弱い」のではなく「ケアさせることが強い」カードだと思います。総じて、《呪文貫き》の存在はディミーアミッドレンジの強さを格上げしていることでしょう。
オルゾフコントロール
《新たな夜明け、ケトラモーズ》をフル採用したオルゾフコントロールが上位で予選通過しておりましたので、リストをご紹介します。
狙いはとてもシンプルで、戦場や墓地のカードを徹底して追放しながら、《新たな夜明け、ケトラモーズ》でアドバンテージを得るというデッキです。
《中止/停止》はあまり見かけないカードですが、《中止》は2マナのインスタントで墓地追放・ライフゲイン・ドローができるなど盛りだくさんの効果を持ちます。《停止》は6マナでアーティファクトとエンチャントをすべて破壊することができ、どちらも相手のデッキ次第ではクリティカルな働きをしそうです。
《精神迷わせの秘本》はメインとなるドローソースで、4個目のページ・カウンターが置かれたときに自身を追放する能力が、地味ながら《新たな夜明け、ケトラモーズ》とシナジーがあります。
《魂探り》は手札に干渉できる万能ハンデスで、「捨てる」ではなく「追放」である点も優秀です。
エスパーピクシー相手にプレイすれば、オマケで飛行1/1のスピリット・クリーチャー・トークンの生成を狙える場面も多く、ブロッカーとして時間を稼いでくれることでしょう。
『NRG Series $10k Standard Showdown』
つづいて、『NRG Series $10k Standard Showdown』の結果を見ていきましょう。
3/15(土)『NRG Series $10k Standard Showdown』
1位 アゾリウス全知
2位 グルール果敢
3位 赤単
4位 ボロスアグロ
5位 アゾリウスコントロール
6位 グルール果敢
7位 赤単
8位 アゾリウス全知
アゾリウス全知が優勝、グルール果敢が準優勝という結果となりました。
トップ8に入賞したほかのデッキを見ると、どうやら「アゾリウス VS. ハツカネズミ」という構図の大会だったようですね。
- 2025/03/13
- スタンダード神へ就任!アゾリウス全知&神決定戦での思考を徹底解説!
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アゾリウス全知について詳しく知りたい方は、ぜひ現スタンダード神・平山怜さんの記事を読んでみてください。
それでは、注目デッキを紹介していきます。
ボロスアグロ
こちらがトップ4に入賞したボロスアグロのデッキリストです。
《花足の剣豪》や《岩山炎の後継者、メイブル》を採用してハツカネズミに寄せているわけでもなく、かといって《稲妻波》を採用するほどバーンに寄せているわけでもない、「ボロス果敢」というイメージのデッキです。
現スタンダード環境のハツカネズミが強すぎるあまり、すっかり影が薄くなってしまった《精鋭射手団の目立ちたがり》が3枚採用されています。このカードが使われていない現スタンダードとは、どのような魔境なのでしょうか。
飛行と速攻を持ちながら「ハイパー果敢」ともいえるような凄まじいパワー強化能力を有しており、単体除去さえ回避できれば最強のアタッカーとなります。
今回のリストでは《破片魔道士の救出》が採用されており、ハツカネズミや《精鋭射手団の目立ちたがり》を除去から守りつつ、果敢や雄姿を誘発させます。
《ボロスの魔除け》は4点火力としても強力ですが、二段攻撃や破壊不能を付与するモードも強く、《精鋭射手団の目立ちたがり》とは特に相性の良いカードです。
赤単やグルール果敢とのアグロ対決では、《稲妻のらせん》や《幽霊による庇護》による絆魂付与が輝きます。
サイドボードの《安らかなる眠り》や《邪悪を打ち砕く》など、赤単ではカバーしきれないデッキに対する対応力があるのもボロスカラーの魅力です。
最近はアゾリウス全知やアゾリウスコントロールといったデッキが増加傾向にあり、それらを咎めるためにアグロデッキも増えています。「アグロに強いアグロデッキ」として、良いポジションにいる注目のアーキタイプといえるでしょう。
おわりに
コンボやコントロールが活躍すればアグロが勝つようになり、アグロが増えるとミッドレンジが勝つようになり、ミッドレンジが増えるとコンボやコントロールが勝つ、というメタゲームが繰り返されています。



総じてバランスが良い環境ですが、来月4月4日からは『タルキール:龍嵐録』のカードが使えるようになり、また環境に変化が訪れることでしょう。
【お知らせ】初めて舞台となったセットから約10年……ついに我々は、タルキール次元へと帰還します!
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) March 5, 2025
日本時間3月19日(水)午前2時、新セット『タルキール:龍嵐録』デビュー配信実施。どうぞお楽しみに!#mtgjp #MTGTarkir https://t.co/kgHcPeFdAs
ちなみに、注目の『タルキール:龍嵐録』プレビュー配信は今夜26時(19日の2時)からです!
晴れる屋メディアでも最新情報をまとめた記事を公開予定ですので、お楽しみに!