Je「ここで勝ったら (ほぼ) トップ8だね」
5戦全勝でIDでの権利獲得に王手をかけたのは、The Finals08トップ8の経験もある守屋 大輔と、韓国から遠征してきたシルバーレベルプロのJe Sungeun。
守屋は直近のSCGで鮮烈なデビューを果たしたばかりの最新デッキ・「5色人間」で、対するJeはメインに《約束の刻》や《ムウォンヴーリーの酸苔》まで入った「タイタンシフト」を駆っている。
Je「ここまで何も食べてないでしょう、どうぞ」
守屋「あ、ありがとうございますw」
流暢な日本語とともにチョコレートを差し出されると守屋は笑顔で素直に受け取るが、プロツアー出場経験のあるJeの方がやや場慣れしている感は否めない。
勝負がけの一戦。勝利して一足先にプロツアーへの切符を手中に収めるのは、はたしてどちらか。
Game 1
先手の守屋が《古代の聖塔》から《貴族の教主》を送り出すと、Jeは「あぁ、ヒューマン」と得心した様子で漏らしつつ、《樹木茂る山麓》から《踏み鳴らされる地》をアンタップインして《明日への探索》を「待機」してターンを返す。
続けて守屋は2ターン目に《異端聖戦士、サリア》。対し《山》を置いたJeは《遥か見》で、互いに最高速の動きの予感だ。
だが、となれば先手の有利は揺るぎない。守屋は3ターン目には《異端聖戦士、サリア》の「賛美」アタックでJeのライフを13まで落としてから、《教区の勇者》《教区の勇者》《スレイベンの守護者、サリア》と一気に展開し、Jeを追い詰める。
Jeも1マナ払って「待機」明けの《明日への探索》プレイ、《血染めのぬかるみ》をタップインしつつも、3マナ払って《虹色の前兆》を設置して次のターンには《原始のタイタン》による大爆発を予告するのだが。
守屋が《カマキリの乗り手》をプレイしてレッドゾーンに向かわせると、Jeの「終わりですか?」という悲しそうな声とともに、一撃15点の大ダメージが先手4ターン目にしてゲームを強制的に幕引きへと導いた。
守屋 1-0 Je
Game 2
両者マリガン、守屋の《霊気の薬瓶》に対しJeは《遥か見》でマナを伸ばすが、続いて2ターン目に《霊気の薬瓶》のカウンターが1なのにもかかわらず手札からプレイされた《教区の勇者》を前にJeの土地は3枚で詰まり、やむなく《桜族の長老》を送り出すも、エンド前には当然《霊気の薬瓶》から《教区の勇者》がもう1体追加。
さらに守屋は3枚目の土地を置きながらの《罪の収集者》でJeの少ない手札から唯一の対抗策だった《神々の憤怒》を追放すると、《霊気の薬瓶》を起動して《アヴァブルックの町長》を戦場へ。膨れ上がったクロックにさすがに息を飲むJe。
Jeは《虹色の前兆》《桜族の長老》とプレイしてターンを返すが、なおも守屋は手札から《アヴァブルックの町長》をプレイ、一撃12点のアタックで残りライフ3点までJeを追い詰めつつ、Jeのドローステップに《霊気の薬瓶》を起動して《帆凧の掠め盗り》でドローを検閲し、結果的に引き込んではいなかったものの、《風景の変容》トップからの大逆転の目をしっかりと潰す。
Jeはようやく着地させた《原始のタイタン》で《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》2枚をサーチして4回の《溶鉄の尖峰、ヴァラクート》の誘発を割り振ろうとするが、7/7と6/6の《教区の勇者》と《アヴァブルックの町長》2体に加えて《罪の収集者》と《帆凧の掠め盗り》が並んでしまった場では、どんな組み合わせで割り振ったとしても返すターンにちょうど3点のダメージが通ってしまうのだった。
守屋 2-0 Je
守屋「モダンやるの初めてで、友達からカード借りて出たんですけど……このデッキ、すごく強いですね」
守屋、6-0で権利獲得をほぼ手中に!
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