はじめに
みなさん、こんにちは。
今週末は新セット『ローウィンの昏明』のプレリリースが開催されます。レガシーでも使えそうなカードもありそうなので発売が楽しみですね。
さて、今回の連載ではMagic Online(以下MO)で開催された『Legacy Showcase Challenge』と、先週末の『Legacy Challenge』で入賞したデッキを見ていきたいと思います。
『Legacy Showcase Challenge』 -フェアデッキに強い土地単-
開催日:2026年1月3日
優勝 土地単
準優勝 ディミーアテンポ
3位 マルドゥエネルギー
4位 The Spy
5位 ジェスカイコントロール
6位 鏡ストーム
7位 スニーク・ショー
8位 The Spy
9位 ディミーアテンポ
10位 ディミーアテンポ
11位 スニーク・ショー
12位 アゾリウスミッドレンジ
13位 ボロスエネルギー
14位 スニーク・ショー
15位 クレイドルコントロール
16位 イゼットデルバー
年明け最初の週末に『Legacy Showcase Challenge』が開催されました。
このイベントの参加には、MO上の各イベントで入賞すると得られる予選ポイント(QP)が40ポイント必要です。トップ8に入賞すると、オンラインで最高峰の大会である『Magic Online Champions Showcase』(MOCS)本戦への参加権をかけた『Showcase Qualifier』へと招待されます。
参加者211名のスイスラウンド8回戦+プレイオフという長丁場なイベントを制したのは「土地単」でした。今大会で人気があったディミーアテンポとThe Spyも高い勝率を出しています。
土地単
今大会を見事に制したのは、長い間レガシーで活躍しており、フェアデッキとのマッチアップを得意とする「土地単」でした。Sproutsは有名な土地単プレイヤーで、ローテーションのないレガシーは1つのデッキを極めたエキスパートが活躍するフォーマットです。
《壌土からの生命》+《不毛の大地》、《The Tabernacle at Pendrell Vale》で相手のマナを縛ってコントロールしつつ、マナ加速と《輪作》によるサーチで《暗黒の深部》+《演劇の舞台》コンボを狙います。ほかにも、《ウルザの物語》の構築物・トークンによるビートダウンなど、複数の勝ちパターンが搭載されているデッキです。
☆注目ポイント
《むかしむかし》はデッキの安定性を支える重要なスペルで、初動でプレイすることで必要な土地をプレイしやすくなります。0マナで唱えられずとも、サイド後は《血染めの月》をバウンスできる《天上都市、大田原》や、墓地対策である《忍耐》を探せる点が優秀です。
《天上都市、大田原》はさまざまな脅威に対応できる打ち消されない対処札で、《壌土からの生命》で回収して使いまわすことでフェアデッキとのマッチアップでも活躍します。
《ウルザの物語》デッキでもあるため、メインからサーチできるアーティファクトが1枚ずつ採用されています。
《墓掘りの檻》はマッチアップによっては不要牌になりやすいですが、苦手なThe Spyを対策しつつクレイドルコントロール、エコーストーム、カーンフォージといった相手にも有効です。
《溶岩拍車のブーツ》は構築物・トークンに装備したり、《マリット・レイジトークン》に速攻を付与していきなり相手を沈めることが可能になります。
《攪乱のフルート》はカウンターが使えない非青デッキでおなじみのコンボ対策カードで、スニーク・ショーやドゥームズデイなど複数のマッチアップで使えるカードになります。《モックス・ダイアモンド》から1ターン目に設置することも可能です。
マルドゥエネルギー
エネルギーデッキといえばモダンですが、そのレガシー版です。
スピードよりもシナジーを重視したアグロデッキで、レガシーのフェアデッキは単体除去が中心なので、トークンでの横並びを得意とするこのデッキは、フェアデッキが多い環境で活躍します。一方で、コンボデッキや全体除去が多い環境では苦戦を強いられます。
☆注目ポイント
《魂の導き手》はこのデッキのエンジンであり、《オセロットの群れ》との相性が抜群でライフを得つつクリーチャーを強化でき、飛行も付与できるのでダメージレースで優位に立てます。
モダンでは禁止になった《色めき立つ猛竜》を使えるのもこのデッキの強み。1-2マナのカードが中心に構築されているこのデッキでは、ほぼ確実にアドバンテージを得ることができます。
《勝利の楽士》はカウンターが強いレガシーではモダン以上の強さを見せ、このデッキが青いフェアデッキに強い理由のひとつになります。「応召」で出てくるトークンは赤いパーマネントであるため《ナカティルの最下層民、アジャニ》とも相性が良く、攻撃状態で戦場に出るので《老練の学匠、タミヨウ》の[+2]能力の影響も受けません。
《思考囲い》と《陰謀団式療法》の2種類のハンデスは、相性が悪いコンボデッキ対策です。特に《陰謀団式療法》はトークンを生成できるこのデッキと相性が良く、うまく使うことで相手のプランを半壊させることが可能です。
《ゴブリンの砲撃》は戦闘以外の勝ち手段であり、《ナカティルの最下層民、アジャニ》の変身などいろいろなシナジーを生み出す重要なカードです。
相手の小型クリーチャーを除去できるのはもちろん、《バロウゴイフ》など絆魂持ちのクリーチャーをブロックしたあと、ダメージ解決前に生け贄にすることでライフゲインを阻止することもできます。また、相手の《オークの弓使い》に狙われたクリーチャーを生け贄にすると、対象不適正で「オーク動員1」を阻止することが可能です。
#1 『Legacy Challenge 32』 –《死の影》の復権-
開催日:2026年1月10日
優勝 ディミーアシャドウ
準優勝 赤単プリズン
3位 The Spy
4位 エルドラージ
5位 ディミーアテンポ
6位 ジェスカイコントロール
7位 黒単リアニメイト
8位 リアニメイト
先週末の『Legacy Challenge』で優勝したのは、なんと《死の影》デッキでした。準優勝は赤単プリズンで、土地単やエルドラージなどが活躍する環境では《血染めの月》デッキは良チョイスになります。
ディミーアシャドウ
軽い優秀なクロックをハンデスやカウンターでサポートしていくところはディミーアテンポに似ていますが、《知りたがりの学徒、タミヨウ》や絆魂の《バロウゴイフ》などアドバンテージを稼ぐクリーチャーの代わりに《死の影》で圧をかけていくスタイルになります。
フェッチランドやショックランド、《思考囲い》《殺し》《四肢切断》など能動的にライフを支払う手段が豊富なため、早い段階から《死の影》をフィニッシャー級のサイズにすることが可能です。
☆注目ポイント
4点もライフを支払える《殺し》は、《死の影》と相性が良いカードになります。《バロウゴイフ》や《オークの弓使い》を除去できない点はネックとなりますが、展開を遅らせることなく脅威に対処でき、《目くらまし》もケアしやすい優秀な除去です。
《激しい叱責》は《死の影》との組み合わせが強力で、クリーチャーの能力が失われる効果によって《死の影》がライフトータルに関係なく13/13になります。ディミーアにとって対処が困難な《ウルザの物語》をメインから対策できるところもポイントです。
《再活性》はハンデスなどで墓地に落ちた相手の脅威も奪うことができ、ライフも減らせるので《死の影》を強化できます。
サイドの《疫病を仕組むもの》は最近あまり見られないカードですが、《死の影》のブロッカーになる小型クリーチャーをまとめて除去できます。最近活躍しているエネルギーデッキやイゼットデルバーの《コーリ鋼の短刀》などとのマッチアップで活躍します。
#2 『Legacy Challenge 32』 -ディミーアテンポのワンツーフィニッシュ-
開催日:2026年1月10日
優勝 ディミーアテンポ
準優勝 ディミーアテンポ
3位 グリクシステンポ
4位 ペインター
5位 The Spy
6位 土地単
7位 イゼットデルバー
8位 シミック出産の儀
ディミーアテンポ
今大会で決勝戦まで勝ち残ったのはディミーアテンポでした。『Eternal Weekend』や『Legacy Showcase』などでも高い勝率を誇る現環境のトップメタで、環境が固まってきたため安定した勝率が期待できます。
イゼットデルバーよりも重い構成な分、カードの質で勝り、今回入賞したリストのようにミッドレンジ寄りの構成にすることでフェアデッキとのマッチアップで有利になります。
☆注目ポイント
メインの《バロウゴイフ》だった枠が《悪意の大梟》になっています。《悪意の大梟》はキャントリップしつつ相手の脅威と交換ができるので、同型やエルドラージなどクリーチャーデッキとのマッチアップで強さを発揮します。
飛行なので《悪夢滅ぼし、魁渡》の「忍術」とも相性が良く、再度プレイすることでドローを進められます。コンボデッキに対しては特に有効ではありませんが、《意志の力》のピッチコストにできるので無駄になることはありません。
追加のハンデスとして採用されている《トーラックへの賛歌》は、スニーク・ショーやドゥームズデイなどのコンボや、コントロールなどが多い環境で強さを発揮します。一方で、それらのデッキが少ない環境では2マナと重く、色拘束の強さから使いにくくなるなど、マッチアップによって強さが大きく変動するカードになります。
総括
最近の大会結果を見てきましたが、『Eternal Weekend』が終了した現在でも、多種多様なデッキが活躍する良環境といえます。
2025年は複数の禁止改定などレガシーにとって激動の年でもありましたが、2026年は今月リリースの『ローウィンの昏明』も含め、スタンダード向けのセットだけでも7つひかえているなど忙しい年になりそうです。
USA Legacy Express vol.269は以上になります。それでは次回の連載でまた会いましょう。楽しいレガシーライフを!
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