(掲載日 2025/12/23)
はじめに
パイオニアはすでに全盛期を過ぎているのかもしれません。しかしながら、今後また地域チャンピオンシップの予選シーズンでパイオニアが採用されるかどうかは分かりませんが、フォーマットの”終焉”をネタにしたミームを脇に置けば、今でもパイオニアはMagic Online(以下、MO)のMOCS予選の一部として頻繁に採用されています。
そうした背景もあり、私はこのフォーマットに触れ続けてきました。そして、そのなかで非常に楽しく、かつ強力なデッキを見つけました。それが、現在私が使う定番デッキとなっている「スケープシフト」です。
数週間前には、このリストを使用して『Pioneer Showcase Qualifier』でトップ4に入賞しました。
このコンボデッキは、最速で3ターン目に非常に対処が難しいループを完成させることができます。まずは基本的な仕組みから見ていきましょう。
ループの仕組み
基本的なループはとてもシンプルです。必要なカードは以下のとおりです。
・戦場に《洞窟探検》または《異邦の詩人》
・《森の轟き、ルムラ》
・《カーフェルの港》
・《睡蓮の原野》 2枚
《睡蓮の原野》が2枚あれば、合計で6マナ生み出せます。これは《カーフェルの港》を起動するのにピッタリなマナ量です。《洞窟探検》か《異邦の詩人》がある状態で、《風景の変容》などで必要な土地を持ってきたあと、《カーフェルの港》を起動して《森の轟き、ルムラ》を戦場に戻し、《ルムラ》の誘発型能力で土地を戦場に戻します。あとはこの動きを繰り返していくだけです。
重要なのは《森の轟き、ルムラ》を墓地に置いた状態にすることです。場合によっては、《睡蓮の原野》の能力で自分の土地をすべて生け贄に捧げることができます。そうすると《ルムラ》は0/0となり、そのまま墓地に置かれ、再びリアニメイトできる状態になります。
しかし、現実的にはすべての土地を生け贄に捧げられない場面のほうが多いでしょう。その場合は、2体目の《森の轟き、ルムラ》が必要になります。レジェンド・ルールを利用し、どちらか一方の《ルムラ》を墓地に置きましょう。
《睡蓮の原野》2枚と《森の轟き、ルムラ》2枚が必要と聞くと大変そうに思えるかもしれませんが、実際にはそれほどでもありません。《ルムラ》の誘発型能力や《カーフェルの港》の起動のたびに4枚切削が行われますし、《ルムラ》は切削で落ちた余分な土地をすべて回収してくれます。
一度《森の轟き、ルムラ》を出し始めると、デッキをあっという間に掘り進めることができます。多くの場合、普通に《ルムラ》をプレイし、コンボが確定せずとも何度か《ルムラ》を戦場に戻しているうちに、自然とループできる条件が整うでしょう。
《事件現場の分析者》は、1ループあたり十分なマナを生み出せるなら《森の轟き、ルムラ》の代わりとして機能します。《事件現場の分析者》でループを行うには、最低でも《睡蓮の原野》2枚と《崩壊する痕跡》2枚が必要ですが、《睡蓮の原野》が3枚あればそれだけでも成立します。また、このカードは自身を生け贄に捧げられるため、追加でもう1枚用意する必要はありません。
《鏡の池》は《カーフェルの港》の代わりとなり、2体目の《森の轟き、ルムラ》を用意する手間を減らしてくれます。ただし、クリーチャー除去には注意が必要で、それによってループが途切れることがあります。
また、土地の枚数にも気をつけてください。《鏡の池》が最後の土地である状態で《森の轟き、ルムラ》を対象にして生け贄に捧げると、《森の轟き、ルムラ》は即座に0/0となって死亡してしまいます。場合によっては、《睡蓮の原野》の土地を生け贄にする誘発に対応する必要があります。
デッキ全体を切削し終えたら、《カーフェルの港》で《森の轟き、ルムラ》を何度もリアニメイトし、《睡蓮の原野》をすべて戻し続けることができます。《睡蓮の原野》によって無限マナを生み出すループを簡単に宣言できますし、墓地の土地を好きな回数だけ戻すことも可能です。
最終的には《瑞々しいオアシス》や《イプヌの細流》を何度も使い回し、対戦相手のライフを削ったり、ライブラリーを削り切ったりできます。ですが、パイオニアがよくプレイされているオンライン環境では、この勝ち方は非常に時間がかかります。
1人あたりの持ち時間が25分のMOでは、特に3ゲームに及ぶ長いマッチでは時間切れのリスクが現実的に存在します。MTGアリーナでも、《瑞々しいオアシス》で時間制限のロープを乗り切るのはかなり不安定で、実際に試した勇敢なプレイヤーたちからも意見が分かれていると聞きました。
そのため、オンライン環境では専用の勝ち手段を1枠採用する構成をよく見かけます。《タッサの神託者》は分かりやすい勝ち手段で、デッキを切削し切ったあとに《カーフェルの港》でリアニメイトすれば即勝利できます。
個人的に《墓後家蜘蛛、イシュカナ》も試してみました。早い段階で墓地に落とせれば《タッサの神託者》よりも速く勝てる場合があり、デッキ全体を切削する必要すらありません。また、引いてしまったとしても比較的悪くない性能のカードです。
ただし、昂揚を達成できることが前提で、私のデッキリストではこれが実はかなり難しいです。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》を採用するなら、インスタントの《蓄え放題》も一緒に採用するべきでしょう。
先ほど触れたとおり、土地をアンタップさせるカードが戦場にある状態で何も考えずに《森の轟き、ルムラ》を唱えていると、意図せず勝利に辿り着くことがよくあります。しかし、即座にループを成立させる確実な手段を求めるなら、《風景の変容》を使う必要があります。
モダンとは異なり、パイオニアには少数の土地だけでほかのリソースを必要とせずに勝利できる《風景の変容》のルートは存在しません。理想的かつ現実的には、《事件現場の分析者》か《森の轟き、ルムラ》が手札か墓地にある状態で《風景の変容》を狙うことになります。
《洞窟探検》または《異邦の詩人》が戦場に、《森の轟き、ルムラ》が手札にある状態で、《風景の変容》から土地3枚を持ってくるパターンでよくあるのが、《睡蓮の原野》2枚と《カーフェルの港》1枚です。これで《森の轟き、ルムラ》を唱え、少なくとも1回はリアニメイトできるだけのマナを生み出せます。
新たに切削した12枚の中で、ループが完成する可能性は高いでしょう。より多くの土地で《風景の変容》を唱えれば、《睡蓮の原野》や諜報土地をさらに探しにいけるため、2体目の《森の轟き、ルムラ》や《事件現場の分析者》を見つけてループを安定させやすくなります。
ただ、《森の轟き、ルムラ》が手札にも墓地にもない状態で《風景の変容》を唱えるとややこしくなります。《トレイリア西部》のように《森の轟き、ルムラ》を直接サーチできる手段がないため、少し工夫が必要になってくるのです。
基本的な選択肢としては、諜報土地を持ってくることです。土地が4~5枚ある状態で《風景の変容》を唱えた場合、《カーフェルの港》1枚、《睡蓮の原野》2枚、《迷路庭園》1~2枚を持ってくることで、《カーフェルの港》を解決する前により多くのカードを見ることができます。
ただ、2マナ以上生み出せる土地を差し置いて諜報土地を何枚サーチするかは、「追加で4マナ生み出せるかどうか」と比較して考える必要があります。
基本的には、持ってくる諜報土地の枚数が少ないほうがマナを多く用意できるため、ループできる確率が高くなりますが、《事件現場の分析者》を見つけられる可能性もあるため、その点も考慮してください。
土地が6枚程度あるときは、《睡蓮の原野》4枚と《カーフェルの港》2枚を持ってくることも可能です。こうすることで、《カーフェルの港》の能力2回分による8枚切削で《森の轟き、ルムラ》を探せるチャンスがあります。《事件現場の分析者》の場合は、能力の起動のマナを残す必要があるので4枚切削から見つけることになります。
調整枠
このデッキの核となる部分はほぼ不動です。《樹上の草食獣》《異邦の詩人》《洞窟探検》《風景の変容》《森の轟き、ルムラ》の各4枚がそれに当たります。ただ、それだけではデッキリスト全体を埋め切ることはできません。これらの枠がほかのリストと大きく異なることはほぼありませんが、残りのサポート枠にはかなり幅があります。
《洞窟探検》はこのデッキで単体最強のカードです。勝つためには土地をアンタップインさせる手段が必要ですが、《異邦の詩人》と違って、《洞窟探検》はクリーチャー除去に当たりません。このカードを唱えられるかどうかは、勝利を大きく左右する最大の指標です。そう考えると、《洞窟探検》をより高い確率で見つけるために、2マナのキャントリップを採用するのは理にかなっています。
《蓄え放題》と《衝動》は、実際に試したことのあるキャントリップ呪文です。《蓄え放題》は切削が《森の轟き、ルムラ》と相性が良い点で優れており、《衝動》は《風景の変容》を探しにいけるという、ゲーム中ときどき欲しくなる固有の役割を持っています。
これらのキャントリップ呪文の感触は悪くありませんが、3ターン目に《洞窟探検》を引いてそのままプレイするという理想的なマナカーブは、実戦ではなかなか実現しません。《樹上の草食獣》やタップイン土地の影響できれいに動けることが少ないからです。
《食糧補充》はお気に入りの中間的かつ妥協案的な選択肢です。《洞窟探検》や《風景の変容》のどちらでも探しにいける手段であると同時に、《思考囲い》を使うデッキに対する優秀なトップデッキでもあり、青系の妨害デッキ相手には必ずカウンターさせたいカードでもあります。
《洞窟探検》はアグロデッキに対して遅すぎることもありますが、《心火の英雄》の禁止以降、パイオニア全体がより妨害寄りになっていると感じており、その点についてはあまり心配していません。
一見すると《星間航路の助言》は、土地ベースのコンボデッキにとって優秀なドロースペルに思えるかもしれません。しかし実際には、2ターン目に撃つキャントリップとしては弱く、土地の総数を減らしてしまう《睡蓮の原野》とのアンチシナジーのせいで、《食糧補充》よりも強く使えるまでに非常に時間がかかります。このカードの採用は避けたほうがよいでしょう。
一部のスケープシフト使いが強く推している究極のチューター呪文が《願い爪のタリスマン》です。あらゆる局面で最適なカードを確実に持ってきてくれますが、基本的に能力を起動したそのターンに勝つつもりがない限り、このカードを使うのは賢明ではありません。
対戦相手は1回しか使えないとはいえ、事前にカードやマナを一切消費していないため、たいていこちらよりも強力な使い方をされることになります。
この欠点については目をつぶることもできますが、黒マナを要求する点がこのカード最大の問題点です。《願い爪のタリスマン》を使うためには、私が許容できる以上に《花盛りの湿地》や《始まりの町》をデッキへ入れる必要があります。
《自然の律動》は便利ですが、カードパワー不足です。必要に応じて《異邦の詩人》にも《森の轟き、ルムラ》にもなれますが、クリーチャーに追加で緑2マナを要求するため非常に遅く、そのわりに影響力も大きくありません。
《自然の律動》の一番良い点は、墓地から唱えられることです。切削や諜報で墓地に落ちた場合、10マナ用意できればすべての《風景の変容》がリーサルになります。《事件現場の分析者》や《蓄え放題》を増やして落としにいく構成とは相性が良いですが、引いてしまったときの使用感はあまり良くありませんでした。
《事件現場の分析者》の評価はやや分かれており、なかには0枚のリストすら存在します。このカードは《カーフェルの港》を使う際に能力起動のための追加コストがかかる分、《森の轟き、ルムラ》より明確に劣りますが、それでも数枚採用する価値は非常に高いと感じています。
このデッキは、何度も何度も《見事な再生》効果のカードを探してライブラリーを掘り進める展開になります。《事件現場の分析者》を複数枚引いてしまっても、それほど悪いことではなく、早い段階でプレイできれば切削により、後続の《事件現場の分析者》がより強くなります。その過程でブロッカーとして機能することもありますし、相手が除去をこのカードに使ってくれれば、将来的に重要となる《異邦の詩人》が生き残りやすくなります。
『マジック:ザ・ギャザリング | アバター 伝説の少年アン』の登場により、《不屈の自然》がひっそりとパイオニアに持ち込まれました。1~2マナ域の動きが不足しがちなこのデッキでは、序盤のマナ加速によって《風景の変容》や《森の轟き、ルムラ》を1ターン早く叩きつけられることがあります。ただし、現在の基準ではカードパワーはひかえめです。
正直なところ、最後の枠を埋めることに関しては「一番マシな選択肢を選ぶこと」に尽きます。
これまで紹介してきたほとんどのカードで特に大きな成果を得られなかったので、土地の枚数を増やしたり、諜報土地を多めに採用したりと試行錯誤しています。《地底街の下水道》や《地底の遺体安置所》も採用候補になりますが、序盤にできるだけタップインしたくないのであれば、《導路の塔門》は良い折衷案です。
対策カードへの立ち回り
すべてのコンボデッキが抱える問題と同様に、本当に難しいのは相手の妨害をどう乗り越えるかという点です。ここでは、対処が必要となる主要なカードを見ていきます。
墓地対策
墓地対策はこちらのループを破壊します。《安らかなる眠り》や《虚空の力線》があると、完全にループが機能しなくなるのです。《トーモッドの墓所》は《森の轟き、ルムラ》の能力に対応して使う必要がありますが、その後の切削で運よく狙ったカードが落ちることもあります。
墓地対策を突破する基本的な策は、《耐え抜くもの、母聖樹》か《天上都市、大田原》と《乾燥地帯のアーチ道》を見つけることです。魂力土地をバウンスし、《睡蓮の原野》の土地を生け贄にする効果が解決する前に使用します。そうすれば、すぐにループを実行するための十分なリソースを確保できるはずです。《減衰球》への対処も同様です。
それ以外の手段として、《受け継ぎし地の開墾》や《爆発域》をサイドインして、これらのエンチャントに対処することもできます。《受け継ぎし地の開墾》は不必要な場合はドローに変換でき、《爆発域》は土地であるため、どちらも機会コストは比較的小さいです。特に《爆発域》は、複数の対策カードを並べてくるデッキに対して効果的です。
《墓地の侵入者》のようなメインデッキから採用されている墓地対策カードの存在が、このデッキに勝ち手段を2枚採用したくなる理由です。1枚だけの場合、序盤に勝ち手段が墓地に落ちて追放されてしまうと、勝てなくなるリスクがあるからです。
打ち消し
打ち消しでの対策は、こちらのコンボを止める手段としてはあまり有効ではありません。《喝破》をケアできるよう、追加で3マナを支払えない状況では《森の轟き、ルムラ》を不用意にプレイしないようにしましょう。
また、打ち消せない《カーフェルの港》の存在は、相手を非常に厳しい立場に追い込みます。多くの場合、ターン終了時に何も考えず《カーフェルの港》を起動するだけで勝利に辿り着けるでしょう。
サイド後のゲームでは、《クチルの側衛》に対して無防備にならないよう注意が必要です。《敏捷な妨害術師》はコストこそ重いですが、そういったカードへのアンサーとなります。嬉しいことに、《敏捷な妨害術師》も《カーフェルの港》の起動も、打ち消される心配はありません。
実際のゲームでは、相手は《クチルの側衛》を常に構え続けるのは難しいので、相手のスキを上手く突きましょう。
サイド後は、《神秘の論争》のおかげで打ち消しをかいくぐるのがさらに容易になります。とはいえ、一般的にスケープシフトはインスタントタイミングでの立ち回りが得意ではないため、私は積極的に相手のドロー呪文を打ち消すようにしています。
特定の対策カード
《封じ込める僧侶》は《カーフェルの港》を完全に無力化します。しかも軽く、瞬速を持っているため、《天上都市、大田原》でバウンスするのもあまり効果的ではありません。
《封じ込める僧侶》を突破するには、《森の轟き、ルムラ》と《鏡の池》のループを組み立てる必要があります。緑青カラーはクリーチャー除去が得意ではありませんが、どうしても除去が必要な場合は《急速混成》を採用するのもいいでしょう。
《夢を引き裂く者、アショク》は《風景の変容》を封じ、全体的に対処が難しいカードです。とはいえ、《睡蓮の原野》と《森の轟き、ルムラ》をプレイし、最初の切削でターンを返さず運良く勝てる場合もあります。
《漂流自我》系の効果は、ほぼ確実に《睡蓮の原野》を指定してくるでしょう。すでに1枚戦場に出ていたとしても、ほかの《睡蓮の原野》がないためそれを生け贄に捧げるのは難しいはずです。
それでも、《カーフェルの港》を毎ターン《睡蓮の原野》を使わず1~2回起動し、デッキを切削し切ったあとに《タッサの神託者》を戻すことで勝つことは可能です。そのためには、デッキ内に黒マナ源がいくつか必要になります。《沈んだ城塞》や《導路の塔門》がその役割を担ってくれるでしょう。
別プランの脅威
《乱伐者、ボニー・ポール》《肥えた緑甲羅》《マラング川の執政》などさまざまなカードを試しましたが、どれもあまり効果的ではありませんでした。デッキの色的にクリーチャー除去が弱く、除去なしでコントロールプランをとるのは難しいため、最終的にはコンボプランに集中し、対策を乗り越えるほうがよいと感じました。
サイドボードガイド
ラクドスミッドレンジ
変更なし。
多くのラクドスミッドレンジは、こちらが直接対処しなければならない対策カードをほとんど採用していません。その代わり、大量のハンデスに頼っています。そこで、《食糧補充》4枚と十分な数の諜報土地を採用するのがハンデスへの最善策となります。私のリストは、このマッチアップに関しては実質的にメインから対策済みなので、サイド後も変更はありません。
相手が《虚空の力線》や《夢を引き裂く者、アショク》を使ってくる場合は、《異邦の詩人》2枚と《樹上の草食獣》1枚を抜いて、《受け継ぎし地の開墾》や《洪水の大口へ》を入れます。
赤系アグロ
vs. 赤系アグロ
ほとんどの赤系デッキは、強力な対策カードを多く採用しているわけではありませんが、《魂標ランタン》や《トーモッドの墓所》に対処する必要が出てくることはあります。
これらのカードのために《受け継ぎし地の開墾》を入れることはありません。アグロデッキ用によく採用されている《エファラの分散》ではクリーチャーしか触れず、《洪水の大口へ》を採用しているのはそのためです。
コントロール
vs. コントロール
イゼットフェニックス
vs. イゼットフェニックス
イゼットフェニックスは墓地対策を採用していないことも多いため、勝ち手段を1枚だけに頼っても比較的安心です。また、《樹上の草食獣》《異邦の詩人》《事件現場の分析者》をさらに削り、《受け継ぎし地の開墾》を使ってよりコントロール寄りに動くこともできます。
いずれにせよ、このマッチアップはかなり有利だと感じています。特に《異邦の詩人》はサイド後のゲームで非常に強力で、相手はクリーチャー除去を減らさざるを得ないので、ときにはゲームを通して《無効》を構えていた相手を、そのまま押し切れることすらあります。
パルへリオンシュート
vs. パルへリンシュート
パルへリオンシュートは速いクロックと妨害を兼ね備えており、やっかいなマッチアップです。《鳴り渡る龍哮の征服者》は《パルヘリオンⅡ》を搭乗不能にし、《歴戦の神聖刃》などの手札を捨てる起動型能力を止めて《忍耐の記念碑》の誘発を防げるため、大量の時間を稼げる可能性があります。
《好奇心の神童、ケラン》は出来事ゾーン置ければハンデスから身を隠せますし、相手の3/1軍団をよく止めてくれます。
おわりに
「スケープシフト」というデッキを発見し深く掘り下げていくうちに、パイオニアをプレイする機会が待ち遠しくなってしまいました!
《睡蓮の原野》のループを組み込んだ土地ベースのコンボデッキ?長年アミュレットタイタンを愛好してきた身としては、このデッキはまさに自分の好みに刺さるものでした。同じようなデッキが好きな方なら、きっと楽しめるはずです。ぜひ一度試してみることをおすすめします。
ピオトル・グロゴゥスキ (X / Twitch / Youtube)
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