第8期ヴィンテージ神挑戦者決定戦、第2ラウンドは【ヴィンテージ神決定戦】【第7期ヴィンテージ神挑戦者決定戦】と2回トップ8に入賞している高橋 研太(長野)と野生のモダン神・松田 幸雄(東京)のマッチアップ。
ヴィンテージの公式戦参加は初挑戦だという松田だが、歴戦の猛者である高橋を相手にどのような戦略で挑むのだろうか?
高橋 研太(長野) vs. 松田 幸雄(東京)
Game 1
先攻の松田は《Mox Emerald》から……
《写本裁断機》!!!
まさかの「ランタンコントロール」である。筆者も【最近やけにモダンでランタンを回している姿】は目にしていたが、まさかヴィンテージでもランタンをプレイするとは……さすが松田ッ!俺たちにできないことを平然とやってのけるッ!!
松田 幸雄(東京)
さらに《空僻地》から《写本裁断機》。だが、高橋も危険な香りを察知し、手札に控えていた2枚の《精神的つまづき》でこれらの設置を阻む。
返す高橋は第1ターンに《禁忌の果樹園》+《Mox Sapphire》から素早く《ドルイドの誓い》をプレイ! ヴィンテージ特有の“手の付けられないブン回り”で松田にしっかりと洗礼を行う。
だが、松田 幸雄はこれに動じることなく《Mishra's Workshop》で3マナを得て《罠の橋》をプレイ。さらに《真髄の針》で《グリセルブランド》を指定すると完璧に「オース」の攻撃を封じ込める!
高橋は《ドルイドの誓い》によって《引き裂かれし永劫、エムラクール》を戦場に出すが、当然これは《罠の橋》の前に無力化されてしまう。
しかし、《ドルイドの誓い》の強さはクリーチャーをタダ出しできるだけではない。
一度誘発し、大量のカードを墓地に落とした高橋が返す刃でプレイしたのは《時を越えた探索》! これによって手札を潤すと、《精神を刻む者、ジェイス》を叩きつけ、松田にタイムリミットを突き付ける。
「トップで」「トップで」と不要牌をライブラリートップに残され続けていた松田は《精神を刻む者、ジェイス》を前に完全に挙動を封じ込められてしまうのだった。
高橋 1-0 松田
Game 2
初動の《強迫》でその手札にあった《精神的つまづき》を落とした松田。他に脅威となるカードはなく、今度こそ「ランタンコントロール」のアーティファクトを並べることができそうだ。
……と思われたが、返す高橋は《Black Lotus》で青マナを得てトップデッキした《Ancestral Recall》を叩きつける! さらに余ったマナと土地からの赤マナを絡めて《ダク・フェイデン》をプレイし、第1ターン目とは思えない驚異的な盤面を築き上げる。
松田「いやいやいや、さすがにwさすがに無理www」
《ダク・フェイデン》に睨まれて迂闊にアーティファクトをプレイできない松田は、高橋が延々とルーティングする様をただ見つめることしかできない。
やがて《ドルイドの誓い》と《禁忌の果樹園》を揃える高橋に対し、松田がせめてもの抵抗としてプレイした《罠の橋》は《意志の力》で打ち消される。
高橋 研太(長野)
もはや大勢は決していた。ダメ押しに高橋が《精神を刻む者、ジェイス》をプレイすると、勝負はここまで。
ヴィンテージの世界へようこそ。
高橋 2-0 松田