レガシーで《Candelabra of Tawnos》がまさかの禁止に!パウパーでは新無限コンボが即規制!!

晴れる屋メディアチーム

2026年6月29日 禁止制限告知

2026年6月29日、レガシーおよびパウパーで禁止制限告知が行われました。

ここでは、禁止された各カードについて紹介していきます。

2026年6月29日 禁止制限告知より引用

【スタンダード】
変更なし

【パイオニア】
変更なし

【モダン】
変更なし

【レガシー】
《Candelabra of Tawnos》禁止

【ヴィンテージ】
変更なし

【パウパー】
《天光を求める者》禁止

レガシー

《Candelabra of Tawnos》禁止

Candelabra of Tawnos

2026年6月29日の禁止制限告知にて、レガシーで《Candelabra of Tawnos》が禁止となりました。

《Candelabra of Tawnos》はレガシーの前身にあたる「タイプ1.5」創設時の1996年から禁止リストに載っていたカードで、1999年の解禁から実に27年ぶりの再禁止となります。

再録禁止であり1枚50万円以上する高額カードということも相まって、この決定はコミュニティにとっても驚きをもって受け止められています。

Candelabra of Tawnosウルザの塔満潮

《Candelabra of Tawnos》の能力は非常にシンプルで、X Tで「X個の土地をアンタップする」というものです。

しかし、《ウルザの塔》のような1枚で複数マナを生み出す土地や、《満潮》のように土地から大量のマナを生み出せるようにする呪文と組み合わさることで、爆発的なマナ加速を実現します。

デッキリストページ

ウルザの塔大いなる創造者、カーン一つの指輪

トロンについては前回禁止制限告知(5月18日)ですでに言及されており、「勝率とメタゲーム上のシェアをさらに伸ばし続けるなら、レガシーの健全さを維持するための選択肢を検討する」と注視する姿勢が示されていました。

その後もトレンドは継続し、5月23日にMagic Onlineで行われたLegacy Showcase Challenge』では、優勝・準優勝のほかに5位入賞を含めトップ8に3つのデッキを送り込みました。

次元の結節点厳かなモノリス嵐の目、ウギン

トロンにおける《Candelabra of Tawnos》の役割は、先述のように、複数マナを生み出す土地をアンタップすることでマナを爆発的に伸ばすことです。

レガシーには、「すべての非基本土地タイプである」という能力を持つ《次元の結節点》という土地が存在するため、《ウルザの塔》《次元の結節点》が並ぶことで2ターン目から4マナを出すことも可能です。

さらに《Candelabra of Tawnos》《厳かなモノリス》、それらの複数回起動を可能にする《多用途の鍵》などが絡むことで、より大量のマナを生み出すこともでき、早期に《嵐の目、ウギン》といったゲームエンド級のカードを唱えられます。

ウルザの物語

また、《ウルザの物語》のⅢ章でサーチできるという点も非常に優秀でした。

Candelabra of Tawnos古えの墳墓ウルザの作業場

今回の告知で興味深いのは、周囲のカードではなく《Candelabra of Tawnos》自体を禁止にした理由です。公式は次のように述べています。

《Candelabra of Tawnos》は長期的に見て問題を起こす可能性が最も高く、メタゲームの循環の中で楽しくない部分となる可能性が最も高いと私たちは見ています。私たちは今後もエキサイティングな土地やドロー・エンジンを作っていくつもりであり、土地をアンタップするカードについては極めて慎重に取り扱います。

さらに、

普段はめったに姿を現さないのに問題になるほど強力なコンボ・デッキにおいては他で代替できないほど高い価値を持つ点があります。

とも指摘しています。

つまり、今回の禁止は、今後のカードデザインの幅を確保するための、ある意味では予防的なものであるということです。

次元の結節点一つの指輪コジレックの命令

今回の措置で《Candelabra of Tawnos》は失われましたが、《次元の結節点》《一つの指輪》《コジレックの命令》といった強力でありデッキの骨格となるカードは健在なため、大幅な弱体化は避けられないものの、アーキタイプが消滅するといった事態にはならないと考えられます。

ハイタイドについても、《Candelabra of Tawnos》を用いないかたちが存在するため、こちらも完全消滅することは考えにくいでしょう。

表現の反復没頭

最後に、「《表現の反復》の精神的後継」である《没頭》については、注目しているものの現状は好意的な評価を与えているようです。

《Candelabra of Tawnos》の禁止によりメタゲームに変化が訪れることは間違いないと思います。今後の変遷に要注目です!

パウパー

《天光を求める者》禁止

天光を求める者ホークアイの弓

パウパーからは、新カード《ホークアイの弓》とのコンボが話題となった《天光を求める者》が禁止指定されました。

デッキリストページ

コンボの仕組みはいたって簡単です。

《天光を求める者》装備クリーチャーがタップ状態になるたびに各対戦相手へ1点のダメージを与える《ホークアイの弓》を装備します。

その後、《天光を求める者》のタップすることで対象のクリーチャー1体をアンタップするという能力を自身を対象に起動しアンタップ、これを繰り返すことで対戦相手への無限ダメージを実現します。

《ホークアイの弓》のコストはRで装備コストも1と軽く、《天光を求める者》1Gと軽いため、比較的容易にコンボを成立させることができます。パウパー・フォーマット委員会も、

わたしたちは極めて早いうちからこのコンボに対して何らかの対処が必要になる可能性が高いと認識していました。

Explanation of Pauper Seeker of Skybreak Ban for June 29, 2026』より引用。翻訳は編集部による。以下同

と記事のなかで告白しています。

パウパー・フォーマット委員会は、6月26日に正式発売となったばかり『マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スーパー・ヒーローズ』に収録された新カードであり、そのカードを利用したコンボをわずか数日で禁止にした理由についても同記事内で説明しています。

本記事執筆時点で、ナヤゲートはMagic Onlineの『Pauper Challenge』を3連続で優勝しています。そしてサイドボードはこのデッキの対策カードであふれています。

そして、メタゲームがまだ定まっていないことは認めつつも、

このコンボはわたしたちが望ましくないと考えるかたちでフォーマットにプレッシャーを与えています。

と考え、以下の3つを指標とし禁止を決定したようです。

1つ目は、「これはパウパーに存在してほしいプレイパターンか?」です。この項目では、《ホークアイの弓》コンボと繁殖鱗コンボの類似点を指摘しています。

日を浴びる繁殖鱗サディスト的喜び

繁殖鱗コンボとは、+1/+1カウンターが置かれるたびにエルドラージ・落とし子・クリーチャー・トークンを生成することができる《日を浴びる繁殖鱗》とクリーチャーが死亡するたびに+1/+1カウンターを1つ置くことができる《サディスト的喜び》を利用した2枚コンボです。

こちらのコンボも、低コストかつ少ない枚数で成立し、既存のデッキに組み込むことができ、ゲームを短縮することから2025年3月31日に《日を浴びる繁殖鱗》パウパーで禁止になりました。

繁殖鱗コンボと異なり、《天光を求める者》の召喚酔いが解ける必要がありますが、《ホークアイの弓》は唱えやすく、戦場に残り続けます。

と、《ホークアイの弓》コンボに一定のリスクがあることは認めながらも、繁殖鱗コンボと同じく、その高い「必勝性」を指摘し、「軽く、組み込みやすい2枚コンボ」はパウパーでは健全ではないとしています。

次は、「今カードを禁止しなかった場合、次回の禁止制限告知で禁止する可能性はどの程度あるか?」です。

デッキの強さがどの程度に落ち着くかを予測するのは困難であり、デッキの最適化やメタゲームの変化に依然余地があることを認めつつも、先述のとおりパウパーでは健全とはいえないコンボであるため、次回、またはそれ以降の禁止改定で、ほぼ何かしらのカードが禁止になるのは確実だろうと、しています。

最後は、「今禁止にすべきか、それとも後で禁止にすべきか」です。

通常であれば新セット発売直後にカードを禁止することはなく、今後メタゲーム上でこのデッキがマイナーになる可能性も考慮すれば、次回の禁止改定(8月10日予定)まで待つほうがよいとしつつも、今禁止を行うべき理由を

一般的に、いずれ取り除くことになるカードを使ってプレイヤーにデッキ構築をさせたり、カードを集めさせたりするよりも、早めに対処する方が好ましいと考えています。

とし、さらに重要な理由として、8月10日の禁止改定までにイタリアとアメリカでパウパーの大規模イベントが控えており、近いうちに禁止されるであろうコンボによって環境が歪み、楽しみが減じるおそれがあることを挙げています。

以上のことから今回の禁止に踏み切ったとパウパー委員会は説明しています。

砂時計の侍臣賢い妖術師霧氷守り

また、《ホークアイの弓》でなく《天光を求める者》を禁止にした最大の理由については、

この種の効果はもうデザインしていないものだからです。

とし、近年では《砂時計の侍臣》などのように自身をアンタップ効果の対象にすることはできなくなっていると説明しています。

さらに、《ホークアイの弓》を禁止したとしても、再び《天光を求める者》とコンボを形成するカードが登場する可能性もあり、そうなれば元の木阿弥です。こうした考えから《ホークアイの弓》ではなく《天光を求める者》の禁止にいたったとも記しています。

また、将来的に《ホークアイの弓》が問題を引き起こすようであれば、2枚を入れ替える可能性があることを示しつつも、やはり新しいカードをプレイヤーに試してもらいたいという思惑もあるようです。

こそこそサクサク

最後に数多くのパウパーデッキに採用されている《こそこそサクサク》ついても言及がありました。

このカードは普通に唱えることができないにも関わらず、容易に2枚ドローできるデッキであれば採用されるほど強力です。特に複数枚並ぶとゲームを支配しかねない極めて厄介な脅威になります。

と、非常に警戒感を強めているようですが、現時点で何らかの措置を講じることはなく、動向を注視するにとどめています。

今回の大胆な禁止措置がパウパー環境にどのような影響を与えるのか非常に楽しみですね!

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