by Hiroshi Okubo
グランプリ・神戸2017を直前に控え、参加者数は満員御礼の331名にも上った第9期モダン神挑戦者決定戦。
本記事では、当イベントに参加した全プレイヤーのメタゲームブレイクダウンをご紹介しよう。
デッキ名 | 使用者数 | 分布割合 |
---|---|---|
エルドラージトロン | 32 | 9.6% |
無限頑強(《献身のドルイド》コンボ) | 24 | 7.2% |
グリクシスシャドウ | 19 | 5.7% |
クラシックアブザン | 17 | 5.1% |
親和 | 17 | 5.1% |
タイタンシフト | 15 | 4.5% |
バーン | 13 | 3.9% |
リビングエンド | 11 | 3.3% |
クラシックジャンド | 9 | 2.7% |
白青コントロール | 8 | 2.4% |
バントエルドラージ | 8 | 2.4% |
青赤ストーム | 7 | 2.1% |
エルフ | 7 | 2.1% |
マーフォーク | 7 | 2.1% |
Zoo | 6 | 1.8% |
エスパーシャドウ | 6 | 1.8% |
グリクシスコントロール | 6 | 1.8% |
サン&ムーン | 6 | 1.8% |
ジャンドシャドウ | 6 | 1.8% |
白黒エルドラージ | 6 | 1.8% |
青単トロン | 5 | 1.5% |
アドグレイス | 4 | 1.2% |
エスパーミッドレンジ | 4 | 1.2% |
エターナルブルー | 4 | 1.2% |
ドレッジ | 4 | 1.2% |
トロン | 4 | 1.2% |
ランタンコントロール | 4 | 1.2% |
ローグ(使用者数3名以下) | 72 | 22% |
エルドラージトロン
5月5日に開催されたBIGMAGIC Sunday Modernでもトップ8に2名が進出していたエルドラージトロンは本イベントの最大多数勢力となった。
開始2~3ターンで《難題の予見者》や《現実を砕くもの》を連打するといったアグレッシブなゲームプランと、ウルザ土地を揃えて《解放された者、カーン》や《絶え間ない飢餓、ウラモグ》を連打する従来のトロンデッキの戦略が混ざり合った強力なデッキだ。
フェアデッキに対して非常に相性の良いデッキであり、環境全体がフェアデッキに寄りつつある現環境では不動のトップメタとしてグランプリ・神戸2017でも活躍が期待されるだろう。
無限頑強
『アモンケット』で新たなコンボパーツ、《療治の侍臣》を得た無限頑強デッキは第二勢力として多数の使用者が見られた。
緑白の2色を中心に《集合した中隊》や《召喚の調べ》といった呪文でコンボパーツを探しながら盤面を作るデッキで、ビートダウンプランとコンボプランの二軸の戦略を採ることができるのがデッキの強みだ。
クリーチャー除去に弱いデッキではあるが、コンボ成立ばかりに気を取られていると《台所の嫌がらせ屋》や《不屈の追跡者》といった緑の優良クリーチャーたちに殴り殺されてしまう。対策を怠らないようにしたい。
グリクシスシャドウ
《死の影》を用いたアグロデッキの中で最も数を増やしていたのはグリクシスシャドウだった。
手札破壊やカウンターでコンボデッキ相手にも五分以上に立ち回れることは言わずもがな、《瞬唱の魔道士》+《致命的な一押し》というアドバンテージ源があるため他の《死の影》デッキに対して強く、非常に軽い構成になっているので中速以上のデッキに対しても手数で押し切ることができる。
バーンや親和といったグリクシスシャドウ以上に速いアグロデッキが環境から数を減らしている現在は、メタゲーム的にも非常に良いポジションにいると言えそうだ。
本記事では特に使用者数の多かった3つのデッキをご紹介させていただいたが、何よりモダンの最大の特徴は“最大勢力でさえ分布率10%を割る”という環境の多様性である。
ご紹介しきれなかったデッキも多数あるが、グランプリ・神戸2017に向けて本記事がみなさんのデッキ選択の一助となれば幸いである。
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