メタゲームブレイクダウン

- 2025/02/16
- 第28期レガシー神決定戦
- 晴れる屋メディアチーム
前回の神決定戦。ディミーアリアニメイトのミラーマッチによる激戦が行われたのは今年の2月のことだった。
あれから3ヵ月あまり。2025年3月31日には禁止改定により、《まき散らす菌糸生物》と《カザド=ドゥームのトロール》がレガシーの舞台から姿を消し、エルドラージとディミーアリアニメイトのデッキリストに変化が訪れた。
去るものがあれば、新しく加わったものもあった。2025年4月11日には『タルキール:龍嵐録』が発売。《コーリ鋼の短刀》という、とんでもない新兵器が見つかり、レガシー界に新しい風が吹き荒れようとしている。
参加者209名と非常に多くのプレイヤーが集結した『第29期レガシー神挑戦者決定戦』。注目のメタゲーム、デッキの分布は下記の通りとなった。
| デッキ | 使用者数 | 使用率 |
|---|---|---|
| ディミーアリアニメイト | 37 | 17.70% |
| セファリッドナドゥ | 17 | 8.13% |
| ディミーアテンポ | 11 | 5.26% |
| The Spy | 10 | 4.78% |
| イゼットテンポ | 9 | 4.31% |
| ドゥームズデイ | 9 | 4.31% |
| カーンフォージ | 8 | 3.83% |
| スニーク・ショー | 7 | 3.35% |
| ANT | 6 | 2.87% |
| 4色豆の木 | 6 | 2.87% |
| オムニテル | 6 | 2.87% |
| 赤単プリズン | 6 | 2.87% |
| デス&タックス | 5 | 2.39% |
| ジェスカイコントロール | 5 | 2.39% |
| エルドラージ | 4 | 1.91% |
| バントナドゥ | 4 | 1.91% |
| 赤単ペインター | 4 | 1.91% |
| スタイフルノート | 4 | 1.91% |
| ボロスエネルギー | 4 | 1.91% |
| 土地単 | 3 | 1.44% |
| エルドラージポスト | 3 | 1.44% |
| TES | 2 | 0.96% |
| 8-Cast | 2 | 0.96% |
| エルフナドゥ | 2 | 0.96% |
| マーベリック | 2 | 0.96% |
| エスパーテンポ | 2 | 0.96% |
| ディミーア忍者 | 2 | 0.96% |
| 黒単リアニメイト | 2 | 0.96% |
| スゥルタイ豆の木 | 2 | 0.96% |
| ジェスカイテンポ | 2 | 0.96% |
| グリクシステンポ | 2 | 0.96% |
| ラクドスリアニメイト | 2 | 0.96% |
| グリクシスリアニメイト | 2 | 0.96% |
| 黒単 | 1 | 0.48% |
| 赤単 | 1 | 0.48% |
| ドレッジ | 1 | 0.48% |
| 鏡ストーム | 1 | 0.48% |
| 5色豆の木 | 1 | 0.48% |
| マーフォーク | 1 | 0.48% |
| ヘルムコンボ | 1 | 0.48% |
| バント豆の木 | 1 | 0.48% |
| 青単ペインター | 1 | 0.48% |
| 身代わり合成機 | 1 | 0.48% |
| ボロスストンピィ | 1 | 0.48% |
| ジュエルショップ | 1 | 0.48% |
| エンチャントレス | 1 | 0.48% |
| ウィザードシフト | 1 | 0.48% |
| ボロスイニシアチブ | 1 | 0.48% |
| バントコントロール | 1 | 0.48% |
| イゼットエネルギー | 1 | 0.48% |
| 合計 | 209 | 100% |
ディミーアが圧倒的なトップメタに
禁止改定も意に介さず、ディミーアリアニメイトが圧倒的なトップメタとなった。
《カザド=ドゥームのトロール》が抜けたことで、土地の枚数を3枚ほど増やすリストが増えたようだ。また、リアニメイトの機会が減ったことで《動く死体》のバリューが下がり、枚数が抑えられる傾向にある。
各パーツが抜けた穴には、ディミーアテンポで活躍していた《知りたがりの学徒、タミヨウ》や《オークの弓使い》が採用されている。
さすがに《カザド=ドゥームのトロール》のパワーは再現できていないが、《渦まく知識》で《知りたがりの学徒、タミヨウ》をすぐに変身する動きは、これまでのディミーアリアニメイトにはなかった必殺技だ。
さて、レガシーでも居場所を見つけつつある《コーリ鋼の短刀》はイゼットテンポ(イゼットマークタイド)のようなデッキに採用されている。
2ターン目に《コーリ鋼の短刀》 + 0マナの動きで2/2速攻・トランプルのモンク・クリーチャー・トークンが生成され、イゼットテンポ伝統のクロックパーミッションで完封する動きに磨きがかかっているようだ。
《コーリ鋼の短刀》を強く使いたいあまり、デッキを軽くし過ぎても仕方ない。しかし、赤というカラーにはマジック最強火力の《稲妻》と《ドラゴンの怒りの媒介者》という1マナの信じられない才能が輝き続けている。
墓地に落ちたインスタントやソーサリーを糧に登場する《濁浪の執政》はレガシー最強のドラゴンであり、けっして軽いパンチだけを繰り返すデッキではない。ディミーアの牙城を崩すポテンシャルは十分だろう。
以上、『第29期レガシー神挑戦者決定戦』のメタゲームブレイクダウンをお届けした。ディミーアリアニメイトが人気通りの実力を示すのか、それとも新興勢力が台頭するのか。勝負の行方を見守りたい。















