By Kazuki Watanabe
PWCのスイスラウンド、第6回戦の模様をお届けしよう。
フィーチャーエリアに呼ばれて、まず座席に着いたのは”ブラマス”伊藤 大明(神奈川)。独自の調整が施された「ジャンド」を持ち込み、上位をキープしている。
続けて”PWCのベテラン”樋口 証が座る。今シーズンのPWCに参加すること30回。PWCのレガシー大会が開催されれば、かなりの確率で上位卓に名前を見ることができる。今回は「マルドゥ機体」で勝ち星を重ねる、PWC常連だ。
トップ8入賞を射程距離に捉えたもの同士の一戦。じっくりと見ていこう。
Game 1
を樋口が唱え、伊藤がを唱えてゲームスタート。3ターン目、樋口は土地を伸ばしてターンを返す。
伊藤はを唱えて戦力を追加。対する樋口はエンドフェイズにで盤面を落ち着かせて、「先手、4ターン目、」。
この環境を代表する、「強力な動き」の代名詞だ。返しのを見越して、「+1」能力を使っておくことも忘れず、形勢は大きく樋口に傾いた。
伊藤は慌てることなくを唱えてから、をプレイ。に「搭乗」して、の忠誠値を1まで減らす。
攻勢に出る樋口はとでアタック。ライフを大きく削っていく。
さらにでを対象に取り、3点のダメージ追加を狙う。これは伊藤が許さず、でを除去。
ターンを受けた伊藤。削られたライフを意に介さず、を唱えてを落とす。次のターンに樋口が再びを唱えても、涼しい顔だ。
が、再びに襲いかかる。さらに土地を伸ばして、をX=3で唱えて戦力は十分。樋口もを唱えて、ターン終了。
伊藤はじっくりと盤面を見つめて、思考を巡らせる。
が攻撃に走ると、樋口は一度天を仰いだ。ひとまずでを除去して戦場を落ち着かせるように試みるが、とが戦線に加わり、まだまだ沈静化はしそうにない。
三度、。即座に紋章として、で攻撃。これを伊藤はで迎え撃ち、の2点を重ねて撃墜。
ターンを受けた伊藤。からをプレイ。手がかりトークン2つをドローに変換し、がサイズアップ。そのままとが10点のダメージを加え、さらにを追加したところで、樋口は投了した。
伊藤 1-0 樋口
Game 2
一矢報いたい樋口。、と理想的な動き出し。対する伊藤も、と続けて、こちらも十分。
が攻撃するが、これにはが襲う。その後、再びを唱えてターン終了。
ここから、に。に。にと、除去を互いに応酬する。
そのやり取りは、樋口がを唱えたことで終了する。公開された伊藤の手札は、。ここではを選びターン終了。
対する伊藤は。さらに次のターン、を「X=3」で唱える。
このまま押し切られることを避けるため、樋口はエンドフェイズにを唱える。そして、で攻撃。伊藤はとでをブロックする。カリタスはゾンビを残して墓地へと沈む。
次のアップキープ、樋口は一度に手を伸ばすが、のテキストを確認して手を止める。効果により、変身はできない。
伊藤は。対象はもちろん。対する樋口は、手札からもう1体のを出し、対消滅によって回避する。
攻勢に出る伊藤。相手が土地を伸ばすのみで終えたターンを好機と見て、を唱える。一瞬止まった樋口は、テキストを確認する。がクリーチャー化し、攻撃に移った。
大きくゲームを動かされた樋口。を唱えて即座に紋章に、さらにを唱えて戦線を保とうと試みる。
しかし、時既に遅し。、が動かした、、そして3/3のの攻撃は、どれだけブロックに工夫を凝らしても、受けきれない。
樋口「負け、ですね」
その読点に込められた悔しさが、フィーチャーエリアに響いた。
伊藤 2-0 樋口