スパイダーマンの世界へようこそ!
新セット『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』がまもなく発売されます!
魅力的なカードばかりの今セットを見ると、どんなカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩みますよね。
そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!
■「神」とは?

晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。
詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ
各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。
◆第31期スタンダード神:平山 怜
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
最近はセットが発売される間隔が早いですね。
- 2025/09/18
- 『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』伝説のクリーチャーまとめ
今回のセットは、とにかく伝説のクリーチャーが多く収録されています。《伝説の秘宝》《英雄の公有地》の優秀な伝説サポートはローテ落ちしてしまいましたが、デッキを組みたくなるクリーチャーは複数います。
前回半分しか収録されなかったショックランドの残りが、まだスタンダードに来ないのは残念ですが、《マルチバースへの通り道》はまだない色の組み合わせにとって救世主のような存在になるでしょう。イゼット大釜がまた強くなりますね。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』スタンダード注目カードトップ3!
3位:《スーペリア・スパイダーマン》
4マナの疑似的なリアニメイトカードですが、スタンダードにはすでに《ゾンビ化》があります。しかし、最近の墓地肥やしカードは《浚渫機の洞察》をはじめ、パーマネントを回収できるものが多いため、そういったカードで探せるのは使いやすいです。
またこのカードを唱えた場合、《終末の加虐者》《最後の贈り物の運び手》のような唱えたときのみ誘発する能力が使えるのも大きな差別点です。
2位:《傑出した発明家、レディ・オクトパス》
《身代わり合成機》デッキと相性がよさそうです。1ターン目にこのカードを出し、2ターン目に《氷魔法の秘宝》などでドローすれば、3ターン目から3マナのカードをだせるようになり、《身代わり合成機》を置いたターンにすぐ誘発させることができます。
今までは《団結の最前線》に頼りきりでしたが、ほかの色の組み合わせも考えられるようになりました。また、除去が《ガラスの棺》《危険な罠》といったソーサリー・タイミングのものばかりになっていましたが、インスタント・タイミングで唱えられるようになったのはうれしいですね。
1位:《液状の重罪犯、ハイドロマン》
青には珍しい2マナの実質的な土地伸ばし効果、これにはカラーパイおじさんもおこです。2ターン目に出して次のターンに《星間航路の助言》のような4マナのドローソースを構えるだけで強そうです。
土地になるとクリーチャーではなくなるため、召喚酔いしないのもよく、後半引いてもタリスマンのように実質1マナで場に出せるため腐ることも少なそうです。
◆第18期パイオニア神:髙濵 真之介
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
パイオニア神の髙濵 真之介です。
ついに「Universes Beyond」にスパイダーマンが登場しました!マンガや映画でおなじみのヒーローやヴィラン、新能力、そしてこれまでにないショーケースなど、見どころが盛りだくさんです。自分はコミック版は読んでいないのですが、映画版は視聴済みなので、知っているキャラクターが多数登場していてとても嬉しいです!
セット全体の印象としては、既存のカードと組み合わせるよりも、このセット内で新しいデッキを構築する楽しさを重視しているように感じます。特に「蜘蛛」タイプのカードが多く収録されており、蜘蛛を中心に据えた新しいデッキが組めそうで期待しています。
今回は、そのなかでも既存のデッキに新戦力として加わりそうなカードを3枚ピックアップしました!
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』パイオニア注目カードトップ3!
3位:《襲い来る電池、エレクトロ》
映画では『アメイジング・スパイダーマン2』に登場したヴィランで、電気を操る能力を持っています。能力を見るに、イゼット系のスペルチェイン・コンボなどに採用される可能性がありそうです。
面白いのは、2体目の《襲い来る電池、エレクトロ》を出してもマナが消えない点。さらに、レジェンド・ルールで意図的に墓地に送ることで、バーンダメージを狙うことも可能です。
隣に《迷える黒魔道士、ビビ》がいると、さらにダメージを伸ばしつつ大量のマナを生み出すことができます。デッキ構築は難しそうですが、ぜひ試してみたい組み合わせです。
2位:《スペクタキュラー・スパイダーマン》
白単人間デッキに採用されそうな1枚。主人公のカードだけあって、能力がシンプルに強力です。
白単人間が苦手とする全体除去を回避できる点は非常に優秀。しかも瞬速持ちなので、全体除去が飛んできそうなタイミングで出して仲間を救えるのも魅力的です。
「ヒーローが仲間を救う」というシーンを上手く落とし込んだデザインもGOOD。蜘蛛デッキを組む際には、エースカードになるのではないかと思います。
1位:《サイオニック・ウィーバー、アラクネ》
令和版の《スレイベンの守護者、サリア》のようなカードです。1マナ重くなった代わりに、相手の手札を見てカード・タイプを指定できるのが強み。
《スレイベンの守護者、サリア》→《サイオニック・ウィーバー、アラクネ》と展開することで、スペルコンボやコントロール系のデッキを大きく妨害できます。
また、《不屈の護衛》との相性も抜群。戻した《不屈の護衛》で《サイオニック・ウィーバー、アラクネ》を守る動きなども面白く、ぜひ試してみたいコンボです。
◆第31期モダン神:ナムチャイシリ・チャールズ
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
みなさん、初めまして!モダン神のチャールズです!
「スパイダーマン」とのコラボセットなので、大好評の「FINAL FANTASY」コラボに負けないぐらいの盛り上がりをすごく期待しています!モダンでも使えそうな強いカードが多くて、カードリストを見ながら発売日をすごく楽しみにしています!
セットの注目ポイントとして、今回の両面伝説のクリーチャーは、『カルドハイム』と同じくどちらの面からでも唱えられる呪文であるのに加えて、変身も可能になっています!表面で出してあとで変身でもよし、後半で引いてしまってもいきなり裏面から出してよしと、とても器用なデザインです。
さらに、2つの新しいキーワード「大混乱」と「ウェブスリング」もどちらも非常に面白く、注目カードを通して紹介したいと思います。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』モダン注目カードトップ3!
3位:《真紅の混沌、カーネイジ》
「マッドネス」のリメイク、「大混乱」の注目カードです。なんと、大混乱なら2マナで4/3トランプル。しかも、戦場に出たとき《発掘》できます。モダンでは《超能力蛙》や《信仰無き物あさり》など、軽いコストで捨てられる手段が多く、グリクシスリアニメイトにフィットしそうな1枚です。
リアニメイトしたクリーチャーはマストアタックで、プレイヤーにダメージを与えたら生贄に捧げられてしまいます。よって、リアニメイト先として《忌まわしき眼魔》もありですが、その場合は「戦慄予示」が1回しかできない可能性があります。
別のプランとして、《大爆発の魔道士》を何度も再利用して相手のマナ基盤をめちゃくちゃにするのも面白いかもしれません。
2位:《スパイダーセンス》
「ウェブスリング」の注目カードです。2マナでインスタントやソーサリー、誘発型能力を打ち消せます。さらに、自分のタップ状態のクリーチャーを戻すことで1マナになります。
このカードは《バネ葉の太鼓》と非常に相性が良いです。クリーチャーをタップしてマナを出し、そのタップしたクリーチャーと出たマナだけで唱えられます。ぜひ《バネ葉の太鼓》を4枚採用した《メムナイト》型親和デッキに試してみたい1枚ですね!
これがあれば《空の怒り》や《溶融》も怖くないです!戻した0マナクリーチャーをもう一度唱えることで、《ピナクルの特使》と《河童の砲手》の能力も誘発するので無駄がありません。
1位:《スーペリア・スパイダーマン》
墓地の《グリセルブランド》や《偉大なる統一者、アトラクサ》になれるカード!エスパー御霊の5枚目以降の釣り竿としてかなり期待できそうな1枚です。
能力は対象を選ばないので、墓地に2体以上のリアニメイト先があれば1枚抜きの墓地対策を乗り越えられます。また、伝説クリーチャーなので《御霊の復讐》でリアニメイトして相手の墓地の《残虐の執政官》になれたり、《儚い存在》でブリンクして別のクリーチャーになれたり、想像するだけでたくさんの面白い動きが脳裏に浮かびます。
◆第30期レガシー神:酒井 達也
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
レガシー神の酒井達也です!久しぶりに神として記事を書けることを嬉しく思います。
『久遠の終端』からわずか2か月、怒涛のスピードで『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』が発売されました!「FINAL FANTASY」に続く大型コラボセットということで、ファン待望のカードが多数収録されていますね。
特に注目なのは「ウェブスリング」や「大混乱」といった新メカニズム。どちらも下環境で使いやすく、ウェブスリングは戦場に出たときの能力を繰り返し使う動きを可能にし、大混乱は《ライオンの瞳のダイアモンド》や《信仰無き物あさり》と相性抜群です。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』レガシー注目カードトップ3!
3位:《サイオニック・ウィーバー、アラクネ》
「ウェブスリング」1マナという破格の軽さと3/3のスタッツを両立した注目のクリーチャーです。場に出た際にクリーチャー以外を選んでコストを増やす《スレイベンの守護者、サリア》のような能力を持っているため、クリーチャー主体のデッキで活躍が予想されます。
特にオルゾフブリンクでは、《オークの弓使い》や《石鍛冶の神秘家》などを繰り返し使いまわすことで、中長期戦においてじわじわとリソース差を広げられます。初動だけでなく中長期戦にも強く、今後の環境に影響を与えてくれそうです。
2位:《ピーター・パーカーのカメラ》
軽量アーティファクトでありながら、起動型や誘発型の能力をコピーできるというこれまでにない性能を備えています。
《不毛の大地》で土地を2枚割る、フェッチランドを倍にしてマナ加速するなど、細かなアドバンテージが取りやすいですね。《ウルザの物語》からサーチできる点も非常に強力で、土地単系やコントロールに無理なく採用できるのも魅力です。
特にレガシーのように、土地や小さなアドバンテージが勝負を分けるフォーマットでは重宝されるでしょう。長期的に見てもさまざまなデッキに居場所を見つけそうな、ポテンシャルを秘めた1枚です。
1位:《驚嘆の救い手、スパイダーウーマン》
白青の2/2/2・飛行と安定感あるスペックに加え、相手のアーティファクトやクリーチャーをタップインさせる能力は非常に強力です。これにより、カーンフォージや8-Castといった高速展開デッキの初動を封じることが可能で、大きくテンポアドバンテージを取ってくれるでしょう。
攻撃にも積極的に参加できるため、ボロスエネルギーや白ウィニーなどのアグロ系デッキでの採用が見込まれます。攻防どちらでも存在感を発揮できる万能な1枚です。
◆第28期ヴィンテージ神:横川 裕太
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
今回は「スパイダーマン」とのコラボということで、作品の性質上なのかクリーチャーにフォーカスしたセットという印象です。
新規メカニズムである「ウェブスリング」はクリーチャーを必要としますし、《インポスター症候群》《生命と運命のウェブ》のようにクリーチャーがある程度採用されていることを前提とした、派手な能力を持ったカードも多数収録されています。
ヴィンテージにおいてはクリーチャーというタイプはやや不遇な印象を受けますが、これを機に変われるのか?注目のセットですね。それでは早速注目のカードを見ていきましょう。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』ヴィンテージ注目カードトップ3!
3位:《情け容赦無き者、グウェノム》
攻撃するだけでそのターン中《ボーラスの城塞》とほぼ同じ状態になるド派手なクリーチャー。《ボーラスの城塞》と違い《修繕》から出すことはできませんが、絆魂能力により失ったライフを補填することが可能なので、一度機能してしまえばかなり安定した運用が可能です。
黒はヴィンテージ特有の強力なマナ・アーティファクトに加えて《暗黒の儀式》のような追加のマナ加速を使えるので、これらを使用して早期に着地、あとは本体のクロックと暴力的なアドバンテージで瞬殺する、といったデッキが作れそうです。デッキビルダーとしては楽しみな1枚ですね。
2位:《サイオニック・ウィーバー、アラクネ》
《選定された平和の番人》と似た効果を持ちますが、特定のカードタイプすべてに課税できるのがミソ。ヴィンテージのデッキは、大量のマナ・アーティファクトから爆発的な展開で攻めるデッキか、強力なインスタントとクリーチャーでバランスよくゲームを進めるデッキのうち、どちらかに属するデッキが大半を占めています。
つまり、特定のカードタイプに頼ったデッキが多いので、ハマったときの機能不全度合いでいえば《選定された平和の番人》の上位互換になりえると感じています。なお、課税した結果《苛立たしいガラクタ》に引っかからなくなった、なんてこともありますのでその点には注意が必要です。
1位:《液状の重罪犯、ハイドロマン》
ディミーアルールスはマナ加速手段があまりデッキに入っておらず、相手がブン回ってきた場合に手数差で追いつけないという弱点がありました。かといって、ほかのマナ加速カードは色が出ないためアクション数に寄与しづらい、ゲームを進めるカードではないのでだらだらしたゲームになり結果負けてしまう、といった点から採用できませんでした。
しかし今回、青のクリーチャーでありながらマナとして使える、しかも召喚酔いの影響を受けず、アタックしてもマナを出せるようになるというスーパーカードが登場しました。
これにより、自分のターンはクリーチャーで攻め、相手のターンは《呪文貫き》や《狼狽の嵐》といった妨害で応戦、というディミーアルールスの理想のゲームプランを遂行しやすくなるでしょう。惜しむらくは伝説のクリーチャーのため複数枚使うのが難しいことですが、現状はメリットのほうが上回っていると思います。
◆第11期パウパー神:石渡 飛雄馬
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
はじめまして!第11期パウパー神の石渡です。パウパーではフォーマットの特性上、そのカード単体でもつパワーより、シナジー重視に見ていくことになります。よろしくお付き合いください!
本作は「スパイダーマン」のキャラクターが存分に登場して全体的に伝説のクリーチャーが多く、コモンにまでも散りばめられています。ユニバース・ビヨンドカードも増え、全カードコモン構築の『パウパー統率者戦』なんかもやりやすくなりそうですね!
メカニズムとしては「大混乱」が初登場です。手札から捨てることで代替コストで唱えられる「マッドネス」がやや近いですが、「大混乱」コストではそのカードがもつカード・タイプによるタイミングで唱えることになります。代わりに、墓地を経由することと、そのターン中まで唱えられる猶予があり、それぞれメリットとして運用できるデッキが出てくるかもしれません。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』パウパー注目カードトップ3!
3位:《アメイジング・アクロバティック》
3位には《アメイジング・アクロバティック》を挙げてみます。《対抗呪文》とクリーチャータップの両方を選べ、受けのデッキではまずまずの性能といえるでしょう。
問題はそのマナコスト。3マナではコモン構築といえどなかなか速度に見合うとはいえません。しかし、《陽景学院の使い魔》がいれば…?《対抗呪文》と同じ青2マナで唱えることができます!
青マナの要求が高くなってしまいますが、では《満潮》があれば…?そう、「ハイタイド・ファミリア・コンボ」にはフィットするのではないでしょうか!
2位:《マスクド・ミャオ》
2位には《マスクド・ミャオ》を挙げます。1マナ1/1・速攻に加え、カード1枚を捨てながら自身を生け贄にすることで1枚ドローができます。起動にタップする必要がありませんので、攻撃するか起動するかの迷いがいらないところも使いやすいですね。
ほぼ”生きる血・トークン”として使用することができるため、《ヴォルダーレンの美食家》と似たような役割が期待できます。アーティファクトではないため、《感電破》を使用しない赤単マッドネスバーンでは選択肢になりそうです。
《感電破》といえば『Secret Lair x Marvel Superdrop』に「アイアンマン」のイラスト版がありますね。この『マーベル スパイダーマン』からマジックをお知りになった方は、そちらもぜひチェックを!
1位:《ウェブスリンガー、スパイダーマン》
今回の注目カード1位は《ウェブスリンガー、スパイダーマン》を挙げさせていただきます!
スパイダーマンならではの新メカニズム「ウェブスリング」を持つこのカードは、戦場にいるタップ状態のクリーチャー1体を手札に戻す見返りに、なんと白1マナで3/3クリーチャーが降臨します!
パウパーの白いクリーチャーといえば、大定番の《スレイベンの検査官》や《コーの空漁師》。加えて最近では、全体強化を兼ねる《召喚:チョコボ&モーグリ》もあり、「ウェブスリング」を駆使してこれらの戦場に出たとき能力を使い回す動きがいいですね。
《金切るときの声》《虹色の断片》などのタップすることをコストとする呪文もあり、白単のデッキに非常にマッチしそうです。
白単色デッキでなくても、《月回路のハッカー》などの「忍術」持ちクリーチャーと組ませたり、《ニクス生まれのハイドラ》を「授与」したクリーチャーをウェブスリングしてハイドラをクリーチャーとして戦場に残す“疑似警戒”のような動きもできます。
1ターン目に《羽ばたき飛行機械》《バネ葉の太鼓》経由で、最速スパイダーマン!《角笛城での結集》と絡めたら、速攻スパイダーマン!こういった”小テク”やシナジーを探すのが楽しいんですよね。みなさんもスパイダーマンもどう使うか、ぜひ楽しんでみてください!
番外編:《食物トークン》
このホットドッグが最高においしそう。私は犬とホットドッグには目がないのです。普段3点ライフを得られるのは個人的には許しがたいですが、これなら多少目を瞑ります。
◆第12期統率者神:髙橋 龍司
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
今回統率者セットがないとのことで淋しいと感じつつも、《敵対工作員》や《精神壊しの罠》などcEDH(競技統率者戦)でよく見かけるカードが新規イラストで再録されるのは嬉しいですね。
セット全体のカードパワーはcEDH目線だと少し大人しめのように感じましたが、特定のジェネラルでは使われるであろうカードがちらほら見受けられましたので、そちらを紹介していきます。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』統率者戦注目カードトップ3!
3位:《ピーター・パーカーのカメラ》
1マナになった代わりに3回までの制限がついた《ストリオン共鳴体》。《ストリオン共鳴体》といえば《永遠王、ブレイゴ》との無限コンボが有名ですが、こちらでも同じことが可能です。
統率者でよく使われている《精神的つまづき》が当たってしまう弱点はあるものの、《ウルザの物語》や《冷酷な船長、テゼレット》《粗石の魔道士》からサーチが可能で、同じくそれらからサーチ可能でありコンボパーツでもある《師範の占い独楽》や《魔力の櫃》と状況により選択できるようになったのが利点といえるでしょう。
暇なときにフェッチランドや《一つの指輪》の能力をコピーするのも地味に強いのですが、コンボパーツであるため気軽に出してしまうと妨害の的になるので注意が必要です。
2位:《傑出した発明家、レディ・オクトパス》
《老いざる革新者、ジョイラ》のような能力を持つ1マナのクリーチャーです。《老いざる革新者、ジョイラ》と比べるとこちらはアーティファクトを唱えているので、打ち消し呪文が当たったり相手の《神秘的負荷》が誘発してしまう弱点はありますが、それを差引いてもインスタント・タイミングで置ける《減衰球》や《風化したルーン石》はあまりにクリティカルで、精神を破壊されたプレイヤーは多いことでしょう。
もちろん《モックス・タンタライト》の「待機」を待たずに唱えたり、《秘儀の印鑑》を0マナで唱えるだけでも強いので青茶系のデッキでは試されるのではないかと思います。
1位:《情け容赦無き者、グウェノム》
統率者領域に置ける《ボーラスの城塞》!《師範の占い独楽》で実質1枚コンボなのが何よりの売りで、黒はサーチや儀式呪文も豊富なのでcEDHでもやれそうな気配があります。
召喚酔いのラグをなくすために《山賊の頭の間》や《稲妻のすね当て》を合わせて使いたいですね。惜しむらくは、相性が良いといえる《宝石の睡蓮》や《魔力の墓所》がすでに禁止されていることですが、来年あたりひょっこり解禁などもあり得るのでぜひとも期待したいです。
◆第21期リミテッド神:諸岡 隼
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』カードセット全体の印象
まさにヒーロー VS. ヴィランといった感じのセットで、伝説のクリーチャーが非常に多く、全体的なカードパワーもかなり高いセットという印象です。コモンですら1/3が伝説のクリーチャーで、アンコモン以上はほとんどが伝説のクリーチャーになっています。
カードの種類が普段のセットより少なめなこともあり、レジェンド・ルールに注意してデッキを作る必要がありそうです。
また、象徴的な能力として「ウェブスリング」と「大混乱」がありますが、ともに使用するためには準備が必要な能力なので、1~2マナの低マナ域のクリーチャーに何を採用するかは普段以上に戦況を左右する要因になるんじゃないでしょうか?ヒーローの活動やヴィランの大暴れも、市民や子分たちのサポートあってこそってことなんでしょうね。
『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』リミテッド注目カードトップ3!
3位:《アメイジング・アクロバティック》
「以下から1つまたは両方を選ぶ。」……両方選べるって書いてます。不思議ですね。相手の呪文を打ち消した上でクリーチャー2体タップって3マナのコモンがやっても良いことなんですねぇ、うーん、アメイジング。
ただ、この環境にはウェブスリングがありますので、「適当に相手のクリーチャーをタップさせたら、逆に相手のウェブスリングをサポートしてしまった」なんてこともありえるのは注意したいところですね。あと一応、自分のクリーチャーも対象にできるのは覚えておくとたまに役に立つかもしれません。
2位:《隠れ潜むトカゲ》
こいつは「FINAL FANTASY」のリミテッドで大変優秀だった《サハギン族》の緑版なんじゃないか!?と期待しております。
ブロックされない能力は得られない代わりにトランプルを持っており、クリーチャー呪文でも+1/+1カウンターが置かれます。条件がマナ総量が4マナ以上の呪文なので「ウェブスリング」や「大混乱」で唱えた呪文でも、カード右上のマナコストが4以上なら能力が誘発するのも良いですね。
誘発条件がゆるいので、いろんなデッキと相性が良い優秀な2マナクリーチャーだと思いますね。
1位:《スパイダーマン・インディア》
「クリーチャー呪文を唱えるだけ」というかなり簡単な誘発条件でも、+1/+1カウンターとそのターン中の飛行を対象のクリーチャーに与えられます。自身に使うのはもちろん、ターンに1回の制限もないので複数体を飛行にしてそのままフィニッシュということも多そう。
「ウェブスリング」によって3ターン目に出したら、戻したクリーチャーを次のターンに出しなおすだけで5/5飛行になるのはかなりの脅威、そのまま試合を決めるのに十分なカードパワーを持っていると感じます。
新環境を楽しもう!
「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン』の注目カードをレビューしてもらいました!
目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!
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