Game 1

　堀内の《導路の召使い》を《蓄霊稲妻》して先手3ターン目に《ならず者の精製屋》を送り出す中道に対し、堀内は《つむじ風の巨匠》。これに対し中道も3点アタックののち《つむじ風の巨匠》を追加する。

　が、後手の堀内が4ターン目に一足早く《反逆の先導者、チャンドラ》を降臨させると、「＋1」能力でマナを出して《蓄霊稲妻》で《つむじ風の巨匠》を落とし、盤面の優位を握ることに成功する。

　一方、返す中道はフルアタック、堀内もすべてのエネルギーを使って飛行機械・トークン2体を生成してフルブロックして、戦場のクリーチャーは一時的にすべて消滅。中道が第2メインに《逆毛ハイドラ》を追加したことで、盤面は「《反逆の先導者、チャンドラ》対《逆毛ハイドラ》」という構図となる。

　《反逆の先導者、チャンドラ》の忠誠度を引き上げて「奥義」へと着実に近づきつつ《つむじ風の巨匠》で防御を固める堀内に対し、中道は2体目の《逆毛ハイドラ》を追加して攻め立てる。

　しかし堀内は「＋1」能力でマナを出して《反逆の先導者、チャンドラ》の忠誠度を奥義目前の7とすると、さらに《スカラベの神》を降臨させる。

　中道も地道に《逆毛ハイドラ》で攻撃に向かい、飛行機械・トークンをブロッカーとして生成させて堀内のエネルギーを削りつつ、こちらも《反逆の先導者、チャンドラ》をプレイして「＋1」能力で奥義を防ぎにいくが、《スカラベの神》が《ならず者の精製屋》を釣り上げて堀内にアドバンテージをもたらす。

　それでも、堀内が中道の《反逆の先導者、チャンドラ》を落とすべく《スカラベの神》で攻撃に向かわせたところで、中道はブロッカーに立った《逆毛ハイドラ》で相打ちにとると、次の堀内のターンには再キャストされた《スカラベの神》を《本質の散乱》で弾き、難を逃れることに成功する。

堀内 真

　状況は「《反逆の先導者、チャンドラ》対《逆毛ハイドラ》＋《反逆の先導者、チャンドラ》」となり、中道が優勢。だがここで堀内も《秘宝探究者、ヴラスカ》を追加し、《逆毛ハイドラ》に対する恒久的なブロッカーを確保しつつ忠誠度を蓄積する態勢を整える。

　中道の側も手札を使い切りつつようやく《スカラベの神》を降臨させるが、土地が伸びておらずすぐには能力を起動できない。この隙に堀内は《秘宝探究者、ヴラスカ》の「－3」能力で《スカラベの神》を除去しつつ、《つむじ風の巨匠》のアタックでついに中道の《反逆の先導者、チャンドラ》を落とすことに成功する。

　中道の《スカラベの神》再キャストには、堀内は「自分のターンのエンド時」に《蓄霊稲妻》を打ち込み、再キャストのターンをずらす。その間にも、《反逆の先導者、チャンドラ》と《秘宝探究者、ヴラスカ》は堀内にアドバンテージをもたらしていく。

　そして堀内は《反逆の先導者、チャンドラ》の「＋1」能力で《逆毛ハイドラ》にたどり着くと、さらに通常ドローで引き込んでいた《つむじ風の巨匠》をも同時にプレイ。《スカラベの神》を《秘宝探究者、ヴラスカ》で対処され続ける未来が見えていた中道は、25分にも及ぶロングゲームの果てに「次行きましょう」と宣言した。

堀内 1-0 中道

Game 2

　《導路の召使い》は《蓄霊稲妻》で落とされるが、続けて《つむじ風の巨匠》を送り出す中道。対する堀内も2ターン目《霊気との調和》から3ターン目に《牙長獣の仔》を着地させると、アクションがなくフルオープンでターンを返した中道を尻目に、4ターン目には2枚目の《霊気との調和》からの《ならず者の精製屋》でエネルギーを7個としつつ、《牙長獣の仔》をレッドゾーンに送り込む。

　返す中道は《反逆の先導者、チャンドラ》をプレイするが、既に5/5以上に育てられる《牙長獣の仔》を前にしてはあまり有効なアクションとはならない。一方、堀内も《反逆の先導者、チャンドラ》をプレイして「＋1」でマナを出しつつ《削剥》で《つむじ風の巨匠》を除去すると、中道の《反逆の先導者、チャンドラ》は一瞬にして忠誠度2まで追いつめられる。

　それでも中道は2体目の《つむじ風の巨匠》をプレイし、どうにか《反逆の先導者、チャンドラ》を維持しようと試みるのだが、返す「＋1」で2点が与えられると忠誠度は1、黙っていても次のターンには落ちる計算だ。

中道 大輔

　だが、《反逆の先導者、チャンドラ》を犠牲にしつつライフを守った中道はようやく反撃に打って出る。まずは《秘宝探究者、ヴラスカ》、ここで《反逆の先導者、チャンドラ》は落とされてしまうも、さらに続くターンには《王神、ニコル・ボーラス》！

　堀内も手札を2枚追放されつつも、《慮外な押収》で海賊・トークンのコントロールを奪い、さらに《反逆の先導者、チャンドラ》の「－3」で飛行機械・トークンも落としてブロッカーを排除、《牙長獣の仔》と《ならず者の精製屋》とのアタックで《王神、ニコル・ボーラス》を即座に落とすのだが、中道は満を持して《スカラベの神》を降臨させる。

　堀内にはこの《スカラベの神》に対する解答がなく、中道が星を取り返す。残り時間は5分。

堀内 1-1 中道

Game 3

　ワンマリガンの中道が送り出した《牙長獣の仔》を《蓄霊稲妻》、《導路の召使い》を《削剥》した堀内は、先手4ターン目《反逆の先導者、チャンドラ》。マッチ引き分けを防ぐべく、最速の「－7」能力＝奥義を目指しにいく。

　返す中道の《逆毛ハイドラ》には《多面相の侍臣》で返して相打ちにとると、続く《牙長獣の仔》は《慮外な押収》。忠誠度は7。ここで試合時間終了が告げられるが、中道が《反逆の先導者、チャンドラ》を引き込んでいない以上、もはや奥義の達成は確実に思われた。

　だが、中道は《秘宝探究者、ヴラスカ》をプレイすると、即座に「－3」能力で《牙長獣の仔》を落としつつ、さらに宝物・トークンから《チャンドラの敗北》！

　この一手で追加ターン中にゲームが決着する見込みがなくなり、2人は引き分けという結末を受け入れたのだった。

堀内 1-1-1 中道