統率者戦目線で新セットレビュー!
みなさん、こんにちは。元統率者神の吉田です。今回も『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の発売に合わせてカードレビューを担当させていただきます。
- 2025/10/30
- 統率者戦ブラケットを解説!あなたのデッキはどんなかんじ?
- 晴れる屋メディアチーム
まず、10月21日にゲームチェンジャー・リストの一部解禁が行われました。ゲームチェンジャーとは、禁止とは別枠でブラケットごとに使用できる枚数が限られているカードです。年内に統率者戦の禁止改定はないと言っていましたが、ゲームチェンジャーの改定はありなんですね……。
さて、今回のセットでは「火の技」というキーワード能力が登場します。戦闘中に赤マナを加える能力なのですが、統率者戦においてはこれが固有色に含まれるかどうかで使えるデッキが限られてきます。
結論から言うと、文章に記載されている赤マナは注釈文の一部なので「強請」と同じで固有色に含まれません。
《狡猾な簒奪者、アズーラ》の通常版では、一見固有色が青黒赤のように見えますが、シーンカード版では注釈文がなく青黒であることが分かりやすいです。
ちなみに、火の技っぽい能力を持つ《火の王オザイ》は注釈文ではないので固有色は黒赤になります。デッキに入れる際は気をつけましょう。
カードレビュー
白
《ギャツォ和尚》
『ジャンプスタート』収録。単体でも相手からの除去を避けるのに役立つのでなかなか便利ですが、《稲妻のすね当て》《手甲》《コーの遊牧民》などで対象に取れば2マナで何度でも使い回せます。もしかして《有翼の叡智、ナドゥ》なのか……?
《流浪のドレイク》や《Rasputin Dreamweaver》で無限マナ。《Planar Gate》や《類似の金床》で無限に使い回しも可能。自身の能力でコスト軽減される《捜索隊の隊長》《塩路の荷役獣》は無限ドローまでいけます。この人たち誰??
また《原初の災厄、ザカマ》や《浄火の戦術家、デリーヴィー》などの統率者は、能力で自身を対象に取れるので状況次第で無限マナになります。
《不動の守護者、アッパ》
《ギャツォ和尚》同様、自分のパーマネントに「気の技」を行えるクリーチャー。
こっちはクリーチャー以外も追放でき、トークン生成もできるので《ワイルドキャット隊長、サミ》でコスト軽減や、トークンを《アシュノッドの供犠台》に放り込んで再展開することができます。
《意志を縛る者、ディハーダ》では再度[-3]から加速できるだけでなく、《Deadpool, Trading Card》と組み合わせて無限に切削もできるので相性抜群!(アッパでディハーダとデッドプールに気の技→ディハーダをプレイして[-3]で宝物を生成→デッドプールをプレイしてアッパの能力を奪う→アッパとディハーダに気の技→ディハーダをプレイ……)
《神経質な予見者、ヘルガ》のような呪文を唱えるたびに反応する統率者でも強く使うことができ、《巨大鯨》や各種コピークリーチャーを使い回しつつ、アッパから出る同盟者・トークンで《ガイアの揺籃の地》のバリューを上げることができます。
「気の技」はとにかく無限が組みやすいので、使われた場合は《ドラニスの判事》や《エイヴンの阻む者》で牽制していきましょう。
《水の部族の結集者》
5マナ払うのは割に合いませんが、「水の技」を使ってクリーチャーやアーティファクトでコスト軽減できるのは面白そうですね。自身をタップできるので実質
要求。アーティファクト・トークンが並ぶ《サムワイズ・ギャムジー》、《サラ・ジェーン・スミス》ではアドを稼いでくれそうです。
《薄暮見の徴募兵》が緑無限マナの吐け口として使われていたので、色は違えど無色マナでもトークンでもいいこれが使われてもおかしくはないでしょう。
青
《キヨシ島の大ウナギ》
ウナギって海蛇だっけ……?
ドロー枚数もサイズもコストも大きくなった《フェアリーの黒幕》。ドロー手段の豊富な統率者戦では、着地すればかなりのアドを稼いでくれるでしょう。コピーされるとコントロールしている人同士で引き合う癒着ゲームが始まるので除去したいところですが、謎の護法が気になります。
《秘密売り、ティヴィット》の「護法
」が対処困難なゲームなので「水の技
」も難しそうに見えますが、《白鳥の歌》や《断れない提案》で渡されたトークンなどで案外簡単に払えるのかもしれません。まあ、ドローできるクリーチャーなのに《オークの弓使い》に焼かれないというだけで十分でしょう。
《水の技の達人、カタラ》
『ジャンプスタート』収録。2マナと非常に軽く、出し直してもすぐやり直しがきく「経験カウンター」なので統率者指定に向いてます。
《流束の媒介者》《夢潮の鯨》で経験カウンターを増やしたり、《予期の力線》《渓間の洪水呼び》でマナアーティファクトすらも経験の糧にできれば、あとはカタラを守っていればアド差で勝てるでしょう。ダメージが通らなくても引けて、コントロールを奪われても悪用されにくいのが強み。青単期待の統率者です。
デッキに入れる際は、これを確実に引けるわけではないうえに、デッキ内のインスタント呪文や瞬速持ちのカードの割合をかなり高めないとルーティング程度の働きになってしまうので調整が難しそうです。
《司書、ワン・シー・トン》
青い《オグマの文書管理人》。青はほかにもドロー手段があるのでそこまで優先して使わなくてよさそうですが、《息詰まる徴税》で死ぬほど宝物・トークンが出た場合や《眷者の神童、キナン》《浄火の戦術家、デリーヴィー》などマナ加速が得意な統率者では、0.5Xドローとして腐らないでしょう。
《鋭い目の航海士、マルコム》や《織り手のティムナ》など戦闘でアドを稼ぐことの多いブラケット4以上では、瞬速・飛行・警戒を持ち3/3以上になり得るのは結構優秀。ゲームが長引いたときに、7/7くらいで出てきて殴り切られることも増えそうです。
《ばあば》
名前がかなり印象的なカード。おばあちゃんであっても召喚されるのがMTG。ただ、やっていることは1マナの割に強いです。
まずサイズが1/2。「小枝を踏み折れば、骨を折ってあがないとする」で有名な《ラノワールのエルフ》を《ボクシング・リング》下で一方的に殴り倒せます。ばあば凄い。
次に、1マナでありながらマナをかけずにルーティングできる点が優秀。《Blurry Beeble》を黒枠で刷ってほしかった身としてはようやく念願叶いました。統率者として使うならルーティングを活かしていく構成になるでしょう。
《伝説の秘宝》《極楽のマントル》や《モックス・アンバー》+《撤回のらせん》でタップしてマナを出しつつ、《ペミンのオーラ》《現実からの遊離》で起こせば無限ルーティング!お馴染みの《劇的な逆転》+《等時の王笏》でもいけます。
地味に墓地に講義3枚でコスト軽減もできるので、マナが増えなくてもそのうち《太陽の指輪》《魔力の櫃》が0マナで出てきて繋がるでしょう。
黒
《霧の沼地の幻視》
大量リアニメイトが狙えるカード。自分だけでなく相手の墓地も対象に取れるのが強み。速攻は付与されず、ブリンクで使い回しもできずターン終了時に消えてしまうので、ある程度狙って構築しないと腐らせてしまうかも。
《増殖されし者、マスター》《粗暴な年代学者、オベカ》では追放を踏み倒して永住できます。もともと数が並びがちな《リスの将軍、サワギバ》では、追加でリス・トークンも出せるので面白いかもしれませんね。
《顔泥棒、コー》
クリーチャーの起動型能力だけでなく誘発型能力も得られる珍しいクリーチャー。
これ自体が6マナと重いのでそこまで悪さはしないと思いますが、《アーチフィーンド、アスモデウス》で3マナ7ドローをしたり、《血の取引者、ヴィリス》で《ヨーグモスの取り引き》し始めたりと重量級カード同士がそろうと大変なことになります。
また、好きなだけライフを支払えるので《ミスターネガティブ》着地時や《鏡の大魔術師》を取り込んで1人を追い詰めることもできます。《迷える黒魔道士、ビビ》などのターン1効果や「消尽」持ちは、《水銀の精霊》と異なり再度選び直しても起動できない……そうですがルールにそこまで詳しくないので根拠となる情報が提示できない……。使う前にジャッジに確認しておきましょう。
(※編注:《顔泥棒、コー》は「能力を持つ」能力自体に変化はないので、何度選びなおしてもターンに1回の制約はそのままになります【2025年11月15日時点での総合ルールをもとに得た裁定です】)
赤
《最後のアグニカイ》
格闘しながら余剰のダメージ分マナを出せる便利なカード。これ自体が2マナなのでせめて2マナ、できれば3マナ以上だしてほしい。
高パワーの《船壊し、ダーゴ》や気がつけばサイズが上がっている《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》《迷える黒魔道士、ビビ》《秘儀を運ぶもの、パコ》《プレデターの艦長、グレヴェン》《コスモスの門徒、アレクシオス》、使い回せる《贖いし者、フェザー》での採用が見込めますね。
オマケのようについている一時的な赤マナ持ち越し効果のおかげで、《火の技の達人、ズーコ》《火のベンダー、アバター・ロク》の火の技によるマナもメインに持ち越せるようになるので、《追い討ち》で無限戦闘ができるようになります。
《雷逸らし》
《偏向はたき》と同じような対象変更呪文。5点は統率者戦でも痛いですが1マナと軽く、青を含まないデッキでは呪文や能力に干渉できるカードはまだまだ少ないので、よく見かけることになるでしょう。
《間の悪い故障》《しっぺ返し》といい最近の対象変更呪文は、単一の対象を持つものしか対象にできなくなっています。《偏向はたき》と違って、《活性の力》や《カーンの経時隔離》などは曲げられません。
《ソジンの彗星》
自軍全体に「火の技5」を付与する豪快なカード。
メインに移行すると消えてしまうため《追い討ち》で無限はできませんが、《ヘルカイトの突撃者》なら可能です。その気になれば《アガサの魂の大釜》+《刃を咲かせる者、ナジーラ》でも。《二天一流、一心》なら1体につき10マナ、《フルスロットル》も組み合わせれば30マナ!
どうしろっていうんだよそんなマナ……。《襲い来る電池、エレクトロ》《炎の踊り手、アシュリング》で使うのが無難でしょう。
《叛徒の戦士、スメラビー》
『ジャンプスタート』収録。《見捨てられた人形、アラベラ》などのクリーチャーを横に並べるデッキでは、かなりの枚数のドローが期待できます。《群衆の親分、クレンコ》で使えば速攻で起動させて、出てきたトークンも速攻を持つので相性良好。毎ターン手札をすべて失うので、《両替機》に放り込んでいくのもいいですね。
緑
《アナグマモグラの仔》
《眷者の神童、キナン》のような加速ができるカード。自身でも1マナ加速し、コピーで複数並べれば爆発的に加速します。
《ガイアの揺籃の地》とも相性がよく、コピーと土地アンタップの多いシミックデッキや、《スーザン・フォアマン》のような軽量マナ統率者で活躍が見込まれそうです。《ウルザの物語》や《マダラの鉤爪門》の使い回しも面白そうですね。
「土の技」全般に言えることですが、《宝石の洞窟》などの伝説の土地をクリーチャー化することで、《耐え抜くもの、母聖樹》《天上都市、大田原》の「魂力」コストを下げたり、《カーンの経時隔離》などの伝説呪文の条件を満たせるようになります。
《キャベツ売りの商人》
『ジャンプスタート』収録。《息詰まる徴税》や《リスティックの研究》など相手の行動に反応してアドを稼ぐカードが、緑にはほとんどなかったのでかなり革命的なカード。
宝物・トークンと異なり2つ必要ですが、マナを出してもなくならないので継戦的なデッキに向いてます。《ペレグリン・トゥック》《サムワイズ・ギャムジー》のような食物・トークンを使う統率者では非常に強力なカードになるでしょう。
一方で、これが除去されるとただのキャベツだけが残り、自分が殴られるとキャベツを失ってしまうので運用には注意が必要です。集中攻撃されやすくなるので《忍耐》などのブロッカーが欲しいですね。
私の愛用する《トレストの密偵長、エドリック》では、こちらを攻撃するとドローできないので、ドローかキャベツ破壊かで悩ませることができます。《森の知恵》のダメージで勝手に死にかけることも多々あるので、キャベツをもしゃもしゃ食べることもありそう……。
これを統率者として使うなら、《アカデミーの整備士》でアドを稼いだり、《転置された恐竜》でキャベツ・ダイナソー軍団で襲撃しましょう!
《根源の教え》
《未知な領域》のようなサーチですが、重くなった分選ばれなかったカードはそのまま戦場に出ます。
緊急時は《マダラの鉤爪門》を持ってきて「フェイズ・アウト」させることも可能。マナ加速がしたい、墓地も肥やしたい《森の轟き、ルムラ》では非常に強力な1枚です。
まだまだカードの少ない「砂漠」や「門」を4枚もサーチできるので、《砂の造物師、ハゼゾン》《誇らしい守護者、ユウマ》《九本指のキーネ》のようなデッキでも活躍しそうですね。絶対に欲しいカードがあるなら《石化した原野》と共にサーチしましょう。
多色
《解き放たれし王、ブミ》
これがプレイヤーにダメージを与えると、土地・クリーチャーが追加戦闘を行えるようになる統率者。
《野生の魂、アシャヤ》で土地化すれば、ダメージの入る限り無限戦闘です。両方とも5マナですが、緑の伝説のクリーチャー同士なので比較的サーチしやすいのが特長。
土地のアンタップはクリーチャー化していない土地含めてすべてなので普通にマナ加速に使えますし、土地が5枚あれば《追い討ち》や5色になりますが《刃を咲かせる者、ナジーラ》による無限戦闘も可能です。
戦場に出た際の「土の技」も4と大きいので、《墨蛾の生息地》を起動すれば5/5・飛行・感染が2回殴れて即毒10個です。無限戦闘とはいってもタフネスは4しかないので、全員で力を合わせてブロックしましょう。
《最初の金属のベンダー、トフ》
アーティファクトが土地になる奇妙な能力を持つ統率者。その性質上、謎のコンボを生み出しやすいのが特長です。
自身がアンタップできるようになる《Candelabra of Tawnos》+《玄武岩のモノリス》などで無限マナ、《嵐の大釜》+《太陽の指輪》などで無限マナ、《カルニの宝石》+《魔力の櫃》で無限上陸など多くのコンボが狙えます。土地がよく出る関係上、《水蓮のコブラ》や《石蒔きの秘儀司祭》もコンボパーツになり得るでしょう。
アーティファクトが土地になってもマナ能力は持たないので、《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》や《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》(固有色はないので赤緑でも使えます)で付与してあげるとさらにコンボがしやすそうです。
毎ターンの「土の技」もコンボ向けで、アーティファクトが死亡、追放されても帰ってくるので《精神隷属器》でターンを奪いまくったり、《ゴンティの霊気心臓》で連続追加ターンを狙えます。
奇妙奇天烈なテキストの《永劫機関》では、自分ABCの順にプレイしていたら、自分→プレイヤーA(ここで《永劫機関》起動)→自分→プレイヤーC(ここで起動)→自分→プレイヤーA(起動)→自分と謎のターン推移をすることに。悪いなプレイヤーB、このゲーム3人用なんだ。
ちなみに《かごの中の太陽》下で土地からマナを出すと太陽からマナが出て、土地である太陽からマナが出たのでまた太陽からマナが出て……を無限に繰り返し始め、マナ能力であるため介入できず引き分けになります。人類は太陽に勝てないんだ……。
忘れがちですが、アーティファクト・トークンは土地化しないので《春心のナントゥーコ》や《不屈の補給兵》を使う際はコンボできるか確認しましょう。
《火の王アズーラ》
攻撃中に唱えるとなんでもコピーできる統率者。
「火の技」で2マナ出るので《運命のきずな》に繋げやすいです。ブラケット4以上では、やはり《むかつき》コピーによる打ち消し耐性が強力。
《渓間の洪水呼び》《ハイフェイのトリックスター》(これ自体も増える)からマナファクトを増やしつつ、《悪魔の教示者》を倍にしたりもできます。《ボーナスラウンド》《弾ける呪文飛ばし》まで唱えられたらもう滅茶苦茶。単体では攻撃中のマナ加速しかできないので、出されたら攻撃前に対処したいですね。
《アバター・アン》/《根源の達人、アン》
今回のセットの顔。4色統率者と見せかけて、裏面のテキストに黒シンボルが含まれているので5色統率者です。コラボセットはコラボカード同士で遊んでほしいからか、5色統率者がよく出てくる傾向にありますね。
単体でも毎ターン1ドローはできるうえに、軽量の《火の賢者》《容赦ない水のベンダー》や、誘発条件のゆるい《頑固な教師、トフ》も使えるのでそれなりの枚数を引けるでしょう。
変身すれば不特定マナを含む色マナ軽減、戻せば4ドローに+4/+4とかなり強いのですが、変身条件が厳しすぎるので《月霧》で違法変身を狙いましょう。アバターとは狼男だった…?
変身後はマナ軽減により、無限《ふにゃふにゃ》で全員倒せます。コラボ先のエンドカードがこんなのでいいのでしょうか。
無色・土地
《ワン・シー・トンのプラネタリウム》
6マナと重いですが、効果は超強力。ターン1制限はありますが、《通電式キー》《水辺の学舎、水面院》《巻き戻しの時計》などで起こせば各ターンにチャレンジできます。諜報土地でも誘発するのは便利。
誘発条件のゆるい《クリスタルを集める者、ゴルベーザ》や、諜報しつつデッキトップを見れる《災厄の占い師、グラルブ》あたりで使うと楽しそうです。単体でも十分に強いので《老いざる革新者、ジョイラ》で早期に出すのも良いでしょう。
《バーシンセーの城壁》
異様なスタッツを持つ壁。
タフネスを参照するカードと相性が良く、《命を貪るもの、ヴェノム》に喰わせて一撃死させたり、《策略の龍、アルカデス》《不動なるフェロザー》で実質30/30として攻撃させることができます。
フェロザーの場合は、サクれば30枚ドローもできて非常にお得!《育殻組の誉れ》でも同じようなことができます。そんなに引く必要ある…?
一応、統率者としても指定できるので、その場合は《歩く防壁》や《戦争売りの戦車》で殴りかかることになるでしょう。破壊不能付与もあるので《ネビニラルの円盤》や《爆積み》を使い回すことも可能。なお、このカード自身は破壊不能を持たないので巻き込まれて死亡します。8マナも払ってるのに……。
《ズーコの追放》
無色統率者でお馴染みの《殲滅学入門》がだいぶ使いやすくなって帰ってきました!もう無限コンボを眺めているだけのカラーじゃない!
範囲は少し狭くなりましたが、無色統率者にとって死活問題である《無のロッド》《溜め込み屋のアウフ》《石のような静寂》に触れるのでとりあえずOK。インスタントなので置かれる瞬間にアーティファクトから出したマナで除去することもできます。むしろなんで今までできなかった……。《大いなる創造者、カーン》には当たりませんが……自力で殴り倒しましょう。
《ベンダーの水袋》
《勝利の鐘》と同じく各ターンにアンタップするマナアーティファクト。こっちは色マナが出せるので、1人目を《白鳥の歌》で妨害しながら、2人目を《狼狽の嵐》で妨害といったことができるようになります。
相手ターン中に動くデッキ向けで、上で紹介した《水の技の達人、カタラ》や《永遠の造り手、ラシュミ》《死のディーラー、マルチェッサ》とは相性がよさそうです。《マナの座、オムナス》《襲い来る電池、エレクトロ》のようなマナ溜め統率者でも4倍で溜まるので採用しましょう。
過去セットの注目カード
今回の特徴的な種族(?)といえば「同盟者」。しれっと100枚以上増えてます。
でも、過去に同盟者って誰がいたっけ……?となったので特徴的なカードを紹介していきます。
《綱投げ、アキリ》
初代統率者神が使っていた統率者。アーティファクトにお熱で共闘相手もよく分からないマーフォークが多かったりで同盟者感はまったくありませんが、出しやすいのでカラーマーカーならぬ同盟者マーカーとして便利でしょう。
ちなみに、同盟者同士で共闘すると相手は《粗野な牧人、ブルース・タール》になります。色被ってるじゃん!
《タズリ将軍》
「同盟者」統率者といったらこれ。青黒入りで《最初の金属のベンダー、トフ》使いたいなーといったときには役立つでしょう。
昔はよく《食物連鎖》でクリーチャー無限マナ発生から、《カラストリアの癒し手》や《ハグラの悪魔信者》をサーチして《食物連鎖》で無限に統率領域から出し入れされてました。なんだか不憫。
《待ち伏せ隊長、ムンダ》
同盟者を探す同盟者。当時は同盟者自体がそんなに多くなかったのでパッとしなかった印象がありますが、これだけ増えたならヒットするでしょう。《ばあば》のどこを見て同盟が組めると思ったのか謎ですが……。
《ヘイラバズのドルイド》
同盟者マナ加速といえばこれ。追加で同盟者1体出るだけで2マナ出るので加速としては十分すぎます。コピーできれば宇宙。 来年の『ローウィンの昏明』で「多相」が復活するので強化が期待できる1枚です。
これで『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードレビューは以上となります。
今回紹介したカードのほかにも面白そうなカードがたくさんあるので、みなさんもいろいろ試してみてください!
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