はじめに
みなさん、こんにちは。元コマンダー神&ガチコマ王者の吉田です。今回も『リアリティ・フラクチャー』の発売に合わせて、カードレビューを担当させていただきました。
今回はジェイスがメインのセット。プレインズウォーカーカードとしてのジェイスが3枚増え、統率者指定できるジェイス、ジェイス付与、ジェイスみたいな恰好をしたクリーチャー……辺り一面ジェイス畑です。なんだこのセット。
ジェイスが作った模倣宇宙のカードは、往年の名クリーチャーたちがifの姿で登場するのが面白く、『次元の混乱』を思い出します。気がつけば、あれから約20年経っているんですね……怖い。
収録カードを見ると、メインセットのカードは軽くて便利、統率者デッキのカードは重いけどパワフルという印象。



踏み倒す前提だからか、統率者デッキ収録のクリーチャーは全部6マナ以上。もはやコマンダーなのかヒュージ・リーダーズなのか分かりません。パワフルなクリーチャーで戦いたい人にとって、今回の統率者デッキはオススメです。
では、どんなカードがコマンダーで面白そうか見ていきましょう!
カードレビュー
白
《見え隠れする猟犬》
多分模倣宇宙の《ディスプレイサーの仔猫》。ディスプレイサーの……犬!
本家と比べると誘発と対象がクリーチャー限定で、自身への回避能力がありませんが、それでもデッキを選べば使えるでしょう。
今回登場した《クウィア・ヴィゴーブルーム》を《魂の管理人》下で繰り返し出せば、どんどん睡蓮・トークンが増えていきますし、《救いの手、ダク・フェイデン》ならめくったクリーチャーの戦場に出たときの能力を誘発させながら、激しい殴り合いをさせられます。《岐路に立つアン》ではクリーチャーを唱えるごとにガチャが始まるので、おおむねゲームが終わるでしょう。
出たときに誘発する「発見」と相性が良いので、《太陽の寵児、パントラザ》をひたすらブリンクし続けて「発見4」で掘り進めるデッキもあるようです。
何度もブリンクできるのはやっぱり強いので、白青なら《ディスプレイサーの仔猫》と一緒に使ってもいいでしょう。
《忠誠の教示者》
プレインズウォーカー版の教示者。このご時世で1マナのサーチは破格。
とはいえ、プレインズウォーカーはどれも重く通常のデッキに4枚も5枚も入らないので、プレインズウォーカーの多い《灯触れの狩人、レオリ》《可能性、タム》《多元宇宙を築く者、ジェイス》での運用がメインになるでしょう。
白青に限れば、《冷酷な船長、テゼレット》《時を解す者、テフェリー》《理論家、ジェイス・ベレレン》といった強力なプレインズウォーカー3種をサーチできるのでありかもしれません。
デッキによっては《狩りに出るビビアン》が即死級の動きをするので、ほかにサーチがないなら採用も見込めます。
《テフェリーの叱責》

統率者デッキより。まさかの《テフェリーの防御》の相手版。土地以外のパーマネントすべてが突然フェイズ・アウトしたら、よほど手札が強くないとさすがに何もできません。
次の相手ターンまでライフの支払いもできないので、《ネクロポーテンス》《背信のオーガ》を唱えられたときの一時しのぎとしても使えます。フェッチの起動や《マナの合流点》からマナを出すこともできないので忘れないように。
また、自分以外の相手が《けちな贈り物》の対象にされたときに、それを対象不適正にすることも可能です。
《ガラドリエルの退去》と異なり、クリーチャー以外の面倒なスタックスカードもまとめてどかせますが、「プロテクション(すべて)」がやっかい。《タッサの神託者》のような特殊勝利なら無視できますが、ピンポイントに刺さることは少なさそう……。
《救いの手、ダク・フェイデン》

統率者デッキより。模倣宇宙のダク。
自分のデッキから3体までクリーチャーを踏み倒せますが、「使嗾された状態」で相手にコントロールを送りつけます。エルドラージクラスの脅威を送りつけて殴り合わせてもいいのですが、ブロックはできてしまうので回避能力持ちを送りつけていきたいところ。《家路》で取り返してもいいですね。
また、高ブラケット帯でも「自分の戦場に出てから送りつけるので、場に出たときの能力は自分が使える」点が注目されています。
これを利用し、《救いの手、ダク・フェイデン》を統率者としてデッキ内のクリーチャーを3体または6体のみに絞り、《守護フェリダー》や《消失師、プレストン》でブリンクを繰り返して勝利を目指すデッキもあるようです。《青銅嘴の餌あさり》が、自身を含む送りつけた3匹を自身の能力で追放して自分の場に戻すという謎の挙動をします。
あまりにもややこしい……。頭がおかしくなりそうなうえに対戦相手の人数に依存するので、3人卓になると勝手に瓦解します。ピーキーすぎますが、知っておいて損はないでしょう。
青
《理論家、ジェイス・ベレレン》
今回の主役。「各対戦相手のターンにドロー」は多人数戦のコマンダーでは非常に強力で、[-2]で自衛もできます。
クリーチャーのいない相手でも、マナアーティファクトをバウンスできるのが強み。こんなのが《太陽の指輪》経由で2ターン目に出てきたらシャレになりません。
しかし、コマンダーにおいてプレインズウォーカーが生き残るのは相当難しく、《時の支配者、テフェリー》でさえあまり使われていません。忠誠度1の状態では、《敏捷なこそ泥、ラガバン》の「疾駆」や《アナグマモグラの仔》を始めとする「土の技」に突然殴られて落とされるので、《精神の決闘者》のようなブロッカーは欲しいですね。
使えることはほぼないでしょうが、奥義はしれっととんでもないことが書いてあり、《孔蹄のビヒモス》並の打点が襲ってきます。《完全化の杖》の「増殖」モード連打で一応狙うことはできるので、隙があればやってみましょう。
《ナクタムンの専制君主、サムト》
模倣宇宙のサムト。公開当初から「刹那」付与で話題です。
《ナクタムンの専制君主、サムト》を出して優先権を離さずに、即《沈黙》や《むかつき》を「刹那」で唱えられるのはとんでもない。
《堂々たる撤廃者》は序盤に引いても邪魔ですが、《ナクタムンの専制君主、サムト》は青なので各種ピッチコストにもしやすく、戦場に出しておけば相手の強力なカードも打ち消し1枚で確実に黙らせることができます。
強力なことは確かですが、《沈黙》を使う場合は《堂々たる撤廃者》とやっていることは変わりませんし、ソーサリー・インスタントだけで勝つのは案外難しいもの。《モンスーンの魔道士、ラル》のような白を含まない統率者が一番強く使えるでしょう。
《天上都市、大田原》の「魂力」すら効かず、無敵のように思える「刹那」ですが、以下のように介入することは可能です。
・《相殺》《層雲の踊り手》による誘発型の打ち消し。(「変異」の表返しは「刹那」下でもできます)
・《パルン、ニヴ=ミゼット》や《オークの弓使い》+《神秘的負荷》による誘発型ダメージで《ナクタムンの専制君主、サムト》を除去して「刹那」を解除。
・「刹那」下でもマナ能力は使えるので、《ナクタムンの専制君主、サムト》着地前に《Legolas’s Quick Reflexes》で《ラノワールのエルフ》などのマナクリーチャーに能力を付与しておき、「刹那」呪文に対応してマナを出して《ナクタムンの専制君主、サムト》を除去。
ちなみに「刹那」下では、スタックにある間ほかの呪文を唱えることはできないため、《鏡に願いを》の「協約」や《ミジックスの熟達》のようなカードは何もしなくなります。いろいろと複雑ですが覚えておきましょう。
《聖サリアの霊》
模倣宇宙のサリア。能力はシンプルですが、2マナにしては軽減範囲がとても広く、非クリーチャー呪文が多くなりがちな青デッキを強力にサポートしてくれます。
「歴史的な呪文」なので《ウェザーライトの艦長、ジョイラ》でドローしつつ後続を軽減できます。《魔導船》や《ウィル・ケンリス》&《ローアン・ケンリス》のような非クリーチャーの統率者では、コスト軽減できて「搭乗」要員やブロッカーにもなるので腐ることはありません。
4-5色のデッキになると、《剣を鍬に》のような強力な1マナカードやピッチスペルが多くなりがちであまり軽減できないので、単色~2色のデッキで活躍させてあげましょう。
統率者にするなら、ドローカードを連打しながら《変身》や《神秘の炉》+《師範の占い独楽》を狙っていくデッキになりそうです。
《極端な迷い子、フブルスプ》
戦闘ダメージを与えると2ドローしてどこかへ行ってしまいますが、引いたときにライブラリーがないとなぜか特殊勝利します。
もちろん、《Demonic Consultation》《汚れた契約》《Thought Lash》とのコンボも可能。《タッサの神託者》といいライブラリーがないとどういう原理で勝つんでしょう……。
《タッサの神託者》と異なり戦闘ダメージを介さないといけませんが、ダメージを与えるのはこれでなくてもよく、使い切りの2マナ2ドローとしても運用できるので序盤から置いておけるのが強み。
能力が誘発した時点で《極端な迷い子、フブルスプ》は戦場にいなくてもいいので、相手に使われた場合は「2ドロー目的」なのか「特殊勝利狙い」なのかで除去を使うか悩みますね。
特殊勝利なのでレアの効果と思いきやなぜかアンコモン。令和はアンコモンで勝ってもいいんですね……。
黒
《悔いし者、リリアナ》
自分のクリーチャーかプレインズウォーカーが出るたび切削2。この手のカードにしては珍しくトークンでも誘発します。
2マナと軽いため墓地利用をする統率者で使いやすく、《血の暴君、シディシ》では切削2にクリーチャーが含まれる限り、延々とゾンビ・トークンを生成できます。《釣り合った天秤、テヴァル》も墓地のカードを追放できれば似たようなことが可能です。
《魔導の力を持つ少女、ティナ》で釣って肥やし始めたり、《超越者、ザ・マスター》《賢きモスマン》のような切削シナジーのある統率者とも相性良好。《アガディームの墓所》を使うようなデッキならぜひ採用したいですね。
ちなみに、お気に入りで何度か紹介している《墓石の階段》が出ると、各ターンごとにトークン生成と切削が加速。2-3ターンも維持しようものならライブラリーアウトします。加減しろ!
自分のライブラリーがなくなる前に、大量の《屍鬼》ゾンビ・トークンで襲って対戦相手を減らすことで、誘発回数を減らすパワープレイもありかもしれません。
《リッチの秘宝》
戦場に出たときに追加で2マナ払うと、各対戦相手ごとにクリーチャーかプレインズウォーカーを破壊できる装備品です。《肉袋の匪賊》系列と異なり、破壊するクリーチャーをすべてこちらが選べるのが特長。
プレインズウォーカーも破壊できるので《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》《大いなる創造者、カーン》のようなやっかいなカードも、計3マナでついでに対処できます。
1マナのアーティファクトなので《冷酷な船長、テゼレット》でサーチして自衛できるのも強み。《高名な者、ミシュラ》《飛空隊長、アーナ・ケネルッド》で増やし始めると手がつけられなくなりそうです。
《血統想起者》
模倣宇宙の《観念の名誉教授》?3体死亡する必要はありますが、各ターンに《Ancestral Recall》が唱えられる……かもしれないクリーチャー。
《スランの医師、ヨーグモス》《威名のソルジャー、セフィロス》《用心棒、ラクドス》のようなサクリファイスギミックが豊富な統率者や、《エドガー・マルコフ》《リスの将軍、サワギバ》のようなトークン生成ギミックに長けている統率者ではアドバンテージ源として活躍してくれそうです。1回「準備呪文」を唱えられれば十分ですからね。
3体は自分のクリーチャーでなくてよいので、多人数戦では布告系除去や相手同士の潰し合いで勝手に条件を達成するかもしれません。
《貪欲な写本、コーディ》では脱法してまで準備させる価値のあるクリーチャーです。本家と合わせて12枚引いていきましょう。
赤
《紅蓮術師としての歩み》
実質2マナのプレインズウォーカー。赤単のマナ加速としてはかなり強い部類なのですが、多人数戦では暇つぶしに攻撃されて落とされそうなのが困り物。それでも、中盤からドローもできるマナ加速として除去の多いデッキでは使われそうです。
もちろんプレインズウォーカーを並べるデッキでは、一気にマナ加速できるようになるのでお得。《冷酷な船長、テゼレット》や《覆いを割く者、ナーセット》の忠誠度も上げていきましょう。
《孔爪の巨像》
模倣宇宙の《孔蹄のビヒモス》。タフネス修整がなくなり参照するのがアーティファクト数になりましたが、非緑ならマナアーティファクトに頼ることになるので十分即死級の打点になるでしょう。
今回登場の《石の魂、ヴラスカ》を統率者にした場合には、アーティファクト・クリーチャーが並ぶので《孔蹄のビヒモス》を超える打点が狙えます。
自身がアーティファクトになったことで各種恩恵を受けられるようになり、《インビンシブル・アイアンマン》では踏み倒して出てきますし、《ワイルドキャット隊長、サミ》では軽減分の修整が入り、サミにしれっとついている二段攻撃のおかげで統率者21点ダメージもいけるでしょう。
《ロケッティアの技師、ダレッティ》《マク・ファワを手懐ける者、ミシュラ》《再構築者、オスギル》では墓地から使い回しができます。コピートークンが2体でてくるのはド派手すぎる……!
《ハゾレトの勇者、サムト》
青い方ばかり話題ですが、赤も強力。
《タクタクの瓦礫砦》や《跳ね橋》から一気に使いやすくなりました。《嵐の中心、ネリーヴ》大歓喜の1枚。
伝説なので《ウェザーライトの艦長、シッセイ》で引っ張ってきたり、《統べるもの、ジョダー》からめくれてトンデモ打点で殴れたりと結構やり手。緑と組めば《永劫の活力》や各種マナクリーチャーが即起動できるので、2枚目の《カンフーの達人、シャン・チー》感覚でプレイできるでしょう。
《のたうつ嵐、ザイリス》では《災難の輪》などで爆発的に発生した蛇・トークンが一斉に襲ってくるように。赤単では《エインシャント・カッパー・ドラゴン》や《ヘルカイトの暴君》がいきなり突っ込んでくるのが怖すぎますね。
《棘唱の魔道士》
模倣宇宙の《瞬唱の魔道士》。本家と異なり瞬速がなく《フラッシュバック》が最近登場したため、革命的なカードとはなりませんがこれでも十分強力。
《魔導の力を持つ少女、ティナ》のように非青でクリーチャーを欲しているデッキなら率先して入るでしょう。1マナキャントリップを再利用しつつ、対象を増やせる《面晶体の掘削者、ザダ》でも有用ですね。《用心棒、ラクドス》や《愚者滅ぼし、テヴェシュ・ザット》では生け贄用の餌としても役に立つでしょう。
《ロフガフフの息子、ログラクフ》&《織り手のティムナ》のような高速系のデッキなら速攻も活かせそうです。
また、本家の《瞬唱の魔道士》が普通に強いので《儀式の大魔導師、イナーラ》《常時変化、マドゥル》では、本家ともども2枚採用も検討されているようです。《棘唱の魔道士》は自分のターン以外打ち消しをフラッシュバックできないので、攻めのカードをどれだけ取れるかで変わってきそうです。
緑
《霊気の苦行者、ピア》
模倣宇宙のピア・ナラー。緑単色としては初のエンチャントサーチ。元々エンチャントレスの色なのに、今までサーチだけなかったのが逆に不思議なくらいでした。
サーチ先としては《食物連鎖》《適者生存》《大地の知識》《再誕のパターン》あたりをデッキに応じて。ほかの色があれば《神秘的負荷》《ネクロポーテンス》《死の国からの脱出》なども探せますね。カードを1枚捨てるので、釣りたいクリーチャーを捨てながら《動く死体》を持ってこれるとアツイ。
ピア自体が2/2のクリーチャーなので《緑の太陽の頂点》《帝国の徴募兵》などのサーチが、実質エンチャントサーチも兼ねるようになりました。《永劫の好奇心》のようなクリーチャー・エンチャントも探せるのは見落とさないようにしましょう。
《人喰い植物の耕作者》
「準備呪文」で土地限定の《納墓》。攻撃が通ればその土地を拾えるので、実質《森の占術》として働くクリーチャーです。
《ギトラグの怪物》では、コンボパーツの《ダクムーアの回収場》を落とせるためかなり嬉しい存在。
特定の土地サーチとしては、《森の占術》《探検の地図》のほうが攻撃を介せず安定して探せるので、攻撃による継続的な土地回収を重視することになるでしょう。
やっていることは大体《世界のるつぼ》なので《迷える探求者、梓》でも有用。《耐え抜くもの、母聖樹》を持ってくれば、攻撃するたび相手の置物を割れます。
召喚酔いが気になりますが、《目覚めの安息地、エヴェンド》のマナを増やせるのと、2/3接死で《織り手のティムナ》《敏捷なこそ泥、ラガバン》を受け止めてくれるのが頼もしい。
着地したあとすぐ「準備呪文」を唱えないと、《荒れ模様のストームドレイク》で準備呪文ごと奪われてしまうので気をつけましょう。
《呪い破り、ガラク》
初代の《野生語りのガラク》のリメイク。
常在型でドローできるので、生物系のチェインデッキでは《ビヒモスを招く者、キオーラ》と同様に使われるかもしれません。何もなくても、自分でブロッカーを出しながら1枚引けるのが偉い。《宴の結節点、ジェトミア》のようなパワー修整が入る統率者では、展開しているだけで手札も補充されていきます。
奥義は最初から使える分、初代より修整値が低いですが、なぜか多人数戦仕様でほかのプレイヤー同士で殴り合っても修整が入ります。これ通常セットのカードだよな……?明らかに強いプレイヤーがいたら、みんなで攻撃して追い詰めていきましょう。
多色
《幽霊弁護士、ニヴ=ミゼット》

統率者デッキより。模倣宇宙の《火想者ニヴ=ミゼット》。ライフゲインするたびドローできる《Lich》のような効果。元々の能力をうまく白黒に変換できてて面白いですね。
《好奇心》《知恵の蛇の眼》の代わりに、《黙示録、シェオルドレッド》《飢えた亡霊》で無限ドローになります。
《司祭の祈り》や《信仰の報償》で1マナ5ドロー、6ドローとかもできますが、各呪文に3ドローがついてくる《盲従》などの「強請」持ちが超強力。《スカージの使い魔》も合わせればピットサイクルのようなこともできます。
また、ライフを得るよりも失うほうが簡単で《暗黒への突入》で39点払っても、《コーリスの子》《汚れた印章》が手に入れば追加で39枚引けます。なんか急にライブラリーが80枚近く減ったんですけど……こわ……。
《聴罪司祭》《正気の晩餐》と《音波叫鳴、ソングバード》のような「共鳴者」で、《ギトラグの怪物》のような動きも可能。
《正気の晩餐》なら単体でもクリンナップの手札上限で捨てる→引く→捨てるのループに入っても「発掘」のような不確定ループじゃない+相手のライフが減る(=ゲームが進行する)のでコマンダー神のような大会でも許されるはず(面倒なので素直に《黙示録、シェオルドレッド》を出してください)。
ちなみに、今回でニヴ=ミゼットは5色も入れて8体目。自己顕示欲強すぎる……。オムナス見習って緑単や無色のミゼットもいける気がしてきました。
《多元宇宙を築く者、ジェイス》

統率者デッキより。今回の主役2回目。
白青を含むので《Space Beleren》込みでオールジェイス総進撃ができます。ジェイスはこれを除くと全17種類。ギリギリ形になるかな……?
ジェイス自体がプレイヤーを攻撃する気力を見せないので、《主無き者、サルカン》で一斉にドラゴンにして攻撃させていきましょう。ジェイスだらけなら《灯触れの狩人、レオリ》もかなり強そうです。
高ブラケット帯では、適当なトークンを[-2]で変身させて《船砕きの怪物》を出す→マナアーティファクトで無限マナにしたあとに、ジェイスを出し直して[+1]で無限ドロー……というのがすぐ思いつきますが、やることが単純なのでデッキとしてあまり長持ちはしなさそうな気がしますね。
ほかには、《タッサの神託者》誘発→《汚れた契約》の順番だと《汚れた契約》を《白鳥の歌》などで消されますが、《汚れた契約》→ライブラリー下の《タッサの神託者》の順だとクリーチャーゆえに打ち消されにくく勝てることがあるので、[+1]でそういうカードをこっそりライブラリー下に仕込むデッキにするのもありですね。
《始祖スフィンクス》

統率者デッキより。模倣宇宙の《始祖ドラゴン》。各学部にもスフィンクスがいるのに始祖まで。ジェイスの脳内スフィンクスなの?
赤がなくなり《ヘルカイトの狩猟者》がいないので、踏み倒しは《晶洞ゴーレム》や《ドリーム・ホール》くらい。ただし、最強スフィンクスの《量子の謎かけ屋》が1マナで「ワープ」できるので、これを《魔力のタップ》《生け贄》で無理矢理5マナに変換し、がんばって9マナを目指しましょう。
ほかに優秀なのは、《聖別されたスフィンクス》《羊頭スフィンクスの君主、アネシ》《秘密売り、ティヴィット》あたりでしょうか。《夢を穢すもの》で《金切り声のドレイク》を何度も唱えるプランも取れるそうです。《始祖スフィンクス》でやることがそれでいいのか……?
《始祖ドラゴン》と同様に《刺のある研究》で5マナ9枚ドロー。そのほかドローカードとしては、《スフィンクスの接近》も単体でそこそこ優秀。《鐘楽のスフィンクス》を持ってきてさらに引いていきましょう。
《イングリス・スティンガークイル》
黒赤のエルダー・ドラゴn……スフィンクス。攻撃するたび各対戦相手に1点ずつ与えますが、ダメージの発生源が攻撃クリーチャーなのが特長。
「感染」持ちが攻撃すると、対戦相手に毒1個ずつ与えられます。感染ウィニーとしてはなかなか優秀ですが、当然3人からは除去が飛んでくるでしょう。「増殖」をうまく使いたいところです。
「感染」以外では、《惑乱の死霊》も戦闘ダメージに限らないので全員にランダムディスカードを強要できます。色が違うので別の統率者指定になりますが、《ニコル・ボーラス》と合わせて相手全員オールハンデスも可能です。エルダー単(!?)で狙っていきましょう。
純粋な火力面では《最深の力、オヘル・アショニル》で4点ずつ飛ばせますし、《チャンドラの吐火》は4体で攻撃するだけで+36/+0されて襲ってきます。怖すぎる。
アドバンテージ面も《囚われの黒幕、オブ・ニクシリス》《勇気の徳目》《ミッドガルドの守護神、ソー》で補填可能。殴るだけですが、いろいろできて面白そうな統率者です。
《ウルダロス・セオリクス》
墓地のカードを計6マナ分踏み倒してくれる統率者。
これ自身は唱えて戦場に出ないと誘発しませんが、能力はリアニメイトではなくコピーを唱える能力なので、墓地の《幻影の像》などを対象にして《ウルダロス・セオリクス》になることで、もう一度誘発させつつ6マナから余った分でほかにも墓地のカードをコピーできます。
対象に取ったカードは追放されるので、二度とコピーできないのが残念。《不可思の一瞥》などで掘り進めながら次のクローンを探していきます……?
また、《避け難い裏切り》のようなカードは6マナに含まず唱えられるのでお得。唱える形式なので《終末の加虐者》も誘発します。パーマネントはトークンになるので、「ジェイス付与」の恩恵を受けられるジェイス・トークンの生成が容易です。その辺りで固めてみるのも面白いかもしれません。
無色
《銀白の防衛者、カーン》
最近のクリーチャーデッキは戦場に出たときの能力に頼ったチェインコンボが多いので、そういったデッキをまとめて止められるのはなかなか頼もしい。《深海の破滅、ジャイルーダ》《森の轟き、ルムラ》《山賊の頭、伍堂》《原初の征服者、エターリ》のような統率者は、《銀白の防衛者、カーン》を除去できないとゲームになりません。
アーティファクトが戦場に出たときも誘発しなくなるので、《死の国からの脱出》コンボの相方の《研磨基地》や、《最高工匠卿、ウルザ》で使われている《乱打されるゴーレム》、《一つの指輪》のプロテクションも止めることができます。
相手だけでなく自分のカードも誘発しなくなるので、統率者《触れられざる者フェイジ》《Lord of Tresserhorn》ではマストアイテム。今度のミステリーブースターで《Lord of Tresserhorn》のリメイクも来るみたいなので、今のうち……本当?
《模倣宇宙の支点》
無色や青単で使える数少ない全体除去カード。置いて即起動できるものは少なく、《爆積み》《忘却石》はアーティファクトも破壊してしまうので使いにくかったんですよね。
伝説なので《名誉に磨り減った笏》でマナを出せるのも嬉しい。とりあえず置いておけば相手クリーチャーへの牽制もできます。
《変身》で《船砕きの怪物》を出すようなデッキでは、自分がクリーチャーを並べることはなく《船砕きの怪物》の無限マナから無限ルーティングができるようになるのでお得。
全体除去の起動はソーサリータイミングのため、相手に置かれたら着地時のルーティングに合わせて破壊しましょう。
《管理者、メムナーク》

統率者デッキより。模倣宇宙の《メムナーク》……全然違うけど誰君!?頭《ミラーリ》になって能力も凄い大ざっぱになりました。10マナて。
しかし、《大いなる歪み、コジレック》が戦えているあたり、意外となんとかなってしまうのがコマンダー。どれだけマナ加速にカードを使っても、1回攻撃すればお釣りがきます。
《再鍛されたレガシー、カーン》《晶洞ゴーレム》あたりを駆使して頑張って出しましょう。一度出てしまえば破壊不能なので《汚損破》にも耐えます。寂しく1ドローすることになりますが……。
デッキ内に入れる場合は、《不動の副司令官、タヌーク》《レオナルド・ダ・ヴィンチ》《スカラベの拳、ハシャトン》《溶鉱炉の暴君、チス=ゴリア》で踏み倒し・軽減するのがいいでしょう。
《こだまの大広間》
自分のクリーチャーをコピーできる土地。《鏡の池》を彷彿とさせますが、なんとレジェンド・ルールを無視してコピーできます。タップ能力も使えるのが嬉しい。
《厚顔の無法者、マグダ》《ズルゴとオジュタイ》《群衆の親分、クレンコ》《大修道士、エリシュ・ノーン》《東の樹の木霊》など2体並べると強力な統率者、《万物の姿、オルヴァール》や《Lonis, Genetics Expert》など自身の能力で対象に取れないことで安全弁がついている統率者、《開拓者、おたから》《アバター・クルク》など一度しか能力を使えない統率者(クリーチャー)で活躍が見込まれます。
逆にレジェンド・ルールを利用して対消滅させる《森の轟き、ルムラ》とは、相性はそこまでよくないです。
コピーできるのは伝説のクリーチャーじゃなくてもよいので、《アカデミーの整備士》が増えると面倒なことになりそう。マナさえあれば《ウルザの洞窟》からの奇襲コピーもできるので、システムクリーチャーに除去を使う場合は相手のマナを見ましょう。
過去セットの注目カード
《思考を築く者、ジェイス》
今回登場の「ジェイス付与」はジェイス・トークンに忠誠カウンターを置きますが、「ジェイス付与」で生成されるトークンに限らず、「ジェイス」のカードタイプを持っていればカウンターを置くことができます。
たとえば《ウルダロス・セオリクス》や《ファンシー・フラッシュ》などでトークン化することで、恩恵を受けられるようになるわけですね。
そして、ジェイスのなかでも奥義が一番強そうだったのが、この《思考を築く者、ジェイス》。各プレイヤーごとにライブラリーから好きなカードを唱えられます。書いてあることが適当すぎる……。
ほかにも、《Timetwister》と見せかけて相手は手札をすべて失う《ギルドパクトの体現者、ジェイス》も強力。コマンダーではプレインズウォーカーの奥義を意識してカードを見る人は少ないので、こっそり狙っていきましょう。
《光輝のソーラー》
《救いの手、ダク・フェイデン》で無限ブリンク後の勝ち筋として注目されている1枚。誰……?
無限に「ダンジョン探索」して《ファンデルヴァーの失われた鉱山》から無限ライフドレインになり勝てます。《地下街》と異なり、《一つの指輪》のプロテクション下でも勝てるのが強み。
《光輝のソーラー》は『フォーゴトン・レルム探訪』統率者デッキ限定のカードなので、まったく供給がなく地味に枯れてきているカードでもあります。《隠道のセフリス》で使われていたくらいで、《救いの手、ダク・フェイデン》を使う人も多くなさそうなので「今のうちだぞ!」感はあまりないですが、見かけたらラッキーくらいに思いましょう。
《スフィンクスの大使》
《始祖スフィンクス》でコスト軽減できるスフィンクスとして注目されています。
毎ターン相手のライブラリーから、クリーチャーを踏み倒せる可能性があるのはなかなか強力。クリーチャーがそこそこ入っている相手なら、当てられる可能性もそこまで高くはないでしょう。ほどほどのクリーチャーを探しておく謎の心理戦が始まります。
ちなみに当てられても公開する必要はないので、そのままライブラリーに戻せます。当てられて無言でカード戻すスフィンクス感じ悪すぎる……。
これで『リアリティ・フラクチャー』のカードレビューは以上となります。
今回紹介したカードのほかにも面白そうなカードがたくさんあるので、みなさんもいろいろと試してみてください!
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