神が選ぶ『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』注目カードトップ3!

晴れる屋メディアチーム

アバターの世界へようこそ!

諦めない戦術家、サカ素早き救済者、アン火の王アズーラ

新セット『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』がいよいよ明日、正式に発売されます!

魅力的なカードばかりの今セットを見ると、どんなカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩みますよね。

そこで、各構築フォーマットを代表する実力者である「神」のみなさんに、『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』で注目するカードトップ3!を聞いてみました!

■「神」とは?

晴れる屋が主催している、『神決定戦』という大会の暫定王者。スタンダード・パイオニア・モダン・レガシー・ヴィンテージ・パウパー・統率者・リミテッドの8フォーマットそれぞれで行われており、予選大会(挑戦者決定戦)と決勝大会(神決定戦)を勝ち抜いた者だけが「神」になることができる。

詳しくはこちらをご覧ください。→『神決定戦』特設ページ

各フォーマットを熟知した者ならではの視点から、鋭い意見が飛び交いました。「神」の目にはなにが映り、なにを考えたのでしょうか。

◆第31期スタンダード神:平山 怜

平山 怜

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

Hareruya Prosの平山(@sannbaix3)です。

新セットの発売に加えて、スタンダードではついに《迷える黒魔道士、ビビ》などが禁止になりました。前環境ではイゼット大釜の圧倒的一強状態だったので、これで大きく環境が動きそうです。

アナグマモグラの仔

シミックウロボロイドの強化カードとして注目されている《アナグマモグラの仔》を筆頭に、今回は最近のセットの中でも特にカードパワーが高めに見えるので、新環境が楽しみです。

放棄された気の寺アグナ・ケラコーの領域火の国の宮殿バーシンセー

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』では、《放棄された気の寺》を始め、基本土地を採用しているとアンタップインする土地サイクルが収録されています。これに加え、《月殺し、ジャオ》が特殊地形に対するメタカードなので、基本土地を多めに入れた1~2色のデッキが流行るかもしれません。これらのために、あえて特殊地形をフルで採用しない構築もありえそうです。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』スタンダード注目カードトップ3!

3位:《勇敢なる救出者、スキ》

勇敢なる救出者、スキ

横展開と全体強化を同時に行えるクリーチャーです。

勝利の楽士

《勝利の楽士》であれば強化を使いつつ、「応召」で出たトークンを生け贄に捧げるときに、トークン生成も誘発させることができます。ボロスなどの白いアグロデッキに採用されそうですね。

養育するピクシー陽光真珠の麒麟分派の説教者

それ以外にも、《養育するピクシー》系カードはトークン生成を誘発させやすいです。攻めの《勇敢なる救出者、スキ》、守りの《分派の説教者》と使い分けることになるかもしれません。

2位:《ロクの伝説》

ロクの伝説

令和の《スカルドの決戦》です(《スカルドの決戦》も令和)。《スカルドの決戦》に比べ、単色なのでより多くのデッキで採用できるのはうれしいですね。《スカルドの決戦》自体はパイオニアやモダンでもときどき使われるくらいのパワーカードなので、このカードも活躍は約束されているといっていいでしょう。

ロクの伝説食物+ドラゴントークン

めくる枚数は《スカルドの決戦》に比べ1枚少ないですが、代わりにこのカード自体がクリーチャーとして残ります。裏面は除去しなければどんどんドラゴン・トークンを生成し、余裕でゲームを終わらせられるスペックなので、1枚分の差を補って余りあります。

《失せろ》などで即座に処理されると大した役割を果たせない《真紅の鼓動の事件》《灯を追う者、チャンドラ》と違い、即座にアドバンテージを確定させつつフィニッシャーにもなるため、赤のリソース枠として広く使われていくと予想します。

1位:《不動の守護者、アッパ》

不動の守護者、アッパ

新キーワード能力「気の技」を持った神話レアです。神話レアなだけあってほかの気の技を持つカードと違い、何枚でも対象に取れますし、クリーチャー以外も対象にとれます。

フラッドピットの大主ミストムーアの大主

「兆候」した大主などを対象に取れるのは、このカードならではの強みです。除去にあわせてクリーチャーを逃がすだけでも《修復の天使》のようなものですし、トークン生成のおまけもあるので、単純にカードが強い!

灰毛の天才、オーロック博士

《灰毛の天才、オーロック博士》などの2コスト軽減と合わせると、無限に気の技を繰り返すことができます。このカードを絡めれば、それで無限トークンです。Hareruya Wayfinderでは、コンボを用いたデッキも紹介しているので、よろしければそちらもどうぞ。

◆第19期パイオニア神:宇都宮 巧

宇都宮 巧

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

みなさん、お久しぶりです。神に戻ってまいりました、宇都宮です。

今回は「アバター 伝説の少年アン」のユニバースビヨンドセットとなっています。どうやら海外ではすごい人気らしいですね。

土の将軍の副官愛着を捨てる

収録メカニズムを見ると、「同盟者」や「講義」といった過去のキーワード能力を用いて世界観を表現しているところに好感を覚えます。

アバターの怒り月の精霊、ユエ釜茹岩の暴動者土の味方

一方で、新しいキーワードの能力の「〇の技」はどれも可能性を感じる強そうな能力です。久しぶりにパイオニアの顔ぶれにも変化があるかもと楽しみにしています。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』パイオニア注目カードトップ3!

3位:《気のベンダーの位に至る》

気のベンダーの位に至る

過去の「昇天」サイクルのような、「探索カウンター」を指定の数置くことで追加のボーナスが得られるエンチャントサイクルから選びました。

量子の謎かけ屋

前回の神決定戦に向けて《量子の謎かけ屋》を強く使うためにブリンク系のカードを探していて、そういうデッキを作れないかなと考えていたのですが、最終的に断念することになりました。

《気のベンダーの位に至る》は序盤では相手の最低限の妨害として機能し、中盤以降は自分の戦場に出たときの能力持ちのクリーチャーを再利用することが担保されつつ、最終的に毎ターン1回ブリンクできるということで、今度こそブリンクデッキが成立するのではと期待しています。

2位:《アナグマモグラの仔》

アナグマモグラの仔

公開時からかなり話題になっているカードで、さまざまなフォーマットで活躍しそうな1枚です。1ターン目のマナクリーチャーから、これで3ターン目には6マナですね。個人的にはあまり好きではないので勘弁してほしいですが、《茨の騎兵》の足音が聞こえてきそうです。

茨の騎兵ニクスの祭殿、ニクソス

最近のパイオニアでは緑単信心の元気がありませんが、復活のきっかけになるのではないでしょうか。緑単信心に限らず、ビッグマナデッキを大きく強化する1枚だと思います。

1位:《不死鳥艦隊の飛行船》

不死鳥艦隊の飛行船

第1位は黒の神話レアから選びました。「自分がパーマネントを生け贄に捧げていたらコピーが出る」というかなり面白い能力の機体です。生け贄に捧げる、「搭乗1」とくればもうみなさんにもまったく同じ絵が描けていると思います。そう、猫かまどですね。

大釜の使い魔魔女のかまど

すべてがクリーチャー化する8体までは結構遠いですが、猫が乗ってかまどから帰って来たあと、分裂したやつに乗ることが可能であまりにも美しいシナジーといえます。

パイオニアの速度感で4マナで8体になるのが3ターン後の機体が許されるかは怪しいですが、見たときに最もパイオニアっぽく、最も使ってみたくなったので1位にさせていただきました。

◆第31期モダン神:ナムチャイシリ・チャールズ

ナムチャイシリ・チャールズ

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

こんにちは!モダン神のチャールズです!またまたコラボセットの連続発売ですね。

ランとシャオ南極の航海者アバター・アン

今回はコラボならではの大量の伝説のクリーチャーと、同盟者サポートが特に目立っています。さらに、新キーワードの「火の技」「土の技」「気の技」「水の技」も登場。どれも耳慣れない言葉ですが、それぞれ別の処理になっており、最初は少し覚えるのが大変かもしれません。それでも、どの能力も構築向けで、実際に対戦で見るうちに、自然と慣れていくと思います。

石鍛冶の神秘家隕鉄剣

そして今回、注目カード3枚に入れるほどではないのですが、《石鍛冶の神秘家》から《隕鉄剣》を持ってきて相手の土地を破壊するデッキを、きっと誰かが組んでくれると信じています(笑)。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』モダン注目カードトップ3!

3位:《雷逸らし》

雷逸らし

呪文や能力の対象を変更できるカードです。追加コストは2マナかライフ5点。一見すると《間の悪い故障》かと思われますが、わずか1マナで構えられる点は非常に強力で、2マナとの差は雲泥の差です。

孤独思考囲いゴブリンの放火砲

相手の《孤独》を跳ね返してクリーチャーを追放したり、《思考囲い》をハンデス兼手札公開にしたり、そして誰もが一度はやりたい《ゴブリンの放火砲》の対象を相手プレイヤーに変更したりと、場合によっては打ち消し以上の価値があります。もちろん、打ち消し呪文の対象をこの呪文に変更して疑似打ち消しとして使うことも可能です。

ライフ5点は決して軽いコストではありませんが、決まれば大きなリターン。今後の定番サイドボード候補です。

2位:《月殺し、ジャオ》

月殺し、ジャオ

《血染めの月》効果を得るためには、7マナ支払う必要があります。本家《血染めの月》が存在するモダンでは、やや意味のないテキストに見えるかもしれません。しかし、このカードはその一文を抜きにしても十分に強力だと思います。

溢れかえる岸辺新緑の地下墓地

基本でない土地はタップ状態で出る」という能力は、フェッチランドを大幅に弱体化させるものです。フェッチランドがタップインするためそのターン中に起動できず、さらに次のターンにフェッチで基本でない土地を持ってきてもそれもタップインします。

エメリアのアルコン異端聖戦士、サリア

このカードを除去しない限り、相手はマナカーブ通りに動くことが難しくなり、見た目以上に厄介な存在となります。このタイプの能力が登場するのは、初めてではありません。過去には《エメリアのアルコン》《異端聖戦士、サリア》がいましたが、2マナでこの能力を持つのは初めてです。

最序盤から相手のマナ基盤を縛り、動く前に殴りきる。今後、赤アグロデッキの新たな戦力として注目されるかもしれません。

1位:《司書、ワン・シー・トン》

司書、ワン・シー・トン

フェッチランドを最も多く起動するフォーマットであるモダンにおいて、このカードを取り上げないわけにはいきません。

先手2ターン目、相手がフェッチから諜報土地を出そうとするタイミングでこのカードをプレイすると、能力が誘発して1ドロー。さらに相手のターンでもう一度フェッチを起動すれば、再び1ドローが入ります。わずか2ターンの間に2枚分のアドバンテージを稼ぎつつ、先手の優位を確実なものとします

今後のモダンでは、「青いデッキと対面したら、2マナを構えられる前にフェッチを起動する」という新たな定石が生まれるかもしれません。

通常、このタイプのカードは終盤になると相手のマナベースが整い、誘発機会が減るという弱点を抱えています。しかし、このカードは例外です。マナが余ったタイミングで大きなX値で唱えれば、サイズアップとドローも可能。つまり、マナフラッドの受けにもなります。

出産の儀

青いクロックパーミッション系はもちろん、2マナのクリーチャーなので「青緑《出産の儀》」デッキでの活躍に期待しています!

◆第31期レガシー神:酒井 達也

酒井 達也

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

「スパイダーマン」に続くコラボセット!日本での認知度はそこまでかもしれませんが、アメリカでは大きな盛り上がりを見せているようです。

頑固な教師、トフ

今作は全体的にカードパワーが高く、レガシーでも採用が検討されるレベルのカードが複数存在します。「4種の技」はどれも使いやすく、特に「土の技」は土地の再利用を活かせるレガシーとの相性が抜群!

スタンダードに留まらない強力なカードデザインが多く、使うのが楽しみなカードが多いセットですね!

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』レガシー注目カードトップ3!

3位:《隕鉄剣》

隕鉄剣

7マナと重い装備品ですが、戦場に出たときの破壊能力が強力。この手のカードには「土地でないパーマネント」と制限される中、本カードは土地を含むあらゆるパーマネントを破壊可能です。

石鍛冶の神秘家溌剌の牧羊犬、フィリア空を放浪するもの、ヨーリオン

土地破壊も選択肢に入れることができるため、戦況に合わせて柔軟に対応できます。《石鍛冶の神秘家》からサーチ可能で、《溌剌の牧羊犬、フィリア》《空を放浪するもの、ヨーリオン》で再利用もできるため、デス&タックス系でのサーチ先の選択肢として1枚採用されることでしょう。

2位:《司書、ワン・シー・トン》

司書、ワン・シー・トン

瞬速・飛行・警戒という強力なキーワード能力を持ちながら、戦場に出たときの誘発も非常に強力。特にレガシーでは、相手のフェッチランドの起動にスタックして出すことで、確実に1枚カードを引く運用が基本となりますが、マナをつぎ込むことで巨大なクリーチャーとして出してフィニッシャーとしても使えます。

対称な対応オークの弓使い

サーチカードである《対称な対応》を合わせれば、自分だけ手札に加える動きも可能。2マナで唱えても最低限の働きをする点で評価が高く、青いコントロールやテンポデッキへ隙なく差し込める優秀なクリーチャーです。ただし戦場に出る際は1/1なので、《オークの弓使い》には注意が必要ですね!

1位:《アナグマモグラの仔》

アナグマモグラの仔
汚染された三角州不毛の大地ウルザの物語

2マナながら、戦場に出た際に土地をクリーチャー化できるユニークな能力を持ちます。死亡や追放時には土地が戻るため、フェッチランドや《不毛の大地》《ウルザの物語》など再利用したい土地が多く存在するレガシーの性質とも噛み合い、緑絡みのデッキでは採用が検討されます。

ドライアドの東屋

さらに常在型能力により、土の技でクリーチャー化した土地やマナクリーチャーのマナが増えるのも魅力で、《ドライアドの東屋》などと組み合わせても面白いですね。土の技はさまざまな土地が使えるレガシーでは特に強力に働くため、ほかにも化けるカードがあるかもしれません。

◆第28期ヴィンテージ神:横川 裕太

横川 裕太

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

プレビューで公開されていくカードを見るたびに、カードパワーの高いセットだなという印象を受けました。カードのマナコストが全体的に軽めで、それでいて悪さができそうなカードがそろっており、見ていてワクワクしましたね。

夢の巣のルールス

ヴィンテージは最強の相棒こと《夢の巣のルールス》が使えるため、マナコストの軽さはことさら重要なポイントなので、停滞しがちなヴィンテージ環境に変化をもたらすかもしれません。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』ヴィンテージ注目カードトップ3!

3位:《バーシンセー》

バーシンセー

「土の技」は《露天鉱床》《ウルザの物語》といった自発的に墓地へ送られる土地と相性がよく、この部分だけ見ても土の技を使えるカードはヴィンテージで使われるポテンシャルがありますが、《バーシンセー》はなんと土地でありながら土の技を使えます

Fastbond

ほかの土地の使い回しはもちろん、自身にも除去耐性をつけることで半永久的に土の技を使うことが可能になるでしょう。ヴィンテージには《Fastbond》という超強力な土地サポートカードもありますし、これを機にレガシーの土地単のようなデッキが生まれるかも?

2位:《見下す高手、メイ》

見下す高手、メイ

つい最近、『Eternal Weekend』でパワー0黒単が入賞して話題になりましたが、そこにそのまますんなり入りそうなスペックです。

強力な非クリーチャー呪文が跋扈するヴィンテージ環境では、普通にゲームをしてても6~8点くらいは削れるでしょうし、もし1ターン目に出すことができれば、たいていの相手は泡を吹いてブッ倒れること間違いなしです。

デッキリストページ

これで黒単はパワー0界では十分強力なデッキになったと思うので、今ヴィンテージをプレイされていない方もこれを機にヴィンテージに参入してみては?

1位:《司書、ワン・シー・トン》

司書、ワン・シー・トン

青黒ルールスは《超能力蛙》以外にカードアドバンテージを取れるクリーチャーがいないという欠点がありましたが、その弱点を解消してくれるスーパールーキーが現れました。

悪魔の教示者ウルザの物語白羽山の冒険者

フェッチランドはもちろん、各種「教示者」、《ウルザの物語》、イニシアチブ……とさまざまなサーチに反応してアドバンテージを取り、しかもサイズも大きくなります。だいたい《超能力蛙》です(?)

また、モックスによりマナの余りやすいヴィンテージにおいてはちょうどよいマナの注ぎ込み先にもなり、この能力のおかげで伝説のデメリットもそこまで気にならなさそうです。まさしく期待の1枚ですね。

◆第12期パウパー神:石渡 飛雄馬

石渡 飛雄馬

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

みなさん、こんにちは!新セットのコモンレビューの時間です。

ズーラポートの殺し屋カラストリアの癒し手

今回のセットでは、久々に「同盟者」クリーチャーが多く収録されています。私がマジックをはじめてからしばらくして登場した『戦乱のゼンディカー』では、《ズーラポートの殺し屋》がとにかく強かったことをよく覚えています。そういえば、同セットにいた《カラストリアの癒し手》は同盟者でコモンのカードでしたね。

こういった過去のセットとのシナジーが新たに生まれて、新しいタイプのデッキになるのでは?とも期待しています。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』パウパー注目カードトップ3!

3位:《自由の闘士の補充兵》

自由の闘士の補充兵

2マナと最序盤には出ませんが、タフネス2の生物は頼もしいです。

角笛城での結集炎樹族の使者血に飢えた振起者

「人間」クリーチャーなので、《角笛城での結集》との相性も良いです。軽い人間クリーチャーを多く採用し、《炎樹族の使者》とのパッケージを組み込んで「奇襲隊レッド」の新たなパターンもあり得ますね。人間に寄せるなら、《血に飢えた振起者》のような能力付与できる人間を採用すると良さそうです。

2位:《ベンダーの水袋》

ベンダーの水袋

好きな色マナを出せるマナ・アーティファクト。アーティファクトですから、自分のターンで出してすぐに1マナを使用でき、このカードならではの能力で対戦相手のアンタップ・ステップにまた起きて、もう1マナ出すことができます。

神秘の指導一瞬の平和

トロン」デッキのような大量マナをメイン・インスタントタイミングどちらでも欲しいデッキであれば、《神秘の指導》経由でカウンターを撃ったり、《一瞬の平和》したり。一見地味ですが、一番大量にマナを使うデッキならばマナ効率の差で強く使えるのではないでしょうか。

1位:《機械仕掛けのグライダー》

機械仕掛けのグライダー

飛行を付与する装備品。昨今たびたびある、初回ログインボーナス系装備品ですが、なんと《クラーク族のシャーマン》を1マナで飛ばせます

クラーク族のシャーマン

アーティファクトを生け贄に捧げて能力を使えば、飛行をもたないクリーチャーへのみダメージが発生するため、《クラーク族のシャーマン》は生き残ります。なんと恐ろしい。うっかり《機械仕掛けのグライダー》を生け贄に捧げてしまわないように注意しましょう。

マイアの処罰者のたうつ蛹

一時期、環境王者となっていた「ジャンドワイルドファイア」や、今年の夏以降トップデッキの一角「グリクシス親和」にも採用されることが予想されます。ゲーム中盤後半は、潤沢なマナから《マイアの処罰者》《のたうつ蛹》も飛ぶ戦況が見られるようになるかもしれません。

◆第12期統率者神:髙橋 龍司

髙橋 龍司

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

「FINAL FANTASY」「スパイダーマン」に続くスタンダードを経由したコラボ商品でありますが、それらと比べるとカードパワーは一番高いといえるかもしれないです。

激情の後見偏向はたき神秘的負荷
残酷な教示者波止場の恐喝者

《激情の後見》《偏向はたき》などのいわゆる統率者ピッチや、《神秘的負荷》など統率者戦汎用カードが再録されているのもとてもありがたいです。

《残酷な教示者》も『ポータル』で刷られて以降、初の再録かつ初めてのFoilなのでフルフォイラーからしたら嬉しいですね!《波止場の恐喝者》が再録されているのは禁止解除の布石になるか……?

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』統率者戦注目カードトップ3!

3位:《水の技の達人、カタラ》

水の技の達人、カタラ

2マナと軽いながらも大量ドローを見込める伝説のクリーチャーです。

統率者として指定するなら、相手のターン中は打ち消し呪文などの妨害で牽制しつつ経験カウンターを貯め、ターンが来れば自身のドロー能力で一気に手札回復、からの追加ターン連打!などフルカウンター系のデッキとして高い性能を誇りそうです。

不可思議ミスリルの胴着

回避能力がないことが懸念点ですが、手札を捨てることを活かして《不可思議》で飛行を持たせたり、《ミスリルの胴着》で経験カウンターを稼ぎつつ破壊不能付与してあげると良いでしょう。

イズマグナスのミジックス進化の爪、エズーリ刃を咲かせる者、ナジーラ

《イズマグナスのミジックス》《進化の爪、エズーリ》などの経験カウンターを使うデッキではほぼ間違いなく採用されるほか、「戦士」であることを活かして《刃を咲かせる者、ナジーラ》でも使われるかもしれません。

トレストの密偵長、エドリックトリトンの英雄、トラシオス永遠の造り手、ラシュミ

《トレストの密偵長、エドリック》《トリトンの英雄、トラシオス》《永遠の造り手、ラシュミ》などのインスタントアクションの多いデッキでの採用も見込まれます。

2位:《アナグマモグラの仔》

アナグマモグラの仔

「土の技」で土地をクリーチャー化できるので、単体でも最低限の働きをしつつ、クリーチャーの総数が増えるので《ガイアの揺籃の地》との相性の良さや、土の技でクリーチャー化した土地から2マナ出るようになるので《Candelabra of Tawnos》とシナジーがある点が素晴らしく、親から寵愛を受けて産まれた仔であると感じさせます。

ガイアの揺籃の地Candelabra of Tawnos
謎の石の儀式永劫の活力大地の知識

また、最近クリーチャーが横並びするデッキでは《謎の石の儀式》《永劫の活力》が使用されており、それらと合わせるととんでもない量のマナを生み出すことが可能になります。基本土地をクリーチャー化すれば《大地の知識》でも上記と似たようなことが可能です。

本来土地をクリーチャー化するのは除去の対象になってしまうリスクがありますが、土の技はそこに耐性を持っているのが今までにない良いデザインだと思います。《死儀礼のシャーマン》《バネ葉の太鼓》からは追加のマナは出ないのでご注意を。

1位:《司書、ワン・シー・トン》

司書、ワン・シー・トン

《ハイドロイド混成体》のようなXドローに加え、《オグマの文書管理人》のような常在型能力……スタンダードのカードなのに書いてること強過すぎません?しかも瞬速・飛行・警戒、サイズもデカくなるって……誰がどう見てもパワーカードです。

悪魔の教示者オグマの文書管理人

統率者戦は対戦相手が3人おり、フェッチランドや《悪魔の教示者》などの強力なサーチカードが多用されるため、ハマればかなりのドローを誘発させることは《オグマの文書管理人》ですでに証明済み。加えて+1/+1カウンターが乗るのと飛行・警戒で盤面も作れているので、”あいつたくさんドローしてるから3人で協力してライフを詰めよう”といった危機的状況もケアできてしまっています。

浄火の戦術家、デリーヴィー眷者の神童、キナン

汎用的な強さを持ちつつマナフラ受けにもなり、さらには《浄火の戦術家、デリーヴィー》《眷者の神童、キナン》などの無限マナコンボの吐き先にもなる点もポイント高いです。

しいて欠点を上げるとすれば、青ダブルシンボルなのがデッキによっては重いのと、人気過ぎて予約段階で値段が高いことしか見当たりませんね。

◆第24期リミテッド神:鈴木 勇樹

鈴木 勇樹

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』カードセット全体の印象

再びリミテッド神に戻ってくることができました!鈴木です。またこうして記事が書けて嬉しいです。

今回のセットは、カードパワーも結構高めな気がしているので各カードに注目ですね。

リミテッド視点ということでよく目にすることになるコモンを中心にピックアップさせてもらおうと思います。よろしくお願いします。

『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』リミテッド注目カードトップ3!

3位:《再生のサイクル》

再生のサイクル

《砕土》の同型再版。今セットではギミックとして「土の技」があるため、土の技でクリーチャー化した土地を生け贄にすれば純粋に土地が2枚伸びます

強力な3色以上のレアも環境に多数存在しているため、こうしたマナサポートを用いたレアいっぱい緑多色デッキを作ると楽しそうです(勝てるとは言っていない)。「祭殿」デッキなんかもとても面白そうですね(勝てるとは言っていない)。

2位:《万事お見通しの占い師》

万事お見通しの占い師

あの《スレイベンの検査官》が青くなって帰ってきた!や、2マナなのでまったく別物なんですけどね。ただ今回は、「同盟者」シナジーが期待できるのと、セットのギミックである「水の技」によってより強く使うことができます。「気の技」なんかとも相性ヨシ!

初めての飛行者

リミテッドで最も重要な2マナ域のカードなので、積極的に拾っていきたいカードです(攻めっ気の強いデッキであれば、《初めての飛行者》のほうが優先されるかもしれません)。青というカラーは「アバター」リミテッドでは弱いよりの色だと思われますが、そこが逆にいいです。使いましょう!

1位:《気の技の修行》

気の技の修行

相手のクリーチャーに撃ってテンポを取ったり、自分のクリーチャーを守ったり、祭殿を出しなおすなんてこともできます。3マナと若干重めのスペルではありますが、ドローもついていて無駄にならないのがいいですね。

基本はアグロで使ったほうが強いと思います。パーマネントに打てる《排撃》は強い!上手く扱えると試合の流れをグッと引き寄せることができるカードです。たくさん使っていきましょう!

新環境を楽しもう!

「神」ならではの柔軟な発想と鋭い着眼点から、各フォーマットの『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の注目カードをレビューしてもらいました!

目を引くような強いカードが多く、どんなデッキを組むか考えるのが楽しいですね!彼らの意見を参考に新たな戦力とともに新環境へと踏み出しましょう!

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