『久遠の終端』の注目カードを語ろう!
みなさま、こんにちは!晴れる屋メディアチームです。
本日からプレリリース期間が始まり、WPN店舗では新セット『久遠の終端』関連製品が買えるようになりました!
※正式な発売日は8月1日(金)
また、晴れる屋ではシングルカードの販売が始まってます。気になるカードがあれば、ぜひ、チェックしてみてくださいね!
それでは、恒例の「メディアが選ぶ」シリーズ、『久遠の終端』編、スタートです!
人物紹介

平林:最近、『マジック・スポットライト:FINAL FANTASY』で優勝した人。ドロー系カードが好きすぎてドラフトでライブラリーアウトすることがたまにある。

トロピ大塚:動画チーム責任者。『久遠の終端』注目カードTop10など、おすすめカードを紹介する動画に定評があるが、最近は裁判にかけられがち。SF作品では『プロジェクト・ヘイル・メアリー』が好き。

拓海:元DCGのプロプレイヤー。晴れる屋では動画編集スタッフとして活躍中。宇宙といえば『彼方のアストラ』が思い浮かぶ。

いってつ:コジレック野郎。『エイリアン:ロムルス』は最高の映画です。

紳さん:ライター。晴れる屋では『Just Nowスタンダード!』を連載中。宇宙がテーマと聞いて真っ先に思い浮かべたのは『YAT安心!宇宙旅行』。椎名へきる世代。

やまお:編集担当。宇宙といえば映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。ヨンドゥの武器と戦い方が好き。

山口:デザインチーム所属。寝るとき暗くなった部屋で宇宙の終わりについて考えていると恐怖を感じて怯えてしまう。
平林のオススメ
《量子の謎かけ屋》
クリーチャー ― スフィンクス
4/6飛行
このクリーチャーが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
あなたの手札にあるカードが1枚以下であるかぎり、あなたが1枚以上のカードを引くなら、代わりにその枚数に1を足した枚数のカードを引く。
ワープ
(あなたの手札にあるこのカードをワープ・コストで唱えてもよい。次の終了ステップの開始時に、このクリーチャーを追放し、その後、後のターンに、これを追放領域から唱えてもよい。)

このカードにはコントロールデッキに必要な要素の大部分が詰まっています。
①:土地を伸ばすためのドロー要素
このクリーチャーが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
ワープ(あなたの手札にあるこのカードをワープ・コストで唱えてもよい。次の終了ステップの開始時に、このクリーチャーを追放し、その後、後のターンに、これを追放領域から唱えてもよい。)

ソーサリータイミングなことは少し残念ですが、序盤から「ワープ」でドローを進めることが可能です。

今だと《ラグナの記憶》、ちょっと前なら《推理》が担当していた枠ですね。昔のカードなら《熟慮》《ミューズの囁き》などがイメージしやすいでしょうか。
②:土地が伸びたあとのドロー要素
このクリーチャーが戦場に出たとき、カード1枚を引く。
あなたの手札にあるカードが1枚以下であるかぎり、あなたが1枚以上のカードを引くなら、代わりにその枚数に1を足した枚数のカードを引く。

ゲーム中盤以降、土地が伸びたは良いが盤面の解決策が欲しい……こんなときにも役立つのが《量子の謎かけ屋》。

《食糧補充》は定番カードですが、このカードも手札が消耗しているときには即座に「2マナ2ドロー」として運用できます。沁みますね~!
③:継続的なアドバンテージ
あなたの手札にあるカードが1枚以下であるかぎり、あなたが1枚以上のカードを引くなら、代わりにその枚数に1を足した枚数のカードを引く。

コントロールで勝つための簡単なアプローチはアドバンテージで圧倒することです。《量子の謎かけ屋》が定着したなら、手札を消費していくだけで差が開いていきます。

全体除去は《量子の謎かけ屋》を巻き込んでしまうので、単体除去を主体にしたほうが良いかもしれませんね。
④:フィニッシャー
飛行
4/6

マジックはアドバンテージを取るだけでは勝てないので、最終的にはなにかで決着させる必要があります。

そんなときも安心、《量子の謎かけ屋》の攻撃を5回通せば勝ちです。この飛行4/6というスペックは既視感がありますね。《聖別されたスフィンクス》?
黒とのコンビも強そう!

そんなハイスペックな《量子の謎かけ屋》ですが、コントロールを組む上でも相性が良さそうな組み合わせがありそうです。

たとえば、手札破壊を擁する黒とのコンビはいかがでしょうか。消耗戦になれば《量子の謎かけ屋》のアドバンテージを活かしやすく、面白いと思います。

こちらはカードをたくさん引くことができるので、《強迫》が外れても寛大な気持ちになれるはずです。
《黄昏の妨害工作員》
クリーチャー ― 人間・ならず者
4/1威迫
護法 ― カード1枚を捨てる。
このクリーチャーが攻撃するたび、対戦相手がコントロールしているクリーチャー1体を対象とする。それの上に+1/+1カウンター1個を置く。

こいつは令和の《ファイレクシアの抹殺者》!

以上。おしまいです。
トロピ大塚のオススメ
《惑星殲滅》
ソーサリー
各プレイヤーはそれぞれ、自分がコントロールしている土地6つを選び、その後、残りを生け贄に捧げる。惑星殲滅は各クリーチャーにそれぞれ6点のダメージを与える。

普段、動画ではあまり統率者セットのカードに触れないので、ここでピックアップ!

カジュアルEDHで遊んでいると、なかなか土地破壊カードを使うのはためらわれるときってありますよね……そのまますぐに勝つならいいけど、グダって不興を買ってしまうこともしばしば。

それなのに、土地戦略をサポートするカードは年々増え続けており、《ラムナプの採掘者》くらいだったら可愛いものでしたが、《死者の原野》や《アシー》、《旅するチョコボ》などなど……

さらには今回、『久遠の終端』でも《氷耕しの探検家》が出てくるなど、留まるところを知りません!

土地デッキを対策したいけど、《ハルマゲドン》を使うのは気が引ける……

そんなあなたに朗報です!

この《惑星殲滅》を使えば、伸びに伸びてしまった土地カードを6枚まで減らせます!6枚も土地が残るならグダることもありませんね!

しかも、土地を伸ばす過程で出てしまった《死者の原野》のゾンビトークンも一掃!!すごい!!これで土地デッキをメコンメコンにしよう!!
……………………。

わかってます。これでは《死者の原野》が残ってしまうし、墓地から土地をプレイするカードで復興できてしまうし、なんなら、かえって土地デッキを強くする1枚かもしれないとか、いろいろと懸念点があることは……

ただ、近年は「露骨に土地を破壊するカード」はほとんど作られませんでした。それがここにきて、まったく動けなくなるほどではない、マイルドな形で登場!これは土地サポートデッキが強くなりすぎたことを受けて、ウィザーズも方針を変えざるを得なくなったのではないでしょうか?

再び土地破壊カードを作っていく、兆しの1枚だと見受けられます。というわけで、今後への期待を込めて《惑星殲滅》を選ばせていただきました。だが、これじゃあ俺達は満足できない!!今度はせめて追放するやつ頼むぞ!!!!
拓海のオススメ
《武器製造》
エンチャント
あなたがコントロールしていてトークンでないアーティファクト1つが戦場に出るたび、「弾薬」という名前で「このトークンが戦場を離れたとき、1つを対象とする。これはそれに2点のダメージを与える。」を持つ無色のアーティファクト・トークン1つを生成する。

でました。このカードは第2の《コーリ鋼の短刀》です。

「アーティファクトを戦場に出すだけ」と、かなり緩い条件で「弾薬」を出すことができます。「弾薬」は戦場を離れるだけで好きな対象に2点飛ばせるため、盤面制圧・フィニッシャーのどちらもこなせますね!

どうせなら弾薬を出しながら仕事をする軽めのアーティファクトと一緒に使いたいことです。

《軍団の成形機械》は弾薬を生け贄に3/3ゴーレムを生成できるなど、かなり相性が良いですね!新カードの《錆びついた収穫機》も1マナと軽いアーティファクトながら、繰り返し能力を起動することで高打点を叩き出します。

白と組み合わせれば、3種類のバウンスクリーチャーがいるので、弾を込めるのも撃つのも自由自在!

弾薬を並べまくって、新カードの《ピナクルの星檻》で一気に吹き飛ばして大ダメージを狙うというのも強そうです。《武器製造》はエンチャントのため、《ピナクルの星檻》で追放されないのも偉いですね。
いってつのオススメ

晴れる屋メディアのいってつです。

無色単やアーティファクトデッキが大好きな僕にとって、今セットはまさに宝の山!

『久遠の終端』リリースに合わせたルール変更で、伝説の機体や伝説の宇宙船(パワー/タフネスが示されているもののみ)は統率者に指定できるようになる……ということもあってワクワクしています!

なかでも《大いなる歪み、コジレック》野郎的におすすめなのが……
伝説のアーティファクト ― 装備品
装備しているクリーチャーは+1/+1の修正を受け、「
,統制の腕輪を追放する:対戦相手1人を対象とする。次のそのプレイヤーのターンの間、あなたはそのプレイヤーをコントロールする。この能力を起動するためのコストは
少なくなる。Xは、このクリーチャーのパワーに等しい。起動はソーサリーとしてのみ行う。」を持つ。
装備
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宇宙☆《精神隷属器》です。《大いなる歪み、コジレック》デッキなら設置→装備→起動までたったの5マナでいけます。

《約束された終末、エムラクール》でさえ、「唱えられれば、どれだけ不利でも勝ちうる」スーパーカードなのに、《統制の腕輪》の場合は追加の補償ターンすら与えません。最強!!

もちろん、装備品なので装備能力起動にあわせてクリーチャーや装備品自身が除去されて失敗したり、そもそも打ち消されてしまったら不発になります。その点では《約束された終末、エムラクール》に劣りますが、やはりコストが軽いのは魅力的です!

あまりにも凶悪すぎて、放置されることはありえないので設置→即起動が基本となります。となると、設置から起動までのコストが軽いに越したことはありませんよね。

パワーが高いクリーチャーを用意できればどんなデッキでも強そうです。装備品デッキのほかにも、簡単にでかくなる《オジュタイの龍語り、イーシャイ》や《野生の魂、アシャヤ》、大きな構築物・トークンを作れる《最高工匠卿、ウルザ》などでも強そうですね!

このセットは無色のカードがたっぷりと登場するので、これをきっかけに統率者戦で無色デッキに挑戦してみるのもいいでしょう!

これからカードを集めるという方には「手っ取り早く大量のマナが出る」、『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』の《原初の生命体、アルテマ》を統率者にするのもおすすめですよ!
紳さんのオススメ
《飢えた星祖》
クリーチャー ― リバイアサン
護法
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土地の貪食3(このクリーチャーが戦場に出るに際し、望む数の土地を生け贄に捧げてもよい。これは、その数の3倍に等しい個数の+1/+1カウンターが置かれた状態で戦場にでる。)
このクリーチャーが戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上にあるカードX枚を見る。Xはこのクリーチャーのパワーに等しい。その中から望む枚数の土地・カードをタップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。

マジックをプレイしていて一番切ないのは、「トップ解決を狙って渾身のドローをしたら土地だった」瞬間だと思いませんか?

そんな悲しい未来を回避してくれるカードが、《風景の変容》内蔵(?)クリーチャーの《飢えた星祖》でございます!!

普通のデッキならライブラリーの3分の1以上は土地であるため、「土地の貪食」で豪快にすべての土地を生け贄に捧げたとしても、期待値的には生け贄に捧げた数とおなじだけ、もしくはそれ以上の土地を獲得することができるはずです。

そうなった後のライブラリーったら、もう、輝いて見えますよ!!!土地が激減しているはずですからね。ドローの内容が強くなりすぎて、《飢えた星祖》のスタッツがヤバいことに気がつくのが遅れるほどです。

さらに《洞窟探検》や《異邦の詩人》があれば土地がアンタップ状態で出てくるため、《飢えた星祖》に続いて連続行動も可能。さらに《事件現場の分析者》や《森の轟き、ルムラ》で生け贄に捧げた土地をぜんぶ戦場に戻す動きは最強です。

そのほか、上陸デッキで《飢えた星祖》が出れば、1000%勝ちます。新カード《強靭形態の調和者》も強力ですし、今後も注目のアーキタイプですね。

が重すぎるって?マジックなんて踏み倒してなんぼのゲームじゃないですか!

《適合の結節点》とは特に相性がよく、《飢えた星祖》はもともとのスタッツが0/0なので、3/3として戦場に出ると単純に強化された状態で踏み倒したことになります。え?8マナが6マナに減っただけ?6マナなんて簡単に出るじゃないですか!

《ラノワールのエルフ》や《アイレンクラッグ》をはじめ、現スタンダードにはマナを出すカードや土地を伸ばすプレイアブルなカードがたくさんあります。

《飢えた星祖》が最高のカードということがおわかりいただけましたか?リアニメイト、ランプ、上陸などいろんなデッキで試してみたいですね!
やまおのオススメ
《時空不調和》
ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、あなたのライフ総量に等しい枚数のカードを切削する。

一目見て胸がときめきました。こういったデッキを作りたくなるようなカードは好きです。

効果はシンプルで、自分のライフ分好きなプレイヤーのライブラリーを切削するというもの。ライフが100点あれば、相手のライブラリーを100枚削ることができるわけですね。

コントロールデッキでじっくりライフを高水準で保ちながらライブラリーアウト勝ちを狙うのもいいですし、カード公開時から巷で話題の《ホープ・エストハイム》と組み合わせるのも面白そうです。

少し前の環境には、《過去立たせ》を使ったクリーチャーコンボデッキもありました。墓地から《内陸の聖別者》や《一生の絆の二人組》がまとめて戻ってくると大量にライフを回復できるので、《時空不調和》が追加のフィニッシュ手段として使えるかもしれません。

インスタントやソーサリーをコピーできるカードとも相性良し。《エーテル》でMPを溜めてライブラリーを宇宙の彼方へ吹き飛ばせ!

ちなみに、デッキの枚数が40枚のリミテッドでは即死カードになりえます。プレリリースで相手が白青デッキだったら、急いでライフを削りにいったほうがいいかもしれません!
山口のオススメ
《かき鳴らす巣槽》
アーティファクト
親和(スリヴァー)(この呪文を唱えるためのコストは、あなたがコントロールしているスリヴァー1体につき
少なくなる。)
あなたがコントロールしているすべてのスリヴァーは二段攻撃と速攻を持つ。
あなたのアップキープの開始時に、無色の1/1のスリヴァー・クリーチャー・トークン2体を生成する。

今回、紹介するカードは《かき鳴らす巣槽》です。6マナで自分のアップキープ開始時に1/1のスリヴァーを2体生成し、すべてのスリヴァーに二段攻撃と速攻を付与します。

つまり、デフォルトでも毎ターン4打点を提供してくれる頼もしいアーティファクトです。おまけに親和(スリヴァー)のおかげで2個目以降の《かき鳴らす巣槽》の設置コストを減らすことができます。

白単トークンデッキでは《世話人の才能》や《永劫の無垢》など、《かき鳴らす巣槽》と相性が良いカードがたくさんあります。

さらに、《嵐の討伐者、エルズペス》が戦場にいるとトークンが毎ターン4体ずつ生成されます。[0]能力で全体に+1/+1カウンターをバラまきながら飛行を付与すれば、4体で16打点!今後、白単トークンのフィニッシャーとして活躍してくれるかもしれませんね。

また、スタンダードでは現時点でスリヴァーはいませんが、「多相」でスリヴァーになれるクリーチャーはいます。来年の1月にやってくる『ローウィンの昏明』で多相が増えれば親和を活かせる日が来るかもしれませんね。
『久遠の終端』いよいよ登場!
今回の「メディアが選ぶ」はいかがでしたか。現在、晴れる屋では『久遠の終端』特設ページを公開中です!
広大な宇宙のエネルギーを感じながら、ぜひ、各フォーマットの新しい環境をお楽しみください!それでは、また!