チーム「Belgic Magic by Hareruya」は彼らベルギーに住む6人のゴールド/シルバーレベルプロたちで構成されたチームだ。
(※Belgic Magic by Hareruya:パスカル・フィーレン、ピーター・フィーレン、ブランコ・ネランク、トーマス・ヴァン・デル・パエルト、レオン・ヴァン・デル・リンデン、クリストフ・グレゴーアの6名)
ブランコ・ネランク選手はマジック25周年記念プロツアーで4位に入賞したチームの一人だ。パスカル・フィーレン選手はプロツアー『イクサランの相克』で3位入賞し、彼らのどちらもがゴールドレベルに到達している。
今やベルギーを代表するプレイヤーとなり、チームを牽引する2人にその結成について聞いてみた。
ベルギーのマジックシーン盛り上げるために
――「Hareruya HopesからHareruya Prosになった心境について聞かせて」
パスカル「Amazing!Hopesとして過ごしたシーズンで出した結果が認められたようでとても嬉しいよ」
ブランコ「達成感に溢れてるね。一昨年は4点足りずにゴールドレベルにはなれなかったんだけど、今年はしばらくプロツアーの参加権利に不安を持つことなく臨むことができる。晴れる屋を代表する選手の1人として頑張りたい。共に旅を続けてきたパスカルと一緒というのも輪をかけてハッピーだ」
――「君たちが所属するBelgic Magic by Hareruyaとはどういったチームなんだい?全員がHareruya Pros/Hopesで構成されてるよね」
ブランコ「知っての通りベルギーは小さい国で(※注)、マジックをやってるみんなは自然と頻繁に顔を合わせることになる。その繋がりの延長でできたチームだね。チームは4人のシルバーレベル選手と僕ら2人がゴールドレベルだ」
――「このチームができた理由があれば教えてほしい」
ブランコ「今期のチームシリーズについては2つの選択肢があった。僕とパスカルは他のチームにも誘われていたんだ。フランスやドイツといったヨーロッパ全体から、ゴールドレベルになったプレイヤーたちで集まって一緒に戦おうっていう嬉しい打診だった。でも僕達はベルギー国内の友人たちとチームを作ることを選んだんだ」
※ベルギーの国土の面積は北海道の面積の約36.6%程度。
パスカル「ヨーロッパ連合っていうのも悪くはないけど、ベルギーの友人たちと上を目指したい気持ちもあったし、シルバーレベルの友人たちが権利を持っていないプロツアーに、チームシリーズ枠で参加できるかもしれないしね」
――「現地のコミュニティではどういった反応があるのかな?」
ブランコ「5年くらい前は、1つのプロツアーに対して国内の権利者が1人っていうのも珍しくはなかったけど、最近プロシーンで存在感を出せるようになってきた。僕達のチームを応援する形で競技マジックに興味を持ってくれてる人もいるよ。マジックの大会にもっと人が集まるようになるといいね」
――「君たちから見たHareruya Pros/Hopesの印象はどういったものだい?」
パスカル「マジックのプロとしての活動をサポートしてくれるというのは嬉しい。ベルギー国内だけじゃなく、ヨーロッパ全体でもスポンサーを探すのは難しいけど、晴れる屋は世界中多くのプレイヤーをサポートしてくれてるよね。所属する国が違う人間を応援してくれるというのは珍しいことだし、意義深いことをしていることに感謝の気持ちを表したいよ」
――「チームの目標はなにかな?」
ブランコ「チームシリーズのトップ8に入って、メンバー全員分のプロツアーの権利を得ることかな。決勝に進むというのはまだ少し難しい。あまり大きな目標を立てるのは好きじゃないしね」
昨シーズン見事ゴールドレベルに達成した両選手。ベルギーのマジックシーンを背負う二人は自身の向上だけでなく自国へ貢献する思いも強い。
厚い友情と、ローカルコミュニティを世界に向けて成長させる気概を持つ彼らが今後何を成し遂げるのか、プロシーンの関心事は増える一方だ。
▼プロツアー現地レポートトップへ戻る