デッキテク:MOの強豪プレイヤー”Choutin”こと中村涼太郎の「The Spy」

晴れる屋メディアチーム

中村 涼太郎:「The Spy」

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――今回、このデッキを選択した理由を教えてください。

血染めの月欄干のスパイ

もともと、赤単プリズンが好きでずっと使っていました。The Spyとほぼ同じデッキで、1ターン目に《血染めの月》を置いて勝つか、《欄干のスパイ》を出して勝つかの違いですね。メタゲームの状況に合わせて、より環境に合っているデッキを使おうと思っていたので、今回はThe Spyを選択しました。

あと、ここ最近、ずっと調子が良くて勝ち続けているので。日本人の方には私が使っているデッキがバレていると思いますが、今大会のように海外からの参加者が多いイベントは、私のデッキがバレていないので、より勝てると思います。

ただ、MOをやっているプレイヤーに私が”Choutin“だとバレないことが絶対条件です(笑)

――このデッキのポイントを教えてください。

否定の契約戦慄の復活ゴブリンの放火砲

まず、デッキの特性上、メインボードの勝率は高いので、サイドボード後、いかに対策をかわして勝つかということがポイントになるかと思います。

あるいは、相手が墓地対策をしてきたならば、《ゴブリンの放火砲》のように墓地を使わずに勝つ方法を追加するなどですね。

記憶の旅再活性大祖始

1発目の仕掛けがかわされたあとのリカバリーも大切なポイントです。ライブラリーがなくなっても《記憶の旅》でもう一度チャンスを作ることが可能ですし、《再活性》《欄干のスパイ》《地底街の密告人》を打ち消されても、次のターンに1マナで仕掛け直すことができます。

ちなみにサイドボードの《大祖始》《コジレックの命令》専用の対策カードです。こちらの《タッサの神託者》が着地したのに対応して《コジレックの命令》でドローを強制されると敗北となりますが、《大祖始》は墓地に置かれる代わりにライブラリーに置かれる能力を持っているため、その負け筋を防ぐことが可能です。

別館の大長

また、私のリストで特徴的なカードとしては、《別館の大長》が挙げられます。このカードは初手以外のタイミングでドローしたくないカードなので、なかなか採用している人を他に見かけませんが、実はThe Spyのようなデッキでこそ輝くカードです。

The Spyは1-2ターン目での決着を目指しているため、《別館の大長》をドローしてしまうリスクが他のデッキに比べれば軽微なんですよね。リスクが少ない割に、決まったときのアドバンテージが大きいカードだと考えています。

――The Spyが得意なデッキ、不得意なデッキはありますか?

意志の力目くらまし否定の力

基本的に青くないデッキとは全部、当たりたいと考えています。妨害されなければ勝てますし、妨害されても1回までなら《否定の契約》などで乗り越えることが可能です。

思考囲い陰謀団式療法意志の力

苦手とするデッキは青黒ですね。ディミーアテンポのように打ち消しとハンデスの両面で妨害されると厳しく、複数回の妨害を乗り越えて勝つのは難しいデッキです。

実物提示教育全知ゴブリンの放火砲

例外的に、相手がオムニテルの場合はロングゲームにするという方法があります。《実物提示教育》を通して、こちらが《ゴブリンの放火砲》を置けば勝てるからです。

また、最近はThe Spyも増えてきているのでミラーマッチも起こりますが、ミラーマッチに関してはダイス(先攻後攻決め)で勝つことがすべてとなります。シンプルですね。

――最後に、メッセージをお願いします。

赤単プリズンには通じるところがあるデッキだと思いますので、赤単プリズンユーザーにはThe Spyを、The Spyユーザーには赤単プリズンをぜひ、使って欲しいと思います。

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