By Atsushi Ito
日本・京都で開催されているこのプロツアー『破滅の刻』は、2016-17シーズン最後のプレミアイベントとなる。
プロプレイヤーはシーズンと呼ばれる1年間を区切りとして戦う。シーズンは、「前のシーズンの最後のプロツアーが終わった直後」から始まり、「そのシーズンの最後のプロツアー」でもって締めくくられる。プラチナ・ゴールド・シルバーといったプロプレイヤーのレベルを規定するプロポイントも、シーズン単位でしか機能しない (※来季以降、シーズン方式からサイクル方式へと制度変更されることが発表されているが)。
そして今回の2016-17シーズンの締めくくりとなるプロツアーが、このプロツアー『破滅の刻』。ということは、これがこのシーズンのプロポイントを獲得する最後の機会ということだ。プロポイントは次シーズンが終わるまでのプロプレイヤーズクラブのレベルを決定する基準となっており、プロプレイヤーはそれぞれのラインを目指して、シーズンを通じてプレミアイベントに参加している。
ゴールド・レベル……35点
シルバー・レベル……20点
ブロンズ・レベル……10点
なかでもプロツアーは最低3点、最高30点のプロポイントが得られる最大のチャンスなのであり、逆に言えばマジックのプロたるもの、何よりプロツアーでの活躍こそが求められていると言っても過言ではない。
そこで、ここではプロツアー『破滅の刻』に参加する各Hareruya Pros・Hareruya Hopesメンバーのプロポイントの現状と、彼らが目標とする成績についてまとめておこう。
プレイヤー名 | 参加前のプロポイント | 目標プロポイント | 必要な成績 |
八十岡 翔太 | 65 | – | – |
Martin Muller | 51 | – | – |
Lukas Blohon | 43 | 52 | 11-5 |
Pierre Dagen | 38 | 52 | 12-4 |
Petr Sochurek | 37 | 52 | 12-4 |
Jeremy Dezani | 35 | 52 | 7位以上 |
齋藤 友晴 | 33 | 52 | 5位以上 |
中村 修平 | 33 | 52 | 5位以上 |
熊谷 陸 | 32 | 52 | 5位以上 |
Oliver Polak-Rottmann | 31 | 35 | 9-7 |
高橋 優太 | 28 | 35 | 10-5-1 |
原根 健太 | 23 | 35 | 11-3-2 |
津村 健志 | 21 | 35 | 12-4 |
井川 良彦 | 20 | 35 | 12-4 |
Michael Bonde | 20 | 35 | 12-4 |
Ipank Aziz Riphat | 10 | 次のプロツアーの権利 | 11-5 |
ポンポコ宮本 | 6 | 次のプロツアーの権利 | 11-5 |
千葉 晶生 | 5 | 次のプロツアーの権利 | 11-5 |
森 勝洋 | 4 | 次のプロツアーの権利 | 11-5 |
立ちはだかるプラチナ・レベルまでの高い壁
いわゆるトッププロとされる、最高峰のプラチナ・レベルを現状で確定させているのは八十岡 翔太とMartin Mullerの2名のみ。「世界選手権出場」というさらなる高みを目指す (八十岡はプロツアー優勝で出場を確定させているが) ことになる彼らのことはさておき、今シーズン始めはプラチナ・レベルでスタートしていたLukas Blohon、Petr Sochurek、Oliver Polak-Rottmann、高橋 優太らが、軒並み苦戦を強いられているのが見てとれる。
プラチナ・レベルに必要なプロポイント52点を稼ぎ出すためには、シーズン4回のプロツアーのうち少なくとも1回はトップ8かそれに近い成績を残すことが概ね要求される。
だが現実には彼らほどのプレイヤーでも、プロツアーでコンスタントに上位に入賞するのは難しい。となれば、ゴールド・レベルやシルバー・レベルのプレイヤーにとってはなおさらだ。
はたしてHareruya Pros/Hareruya Hopesの面々は各々の目標とする成績を達成することができるのか。そしてまた、この中からトップ8に進出するプレイヤーは現れるのか。
最高峰の舞台でのプロプレイヤーたちの奮闘ぶりに注目だ。
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