オッ、ちょっとそこ行くお兄さんお姉さん、何かお探しですか? これからご帰宅? いやいやいやいや、私怪しいもんじゃないですよ。晴れる屋の方から来ました、大久保という者です。えっ? キャッチセールスはいいって? まぁまぁそんな釣れないこと言わずに、騙されたと思って3分だけお時間くださいよ!
突然ですがお客さん、ブロール/Brawlしてますか?
……えっ? 「ブロールってなんのことだ」って? またまたしらばっくれちゃって。今年の3月にWotCから告知があった新しいカジュアルフォーマットのことに決まってるじゃないですか。
公式記事『「Brawl」に乗り込め』より一部要約
ほらね、やっぱりご存知じゃないですか。じゃあもちろんブロールをプレイしていらっしゃる……えっ? 「統率者戦と違ってローテーションがあるのがしんどいし、カードプールが狭いから興味がない。というか、そもそもカジュアルフォーマットはプレイしない」って? なるほど……いえね、ブロールに興味がないって方はみなさんそうおっしゃるんですよ。
ローテーションがあってカードプールが狭いのは、逆に言えばデッキを組むのが比較的簡単ということです。統率者戦も楽しいですけどね、何も「ブロールだけやれ」って話じゃないんです。どっちもやればいいんですよ……それにね、カジュアルプレイに興味がなくたってデッキを1個持っておくだけで楽しみの幅がグッと広がりますから。大久保、嘘つかないヨ。
まぁね、私もこの仕事をして長いですが……結局、人間なんて2種類しかいないんじゃないかと思ってるんです。ええ、2種類です。それはね、『すでにブロールしている人間』と『これからブロールする人間』の2種類。とどのつまり、お客さんは後者ってわけです。
というわけでこれからブロールを……って、ここまで言ってもまだブロールに興味が湧かない!? イヤー参った、お客さん頑固だね! でもね、そういう人の方がブロールにハマるんです。私は全部分かってるんだから。
じゃあね、ここでお客さんがどういう人間か簡単なテストをしましょう。いえ、本当に簡単なもんですよ。これから私が2つのカードを並べるので、好きな方を選んでいただくだけです。それだけでお客さんがどんな人間か分かるし、オススメのデッキだってわかっちゃうんです。
結局、このテストをやってしまえば人間なんて4種類しかいないってことが分かるんですから。ほら、じゃあさっそく始めちゃいましょう。
あなたは何タイプ? ~好きなカードで分かる統率者診断~
今から2枚のカードを何度かお見せしますので、お好きな方のカードを選んでください。強いか弱いかではなく、あくまでもお客さん自身が好きな方ですよ。
4~7回程度質問に答えていただくだけでお客さんがどんなプレイヤーか分かるので、お客さんのタイプにオススメのコをご紹介しますよ。まぁ、ちょっとした遊びだと思って気楽にやってみてください。
あなたはどちらのカードが好きですか?
※スマートフォンをご利用で、カードを押しても反応しないという方はPCからご覧いただくか、こちらの画像を参照ください。
さて、お客さんはどのタイプだったかな? なるほど、私は一目見たときからあなたはそのタイプじゃないかと思っていたんです。じゃあすぐにご案内しちゃいますからね。ハイご新規様1名入りましたー!!
じゃあごゆっくり、ブロールでのお遊び楽しんでいってくださいね。
デカブツでド派手にゲームを決めたい! ~社長タイプ~
圧倒的なカードパワーで「スゴイぞーカッコいいぞー!!」したいあなたは社長タイプ。何の社長かはご想像にお任せします。きっと現行スタンダードなら「緑単ガルタ」がお好きなのではないでしょうか? 今日はそんなあなたにピッタリの遊びをご紹介できるんですよ、ブロールっていうんですけど。
ファッティを見たらテンションが上がりますよね、なぜなら“デカいものはかっこいい”から。宇宙だってめっちゃデカい(なぜならかっこいいから)。子どものころはみんな知っていたはずのこの『宇宙の真実』を忘れずに大人になるのはどうしてか難しいものです。
そんな社長タイプのあなたにオススメしたいのが《原初の災厄、ザカマ》!戦場に出た際の制圧力は他の追随を許さず、土地をアンタップする能力によって再キャストの負担も軽減されます。
エンチャントやアーティファクトが多用されるブロールで《帰化》の起動型能力が強力なのは言うまでもなく、クリーチャーに3点ダメージを与える起動型能力も統率者を使ったコンボを止めるのに役立ちます。
ネックとなるのは《ザカマ》自身の重さです。なるべく毎ターン土地をプレイし、土地の枚数は少し多めに。《約束の刻》や《砂の下から》など土地絡みのマナ加速は環境にあるだけ入れてしまいましょう。また、マナを伸ばしている間にやられてしまわないように全体火力も多く採用すると良いでしょう。
上述のような弱点はありますが、小難しいコンボやサブプランを採用しなくても《ザカマ》の存在が1枚コンボのようなものというのが魅力。社長タイプの方はぜひ《ザカマ》で気持ちよくなりましょう!
こちらが《ザカマ》のサンプルデッキリストになります。
-統率者(1)- 7 《森》
3 《山》
2 《平地》
《まばらな木立ち》
《隠れた茂み》
《進化する未開地》
《根縛りの岩山》
《陽花弁の木立ち》
《感動的な眺望所》
《断崖の避難所》
《熱烈の砂漠》
《不屈の砂漠》
《信義の砂漠》
《ハシェプのオアシス》
《ラムナプの遺跡》
《シェフェトの砂丘》
《オラーズカの拱門》
《廃墟の地》
《屍肉あさりの地》
-土地(28)- 《歩行バリスタ》
《オアシュラの耕作者》
《マーフォークの枝渡り》
《翡翠光のレインジャー》
《ラムナプの採掘者》
《這い回る偵察機》
《むら気な長剣歯》
《野生の放浪者》
《シェフェトのオオトカゲ》
-クリーチャー(9)-
オススメカード
《アゾールの門口》は一度変身してしまえば大量のマナから《ザカマ》を叩きつけるだけのイージーゲーム!
《ザカマ》キャストに向けてとにかく土地をプレイし続けたいので、《ギラプールの宇宙儀》のような追加で土地をプレイできるカードも採用。《楽園の贈り物》のような一見リミテッドカードに見えるカードも《ザカマ》と相性◎
ただ勝つのではなく、鮮やかに勝つ! ~職人タイプ~
こだわりのコンボやちょっと変わったカードを使って勝ちたいあなたは職人タイプ。カード単体のパワーでゴリ押すより、ちょっと下準備が必要なカードの方が好きになる傾向にありませんか? きっと現行スタンダードなら「白黒騎士」や「黒緑《巻きつき蛇》」にときめきを感じていることでしょう。そういう方、ブロールしてる人には多いですよ。
カードとカードが織り成すガチャガチャとしたシナジーは我々を惹きつけます。それも“おもしろいものは正義”であると『人類のDNA』に刻印されているから仕方のないことなのです。誰も本能には抗えないし、抗う必要もありません。
そんな職人タイプのあなたにオススメしたいのが《オラーズカの暴君、クメーナ》! タップ・アウトレット能力(「あなたがコントロールするアンタップ状態のパーマネントをN体タップする」というコストを持つ起動型能力)がいかにも悪さをしてくれそうですよね!
マーフォークを並べて《クメーナ》の能力でカードを引く、というのが基本戦略になりますが、キーカードの《パラドックス装置》を引けたらフィーバータイムに突入! マナクリーチャーとマナアーティファクトからマナを出し、マーフォークを連打して《カーンの経時隔離》で追加ターンを得て一斉攻撃してゲームセットです。
下準備は少しだけ大変ですが、だからこそ決まったときの気持ちよさもひとしお。職人タイプなら「コンボルートに入っても決まるかどうか分からない」みたいなパズルデッキ、お好きですよね?
こちらがその《クメーナ》のサンプルデッキリストになります。
-統率者(1)- 7 《森》
7 《島》
《進化する未開地》
《植物の聖域》
《内陸の湾港》
《手付かずの領土》
《森林地の小川》
《天才の記念像》
《結束の記念像》
《廃墟の地》
《オラーズカの拱門》
-土地(23)- 《翡翠をまとう者》
《ジャングルの探査者》
《クメーナの語り部》
《霧まといの川守り》
《ラノワールのエルフ》
《深根の勇者》
《深根の精鋭》
《金林の追跡者》
《光り物集めの鶴》
《マーフォークの枝渡り》
《マーフォークのペテン師》
《川潜み》
《見習い形成師》
《銀エラの達人》
《マーフォークの霧縛り》
《ナーガの生気論者》
《大物群れの操り手》
《僧帽地帯のドルイド》
《翡翠光のレインジャー》
《ジャングル生まれの開拓者》
《波を司る者、コパラ》
《ピーマの改革派、リシュカー》
《川守りの先駆け》
《秘滝の軍使》
《海底の神託者》
《轟く声、ティシャーナ》
-クリーチャー(26)-
オススメカード
上でも述べている通り、《パラドックス装置》はこのデッキのキーカード。出した瞬間ヘイト値が跳ね上がることが容易に想像できるので、コンボ始動までは隠し持っておきたいところです。
気持ちよくクリーチャーを並べて殴ったところで《残骸の漂着》を撃たれてはたまらないので、《残骸の漂着》をケアしたいときは《轟く声、ティシャーナ》で白いプレイヤーからワンパンで潰しましょう。《海底の神託者》のドローは強制なので引きすぎてライブラリーアウトしないように注意!
どんなゲームもやるからには勝ちたい! ~求道者タイプ~
カジュアルフォーマットでもやるからには最大効率で勝利を目指したい。そんなあなたは求道者タイプ。Brawlは1対1の遊び方もフィーチャーされているので、なかなかガチり甲斐がありますよ! 現行スタンダードならあなたはきっと「黒赤アグロ」を使っていますよね。違いますか? まるでブロールをするために生まれてきたようですね!
そもそも負けたいと思ってマジックをプレイする人はいないでしょう? 人は“勝つために生まれてきた”ので当然です。あらゆる生命活動が広い意味での競争と淘汰によって成り立っている以上、勝利を目指すことの否定は『存在の目的』の否定と言っても過言ではありません。
そんな求道者タイプのあなたにオススメしたいのが《原初の飢え、ガルタ》! 多人数戦でも強力な統率者ですが、ここでは1対1のブロールについて言及していこうと思います。
まず当たり前の話ですが、1対1のブロールでは対戦相手が少ない分除去や打ち消しなどの妨害を受けるリスクも少なく、さらに初期ライフがスタンダードと同じく20なのでビートダウン戦略が嵌りやすいです。また、天敵の《燻蒸》や《残骸の漂着》もブロールでは1枚しか採用されていないので、比較的安全にクリーチャーを展開することができます。多くのデッキが《ガルタ》デッキに対する安定した対策手段を持たない一方で、《ガルタ》側は比較的挙動が安定しているので、ブン回りがありつつも安定しているデッキと言えるでしょう。
また、ブロールではフェッチランド+デュアルランドを採用できる統率者戦ほどマナベースが安定しないので、多色デッキはタップイン祭りに陥ってしまうことも多々ありますが、単色デッキの《ガルタ》ならその心配も無用というのもポイントです。総じて求道者タイプ向きの統率者と言えるでしょう。
こちらがその《ガルタ》のサンプルデッキリストになります。
-統率者(1)- 17 《森》
《不屈の砂漠》
《ハシェプのオアシス》
《結束の記念像》
《オラーズカの拱門》
《屍肉あさりの地》
-土地(22)- 《ラノワールのエルフ》
《緑地帯の暴れ者》
《媒介者の修練者》
《大物群れの操り手》
《僧帽地帯のドルイド》
《牙長獣の仔》
《マーフォークの枝渡り》
《立て直しのケンラ》
《導路の召使い》
《貪る死肉あさり》
《翡翠光のレインジャー》
《うろつく蛇豹》
《不屈の神ロナス》
《ピーマの改革派、リシュカー》
《鉄葉のチャンピオン》
《打ち壊すブロントドン》
《むら気な長剣歯》
《切り裂き顎の猛竜》
《縄張り持ちのアロサウルス》
《生類の侍臣》
《起伏鱗の大牙獣》
《若葉のドライアド》
《新緑の機械巨人》
《殺戮の暴君》
《頭巾被りのハイドラ》
-クリーチャー(25)-
オススメカード
《不屈の神ロナス》や《鉄葉のチャンピオン》といったスタンダードでお馴染みの3マナパワー5クリーチャーに加えて《むら気な長剣歯》も採用しています。《ガルタ》の高速召喚を狙いましょう。
他にもスタンダードではあまり見かけないカードですが、《食餌+給餌》はこのデッキの貴重なアドバンテージ源になり得る1枚です。
三度の飯よりアドバンテージが大好き! ~成金タイプ~
カードを引きたい、得したい。アドバンテージ大好きなあなたはズバリ成金タイプ。きっとあなたは現行スタンダードの中なら間違いなく「白青コントロール」がお好きなはずです。嫌いなわけがありません。ちなみにあなたのような方、めっちゃブロール向きです。
手札に溢れかえった呪文で対戦相手のやりたいことを封殺する。欲望が欲望を招くのは“歴史も証明している”紛れもない真実であり、『神話の物語』でさえ欲が招いた物語の類型は枚挙に暇がありません。
そんな成金タイプにオススメしたいのが《王神、ニコル・ボーラス》! アドバンテージを得る、あるいは失わせることについては天下無双の統率者です!
除去・打ち消し・手札破壊の妨害に加え、各種ドロー呪文はもちろん墓地をもリソースとして利用し、ゲームを掌握する能力に長けた《ボーラス》は長期戦にめっぽう強いコントロール系の統率者です。
《ミラーリ予想》や《最古再誕》で延々とアドバンテージ差をつけて長期戦に持ち込んでしまえばこっちのもの。最後は《ボーラス》自身でとどめを刺すか、特大の《霰炎の責め苦》をお見舞いしましょう!
こちらがその《ボーラス》のサンプルデッキリストになります。
オススメカード
序盤はタップイン土地の処理などに追われて後れを取りやすいので、ノーガードのところをタコ殴りにされて負けてしまわないように全体除去はかなり多めに採用して耐え抜きましょう。中盤以降は豊富な除去とカウンターを交渉材料にヘイトをコントロールすることも大切です。
《闇の暗示》や《霰炎の責め苦》はスタンダードではあまり見られないカードですが、効果範囲が広いため多人数戦では非常に凶悪。このあたりの呪文に辿り着くころにはゲームはほとんど決まっているようなものでしょう。
ブロールのデッキ販売、やってます
どうですお客さん、なかなかブロールも悪くないもんでしょう? ま、身も蓋もないこと言っちゃうとね、傾向とかタイプに捕らわれずに組みたい統率者でデッキを組むのが一番いいとは思うんですけどね。最初はこういうのも悪くないでしょう?
ちなみにここだけの話、実は晴れる屋でブロールの構築済みデッキの販売もしているんですよ。ここまで読んでいただいたのも何かの縁。せっかくなんで見ていってくださいね。
もし興味があったらぜひこちらの構築済みデッキをご購入いただいて、ブロールで遊んでみてくださいね。きっと楽しんでもらえると思いますよ!
※販売されているデッキはこの記事に掲載されているデッキとは異なるものとなります。あらかじめご了承ください。