バーンと言われて皆さんは何を想像するだろう?
プレイヤーに飛ばせる火力スペル?
速攻を持ったクリーチャー?
確かにそれがバーンの醍醐味ではある。
だが、当たり前のことだがマジックには勝ち方として様々なものがある。そして、とりわけモダンは様々なデッキが存在する、勝ち方が多い世界だ。
そんな幅広い勝ち方があるモダンという世界だけに。
バーンやアグロなどと同じカード、同じ土俵の上ながらも、違うアクセスの方法で勝ちを狙うデッキがあった。
そのデッキに採用されていたのは、通常のバーンではお目にかかれない、なかなかに珍しいカードだったのだ。
《騒乱の歓楽者》、《若き紅蓮術士》
ここでは僕が興味を持たずにいられなかった、そんなデッキを操る尾崎 直人(神奈川)に話を聞いてみることにした。
――「今回はご協力ありがとうございます、さっそくですが非常にバーンとしては珍しいレシピですが、現在の形になった経緯をお聞かせ願えますか?」
尾崎「そうですね、まず始まりはバーンで《騒乱の歓楽者》を使おうとしたのがきっかけです。ですがそのままバーンに採用するには重いので、一般的な1マナ火力の他にΦマナのスペルや条件こそありますが《針落とし》などのキャントリップも採用して、《騒乱の歓楽者》を出しやすくしようとしたところ、《若き紅蓮術士》とのシナジーも生まれたので、このレシピになりました」
――「なるほど、《針落とし》にはそういったシナジーがあるんですね。確かに赤の火力にキャントリップがついているのはこれくらいかもしれません。次にですが、このデッキを調整するうえで意識したこと、あるいはこだわりなどがあればお聞かせください」
尾崎「意識したこと……自分のライフを減らし過ぎないことですかね。Φマナのスペルの採用枚数の関係から、最初は他の色を足すことを試したり考えたりもしまして、まず黒は試した結果色を足すリスクを差し引いたほどには強くならなかったのでやめました。他の色にも同様のことが言え、ショックランドを入れることでライフを払い過ぎてしまうので、赤単色で行くことがベストと感じました」
――「確かに《騒乱の歓楽者》がある関係上、墓地にそれなり早くスペルを溜めておきたいことを考えると、Φマナスペルは重要ですね。次にこのデッキの苦手なマッチアップはなんですか?」
尾崎「まぁいわずもがななんですけど、基本的にはバーンなのでやっぱりライフゲインがキツイです(笑) あとはやはり単色ということが大きくて対応力に乏しいので赤ではどうにもならない《神聖の力線》などのエンチャントはキツイですね。あとさきほどの話に戻るようですが、黒を足して調整していたころはジャンドのようなBG系に負けやすくなったのが赤単色に戻った大きな理由のひとつですね、いやぁ《タルモゴイフ》が辛くて(笑)」
――「色を足すとBG系に負けやすくなるのは意外ですね。それではすいません、最後になんですけどもズバリこのデッキの魅力とは!」
尾崎「プレイが簡単!ドローがいっぱいできる!(笑) あとは基本的にこちらの動きがバレてないので好き放題できることですかね(笑)」
――「ありがとうございました、これからの調整も頑張ってください!」
尾崎「ありがとうございました!」
9 《山》 4 《血染めのぬかるみ》 4 《樹木茂る山麓》 -土地 (17)- 4 《ゴブリンの先達》 4 《僧院の速槍》 3 《若き紅蓮術士》 3 《騒乱の歓楽者》 -クリーチャー (12)- |
4 《ギタクシア派の調査》 4 《溶岩の撃ち込み》 4 《稲妻》 4 《変異原性の成長》 4 《針落とし》 3 《二股の稲妻》 2 《焼尽の猛火》 4 《裂け目の稲妻》 -呪文 (31)- |
4 《粉々》 3 《頭蓋割り》 2 《四肢切断》 2 《血染めの月》 2 《墓掘りの檻》 1 《焼尽の猛火》 1 《ドラゴンの爪》 -サイドボード (15)- |
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