『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』へようこそ!
新セット『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』がまもなく発売されます!
魅力的なカードばかりの今セットを見ると、どんなカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩みますよね。
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!
■「神」とは?

晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ
各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。
◆第30期スタンダード神:平山 怜
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
Hareruya Prosの平山です。今回のセットは、中マナ~高マナ域の伝説のカードが目玉のセットとなっています。
《召喚:ナイツオブラウンド》や《召喚:バハムート》《アブソリュートヴァーチュー》など、とにかく派手なカードがたくさん収録されている印象があります。こういったカードは、超高速化した現代スタンダードでは間に合っていない展開が多く、活躍は難しいかもしれません。
ただ、軽いカードにはいくつか注目のカードがあるので、今回はそれらを中心に選びました。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』スタンダード注目カードトップ3!
3位:《オペラ劇場のラブソング》
前者のモードは《探索するドルイド》の出来事面、後者のモードはコンバットトリックです。
似た効果の《探索するドルイド》と比べると、リソース獲得能力では本体がある分《探索するドルイド》に軍配が上がりますが、ドローとライフを詰める2種の使い方ができるため、このカードのほうが柔軟性は上です。
後者のモードも「雄姿」能力や《多様な鼠》の二段攻撃と相性が良く、緑色の土地を入れなくてもよくなることを含めて、赤単アグロなどでよく使われるカードになりそうです。
2位:《オリジナル、アシエン・エメトセルク》
優秀なスタッツと警戒に加えて、裏面は条件こそ厳しいものの、変身すれば実質14枚以上ドローと派手に勝つことができる優秀なカードです。
《ゾンビ化》を使ったリアニメイトのようなデッキでは、墓地を肥やす関係で変身の条件を達成しやすくなりますし、《オリジナル、アシエン・エメトセルク》自身にルーティング能力があるので相性が良さそうです。また、普通のミッドレンジでも《分派の説教者》と枠を争う性能に思えます。
1位:《迷える黒魔道士、ビビ》
《ケッシグの炎吹き》と《スプライトのドラゴン》をあわせ、さらにマナを生み出す能力まで追加したハイスペッククリーチャーです。
出たときに何もしない3マナ域は、現代スタンダードではもっさりした印象を受けますが、これだけ能力がてんこ盛りなら話は別です。マナを出す能力も《嵐追いの才能》のような注ぎ先があるので、無駄にはならなそうです。
それ以外でも、《アガサの魂の大釜》で追放すればコンボチックな動きもできそうで、このセットで最もデッキを作りたくなる1枚です。
◆第17期パイオニア神:宇都宮 巧
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
こんにちは。パイオニア神の宇都宮です。
今回は、発売前から空前の盛り上がりを見せている「FINAL FANTASY」とのコラボということで、今のところ一切FFをプレイしていない自分でも非常に楽しみなセットです。プロツアーに向けての移動中になにかやってみようと思いますが、今は有名なキャラの名前を知っている程度で、フレーバーに沿った目線での紹介はできませんがご容赦ください。
セットの印象としては、FFの世界観を可能な限り再現しようとしているなというのが一番強いです。「召喚獣」や「ジョブ選択」、両面カードなどどれをみても結構面白いデザインだなと感じました。このセットに5年の歳月をかけたという話がありましたが、それも納得の作り込みですよね。
それでは僕の注目のカード3選を見ていきましょう。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』パイオニア注目カードトップ3!
3位:《星の意思、ヴェーネス》
このセットの特徴のひとつとして「伝説」があります。FFの世界に登場するキャラクターたちは、当然伝説のクリーチャーなので、その「伝説」シナジーを強化するこのカードを選択しました。
「伝説」を活かすカードとして、これまで使われてきた「魂力」土地や《モックス・アンバー》をしっかり使いつつも、変身の7マナが許容されるフォーマットはほかでもないパイオニアでしょう。
さまざまな選択肢があるとは思いますが、かつてのエスパーレジェンズのようなデッキが再浮上することもあるかもしれません。
2位:《召喚:ナイツオブラウンド》
第2位にはこのド派手な「召喚獣」を選択しました。かつて環境を席巻した《ベナリア史》も真っ青の騎士12体+全体修正および破壊不能カウンターという無茶苦茶な性能ですが、当然8マナと現代の高速化した世界でプレイできるのか怪しいマナコストになっています。
出すことは難しいですが、出てさえしまえば本体の破壊不能と相まって真っ当なゲームで負けることはないでしょう。パイオニアは禁止改定で厳しくコンボを咎めてきたため、これの上から勝てるコンボデッキの数は少ないです。
踏み倒す手段もパイオニアであれば結構あると思うので、活躍が期待できるのではないかと思います。
1位:《迷える黒魔道士、ビビ》
第1位は、読んでるみなさんもまたこいつかとなりそうな《迷える黒魔道士、ビビ》です。
この企画の個人的な基準として、新デッキや過去のデッキの強化になりそうなカードを優先して、前回でいうところの《コーリ鋼の短刀》のような誰がどう見ても強いカードは避けたいなと思っていたのですが、こいつは避けられなさそうです。
既存のイゼットフェニックスやイゼット果敢に適当に入れても強いと思いますし、《美術家の才能》を大量に入れたループ系のロータスコンボに入れても、マナを出せるし、スペルを唱えるだけでフィニッシュまでいけるということで、コンボデッキでも活躍の機会がありそうです。
ビビをメインに据えた新しいデッキを作ることもできそうで、これをどう使ってやろうと今から非常に楽しみです。
この記事を読んでくれたみなさんが、7月20日のパイオニア神決定戦でこれらのカードを使って僕の前に来てくれることを期待しています。
◆第30期モダン神:内藤 圭佑
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
あの大人気コンテンツ「FINAL FANTASY」とのコラボセットということで、非常に注目を集めているセットで、大変な盛り上がりをみせています。
惜しむらくは、私個人的にはFFをプレイしたことがなく、一歩この盛り上がりに乗り切れていないことですが、それでもマジック全体が盛り上がるのはとても喜ばしいことです。これを気にFFの世界にも触れてみようとも思いました。
特に今回は特殊枠やカッコいい&可愛いカードも多いので、コレクター的にも大満足のセットではないかと思います。実用的なカードに関しては、この後のランキングで紹介していければと思います。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』モダン注目カードトップ3!
3位:《始まりの町》
新たな5色ランドが登場です。
モダンですと、優秀な5色ランドとしては《真鍮の都》や《マナの合流点》が存在していますが、それらは常に1点のライフを支払う必要がありました。このカードは、4ターン目以降はタップインというデメリットはあるものの、高速環境のモダンにおいて3ターン目までアンタップできるのは非常に強力。
そして、今までは「《真鍮の都》は痛いけど5色ランドが欲しいな」と思っていたデッキにも新たな可能性として、選択肢を広げてくれる良いカードだと思います。
また、新たな土地タイプ「街」も持っているので、街シナジーを活かせるデッキが生まれたりすると、このカードの価値はさらに上昇すること間違いなしです!(街だけに)
2位:《異邦の詩人》
《洞窟探検》がクリーチャーになった!ということで注目を集めています。具体的にはモダンのアミュレットタイタンで採用を検討してもいいと思います。
アミュレットタイタンは、《精力の護符》は《ウルザの物語》で比較的アクセスがしやすいのですが、《洞窟探検》にアクセスするカードはありませんでした。《異邦の詩人》は緑のクリーチャーなので《緑の太陽の頂点》や《召喚士の契約》からのサーチが容易です。
この手のアンタップインカードばかりを過剰に入れても、デッキが回らなくなってしまう可能性があるので、少量の採用がベターかと思いますが、1枚でも採用しておけばサーチできるので問題はなさそうです。
ただでさえ強いデッキですが、《ウルザの物語》のルール変更※や、このカードの登場でますます強くなりそうなアミュレットタイタン、大注目です。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』リリースノートより引用
本セット発表に伴うルール変更(詳細については後述を参照)により、何らかの理由によってそのすべての章能力を失った英雄譚は状況起因処理として生け贄に捧げられることはない。また、それのコントローラーの第1メイン・フェイズの開始ごとに、伝承カウンター1個を得ることもない。
(これにより、《血染めの月》を置かれても《ウルザの物語》が戦場に残るようになりました)
1位:《迷える黒魔道士、ビビ》
何やらヤバそうなことが書いてあるこのカードを、1位とさせていただきました(笑)
まず下の能力ですが、クリーチャーでない呪文を唱える度に1点ダメージ+強化なので思ったよりクロックが早いです。このカードのみで対戦相手を倒してしまうこともあると思えるほどに。
そして極めつけは上の0マナの起動型能力です。1ターンに1回の制限は当然ついていますが、それでもパワー分のマナを生み出せるのは非常に強力。パワーも自身の能力で勝手に上がるので、1枚で完結しているのもとても良いですね。
モダンであればストームデッキでの採用が検討されます。今までストームといえば基本は赤単で、サイドにタッチして除去や《オアリムの詠唱》を入れる形が主流でしたが、このカードの登場で古き良き青赤ストームの復権もありえます。
3マナと少し重いのは気になりますが、それでもフィニッシュ&マナ加速を同時にこなしてくれるこのカード、試さないわけにはいかないでしょう。
◆第29期レガシー神:高野 成樹
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
ついに「FINAL FANTASY」コラボがやってきました!
私が1番やったのはVIIですね!ストーリーはもちろんのこと、ゴールドソーサーで友達とスノーボードのミニゲームでタイムアタックをひたすらやってました。みなさんはどの作品をやりましたか?
それでは、注目のカードトップ3へどうぞ!
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』レガシー注目カードトップ3!
3位:《暗黒騎士、セシル》
1マナのクリーチャーとしてはかなり破格のスペック。接死がついてるので《知りたがりの学徒、タミヨウ》に止められることもなく、《バロウゴイフ》など各ゴイフたちとも確実に相討ちしてくれます。
黒は《思考囲い》などライフをリソースにするカードも多いので、変身させるのも容易かと思われます。変身したら4/4とサイズも上がり、今まで失ったライフの回復やほかのクリーチャーのサイズも上げてくれるので、《オークの弓使い》のように横並びするクリーチャーとの相性もバッチリです。
2位:《始まりの町》
《真鍮の都》の亜種ですが、なんと無色マナまで供給してくれるため、エルドラージなど色マナと無色マナのどちらも欲しいデッキや、ドレッジの追加の5色ランドとして良いんじゃないかなぁと思います。
3ターン目以降はタップインしてしまうデメリットはありますが、3ターンもアンタップインするなら問題ないでしょう。
1位:《迷える黒魔道士、ビビ》
3マナとレガシーにおいては重めではありますが、毎ターン自身のパワー分のマナを出してくれるので、出したターンに《ミシュラのガラクタ》などをプレイしてマナを出すことで、テンポもかなり良くダメージも稼いでくれるので意外と重く感じないかもしれません。
青赤なので《水流破》や《紅蓮破》を受けてしまいますが、生きてターンが帰ってくれば次のターンに使えるマナが増えます。
たとえば、本来重いリソースカードである《食糧補充》を唱えると1ターンそれだけで終わってしまいますが、《迷える黒魔道士、ビビ》はそこから得たカードをさらにプレイできるのでかなりテンポが良く、青赤を軸にしたテンポデッキで見られるようになるかもしれません。
◆第27期ヴィンテージ神:矢島 広道
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』がいよいよリリースです!!!
歴代稀に見る盛況ぶりで、私は「FINAL FANTASY」未経験ですが、みなさんの開封の熱に圧倒されています!
また「継承史」カードが特に面白く、パワー9などと近い年代に書かれたイラストを使用している関係で、雰囲気がヴィンテージのカードととてもマッチしています。特にこの3枚は、買い換えするヴィンテージプレイヤーも多いのではないでしょうか?
FFファンもマジックファンも乗るしかない!このビックウェーブに!!
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』ヴィンテージ注目カードトップ3!
3位:《占い師、ケット・シー》
アドバンテージを取りつつ打点も高いアーティファクト・クリーチャー。アーティファクトで無色3マナといえば、そう《Mishra’s Workshop》からのマナを注ぎ込んで唱えることができます。
《無のロッド》などで起動型能力を縛られがちなアーティファクトデッキのサイドカードとして、一考の余地はあるかと思います。特に前回の『ヴィンテージ神決定戦』でトップ8に入った、某有名フランス人さん特製の赤単ペインターの新顔になるのでは、と個人的に期待しています!
2位:《召喚:幻獣ヴァリガルマンダ》
お互いの墓地のスペルが使える赤い「召喚獣」。赤くてクリーチャーなのでヴィンテージでは比較的打ち消されにくく、シングルシンボルでモックスから唱えやすいのもポイント。
《Ancestral Recall》と打ち消し呪文を追放し、バックアップ付きの3枚ドローをお見舞いしちゃいましょう!
1位:《マテリアハンター、ユフィ》
アーティファクトを盗める女の子が登場です!
ほとんどのデッキがアーティファクトを積んでいるヴィンテージなら、メインから入れても腐ることは少ないでしょう。
《一つの指輪》を盗めたら強いのは言わずもがな、《稲妻罠の教練者》からの「忍術」なども強力なこと間違いなし!イラストも可愛らしいので、殺伐としたヴィンテージの中で活躍してくれることを楽しみにしています!
◆第4期パウパー神:長谷川 翔一
(※編注:現パウパー神・片山さんのご都合が合わなかったため、第4期パウパー神の長谷川さんに執筆していただきました)
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
こんにちは、元パウパー神の長谷川です。ついに待望のセット、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』が発売となります。
マジックファンにも、FFファンにも刺さる過去最高のセットになる予感しかありません。個人的にもⅦやⅩは思い入れがある作品なので嬉しいセットになりそうです。
パウパー的には「ジョブ選択」に特に注目しています。「生体武器」や「ミラディンのために!」と近いカードですが、装備品についている能力が強めにデザインされておりカードパワーが高い印象があります。
また、さまざまなカードから出る「クリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える」黒のウィザード・トークンがかなり強力なのでぜひ使いたい!!
あとコモンではないですが、《暗黒騎士、セシル》と《ティファ・ロックハート》はかなりカードが強いので、早いうちに買っておきたいなと思います!
それでは、注目している新カードたちをご紹介しましょう!
……ところで俺の物語はいつ終わるんでしょうか?(今回でXVI回目の執筆です)
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』パウパー注目カードトップ3!
3位:《「赤魔術士」のレイピア》
《祭り壊し》内臓の装備品。ただし、本体には修正値がなくトークンが1/1という点はややネックではあります。ですが「本体がクリーチャーではない」という点が嬉しいポイント。
実質果敢クリーチャーでありながら果敢を誘発できるというのは、スタンダードでも活躍している《嵐追いの才能》でもわかるように非常にデッキにあっています。除去されても装備品が残ることでロングゲームでも活躍できそうですし、ボロス系のデッキでバウンスして使いまわすのも面白いかもしれません。
最近元気のないブリッツやボロスシンセサイザー系のデッキの強化となるでしょうか?
2位:《「黒魔術士」の杖》
第2位も「ジョブ選択」を持つ装備品。ですが、こちらは前述のウィザード・トークンと同じ効果を付与するというかなり攻めに特化した能力を持っています。
本体も2/1でしっかり攻めれる打点がありますし、《ケッシグの炎吹き》を彷彿とさせる効果があります。黒にはあまりなかったカードなので具体的な採用デッキは悩ましいですが、黒系除去コントロールデッキや親和、マルドゥシンセサイザーなど検討できるデッキは多そうです。
同セットの《黒魔道士の襲撃》も除去しつつ同じようなトークンを出せるため、新しいデッキが成立する予感!?今後が楽しみな1枚ですね!
1位:《召喚:チョコボ&モーグリ》
第1位は新ギミック「召喚獣」である《召喚:チョコボ&モーグリ》!キュートな見た目とは裏腹にかなり攻めっ気の強いカードになっており、3マナ3/3でありながら、毎ターンに全体修正を与えるかなりのハイスペッククリーチャーです。
白単アグロにぴったりな1枚になっており、《金切るときの声》などでクリーチャーを展開して《召喚:チョコボ&モーグリ》で全体修正!さらに生け贄になる前に《コーの空漁師》で戻して再利用と抜群のシナジーを見せます。
本体の殴り性能も高いですし、マナレシオ的には5マナ相当のスペックを持つので、うまく使えば相当なプレッシャーになりそうです!
新ギミックでありながらも、最もデッキを強化してくれそうな新時代の「召喚獣」に期待大です!
◆第11期統率者神:田中 俊也
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
「FINAL FANTASY」の人気キャラクターが多数伝説のクリーチャーとして登場し、どれも統率者にしてデッキを組みたくなるような、魅力的な効果を持っています。「継承史」カードにも統率者にして強いカードが多数再録されているので、好きなFFキャラを活躍させることができると思います。
一方で、既存デッキの強化となるような新規カードは少なく感じます。個人的には、直近でプレイしたFFXVIでの推しキャラ《バハムートのドミナント、ディオン》が、側近のテランス(騎士・トークン)とともにカード化されたので嬉しいです。早速騎士デッキを組もうと考えています。
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』統率者戦注目カードトップ3!
3位:《桃源郷の探求者、チョコ》
鳥が好きなので選びました。過去の伝説の鳥クリーチャーの中で、一番「鳥」同族デッキを組みたくなるテキストをしています。
自身で土地を伸ばしながらカードを手に入れられるので、今回のパックに収録されるチョコボに加え、《極楽鳥》や《嵐景学院の使い魔》《浄火の戦術家、デリーヴィー》など優秀な鳥をある程度詰め込めばデッキになりそうです。
また自身が攻撃する必要がないので、出したターンから仕事ができるのはうれしいですね。
2位:《異邦の詩人》
5色の統率者の新人です。
《精力の護符》のような効果を持つので、《花盛りの夏》とバウンスランドで《むかつき》用のマナを確保したり、《むかつき》後の《マナ結合》など独自の動きがあるため面白そうに見えます。
2色の両面ランド(《力漲る腹拵え》など)をアンタップインできるので、《欄干のスパイ》デッキも組めそうな予感。有色無限マナと「街」1枚で無限に強化ができるため、フィニッシュ手段にもなりえます(ほかに複数のクリーチャーが必要ですが)。
また2マナなので、《夢の巣のルールス》を「相棒」にする構築も魅力的です。
1位:《ルシスの王子、ノクティス》
墓地からアーティファクトを唱えられるようになる統率者です。
1ターンに1度や相手ターンでの利用制限がないため、《ウルザの空戦艇、リベレーター号》などで相手ターンにアーティファクトを唱えることができ、インスタントウィンを狙える点は強力そうです。
《直観》や最近解禁された《けちな贈り物》で、《霊気貯蔵器》と《モックス・ダイアモンド》含むよう選ぶことで、《霊気貯蔵器》下で《モックス・ダイアモンド》を唱え続ける(手札の土地を捨てないことで戦場に出ずに墓地へ送る)ことで無限にライフを回復し、《霊気貯蔵器》で勝利できます。
また唱えた呪文が打ち消されても、再度墓地から唱えられるため、打ち消しに強いのもプラスです。
◆第21期リミテッド神:諸岡 隼
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』カードセット全体の印象
リミテッドにおいて、デッキを構築する上で注意したいのは実質的なクリーチャー数です。
「召喚獣」はエンチャントでありながらクリーチャーでもあるカードですが、数ターンで戦場からいなくなるため、クリーチャーとしてカウントするのは少し危ないかもしれません。
逆に「ジョブ選択」を持った装備品やトークンを生み出すスペルも多いので、実はクリーチャーが少なかったり、逆にほぼクリーチャーだけなんてことにならないように、効果を踏まえてバランスを考える必要がありそうです。
……とまぁ実践的な話はこの辺にして、もっと大事なことがありますよね!
リミテッド戦では相手も自分もすべてが「FINAL FANTASY」のカードなんですよ!
定番のあの魔法、懐かしのあのシーン、最新作のあのキャラまで、敵・味方・作品間の垣根も超えて1つの戦場で戦えるドリームバトル。そんな唯一無二のリミテッドをぜひいっぱい楽しみましょう!
『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』統率者戦注目カードトップ3!
3位:《バラムのアルケオダイノス》
歴代の緑の6マナ・6/6コモンの中でも非常にスペックが高い1枚ですね。
ライフゲイン・到達・トランプル・森サイクリングのなかから、1個か2個の能力を持ってるというのがこれまでの定番でしたが、《バラムのアルケオダイノス》はトランプル&3点ゲイン&森サイクリングと3つも能力を持っています。
《巨大な戦慄大口》と《蜂蜜マンモス》が合わさり、さらに「森サイクリング」まで持ってしまったこのカード、リミテッドで緑の軸になってくれるだろうと期待しています。
もし相手から出されてしまったら、ゲームのときと同様に《睡眠魔法「スリプル」》での対処が有効ですよ。
2位:《「侍」の刀》
……すみません、レアリティ間違ってませんか!?
実質3マナ3/3速攻・トランプルは、それだけでもレア級のスペック。さらに装備能力で+2/+2&トランプル・速攻を使いまわせるため、多くの盤面で有効に働くことが期待できます。純粋にカードパワーが高すぎて、相手に複数枚使われたときの盤面は想像したくもないです。
レアだったとしてもリミテッドにおいてかなり強力だったと思える性能なのに、なんとビックリ!アンコモンでのご提供。使わない手はないでしょうね!
1位:《盗まれた軍服》
クリーチャー枠として「ジョブ選択」を持つ装備品の採用率が高そうな今回のリミテッドにおいて、相手クリーチャーから装備を剥いで1/1にしつつ、自分クリーチャーに装備させることで、上手くいけば1マナで1:2交換が取れるのは非常に強力。
相手の装備の場合はターン終了時に装備品は外れますが、もともと自分がコントロールしてる装備品の場合は、クリーチャーについたままになることも見逃せません。
レア・神話レアの強力な装備品、特に《エーティル&プリュウェン》なんかが盤面にある場合には、ブロックされなかったクリーチャーにつけて1撃でトドメを狙うことも可能で、この1枚で決まる試合も結構あるんじゃないかと思います。
綺麗に決まったらこう言ってあげましょう『あーら、よっと!』
新環境を楽しもう!
「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』の注目カードをレビューしてもらいました!
目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!
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