By Shin Tomizawa
■ サンプルリスト
4 《知られざる楽園》 4 《マナの合流点》 1 《ダクムーアの回収場》 4 《Bazaar of Baghdad》 4 《石化した原野》 -土地 (17)- 4 《ナルコメーバ》 3 《ゴルガリの凶漢》 4 《恐血鬼》 4 《臭い草のインプ》 4 《イチョリッド》 1 《炎の血族の盲信者》 4 《ゴルガリの墓トロール》 1 《大修道士、エリシュ・ノーン》 -クリーチャー (25)- |
4 《陰謀団式療法》 4 《暴露》 2 《戦慄の復活》 4 《黄泉からの橋》 4 《血清の粉末》 -呪文 (18)- |
4 《鋳塊かじり》 4 《自然の要求》 4 《虚空の力線》 3 《薄れ馬》 -サイドボード (15)- |
■ 基本的な動き
モダンやレガシー環境でも活躍する「発掘 / ドレッジ」ですが、ヴィンテージにおいては《Bazaar of Baghdad》が使用できることから格別の存在感を放ち、メインボードから墓地対策を採用することが肯定されるほどです。
良くも悪くもキーとなる《Bazaar of Baghdad》が初手にこない限りゲームを始められないのが最大の特徴で、逆に言えばこのカードが1枚あればデッキが機能するため、積極的なマリガンが肯定される《血清の粉末》をフル投入するリストがほとんどです。
1ターン目の《Bazaar of Baghdad》を妨害する手段は事実上存在しないため、1つのカードにここまで依存することを可能とし、その他のスロットのほぼ全てを墓地リソースの活用に割いています。
これら定番の「発掘」持ちカードを《Bazaar of Baghdad》で循環させていくことで、速やかに墓地を満たしていきます。
その過程で墓地に落ちたこれらのクリーチャーは、攻撃手段としてのみならず《陰謀団式療法》のコストとしても機能します。
さらに墓地が充実すれば、《黄泉からの橋》で「ゾンビトークン」をばらまき、《戦慄の復活》で《炎の血族の盲信者》を釣り上げることでゲームに勝利することができます。
■ TIPS
「ドレッジ」デッキはカウンターや手札破壊といった汎用性のある妨害手段に対して強い耐性を誇ります。そのためメインボード戦を落とすことは少なく、サイドボード後に現れる墓地対策との戦いを意識しなくてはいけません。
ただし、対コンボデッキ戦はスピード勝負となることが多く、デッキが動き出すために第1ターン目を費やす「ドレッジ」側は先手を取れない限り不利となります。
サイドボードは墓地対策を対策するカードで構成されるのが一般的です。相手の手札に対しては《陰謀団式療法》という解答があるため、サイドボードには戦場に出てしまったパーマネントに対して干渉するカードが多く採用されています。
墓地対策として良く見られる《虚空の力線》や《墓掘りの檻》を壊すための《自然の要求》や《薄れ馬》、《鋳塊かじり》などのカードが定番です。
その他のカードとしては《封じ込める僧侶》もドレッジを完封する能力を持っているため、意識しなければいけない存在です。
からめ手として、サイドボードに《暗黒の深部》+《演劇の舞台》のコンボを仕込み、相手の墓地対策などを空振りさせるテクニックもあります。
【Pitch Dredge】と呼ばれる、マナを使わない打ち消し呪文をメインボードから採用するバージョンも存在します。初速が遅いというドレッジの弱点をある程度カバーできるものの、これらのカードを墓地に落とすことが意味をなさないため、安定性やキルターンを犠牲にする構築とも言えます。
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