スタンダード・デッキ・ピックアップ! -赤黒ミッドレンジ-

晴れる屋メディアチーム

 『破滅の刻』、発売迫る!

 いよいよ明日、7/14(金)に『破滅の刻』が発売されます。シングルカードとBOXの予約はお済みですか?

 アモンケットの次元ではまさに”破滅の刻”が迫っているようですが、我々の次元にとっては新たな環境、新たなデッキに遭遇する“創造の刻”。「早く新しいデッキを作って大会に出たい!」と思っている人も多いでしょう。

 さて、大会で『破滅の刻』のカードを使用できるのは明日からですが、Magic Onlineでは一足早く更新が行われ、早速スタンダードのリーグが開催されていました。リアルよりひと足早く、オンラインでは新たなメタゲームが動き出しています。

 今回は、Competitive Standard Constructed Leagueの結果から、『破滅の刻』満載のミッドレンジをご紹介します。

赤黒ミッドレンジとは

 こちらの赤黒ミッドレンジには、『破滅の刻』のカードが18枚も採用されています。

致命的な一押し反逆の先導者、チャンドラ死の権威、リリアナ

 優秀な各種除去を用いて相手のクリーチャーを処理しつつ、《ゴブリンの闇住まい》《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》《最後の望み、リリアナ》《死の権威、リリアナ》などを盤面に降り立たせ、勝利を目指します。

注目カード3選

《削剥》

削剥

 「クリーチャーに3点か、アーティファクトを破壊か」を選べる《削剥》は、超優秀な万能除去です。

不屈の追跡者キランの真意号奔流の機械巨人

 《巻きつき蛇》《不屈の追跡者》《折れた刃、ギセラ》といったタフネス3以下のクリーチャーや、《キランの真意号》《奔流の機械巨人》《オケチラの碑》など、この1枚で処理できるカードが多数存在しているので、メインボードから採用していても無駄になる可能性は低いと言えるでしょう

 メインボードにアーティファクト対策を採用できる貴重な1枚。更なる活躍が見込めそうです。

《大災厄》

大災厄

 《削剥》と同じくアンコモンで、2つのモードを持つ《大災厄》も採用されています。こちらも無駄になる可能性が少ない1枚です。

 追放させるモードは呪禁や破壊不能を持つクリーチャーに対して有効ですし、手札を追放するモードは場面を問わずに活躍してくれます。

 《削剥》と、《大災厄》、そして青の《至高の意志》は、『破滅の刻』のアンコモンの中でも破格の性能を誇ります。『霊気紛争』の《致命的な一押し》、『アモンケット』の《検閲》のように対戦中に見かけることも多いはず。各モードをしっかりと覚えておきましょう。

《ゴブリンの闇住まい》

ゴブリンの闇住まい

 そして、ここ最近のスタンダードではあまり姿を見なかった《ゴブリンの闇住まい》にも注目です。

 各種除去を再利用する能力はもちろん強力なのですが、《削剥》《大災厄》の存在がさらに強さを押し上げています《削剥》をまずは3点ダメージのモードで唱えて、《ゴブリンの闇住まい》でアーティファクトを破壊するモードを選択する、といった使い方も可能です。

サイドボード・ピックアップ!

《チャンドラの敗北》

チャンドラの敗北

 赤の”敗北”が、サイドボードに採用されています。

 自分が使うと心強く、対戦相手に使われると非常に厄介な《栄光をもたらすもの》《反逆の先導者、チャンドラ》《炎呼び、チャンドラ》などをわずか1マナで片付けられる、優秀な呪文です。

《夢盗人》

夢盗人

 3枚採用されているこちらのクリーチャーは、そのままでは1/2。「永遠」で戦場に戻ってくれば4/4。威迫を持っており、与えた戦闘ダメージの点数分、手札を捨てさせることができ、コントロールデッキに対して無類の強さを誇ります

 「環境の初期は高速デッキが活躍する」と言われますが、『破滅の刻』では発売初日からコントロールが蔓延ると予想されます。そういった場合、《夢盗人》が勝利への鍵を握ってくれるでしょう。

 どうしてコントロールが蔓延ると予想されるのか。……それは、王神が居るからです。

《王神、ニコル・ボーラス》

王神、ニコル・ボーラス

 サイドボードに鎮座する、《王神、ニコル・ボーラス》。このデッキでは青マナを産出できるのが《霊気拠点》のみであるため、プレイできる可能性は低めですが、「とにかく入れてみよう!」という気持ちはよく分かります。

 各能力がとにかく強く、先週末のプレリリースでも大暴れをしていたようですが、「《王神、ニコル・ボーラス》を使うデッキを構築してみたい!」と考えている人も多いと思います。HareruyaWayfinder 『破滅の刻』編津村 健志選手が作成した「ターボ《王神、ニコル・ボーラス》のようなマナ加速を採用したタイプや、シンプルにグリクシスカラーでまとめたコントロールなど様々な形が考えられますが、今まさにデッキ製作に打ち込んでいる人もいるのでは?

 背景ストーリーで大暴れしている王神と、発売直後の大会で出会うことはきっと多いはず。先ほど紹介した《チャンドラの敗北》も有効なので、覚えておきましょう。

まだまだ環境初期!

 今回ご紹介したのは、「『破滅の刻』を使ってみよう」という意欲に溢れるデッキでした。今週末の大会では、さらに洗練されたデッキが世界の大会で活躍するはずです。

 既存のアーキタイプに新カードを足したもの。これまで見たこともないようなコンセプトで組み上げられたもの。そういった様々なデッキに出会えるのも、環境初期の魅力です。その中から、プロツアー『破滅の刻』で優勝を飾るデッキが現れるかもしれません。

 それでは、また明日!

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