憧れのカードが使用可能な「ミドルスクール」で遊ぼう!おすすめデッキ15選!

晴れる屋メディアチーム

ミドルスクールで遊ぼう!

はじめまして。晴れる屋秋葉原店の辻と申します。

普段は晴れる屋で働きながら、暇さえあればマジックに明け暮れているマジック・ジャンキーです。常日頃より熱い勝負を求めて0-3してます。

マスティコアサイカトグ稲妻の天使

ところでみなさん。押入れでながーーーく眠ってるカード、ありませんか?

マジックを長くプレイしている方であれば《マスティコア》《サイカトグ》をお持ちの方も多いかもしれません。往年の名カードですが、「レガシーで使うには、ちょっとなぁ」「あの頃なら強かったのになぁ」って思うこと、ありますよね!

実は、そんな歴代の名カードたちを「強く」使えるフォーマットがあるんです!

嘘か真か獣群の呼び声魂売り正義の命令野生の雑種犬リバー・ボア

その名も「ミドルスクール」です!

というわけで、今回は”巷で話題”の大人気覇権フォーマット(?)「ミドルスクール」について紹介します!

ミドルスクールってどんな遊び方?

「Middle School Magic」(ミドル・スクールマジック)は、「1995年から2003年の間」に発売されたセットを使用して遊ぶマジックの非公式フォーマットのひとつです。

1993年から1994年にかけて発売されたカードが使える「Old School Magic」(オールド・スクールマジック)と、『第8版』以降の基本セットと『ミラディン』以降のエキスパンションのカードが使える「モダン」の、「ちょうど間の範囲」のエキスパンションが使用可能なフォーマットということになります。

当然ながらローテーションはなく、カードプールの変更があるとすれば、低頻度で起きうる「禁止カードの制定」もしくは「禁止解除」が影響するのみです。

基本的なルールは普通のマジックと同じで、60枚以上のメインボードと15枚以下のサイドボードでデッキを組み、2人対戦で行われます

使用可能なセット一覧

【基本セット】

『第4版』
『第5版』
『第6版』
『第7版』

【エキスパンション・セット】

『アイスエイジ』
『アライアンス』

『ホームランド』

『ミラージュ』
『ビジョンズ』
『ウェザーライト』

『テンペスト』
『ストロングホールド』
『エクソダス』

『ウルザズ・サーガ』
『ウルザズ・レガシー』
『ウルザズ・デスティニー』

『メルカディアン・マスクス』
『ネメシス』
『プロフェシー』

『インベイジョン』
『プレーンシフト』
『アポカリプス』

『オデッセイ』
『トーメント』
『ジャッジメント』

『オンスロート』
『レギオン』
『スカージ』

【スターター・セット】

『ポータル』
『ポータル・セカンドエイジ』
『ポータル三国志』
『スターター1999』
『スターター2000』

【ギフトボックスシリーズ】

『アンソロジー』
『バトルロイアル』
『ビートダウン』
『デッキマスターズ』

上記のセットに加えて、下記のプロモーションカード(《闘技場》《ナラスニ・ドラゴン》《Sewers of Estark》《大アナグマ》《Windseeker Centaur》)が使用可能となります。

闘技場ナラスニ・ドラゴンSewers of Estark大アナグマWindseeker Centaur

そのほか、ミドルスクールは1996年~2003年の世界選手権優勝デッキセット収録のカードも使用可能ですが、晴れる屋のイベントでは金枠カードは使用不可となりますので、ご注意ください。

おおよそ2001年~2003年期の「エクステンデッド」と呼ばれたフォーマットに近いカードプールとなります。当時プレイしていた方は「ああ、あの辺りのカードね」ってなるかもしれませんね。当時のエクステンデッドは、今でいうパイオニアのような立ち位置のフォーマットでした。

ゴブリンの従僕ゴブリンの従僕ゴブリンの従僕ゴブリンの従僕ゴブリンの従僕

ちなみに、「当時のカードはあまり売ってないし、手に入りにくい……」と思うかもしれませんが、ミドルスクールでは再録された新枠のカードも使用可能ですのでご心配なく。あえてフル新枠でデッキを作ったり、オシャレが楽しめます。

昔のカードが人気であることからSLD(Secret Lair Drops)版として収録されるカードも多いです。いろんな《ゴブリンの従僕》を目にすることも!?

禁止カード

執筆時点でのミドルスクールにおける禁止カードは下記の通りです。カードリストを表示します。

禁止カードリスト

ヨーグモスの意志トレイリアのアカデミー

アンティ(賭け札)に関するカードは当然の措置として禁止。それ以外だと《ヨーグモスの意志》《トレイリアのアカデミー》など、コンボデッキを大きく助長するカードが禁止されています。

ところで、さきほどのリストを見て「ん?なんか足りなくない?」と思ったあなた、かなりマジックについて詳しい方とお見受けします

ネクロポーテンス適者生存

そうなんです。レガシーの禁止カードリストと見比べてみると一目瞭然なのですが、ミドルスクールでは、レガシーですら禁止されている超強力カードが、一部使えちゃうんです!

代表的なものでは《ネクロポーテンス》《適者生存》があります。強力すぎるがゆえに当時のエクステンデッドでは禁止されていた往年の名カードですが、ミドルスクールでは使えます!

僕も初めてミドルスクールを知ったとき「本当に使って大丈夫なの?」と思いました。まぁ、たしかに戦場に出れば強いのですが、実際のゲームではそこまで支配的なカードではないため、落ち着いた立ち位置のカードとなってます。本当です。

修繕ライオンの瞳のダイアモンド

また、もともとは禁止でしたが、2枚ほど禁止解除となったカードがあります。《修繕》《ライオンの瞳のダイアモンド》がそれに当たり、ミドルスクールでは使えちゃいます!

意外にも使用可能なカード

ペンデルヘイヴントーラックへの賛歌ゴブリンの手投げ弾密林の猿人

少しわかりにくいのですが、1994年の『レジェンド』で登場した《ペンデルヘイヴン》や『フォールン・エンパイア』で登場した《トーラックへの賛歌》などはミドルスクールの本流セットからは外れていますが、「ギフトボックス」や「世界選手権優勝デッキセット」に収録されているために使用可能となります。

《ペンデルヘイヴン》はモダンの感染デッキなどで活躍した強力な土地ですし、《トーラックへの賛歌》はレガシーでも活躍していた強力なカード。どちらもミドルスクールではよく使われています。

そのほか《ゴブリンの手投げ弾》《密林の猿人》といったカードも人気です。

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ミドルスクール独自の特殊なルール

ミドルスクールでは3つほど、特殊なルールが適用されています。とはいえ、もともとはマジックの基本ルールであったもので、「特殊なルール」というと語弊があるかもしれません。

当時のルールのまま遊べると考えればわかりやすいと思います。

それでは順番に3つ、紹介していきます。

マナバーン

ラノワールのエルフガイアの揺籃の地セラの聖域

呪文や能力の支払いに使用する、マジックのルールではとても重要な「マナ」。かつてはマナに関する特殊なルールが存在しました。それがマナバーンです。

現在のマジックは「各ステップの終了時に、マナプールに残っている未使用のマナは失われる」というルールですが、当時のルール、つまりミドルスクールでは「各フェイズの終了時にマナプールに残っている未使用のマナは失われ、それを所持していたプレイヤーはその点数に等しいライフを失う」というルールが適用されています。

現在のルールでは「《ラノワールのエルフ》に除去を撃たれたので、とりあえずGを出しとこう」と気軽にマナを出しがちですが、ミドルスクールではそうはいきません。本当にそのマナを使うのか真剣に考える必要があるんです。

《ガイアの揺籃の地》《セラの聖域》からマナが出すぎて、使いきれずに困る」というようなこともあり、使いきれなかったマナはその点数分のダメージとしてプレイヤーに降りかかるということで、マナバーンと呼ばれます。

エラダムリーのぶどう園

かつては実際に、このルールを利用して《エラダムリーのぶどう園》で強制的に相手のマナプールにマナを供給し、マナバーンを狙うといった戦略もありました。

ちなみに「ステップではなくフェイズごとにマナが失われる」ため、アップキープにマナ源が破壊されそうになったら、とりあえずマナを出しておき、ドローステップに引いたカードを唱えるために使うといったことができます。判断を後伸ばしにしたいときに重要なテクニックですが、使わなかった場合はマナバーンしてしまうので、ご注意を。

戦闘ダメージがスタックに乗る

ミドルスクールでは戦闘ダメージの処理に関し、当時のルールが適用されます。

「戦闘ダメージがスタックに乗る」といわれてもなんのこっちゃと思うかもしれませんが、詳しく説明するなら「戦闘ダメージステップを迎えると、戦闘に参加中のクリーチャーのダメージがいったん、個々のオブジェクトとしてスタックに置かれる」というルールです。

戦闘ダメージをスタックに乗せたあと、プレイヤーは呪文を唱えたり能力を起動したりすることができます。それらが解決したあとにスタックにある戦闘ダメージを解決し、ダメージが与えられることになりますが、このとき戦闘に参加したクリーチャーが戦場に残っていなくとも、戦闘ダメージは解決されます

灰色熊モグの狂信者

《モグの狂信者》 R

クリーチャー – ゴブリン

モグの狂信者を生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。モグの狂信者はそれに1点のダメージを与える。

たとえば《灰色熊》の攻撃に対し、《モグの狂信者》でブロックした場合、現在のルールでは《灰色熊》を倒すことはできません。《モグの狂信者》を生け贄に捧げて、とりあえずプレイヤーに1点ダメージを与えるか、となりますよね。

しかし、ミドルスクールでは《灰色熊》を倒すことができます

《モグの狂信者》の戦闘ダメージをスタックに乗せ、解決前に《モグの狂信者》を生け贄に捧げて能力を起動し、《灰色熊》に1点のダメージを与えておきます。スタックに乗った戦闘ダメージが解決されれば《灰色熊》に2点目のダメージが与えられ、死亡することになるのです。

パリンクロンブーメラン

戦闘ダメージをスタックに乗せて、解決前に自身のクリーチャーをバウンスすることで、一方的にクリーチャーを倒すということも可能です。

「ゲームの外部」という概念

狡猾な願い生ける願い

現在のルールでは、追放されたカードを追放領域から《狡猾な願い》《生ける願い》などで手札に移動させることはできません。

しかし、ミドルスクールでは追放領域からカードを探して手札に加えることが可能です。

サイカトグ嘘か真か剣を鍬に

当時は追放に関するテキストが「追放する/Exile」でなく「ゲームから取り除く/Remove from the game」という文言であり、「ゲームから取り除かれたカードは、ゲームの外部に移動する」というルールでした。

サイドボードのカードやゲームから取り除かれたカードは「ゲームの外部」にあるため、《狡猾な願い》《生ける願い》で持ってくることができるというわけです。

このルールにより、ミドルスクールでは《サイカトグ》でゲームから取り除いた《嘘か真か》《狡猾な願い》で再利用したり、《剣を鍬に》で対処されたクリーチャーを《生ける願い》で取り戻すことができます。

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ミドルスクールのココが面白い!

使用可能なカードやルールについてはあらかた説明させていただきました。

じゃあ、どういうところが面白いんだ?

という部分が気になりますよね。ミドルスクールの魅力についてご紹介します!

エモい

マスティコア呪われた巻物火薬樽

とにかくエモい。これに尽きるのですが……魅力が伝わらないかもしれませんので詳しく書きます。

昔からプレイしている、あるいは昔プレイしていた、という方であれば若い頃にこの時代のカードに触れた方もいるでしょう。また「当時は子供だったので価格的に手が届かない価格のカードがあった」という方も多いと思います。

僕も子供の頃、《マスティコア》がカッコよかったので欲しいな~と思ってましたが手に入りませんでした(当時の価格が約4,000円)。

そんな思い出のカードや憧れのカードを使って遊ぶのってすごく楽しそうじゃないですか?

嘘か真か対抗呪文

また、少し前の話ですが『モダンホライゾン』『モダンホライゾン2』で《嘘か真か》《対抗呪文》が再録されたとき、すごく懐かしい気持ちになった方も多くいたかと思います。

ミドルスクールで使われるカード、全部それなんですよね。やばくないですか?

カードパワーが低め

意志の力

私見ですが、《意志の力》のようなレガシーで一線級のカードが使える一方で、1枚でゲームを決めるようなカードは非常に少ないフォーマットであると感じています。プレインズウォーカーもまだいない時代のカードプールですしね。

カードパワーが低めなことを魅力的と感じるかどうかは個人差があると思いますが、たまには「優しめのカードパワーでじっくりと遊びたい!」と考えている方にはぴったりかもしれません。

カードが安い

獣群の呼び声正義の命令魂売り

現在の基準と比べてカードパワーが低めなカードも多いため、1枚1枚のカード価格も控えめ。2003年以降、さまざまなカードが再録されてきたという事情もあり、当時と比べても「だいぶ安くなったな」というカードもちらほらあります。

《獣群の呼び声》《正義の命令》《魂売り》がアンコモン!?そんな馬鹿な……」と思ったのも比較的、最近の話です。当時はトップレアでした。

初出のバージョンのカードは価格が高い場合もありますが、再録版ならかなり安価で手に入ることが多いです。

ただし、ミドルスクールが”巷で話題”と記事の冒頭で書きましたが、最近ではもう”巷”を超えて「街で大人気」ぐらいのレベルになり、一概に「安い」とも言えなくなってきました。メタゲームの変遷により、再録のないカードや人気の旧枠版カードが高騰することもあり、弊社スタッフ・いってつ(@ittetu_)の言葉を借りるなら「今のうちだぞ」というやつかもしれません。

カードプールが増えないのにメタゲームが回っている

Phyrexian Dreadnoughtドルイドの誓い破滅的な行為

カードプールが変わらないフォーマットですが、不思議なことにメタゲームが回っています

ミドルスクールが日本で認知され始めたのは、だいたい2018年末~2019年初頭くらいのことです。その頃と現在を比べても、よく勝っているデッキや人気デッキはまったく違うものとなっています。言ってしまえば、「毎年違うメタゲーム」になっており、僕が記憶している限り、トップメタがループしたことはないかと思います。

そうなった要因ですが、最近ではイベント開催が増え、デッキリストの掲載も増えてきたために「よく勝つデッキが認知されやすい土壌が生まれてきた」=「勝つデッキは対策されるのが早くなった」のかなと感じています。

まぁそれはそれとして、好きなデッキを使って楽しんでるプレイヤーが一番強い、というのは変わらない部分です。そういった趣から誕生したデッキが実は「メタゲーム上、立ち位置が良い」ことが発覚し、そこからまたメタゲームが回って・・・・・・という面白い番狂わせが起きることもあります。

未開拓である

ダークウォーターの卵機知の戦いDidgeridoo

さきほどのメタゲームの話と共通するのですが、新しいデッキが次々と生まれてくる状態なので、個人的にはまだまだ未開拓なフォーマットであると感じます。

2003年の時点ではマジックプレイヤーの数も現在より少なかったので、当時では発見しきれていないコンボや、相性のいいカードの組み合わせがまだ眠っていても不思議ではありません。

あなただけが気付いているその組み合わせ、実は最強かもしれないですよ?

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どんなデッキがあるの?

御託を並べてばっかりで、すみません。「どんなデッキが活躍しているの?」と、そろそろ実際のデッキが見たくなってきた方もいると思います。

ざっくり言えば、当時のスタンダードやエクステンデッドで活躍したデッキは、ほとんどそのまま戦えちゃいます!現に、ほぼ当時のままのデッキを持ってきて大会に参加する人もいるくらいです(キーカードの禁止などで機能不全になっていなければ)。

というわけで、ここからは僕がおすすめするミドルスクールのデッキを、いくつか紹介させていただきます!

・入門用の安価に組めそうなデッキ
・レガシーなどをやっている人向けのデッキ
・参入障壁は高めだけど、組めるならすごく強いデッキ

の3つのテーマで選んでみました。

ミドルスクール入門!おすすめデッキ5選

青緑マッドネス

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野生の雑種犬マーフォークの物あさり

青緑マッドネスは、《野生の雑種犬》《マーフォークの物あさり》など手札を捨てる能力を持つカードと「マッドネス」のシナジーで攻め込むデッキです。

マッドネスとは?

「あなたがこのカードを捨てるなら、これを追放領域に捨てる。あなたがそうしたとき、マッドネス・コストでこれを唱えるか、これをあなたの墓地に置く。」という能力。マッドネス・コストはカードによって異なる。

日を浴びるルートワラ尊大なワーム堂々巡り

マッドネス経由なら0マナ1/1の《日を浴びるルートワラ》、3マナ4/4トランプルの《尊大なワーム》、1マナカウンターである《堂々巡り》など優良呪文がお得に唱え放題!

『オデッセイ』ブロック期のスタンダードで活躍したデッキで、主要カードがすべてアンコモン以下であったため「財布に優しく強いデッキ」として有名でした。

不可思議波止場の用心棒

その安定した「強さ」と「安さ」はミドルスクールでも健在で、実質的に瞬速のようなダメージクロックと軽量カウンターが同居しているため、見た目以上に堅牢かつ攻撃的です。

カラーリングの関係で直接的なクリーチャー除去手段に乏しいのが弱点ですが、《不可思議》で空から一方的に攻撃する戦法が強力なため、ある程度は無視して殴り合いができます。

殴り合いをするのがきつい相手に対しては《波止場の用心棒》が役に立つでしょう。

The Rock

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破滅的な行為花の壁魂売り

The Rockは「ディード」こと《破滅的な行為》を主軸にした黒緑カラーのコントロールデッキです。

序盤をハンデスや《花の壁》でしのぎ、《破滅的な行為》で盤面を処理しながらフィニッシャーである《魂売り》へと繋げる……というのがThe Rockの勝ちパターンとなります。

生ける願いナントゥーコ自警団黄塵地帯

また、《生ける願い》は状況によってさまざまなカードをサーチ可能で、デッキの柔軟性を大幅に高めるカードです。サイドボードに「こんなこともあろうかと」なクリーチャーや土地を投入可能であり、自分の好みやメタゲームに合わせて調整ができます。

ステロイド

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リバー・ボア怨恨呪われた巻物

ステロイドは「優良クリーチャー」+「火力」という古き良き組み合わせのデッキです。

《リバー・ボア》が定着すると《怨恨》のバックアップによってガリガリと相手のライフを削ることができます。

稲妻炎の印章渋面の溶岩使い

また、『第4版』がフォーマットリーガルなため、歴代最強火力呪文である《稲妻》が使用可能!ほかにも《炎の印章》《渋面の溶岩使い》など、飛び道具の性能はどれもピカイチです。

樹上の村ミシュラの工廠神の怒り

また、ミシュラランドが大量に採用されているのも特徴で、消耗戦になれば非常に役立ちます。マナフラッドOKでありつつ《神の怒り》のような全体除去にも耐性がつくのが嬉しいですね。

白緑ビートダウン

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獣群の呼び声藪跳ねアヌーリッド浄化の印章

『オデッセイ』期にプレイしていた方であれば、《獣群の呼び声》が青春という方も多そうですね。

ステロイドに似た構成ですが、こちらは《藪跳ねアヌーリッド》のようなタフなクリーチャー陣と、《浄化の印章》をはじめとしたアーティファクト&エンチャント対策カードにより、コンボデッキに耐性があることが大きな武器になります。

剣を鍬に

また、《剣を鍬に》が使えるのも白を選ぶ大きな要因です。「火力を取るか、対策カードを取るか」といった具合に好みが分かれるポイントだと思います。

白黒コントロール

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強迫悪魔の布告ファイレクシアの闘技場賛美されし天使

黒の手札破壊(ハンデス)と除去に加え、アドバンテージ源となる《ファイレクシアの闘技場》、ライフ獲得手段とフィニッシャーを兼ねる《賛美されし天使》など、コントロール要素を詰め込んだデッキです。

トーラックへの賛歌ジェラードの評決

ミドルスクールは、青いドローカード以外ではアドバンテージが取りにくいため、軽いマナコストで1:2交換となる《トーラックへの賛歌》《ジェラードの評決》はとても強力なカードです。

コントロールデッキとしては先ほどの「The Rock」と比較すると、確実な除去である《剣を鍬に》の存在が大きく、単体除去の撃ち漏らしは比較的起きにくいデッキといえます。

また、ベースは黒いコントロールデッキですが、白を入れることでサイドボードを手広く使えるのは、ミドルスクールにおいて見逃せない利点です。

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レガシープレイヤーにおすすめのデッキ5選

カナディアン・スレッショルド

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敏捷なマングース熊人間

レガシーでは古くから存在するカナディアン・スレッショルド。そのミドルスクール版のデッキがこちらです。《タルモゴイフ》がいない時代は《敏捷なマングース》《熊人間》で戦ってたんです。

意志の力冬の宝珠知られざる楽園

オリジナルと共通するのは《敏捷なマングース》・ピッチカウンター・《冬の宝珠》ぐらいで、カナディアンという名前がついて良いのかわかりませんが、ともかくベースは「軽いクリーチャーとカウンター要素で戦うクロックパーミッション」となります。

《冬の宝珠》がミソで、重いデッキやミシュラランドを多用するデッキを大きく抑制します。それでいて、自分のアクションは比較的軽いため《冬の宝珠》を苦にせず、《知られざる楽園》で余裕の立ち回りができるわけです。ずるい!

真鍮の都宝石鉱山

最大の特徴は、たくさん採用された5色ランドにより色マナも出し放題で、デッキの多色化が容易なこと。軽いシングルシンボルのカードならなんでも採用候補となり、サイドボードが七色状態。

《意志の力》や青いフェッチランドを持っている方、レガシーの《秘密を掘り下げる者》デッキが好きな方はぜひ、チャレンジしてみてください!

ランドスティル

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行き詰まりミシュラの工廠正義の命令

こちらも昔のレガシーに存在した由緒正しきデッキ。むしろ、機能としてはミドルスクール版のほうがオリジナルに近く、白青コントロールデッキがベースです。その堅牢さは言うに及ばずといったところでしょう。

《行き詰まり》を置いた状態で、ミシュラランドや《正義の命令》といった「呪文でない攻め筋」を展開することで、ゲームを掌握していきます。

謙虚

注目カードは《謙虚》。ルールの難解さで人々を悩ませた面白いカードですが、これが戦場にあるときにミシュラランドを起動すると、たとえば《ミシュラの工廠》なら「2/2のアーティファクト・クリーチャーでマナが出せない、強化能力も使えない」という状態になります。

相手のクリーチャーは1/1であるため、この状況にするだけで超有利。また《正義の命令》も出てくるトークンが1/1なので、この戦略で状況を打開あるいは封殺するケースが非常に多いです。

このデッキも《意志の力》《溢れかえる岸辺》をお持ちの方におすすめですね。

ゴブリン

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ゴブリンの従僕ゴブリンの女看守宝石の手の焼却者

愛され種族、憎たらしい小鬼たち大集合のデッキです。

《ゴブリンの従僕》はひとたび戦闘ダメージが通れば、それだけでゲームを決めかねないほど強力なカードです。こいつ起点から動かれ続けると切り返すのは至難の業。

キーカードはゴブリンをサーチできる《ゴブリンの女看守》で、これさえあればさまざまなゲームプランに対応できます。特に《宝石の手の焼却者》で手札を減らさずに除去を撃つ動きが強力です。

寒け法の領域仕組まれた疫病

ただし、環境には苛烈な対策カードも多いため、2色目として黒や緑を足す構成が人気傾向にあります。

不毛の大地リシャーダの港

また、《不毛の大地》《リシャーダの港》のようなマナ拘束カードも強力で、自分だけ軽クロックで動き回るターンを作り出します。感覚としてはレガシーでデス&タックスを使っていた方におすすめのデッキといえますね。

もちろん、ゴブリン愛が強い方にもおすすめです!(こっちのほうが大事か)

サイカトグ

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サイカトグ超能力蛙

憎たらしさでいえば、こいつもなかなか。現代のレガシーでは禁止にもなった《超能力蛙》の祖先である《サイカトグ》です。瞬間最大火力では《超能力蛙》を遥かに凌ぐパワーを持っています。

嘘か真か噴出樫の力

手札を食って、墓地を食って……の動きがあるため、ざっくりいえば「カード1枚捨てるごとに打点が1.5点」上がります。この状態で《嘘か真か》《噴出》を撃つと……?

かつて《嘘か真か》が「青い《樫の力》」と呼ばれていましたが、《サイカトグ》がいれば「カードをごそっと引く能力」はそれだけで必殺の武器になるわけです。

シャドーの裂け目激動

ただし、普通に攻撃しただけではもちろんブロックされてしまうため、《シャドーの裂け目》を使ったり、懐かしの《激動》を決めるといったサポートが必要です。《サイカトグ》なら一撃20点KOも夢じゃない!

リアニメイト

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納墓再活性

現代のレガシーでも《納墓》《再活性》は強力な組み合わせですが、ミドルスクールでも使用可能です。

ミドルスクールで釣り上げるクリーチャーは、レガシーのそれに比べれば可愛いものかもしれませんが、合計2マナのコンボとは思えないほどの超リターンを生み出します。

幻影のニショーバ土喰い巨獣

クリーチャーデッキにとって《幻影のニショーバ》は悪夢そのもので、攻撃を繰り返すだけでダメージレースが破壊され、2枚目以降の《再活性》も容易に唱えられるようになります。

コンボやコントロール相手には《土喰い巨獣》が大活躍。相手の土地を追放することで抵抗力を奪い、5/6の本体がゲームを決めてくれるでしょう。一瞬で巨大クリーチャーが出る爽快感は病みつきになりますね。

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ミドルスクールを極めたい!憧れの高額デッキ5選

パララクス補充

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オパール色の輝きパララクスの波パララクスの潮流

かつてスタンダードで活躍したパララクス補充。ミドルスクールでは2マナランドの追加や《巧みな軍略》などの強化もありますが、当時と最も違うのは《パララクスの波》《パララクスの潮流》のパワーレベル・エラッタが解除されている点でしょう。

《パララクスの波》 2WW

エンチャント

消散5(このエンチャントは、その上に消散カウンターが5個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、それから消散カウンターを1個取り除く。できない場合、それを生け贄に捧げる。)

パララクスの波から消散カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。

パララクスの波が戦場を離れたとき、各プレイヤーは、パララクスの波によって追放された、自分がオーナーであるカードを戦場に戻す。

以前は《オパール色の輝き》との相互作用を考慮し、「《パララクスの波》が戦場を離れたとき~」のテキスト部分に「パララクスの波以外の自分がオーナーであるカードを戦場に戻す。」というパワーレベル・エラッタが出ていました。《パララクスの潮流》も同様です。

現在は解除されているため、《オパール色の輝き》《パララクスの波》が戦場にそろっている場合は、相手のすべてのクリーチャーをシャットアウトできるようになっています。これに加えて《パララクスの潮流》がある場合は、相手の土地すらもすべてシャットアウトできますね。

大あわての捜索調律補充

また、4マナのパワーカードを逐一唱えることもなく、《大あわての捜索》《調律》で墓地に落とし、まとめて《補充》するという大胆な戦略のデッキとなっています。序盤にエンチャント群がカウンターされても、《補充》さえ通ればすべて戻ってくるので、青いデッキ相手にも戦えるデッキです。

《補充》が通ったときのリターンの大きさや、ドロースペルでコンボパーツを集めるという再現性の高さから、ミドルスクールでは高い評価を受けています。それゆえにメタゲーム上のマークがきついのが珠に瑕。

スタイフルノート

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ファイレクシアン・ドレッドノートもみ消し

こちらもカードのテキスト変更により恩恵を受けたデッキです。以前はエラッタにより《ファイレクシアン・ドレッドノート》を唱えるとき、「パワーの合計が12以上になるように好きな数のクリーチャーを生け贄に捧げないかぎり、戦場に出ることなく墓地に置かれる」という処理をしていました。

現在は解除され、戦場に出たときの能力を《もみ消し》で打ち消すことで戦場に定着させることが可能です。レガシーでも絶賛活躍中のコンボですね。

リアニメイトの項でも触れましたが、合計2マナコンボはやはり破格。1回殴ればもうリーチ、すごい!

意志の力幻視の魔除け

この破壊力に加えてカウンターのサポートもあるため、「堅く」コンボにいくことも可能。ちなみに《もみ消し》の代用は《幻視の魔除け》があるので実質8枚体制となりますが、《ファイレクシアン・ドレッドノート》は替えが効かないカードなので、辿り着くべくドロースペルを駆使して動き回る必要があります。

12/12トランプルパンチは見ていてシビれますね。

テラゲドン

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ハルマゲドン大変動土を食うもの

有利な盤面で《ハルマゲドン》《大変動》を通し、状況を固定しつつ《土を食うもの》がとんでもないサイズになるというパワー型のデッキです。

獣群の呼び声藪跳ねアヌーリッド熊人間

白緑ビートダウンの項でも紹介した《獣群の呼び声》《藪跳ねアヌーリッド》はこのデッキでも大活躍で、どちらも優秀なスタッツのため、土地リセット呪文と相性抜群です。土地リセット後は《熊人間》もスレッショルドを達成しやすく、まぁまぁマナを必要とするデッキなのでマナサポートも嬉しいですね。

根囲い

構成上、土地がたくさん入っているデッキなので、《根囲い》でモリッと引けることも。このカードもスレッショルドと相性がいいですね。

土地税

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土地税モックス・ダイアモンド知られざる楽園

《土地税》 W

エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人があなたより多くの土地をコントロールしている場合、あなたはあなたのライブラリーから基本土地カードを最大3枚まで探し、それらを公開し、あなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。

《土地税》のテキストを最初に読んだ時は目を疑ったものです。《モックス・ダイアモンド》《知られざる楽園》のおかげで、相手より土地が少ない状況を容易に作り出すことができます。

巻物棚

「土地を置かずにマジックができるか!!!」

ということで、相手は土地を置くしかないんですが、手札にきた土地を含めて《巻物棚》で入れ替えることで疑似的な大量ドローに繋げるなど、強力な動きが狙えます。

《土地税》によるシャッフルも《巻物棚》と相性抜群なうえ、これらがいずれも軽量パーマネントであるため、「相手より土地が少ない状況」を維持し続けることも苦ではありません。

壊滅的な夢ゾンビの横行

構築も幅広く、今回のリストのように、《壊滅的な夢》でリセットをかけながら《ゾンビの横行》で攻めるタイプもありますし、カウンターと同居させて高いコントロール力を持たせるタイプもあります。

エルフ

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適者生存憤怒

エルフは昔からあるアーキタイプですが、ミドルスクールでは《適者生存》と組み合わさったことにより、精度高めの瞬殺デッキとなっております。

《適者生存》《憤怒》を墓地に落とせば、各マナクリーチャーがすぐに使えるようになりますし、《ヤヴィマヤの農夫》により《山》の確保も容易です。

クローサの拳カマールガイアの揺籃の地ワイアウッドの共生虫

注目カードは《クローサの拳カマール》《ガイアの揺籃の地》をクリーチャー化し、《ワイアウッドの共生虫》などでアンタップすれば、なんやかんやで30マナくらい出したうえで、《クローサの拳カマール》《踏み荒らし》能力を複数回起動してフィニッシュ!というパターンが狙えます。

からみつく鉄線

また《からみつく鉄線》で動きを制限しながら、こちらの地盤を固めて、一気に押し切る戦術が強力です。複雑なコンボルートがたくさんあるので、一人回しが楽しいデッキでもあります。

……などなど、デッキはすご~~~くいっぱい!

ここで紹介しきれなかった素晴らしいデッキもたくさんあります!

晴れる屋でミドルスクールのデッキ検索!

これからミドルスクールを始める人のみならず、既存のミドルスクールプレイヤーにも朗報です。なんとフォーマット検索で「ミドルスクール」のデッキが表示されるようになりました!

もっといろんなミドルスクールのデッキが見たい!」という方は、ぜひ、晴れる屋のデッキ検索機能をご利用ください。

メタゲームのページも新設され、流行りデッキも丸わかりです!全国のミドルスクール猛者たちによるさまざまなデッキの最新情報が見れちゃいます!

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晴れる屋で遊ぼう!ミドルスクール!

いかがでしたか?「あの頃」のカードを使って遊んでみたい方、その時代のカードに触れていないけどミドルスクールに興味が湧いた方、ぜひ、みんなで一緒に遊びましょう!

また、実際に「ミドルスクールで対戦しているところが見たい!」という方は、晴れる屋チャンネルのミドルスクール対戦動画をご覧ください。トロピ大塚&いってつの熱い闘いが繰り広げられています。

懐かしの名カードが活躍するところを見ると、なんだか無性にマジックがやりたくなってきました……(仕事放棄)

そう、晴れる屋ではミドルスクールのイベントを定期的に開催しております。3回戦の小イベントから、シングルエリミネーションありの大型大会までさまざまです!

また、店舗によって日程が異なりますので、詳しくは各店舗のイベントカレンダーをご確認ください。僕もよく参加しているので、マッチングしたらよろしくお願いいたします!

晴れる屋秋葉原の辻でした。それではまた(^o^)/

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