高野 成樹:「クレイドルコントロール」
――今回、このデッキを選択した理由を教えてください。
《納墓》が禁止されて以降、ディミーアリアニメイト1強の環境ではなく、今のレガシーはどのデッキにもチャンスがある状態なので、自分が好きなデッキを使おうと思ってエルフ(クレイドルコントロール)にしました。
昔のエルフはコンボにまったく勝てない印象でしたが、今のエルフはかなり対応力が高くなっています。3種12枚のクリーチャーをサーチするカードがあり、対戦相手のデッキに合わせて有効なクリーチャーを呼び出せるシルバーバレット戦略が充実しています。
《忍耐》は墓地を利用するコンボデッキに対して有効で、さらには《秘密を掘り下げる者》《ドラゴンの怒りの媒介者》といった飛行クリーチャーを到達でブロックできる点も優秀なので4枚フル採用しました。さらにサイドボードから《攪乱のフルート》を投入することで《タッサの神託者》や《実物提示教育》を使ったコンボデッキなどにも対応できるようになります。
――このデッキのポイントを教えてください。
1ターン目にマナクリ、2ターン目に《ガイアの揺籃の地》をセットしてから《アナグマモグラの仔》をプレイして「土の技」を使うと、《ガイアの揺籃の地》から4マナ出るようになります。
《自然の秩序》に繋げれば2ターン目に《偉大なる統一者、アトラクサ》が着地するので、《納墓》《再活性》と同じぐらいのスピードが出せるんです。《偉大なる統一者、アトラクサ》のサイズならエルドラージとも互角以上に渡り合えます。
あと、《ガイアの揺籃の地》を《不毛の大地》で割られても1回は戻ってくるようになるのも良いですよね。
さらに、マナクリを《下賤の教主》《貴族の教主》ではなく《深き闇のエルフ》と《フィンドホーンのエルフ》にしているところもポイントです。《アロサウルス飼い》の能力を活かして5/5で殴ることができるため、終盤に腐りやすいマナクリも戦力となります。
《アロサウルス飼い》のおかげで打ち消し呪文に頼っている構成の青系のデッキに対しても強く出ることが可能です。
――クレイドルコントロールが得意なデッキ、不得意なデッキはありますか?
ディミーア系のデッキとはたくさん当たりたいですね。《オークの弓使い》でこちらのマナクリが処理されてしまうのですが、逆にこちらの《オークの弓使い》で処理できるので、むしろ望む展開です。
こちらにはドロースペルが入っていませんし、「オーク動員」によって《ガイアの揺籃の地》のマナも伸ばせるため、相対的に《オークの弓使い》を強く使えるのはこちらのデッキというところが強みとなります。
先述したように打ち消しもこちらには効きにくいですし、クリーチャーさえ並べば《バロウゴイフ》も脅威になりません。
一番当たりたくないのはストーム系のデッキで、こちらに干渉手段が少なく、かなり厳しいマッチです。
こういう系のデッキと当たった場合は《アロサウルス飼い》のゲームではなくなるため、サイド後は《アロサウルス飼い》4枚をそっくり《思考囲い》と入れ替え、ハンデスで相手の手札を絞ってコンボが決まらなくなるように祈ります。
――今後、このデッキを改善するとしたら、どのようなアイディアがあるでしょうか。
メインの60枚は気にいっているので、サイドボードの《バロウゴイフ》を1枚《耐え抜くもの、母聖樹》と替えたいですね。
「ライブラリーからクリーチャーを戦場に出すことができなくなる」《墓掘りの檻》がキツくて、かといって《活性の力》を採用するほど手札に余裕ができるデッキでもないため、《墓掘りの檻》を割るために《耐え抜くもの、母聖樹》を入れるのが良いと考えています。


























