ヘッドジャッジインタビュー: 大角 圭吾 ~”イベントを仕切る”ということ~

晴れる屋

By Asako Seo

The Last Sun 2017のヘッドジャッジを務める大角 圭吾

The Last Sun 2017のヘッドジャッジを務める大角 圭吾

 今回、2日間にわたりヘッドジャッジを務めたレベル2ジャッジの大角 圭吾さんにお話をうかがいました。(※取材は1日目の昼休みに行なっています)

--まず、簡単に自己紹介をお願いしてもよいでしょうか。

大角「晴れる屋所属のレベル2ジャッジとして、平日大会なども含めてトーナメントを仕切る、イベントチームのリーダーをやらせてもらっています」

--いつ、どうしてジャッジになったんですか?

大角「ジャッジを始めたのは6年前です。高校生のころにマジックを始めたんですが、地元のお店とかでイベントを手伝うことが結構あり、それがけっこう好きだったんです。30歳になったころに、そろそろイベントを運営する側に回りたいと思って手近なイベントを探して、見つけたガーデンシティコンベンションというイベントに顔を出させてもらうようになりました。3か月くらいでジャッジ資格を取り、主催を引き継いでやっていたんですが、3年前に晴れる屋に入り、それからずっと晴れる屋専門でやっています。ただ晴れる屋の手伝い自体はその前からやっていたので、The Last Sunは今年で5回目ですね。ジャッジとして全部出ているはずです」

--イベントを運営するのがお好きなんですか?

大角プレイヤーの皆さんが主役で、それをサポートするというのが昔から好きですね。学生の頃は学祭の実行委員会とかもやっていましたし。マジックに出会ってからも同じです」

大角 圭吾

--なるほど。ところでThe Last Sunというのは、どういう立ち位置の大会なんでしょうか?

大角「今年はThe Finalsが復活しましたが、今回に関してはスタンダードオンリーの形でしたので、複合フォーマットのイベントとしてはやはりプレイヤーの皆さんにとっても“この1年の集大成、年末のお祭り”という位置づけになっているかなと思います」

--普段の日曜大会などに比べると、大会のレベルが高いですよね。

大角「そうですね、優勝賞金などかかっているものが大きいですし、ルール適用度で言うと通常の大会は“一般”というレベルですが、The Last Sunは“競技”レベルで行なっております。それに、やはりプレイヤーの皆さんが慣れてらっしゃいますね。プロツアー地域予選クラスの方がいらっしゃっているので、『このルールで正しいですか?』という感じで、『わかってるけど一応確認』でジャッジが呼ばれるような感じです」

--ジャッジとしては楽と言えそうですね。まだ始まったばかりではありますが、今日の進行はいかがですか?

大角「受付処理でちょっとバタバタしてしまった都合もあって開始は多少ずれ込んだんですが、今のスタンダード環境がけっこう早いのと、プレイヤーの皆さんのご協力もあってその後大きく遅れることなく進行できています」

--参加人数に比べて、ジャッジの数が多めなような気がするのですが……。

大角「The Last Sunは弊社の看板タイトルですのでその名に恥じない内容にしたいですし、皆さんにストレスができるだけかからず円滑に進められるようにということで、今日は11名のジャッジがおります」

--11人のチームを率いているわけですが、ヘッドジャッジの仕事というのはどういうものですか?

大角「イベントのコントロールをする、責任者としての意味合いが強いですね。今日はデッキチェックチーム、フロアを回るチーム、結果記入用紙を配るチームの3つに分かれて作業をしているんですが、それぞれのチームリーダーとやりとりをして、『こういうことをやってほしい』と指示を出し、結果を確認するというものになります。よく言われる話ですが、イベントを仕切る人間が現場に出ていくような事態になったらイベントの仕切りは失敗なので、そうならないようにチームリーダーに采配をしてうまく回すのがヘッドジャッジの仕事だと僕は思っています」

--後ろでどっしりかまえているのが仕事ということですね。

大角「はい。ただ、マジックにおいてはヘッドジャッジへのアピールが認められていますので、そこに関してプレイヤーの皆さんが躊躇してしまうのはなるべく避けたいと思っています。なので、フロアジャッジには、『(裁定を出すに際し)ヘッドジャッジへのアピールをしたいかどうか、確認を忘れないように』と徹底しています」

--そこに関しては身を粉にして働くと。

大角「そうですね、プレイヤーに呼ばれたら僕はすぐ飛んでいきます」

--最後に、ジャッジとしての今後の目標はありますか?

大角「個人的には、時間はかかるかなと思いますが、レベル3を取ってレベル2ジャッジを認定できるようになりたいというのがあります」

--レベル2ジャッジを育てていくということですね。それでは、明日も引き続きよろしくお願いします。

The Last Sun2017の開始を宣言する大角さん

The Last Sun2017の開始を宣言する大角さん