インタビュー: マーティン・ミュラー -チームシリーズ決勝に向けて-

晴れる屋

By Kazuki Watanabe

 二日間に渡るスイスラウンドを終え、トップ4が出揃った世界選手権2017。

 最終日はこの4名による熱戦が繰り広げられるわけだが、今年の世界選手権には、もう1つ熱い戦いが待っている

 そう、チームシリーズ決勝だ。

 決勝に進出したチームは、GenesisMusashi。いずれもトッププロが集ったチームである。マジック界のドリームチームによる一戦と言って良いだろう。

 さて、Genesisには、世界選手権2017の本戦にも参加を果たしていた、Hareruya Prosのマーティン・ミュラーが所属している。現在19才。本大会の最年少出場者だ。

 スイスラウンド最終戦を終えたばかりの彼に、明日の一戦への意気込みを伺ってみよう。

尊敬する仲間たちとの一年

――「まずは、二日間お疲れ様でした」

マーティン「ありがとうございます。ですが、ゆっくりしていられません。明日の午前から、チームシリーズの決勝ですからね」

――「いよいよ決勝ですね。まずは昨シーズン、Genesisの一員として過ごした感想をお聞かせ願えますか?」

マーティン「振り返ってみると、あっという間でした。とても濃密で、充実した一年だったと思います。尊敬する仲間たちと過ごした一年でしたから」

――「改めて見直すと、本当に凄いメンバーですよね。いずれもトッププロです。この中でベストプレイヤーを選ぶとすれば誰でしょうか?」

マーティン「たった一人を選ぶのは難しいですね。……ブラッド・ネルソンセス・マンフィールドだと思います」

――「やはりその2名になりますか。ブラッドとセスは、あなたと共に世界選手権の本戦にも参戦していましたよね。では1名ずつ、改めてご紹介して頂いてもよろしいですか?」

マーティン「ブラッドは僕がマジックを始めた頃から今に至るまで、トップレベルであり続けています。そして、『さぁ、やろうか!』と最初に声をかけてくれる、頼もしい存在ですね。ユーモアもあって、それでいて圧倒的な強さを見せつける……僕の目標です

マーティン「セスは、常に冷静です。静かに戦況を見つめて、自分の世界を崩さない、というべきでしょう。言葉少ないという印象があるかもしれませんが、僕はよく話す方ですね。彼と話すと冷静になれるんですよ」

――「両名とも、最強プレイヤーの一角ですよね」

マーティン「そうですね。ですが、彼らだけではありません。ルーカス・ブローンマーティン・ダン、そしてトーマス・ヘンドリクス、いずれも実力は十分ですし、優れた人格者ですからね」

――「では最後に、明日の意気込みをお聞かせください」

マーティン「当然ですが、優勝したいですね。それと同時に、貴重な機会なので、しっかりと経験を積みたいとも思います。世界最強のプレイヤーになりたいと、僕は常に目標を持っています。10代がもうすぐ終わるので、次をどう過ごすか。その大きなきっかけになる一戦だと思うので、悔いなく、実力の全てをぶつけたいと思います」

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