メタゲームブレイクダウン

晴れる屋メディアチーム

グランプリ・京都2019を直前に控え、参加者数は満員御礼の311名にも上った第13期スタンダード神挑戦者決定戦。

『ラヴニカの献身』からショックランドがすべて揃ったことで、構築の自由度は格段に跳ね上がった。現環境のスタンダードは、毎ラウンド違うデッキに当たるのも珍しくない多様性に富んだ環境だ。

さて、本記事では、当イベントに参加した全プレイヤーのメタゲームブレイクダウンをご紹介しよう。

アーキタイプ 使用者数 使用率
スゥルタイミッドレンジ 47 15.11%
赤系アグロ
(赤単7,タッチ黒17,タッチ緑13)
37 11.90%
エスパーコントロール 30 9.65%
シミックネクサス 24 7.72%
青単テンポ 22 7.07%
白系アグロ
(白単6,タッチ青16)
22 7.07%
ティムール《荒野の再生》 20 6.43%
グルール 19 6.11%
ターボゲート 9 2.89%
エスパーミッドレンジ 8 2.57%
ジャンド 7 2.25%
ティムールネクサス 7 2.25%
ジェスカイ 6 1.93%
イゼットフェニックス 5 1.61%
グリクシス 5 1.61%
バントネクサス 5 1.61%
ラクドスミッドレンジ 5 1.61%
マーフォーク 4 1.29%
マルドゥアグロ 4 1.29%
ゲートネクサス 3 0.96%
スゥルタイネクサス 3 0.96%
黒単 2 0.64%
イゼットドレイク 2 0.64%
セレズニアトークン 2 0.64%
スゥルタイコントロール 2 0.64%
ナヤミッドレンジ 2 0.64%
緑単タッチ赤 1 0.32%
イゼットコントロール 1 0.32%
グリクシスドラゴン 1 0.32%
シミックアグロ 1 0.32%
ティムールミッドレンジ 1 0.32%
バントコントロール 1 0.32%
バントフラッシュ 1 0.32%
マルドゥコントロール 1 0.32%
4色《首席議長ヴァニファール》 1 0.32%

総アーキタイプ数30種類以上。

ここまで多くの種類のデッキがスタンダードに存在するのは、久しぶりではないだろうか。今回はその中から上位3つのデッキを紹介しよう。

スゥルタイミッドレンジ:15.11%

ハイドロイド混成体

環境初期から一大勢力を築き上げてきたスゥルタイミッドレンジ。《ハイドロイド混成体》が加わったことでより長期戦に強くなり、コントロールに対してもしぶとく戦えるようになった。

思考消去正気泥棒

また最近では、ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019でピオトル・グロゴゥスキ選手が使用した、オメガスゥルタイなるものが流行っている。《野茂み歩き》と探検パッケージの代わりに、《思考消去》《正気泥棒》といったカードをメインから採用し、アドバンテージを稼ぎやすくなっているのがポイントだ。今回、瀧村 和幸選手はこのタイプのスゥルタイでトップ8に入賞している。

どのデッキに対しても安定して戦えるこのデッキは、グランプリ・京都2019でもメタゲームの中心となるのは間違いないだろう。

赤系アグロ:11.90%

アグロデッキのなかで最も使用率が多かったのは、赤系だった。

リックス・マーディの歓楽者ドリルビット

その中でも17人と使用者の多かったタッチ黒型は、ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019で八十岡 翔太選手が生み出したオリジナルデッキである。《リックス・マーディの歓楽者》はスクリューやフラッドを緩和してくれる優秀なカードだ。また、サイドの《ドリルビット》などで相手に干渉できるのも、黒を入れるメリットのひとつだろう。

燃えがら蔦争闘/壮大

そして、Magic Online上で行われたミシックチャンピオンシップ地域予選で活躍していたのは、タッチ緑型だ。サイドには、最近勢力を増している《運命のきずな》デッキに対して有効な《燃えがら蔦》が採用されている。《争闘/壮大》は、青単や《パルン、ニヴ=ミゼット》に対して有効なサイドカードだ。

舞台照らし実験の狂乱

環境最速の攻めができるだけでなく、《舞台照らし》《実験の狂乱》といったカードで息切れしにくいのも、このデッキが強力である理由のひとつだろう。

エスパーコントロール:9.65%

思考消去ケイヤの怒りドミナリアの英雄、テフェリー

ミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019では、エスパーコントロールを使用した井川 良彦選手が見事準優勝に輝いた。《思考消去》《ケイヤの怒り》で相手を捌きながら、《ドミナリアの英雄、テフェリー》で蓋をする動きは依然として強力だ。

しかし最近はシミックネクサスやティムール《荒野の再生》など、苦手とする《荒野の再生》デッキが環境に増えている。これはこのデッキにとって向かい風なのかもしれない。


以上が第13期スタンダード神挑戦者決定戦のメタゲームだ。今のスタンダード環境には一強と呼ばれるデッキが存在せず、様々なデッキがしのぎを削り合っている。

ご紹介しきれなかったデッキも多数あるが、グランプリ・京都2019に向けて本記事がみなさんのデッキ選択の一助となれば幸いである。

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