By Kazuki Watanabe
プロツアー『イクサランの相克』、最終日。
決勝ラウンドが行われる中、一足早く戦いを終えたプレイヤーたちは会場で思い思いに過ごしている。
今回は、Hareruya Hopesの佐藤 啓輔にプロツアーの感想、今後の課題、そして佐藤を始めとするレガシープレイヤーの活躍について話を伺ってみた。
■ 課題と自信
――「お疲れ様です。今回のプロツアーを振り返ってみて、感想をお聞かせ願えますか?」
佐藤「やはりドラフトが足を引っ張りました。二日間通して1-5だったので、これをまずは3-3できるレベルにしたいですね。そのためにもっとリアルのドラフトをやらなければ、と痛感しました。Magic Onlineでやるだけだと、やはり不十分ですね」
――「モダンの方はいかがでしたか?」
佐藤「7-3でした。こちらはオンラインでの練習が活かせたと思っています。なので、『ドラフトで勝てれば』という気持ちが強いですね」
――「なるほど。やはりドラフトが課題ということですね」
佐藤「そうですね。構築はMagic Onlineの練習が活かせるという自信も付いたので、少しずつ練習の仕方を変えていこうと思います」
■ レガシープレイヤーの活躍
――「佐藤さんはプロツアー『霊気紛争』以来、2回目のプロツアーですよね?」
佐藤「そうですね。前回はちょうど一年前です。その前にも一度権利を取ったことがあるのですが、その時は仕事の都合もあって参加できなかったんですよ」
――「では、PPTQの遠征をしていた時期もあるんですか?」
佐藤「ありました。今はブロンズレベルなので、遠征の機会は減りましたね。PPTQのフォーマットに合わせて様々なフォーマットに触れる、という状態でした。今回はプロツアーに合わせてモダンとドラフトを練習したのですが、似たような状態ですね」
――「なるほど。佐藤さんといえばレガシープレイヤーというイメージがあるのですが、ここ最近はThe Last Sun 2017で優勝した川居 裕介さんのようにレガシープレイヤーが他のフォーマットで活躍する、ということも増えてきましたよね。レガシーの特徴、そして他のフォーマットで勝てる要因はどのようなところにあるのでしょうか?」
佐藤「レガシーの場合、派手な能力を持つカードももちろんあるのですが、1枚1枚の積み重ねがとにかく重要です。たとえば《渦まく知識》を唱えるべきか、戻すカードはどれか。こういった小さなことが勝敗に繋がるんですよ」
――「それが他のフォーマットでも活きるのかもしれませんね」
佐藤「そうだと思います。土地の置き方も重要なのですが、フェッチランドを起動するタイミングなどはモダンでも活きていると思いますよ。フォーマットは違っても同じマジックなので、レガシーの経験が活きる機会は多いですね」
■ 佐藤「やはりプロツアーは楽しい」
――「これでプロツアーが終わるわけですが、次の遠征は決まっているんですか?」
佐藤「グランプリ・京都2018までは予定がないですね。海外で言うと、4月に開催されるグランプリ・シアトル2018のレガシーには出場しようかと思っています」
――「京都までは練習をしながらゆっくりできるんですね」
佐藤「できますね。PPTQに遠征していた頃とは変わりました。遠征自体は楽しいこともあるのですが、抜けるまでが本当に大変なんですよね。どうしても疲労はありますし……」
――「今回のスペインはいかがでした?」
佐藤「やはり飛行機の疲れはありますね。ですが、やはりプロツアーは楽しいです。ハイレベルな戦いができますし、観光もできますから。今日はビルバオの観光をしてきたんですよ」
今日はビルバオ観光してからのドラフト。 パエリアとても美味しかったです(*・ω・) pic.twitter.com/A6XfI8k4ZP
— Keisuke Sato (@nano3151) 2018年2月4日
――「異国の地で過ごす、というのもプロツアーの魅力ですよね」
佐藤「そうですね。また権利を獲得して、この場に戻りたいと思います。こんなに楽しい大会は他にないと思うので」
――「改めてお疲れ様でした。これからも頑張ってください!」