いよいよトップ4が決し、あと2勝で第8期ヴィンテージ神挑戦者が決定する。準々決勝の舞台へ進んだプレイヤーは川北 史朗や十文字 諒といった名だたるエターナルプレイヤーばかりとなった。
本カバレージで相見えるのは、前回の【第7期ヴィンテージ神挑戦者決定戦】でもトップ4に入賞を果たしていた飯野 彬(千葉)。様々なデッキを使いこなす実力派の彼は、今日は「白単エルドラージ」を華麗に操ってここまで勝利を積み重ねてきた。
相対する佐野 大基(神奈川)は普段はレガシーで腕を磨くプレイヤーだ。まだヴィンテージのトーナメントには3回程度しか参加したことがないと言うが、ヴィンテージを象徴する茶単デッキ「MUD」を乗りこなし、見事準決勝の舞台まで駒を進めてきた。
先月の【Eternal Festival 2016】で知り合ったという2人は、今回互いの使用デッキを知ったうえで対戦に臨む。はたして勝利はどちらの手に――?
飯野 彬(千葉) vs. 佐野 大基(神奈川)
Game 1
飯野が《Mox Sapphire》、《Mox Pearl》、《Black Lotus》、《魂の洞窟》(※指定は「人間」)と続々に手札を盤面に並べ立て、《アメジストのとげ》、《ファイレクシアの破棄者》(※指定は《電結の荒廃者》)、《封じ込める僧侶》と流れるようにプレイ。1ターンに手札を7枚使い切るビッグプレイを魅せる。
対する佐野は《Mishra's Workshop》からマナを得つつ《Mox Sapphire》と《電結の荒廃者》。続くターンには2枚目の《電結の荒廃者》と《抵抗の宝球》をプレイし、先手後手の差から一手遅れつつもしっかりと盤面を築き上げていく。
最序盤こそ飯野が圧倒的な速度で展開していたものの、佐野が食らいついてきたことで状況は一転。飯野は手札がないこともあってジリ貧に。さらに追い打ちのように引けども引けどもライブラリートップは土地ばかりで、なかなか後続を用意できない。
その間に佐野は《封じ込める僧侶》のコピーとして《ファイレクシアの変形者》を出し、さらに《難題の予見者》、《トリスケリオン》とプレイして着々と戦線を強化し、飯野のクリーチャーたちを一気に薙ぎ払う。
《ファイレクシアの破棄者》と《スレイベンの守護者、サリア》を失った飯野は続くターンに《トリスケリオン》と《電結の荒廃者》のコンボで一気に14点のダメージを受ける。
ぜひもなし。初動のロケットスタートにライブラリートップがついてこなかった飯野が、悔しくも佐野に先勝を譲ることとなった。
飯野 0-1 佐野
Game 2
気を取り直して第2ゲームに臨む飯野だが、今度は先ほどのような手札に恵まれず、苦々しい表情を浮かべながら色マナのない6枚の手札をキープする。
先んじて動いたのは後手の佐野だ。《Mishra's Workshop》《魔力の墓所》《Mox Jet》から6マナを得て、なんと1ターン目に《トリスケリオン》!
さらに《難題の予見者》で飯野の手札から唯一のクロックだった《現実を砕くもの》を奪い去り、《磁石のゴーレム》、《ファイレクシアの破棄者》と展開。佐野が勢いそのままに勝利をもぎとっていった。
飯野 0-2 佐野
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