挑戦者インタビュー

晴れる屋

 岡井 俊樹、松本 友樹、松田 幸雄、森田 侑、そして川北 史朗。過去に幾度となくインタビューを行ってきた5人の神たち。各フォーマットにおいて卓越した技術を持った彼らについて、我々はよく知っている。

 だが、神討ちに臨む挑戦者についてはどうだろうか? いずれの挑戦者も各フォーマットの挑戦者決定戦を勝ち抜いた強豪プレイヤーだが、神に比して彼らの情報は(一部BIGMAGICユニフォーム契約プレイヤーやグランプリ準優勝者などもいるが)ほとんど知られていないと言っても過言ではないだろう。

 そこで、我々は今回の第10期神決定戦を控える挑戦者たちへと書面インタビューを行った。今回神と戦う者たちは果たしてどういったプレイヤーなのか? ぜひご覧いただきたい。

スタンダード挑戦者:光安 祐樹

光安 祐樹(東京)

光安 祐樹(東京)

Q1. 光安さんは赤いアグロデッキをこよなく愛することで有名ですが、最大の魅力、そして弱点を教えてください。

「最大の魅力はブン回りの強さですね。優秀なクロックを火力でバックアップして一気に勝負を決める爽快感は、コントロールにはないアグロの特権と言えるでしょう。弱点は息切れした時の脆さです。クロックをきれいに捌かれてしまうと火力の強さも半減し、相手のフィニッシャーに立ち向かうのは極めて困難でしょう」

Q2. 歴代のマジックのカードの中で最も好きなカード、そしてその理由はなんですか?

熱烈の神ハゾレト

《熱烈の神ハゾレト》です。《稲妻》と迷ったんですけど、このカードのおかげで挑戦者になれたので感謝してます。ちょっと強すぎますよね(笑)」

Q3. 神である岡井 俊樹さんは、光安さんにとっても馴染み深いPWCで活躍をしているプレイヤーです。岡井さんに対する印象をお聞かせください。

「頭の回転がとても速く、極めて短い時間で最適解を導き出せる天才肌のプレイヤーだと思います。冷静で駆け引きも上手いので簡単には勝てないでしょう」

フロンティア挑戦者:木原 惇希

木原 惇希(東京)

木原 惇希(東京)

Q1. 木原さんといえば「キハラワークス」という独自の構築理論で組み上げたオリジナルデッキやチューンナップが印象深いです。これらはご自身が”環境の最適解”と呼ぶキーカードの選定から生まれるものだと聞きますが、はたして”環境の最適解”はどういった過程を経て導き出されるのでしょうか?

「基本的にはトライ&エラーの繰り返しです。環境が固まっているなら、その環境を代表する動きに対して強いカード・デッキの選択は容易になりまが、逆の場合MOに籠り続けても最適解が見つけられないときもあります」

Q2. フロンティアは『基本セット2015』以降にリリースされたエキスパンション(および基本セット)のカードだけでデッキを構築するフォーマットですが、木原さんは『基本セット2015』以降のスタンダード環境で好きだったデッキなどはありますか?また、その理由はなんですか?

ヴリンの神童、ジェイス

《ヴリンの神童、ジェイス》が入ったデッキはなんでも好きでした。2マナのPWは破格過ぎるし、どのデッキも《ジェイス》を中心にシナジーが形成されていたので」

Q3. 現フロンティア神である松本 友樹さんとはTeam Cygamesの合宿などでも面識があるかと思いますが、木原さんから見て、松本さんはどのようなプレイヤーでしょうか?

憧れるプロの1人ですね。どの環境でも常にマジックを楽しもうとしている姿勢がデッキから凄く伝わってきます。自身が楽しめるデッキを選びつつしっかり勝たれているので、尊敬します」

モダン挑戦者:渡邉 真木

渡邉 真木(埼玉)

渡邉 真木(埼玉)

Q1. さまざまなデッキが存在するモダンですが、最も好きなデッキはなんですか?その理由とデッキのベストカードを教えてください。

「『死せる生』です。MTG始めたばかりの頃に組んで、今までずっと使ってきたので愛着がすごいです。墓地対策されても結構勝てることと、安定性が高いところとかも好きな部分ですかね。ベストカードは《暴力的な突発》です」

Q2. 高田馬場《死せる生》同盟とはいったいどんな集団なのでしょうか?また、今回のモダン神決定戦に向けて、高田馬場《死せる生》同盟メンバーとの相談などはありましたか?

死せる生

「晴れる屋で『死せる生』を使いこんでいるプレイヤーが集まったライングループですね。みなさんすごいキャリアです笑。今回の調整に関しては、基本は一人で進めつつマジッカーズの仲間にも協力してもらいました」

Q3. Hareruya COMBATや過去の神決定戦で現モダン神・松田 幸雄さんを見る機会、また対戦する機会もあると思いますが、渡邉さんから見てどのようなプレイヤーでしょうか?松田さんへの印象を教えてください。

とてもおもしろくて自由な方だな、という印象です。でも勝負所では意外と手堅いデッキを使うというか、そういうメリハリがありますね。何度か対戦した記憶がありますが、プレイがすごく丁寧でした」

ヴィンテージ挑戦者:飯野 彬

飯野 彬(千葉)

飯野 彬(千葉)

Q1. ご自身がヴィンテージを始められたきっかけや当時のエピソードがもしあれば教えてください。また今から始めたいという人に勧めることなどがありましたらそれも教えてください。

「マジックを始めたのは中学生くらいからで、当時は瞬殺コンボデッキが好きでMoMaやメグリムジャーを使って遊んでいたのですが、度重なる禁止カードの悲劇に遭遇して以降は、制限されたとしても1枚は使えるヴィンテージ(当時はType1)の世界を意識し始めました。まずは檻の外から試合を眺めることからでも構いませんので、うっとりするほどの混沌と魅惑に満ちたこの世界にみなさんも足を踏み入れて見ませんか?」

Q2. ヴィンテージで最も好きなカードとデッキ、またそれぞれの理由がありましたら教えてください。

Mishra's Workshop

「好きなカードは《Mishra's Workshop》4枚。あえて枚数まで書いたのは、これが4枚使える環境こそヴィンテージの世界を象徴していると思うからです。 好きなデッキはMUD。このデッキを使っていると、『兄弟戦争で何故ミシュラが負けたのか?』と考えさせられます。と同時に、この命題の解はすべてのヴィンテージプレイヤーに現在にも通ずる投げ掛けをしているような気がしています」

Q3. 飯野さんから見て同じヴィンテージプレイヤーとして、ヴィンテージ神・森田 侑さんはどういったプレイヤーだと思いますか、また彼の強さはどういった部分にあるとお考えですか。

圧倒的な経験論と洞察力から最適な解決策を導く対応力こそが、底知れぬ森田さんの強さかなと思います。個人的な感想から言えば、私の1ターン目《Mishra's Workshop》から《三なる宝球》スタートするのを、最も《意志の力》したことのある人ですね」

レガシー挑戦者:有田 浩一朗

有田 浩一朗(茨城)

有田 浩一朗(茨城)

Q1. ご自身がレガシーを始められたきっかけや当時のエピソードがもしあれば教えてください。また今から始めたいという人に勧めることなどがありましたらそれも教えてください。

「きっかけは忘れましたが、始めた当時はコンボデッキが好きだったのでANTを選び、全くコンボが決まる気がせず『このデッキほんとに回るの?』と愚痴ってたのはよく覚えてます。今から始める方は好きなデッキを選ぶのがいいと思います。広いカードプールからカードを選択できるので、好きなデッキで勝つということがやりやすいフォーマットとしておすすめです」

Q2. レガシーで最も好きなカードとデッキ、またそれぞれの理由がありましたら教えてください。

苦悶の触手

好きなカードは《苦悶の触手》で好きなデッキはANT。『ストーム』という能力が全ての行動に意味があるように見せられるところがおもしろいですね」

Q3. 有田さんから見て、レガシー神・川北 史朗さんはどういったプレイヤーだと思いますか。また彼の強さとはどういった部分にあるとお考えですか。

レガシーという環境を全力で楽しんでいるプレイヤーだと思います。楽しんでプレイできる人はティルトに陥りづらく、実力が発揮しやすいことが強さとして現れていると考えています」


 彼らが今回神へと挑戦する5人のプレイヤーだ。彼らの人となりやマジックのプレイスタイルについて理解していただけたかと思う。

 果たしてこの中から神討ちを達成し、次代の神となる者は現れるのか!? 彼らと神が繰り広げるであろう激戦の模様はYouTubeLiveにて実況解説つきでお届けする予定だ。ぜひこれを機会にチャンネル登録をしていただき、神決定戦を見届けてもらいたい。