By Hiroshi Okubo
早くもスタンダードラウンドの折り返しとなる第3ラウンドで相見えたのは新潟出身の強豪プレイヤー・木原 惇希(東京)と、岩手の産んだハイスペックAI・高野 成樹(東京)だ。
今年1年を振り返ると両者とも
互いに見知った仲とあって試合前には談笑を交わし、試合前の握手を終える。The Last Sun 2017、第3ラウンドの行方は果たして――?
Game 1
マリガンを喫した木原が第2ターンに《霊気との調和》、第3ターンに《つむじ風の巨匠》をプレイするといった滑り出しを見せる。対する高野も《牙長獣の仔》と《つむじ風の巨匠》を戦線に送り込み、《牙長獣の仔》で攻勢を仕掛ける。これを飛行機械トークンと《つむじ風の巨匠》のブロックで相打ちに持って行った木原は、続くターンに《反逆の先導者、チャンドラ》!
高野はただ一言「なるほどねぇ……」とだけ漏らし、《つむじ風の巨匠》で《反逆の先導者、チャンドラ》に2点クロックを刻みつつ、2枚目の《つむじ風の巨匠》をプレイする。
木原は攻撃の手を緩めない。《逆毛ハイドラ》、《スカラベの神》と続けて高野に迫る。
木原「《スカラベの神》チャンス!」
高野「というか、そもそも土地が止まってるんだがw」
思わずその身の苦境を漏らした高野はようやく4枚目の土地を引き込み、手札に眠っていた《反逆の先導者、チャンドラ》をようやく唱えることに成功する。「+1」能力でマナを得て、《蓄霊稲妻》で《スカラベの神》を処理。
だが、木原はもう一枚
頼みの綱の《反逆の先導者、チャンドラ》を失った高野は厳しい展開だ。木原が続けて《スカラベの神》を追加すると、プレインズウォーカーと神による悪夢のような饗宴から高野は素直に手を引くことを選択した。
木原 1-0 高野
Game 2
先攻の高野が《霊気との調和》をプレイしつつ、木原が2ターン目にプレイした《導路の召使い》に《削剥》を当てる。木原が3ターン目に《ならず者の精製屋》を唱えると、高野も《つむじ風の巨匠》をプレイして(先に置いていた《霊気拠点》と合わせて)エネルギーを6まで伸ばした。
木原「もう2体も出るの」
高野のベストに近い滑り出しを見届け、木原は目を剥きながらも2体目の《ならず者の精製屋》を送り込んでライフレースを仕掛けていく。高野が《霊気との調和》をプレイすると、さらなる飛行機械トークンの追加は御免だと《チャンドラの敗北》で《つむじ風の巨匠》を焼き、《導路の召使い》と《ならず者の精製屋》で5点クロックを刻む……
と、このダメージを甘んじて喰らった高野がドローステップに引いたカードを見て大きく息をつく。7枚の土地を抱えながら、何も動きを取らない。つまり――
木原「(手札は)土地だけ?」
ご明察。手札に抱えた4枚の土地を公開し、もはや笑うしかないといった様子の高野が投了を宣言した。
木原 2-0 高野