By Murakami Yuuki
高野 広大は普段Magic OnlineとMagic:The Gathering Arenaをメインにプレイしており、仕事の都合で最近はリアルでプレイすることができなかったとのこと。月末に国内初のダブルグランプリであるグランプリ・静岡2018出場をひかえ、東海王決定戦に参加してくれたと言う。
対して杉山 拓己はレガシーで開催されたグランプリ・京都2015で22位をおさめている。残念ながら、グランプリ・静岡2018は他のイベントと日程が被ってしまい参加できないというが、選択肢の多いANTを使用しながらテキパキとプレイをしておりデッキへの習熟を感じさせる。
Game1
スイス上位の高野が先手を選択、両者ともに7枚の初手をキープする。
自身のデッキを「Blue Jand」とトップ8プロフィールに書いた高野、その言葉に偽りなく《Underground Sea》から《コジレックの審問》をキャスト。公開された《定業》2枚、《冥府の教示者》、《Underground Sea》、《島》、《溢れかえる岸辺》、《湿地の干潟》から《定業》をディスカードさせる。
杉山は《定業》と続くターンの《思案》で手札を整えコンボを目指す。対する高野は《悪意の大梟》で小さいながらもクロックを用意。さらに《思考囲い》で再度手札を攻め、《冥府の教示者》、《水蓮の花びら》、《ライオンの瞳のダイアモンド》、《島》2枚、《溢れかえる岸辺》の中から《冥府の教示者》をディスカードと杉山の思う様にはさせない。
手札破壊を受けコンボの遠くなった杉山、ドローした《思案》を即座にキャスト。続けて《渦まく知識》で手札を大きく入れ替え、こちらも《思考囲い》で手札を攻める。しかし、高野は対応して《渦まく知識》をキャストし重要なスペルはライブラリーへ。公開された《トレストの使者、レオヴォルド》、《悪意の大梟》、《稲妻》、《沼》から《トレストの使者、レオヴォルド》をディスカードさせる。
次のターン、高野はトップに隠した《精神を刻む者、ジェイス》をキャストし、盤石な場に「+2」能力でトップを操作し杉山のドローを制限しながら、合間に《渦まく知識》能力を使用し、手札に加えた《トーラックへの賛歌》でさらに杉山のリソースを奪う。
しかし、お互いに土地が5枚並んでおり、墓地には十分なスペルがあるので杉山も1枚トップすれば勝機はある状況。ドローした《闇の誓願》は通常キャストの《意志の力》されてしまう。
さらに、2体に増えた《悪意の大梟》が着実にダメージを与えて杉山のライフを追い詰めていく。時間のない杉山は《精神を刻む者、ジェイス》の「+2」能力で固定されたトップをフェッチランドでリフレッシュさせ、トップデッキにかける《ライオンの瞳のダイアモンド》を出し、《思案》をキャスト。
3枚確認しシャッフルを選択するも引けず、投了を宣言。
高野 1-0 杉山
両名とも相手のデッキに対してしっかりサイドボードが決まっている様で、迷う様子なく入れ替えを行う。