MINT協賛 最強の個人決定戦!マジックヘプタスロン Day1 レポート

晴れる屋

By Yusuke Kanazawa


 ヘプタスロンという競技がある。

 普段耳にすることのない単語であるが、どうやらスポーツでの複数種目を組み合わせ、その総合点を競い合う複合競技を指すらしい。

 このヘプタスロンを、もしマジックで行ったとしたら?

 マジックの複数フォーマットによる総合レース。例えるなら最強の個人を決める戦いといえるだろう。

 非常に魅力溢れる競技であるが、しかし一方で懸念もあった。それはこの競技のハードルの高さである。


難題への挑戦


 複数のフォーマットにまたがる経験、デッキ選択、そしてそもそものデッキを用意するという前提。これらをクリアーできるプレイヤーが果たして集まるのか。

 そう思うのも無理からぬことだろう。しかし、「最強の個人決定戦」の響きに引き寄せられ、ここに結集した猛者たちがいた。


英雄たちの結束


 その数8名。

 この時点で決勝ラウンド、すなわち統率者戦二卓への進出そのものは確定している。確定しているが、それは些末に過ぎない。彼らは「勝負」をしにきたのだ。「最強の一人」を決めるための勝負を。

 ならばこそ、その意気込みを伝えたい。


壮大な英雄譚

 
 ここでは、2日間に渡って開催されるマジックヘプタスロンから、初日の様子を写真中心にお伝えしよう。




 なお、イベントの詳細については事前紹介の記事があるのでそちらを参照していただきたい。




 紹介記事とは一体…… それでは、種目の時系列に沿ってご覧いただこう。


■ シールド

 緒戦を飾るは『イニストラードを覆う影』『異界月』によるシールド戦である。




 『異界月』屈指の強力カード《最後の望み、リリアナ》!これは幸先の良いスタートである。




 他方で《大天使アヴァシン》を中心に白黒の強力なレアが固まったパックも。レアを見る限りではこの二人が抜けているかと思われた。しかし……




 《消えゆく光、ブルーナ》《膨らんだ意識曲げ》《最後の望み、リリアナ》《死の宿敵、ソリン》超濃密打線

 これには周囲も苦笑いするしかない。上には上がいる、ということか。




 対戦では《最後の望み、リリアナ》 vs. 《ギトラグの怪物》のぶつかり合う場面も。

 リリアナ嬢がその奥義を解き放つのが先か、土地と引き換えにアドバンテージを獲得していく巨大な怪物が対戦相手を飲み込むのが先か。



■ スタンダード




 まさかここでも見ることになろうとは。スタンダード名物「バントカンパニー同型戦」。

 このマッチアップも今月いっぱいで見納めである。




 プレインズウォーカー!!アッセンブル(集結せよ)!!

 「誓い」サイクルの支援を受けて次々と展開されるプレインズウォーカーの波状攻撃は圧巻の一言。



■ モダン







 バーンにSCZ、アブザンカンパニーに青赤昇天と、多彩なデッキが卓上に広がるのはモダンらしい。



■ レガシー




 人気急上昇中のデス&タックス。立役者の代表格である《護衛募集員》《ちらつき鬼火》とタッグを組んで八面六臂の活躍を繰り広げていた。




 《運命の操作》によって追放される《永遠の災い魔》《霧虚ろのグリフィン》。後は《食物連鎖》を待つだけだ。



■ パウパー




 やはりと言うべきか、一番人気はこのデッキ。『エターナルマスターズ』でコモンの地位を得て使用可能となった《流浪のドレイク》によるコンボデッキ「ドレイク・フリッカー」




 こちらは《思考掃き》の採用で墓地を肥やしやすくした青黒コントロール。《グルマグのアンコウ》3連打で勝利は目前かと思われたが……




 返しでコンボ成立!こちらはエスパーカラーの「ドレイク・フリッカー」となっている。


 ダイジェストでお送りしたが、如何だったろうか。

 プレイヤーの面々は翌日には2回のドラフト、パウパー、レガシー、モダン、スタンダードを経て、統率者戦へと進むことになる。

 そう、ここでもまだ折り返し地点に過ぎないのだ。

 この8名から最後の栄光を掴むのは誰になるのか。最強を目指す挑戦者たちの健闘を祈りたい。



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