今、レガシーで最も注目されているデッキとは何か。
この問いに対して、少なくともこの時期、このタイミングであれば、誰しもがこう答えるだろう。
それはデス&タックスだ、と。
『コンスピラシー:王位争奪』に収録された新規カード、《護衛募集員》と《聖域の僧院長》。
この2枚、とりわけ《護衛募集員》はデス&タックスに衝撃を与えた。
《帝国の徴募兵》のために赤を足すことなく白単でほぼ同様の挙動が実現可能となったのだ。
話題のデッキということもあり、本日開催されている「ENNDAL GAMES協賛 日本レガシー選手権 Summer」においても一定数の使用者が見受けられる。
新戦力の実力はどれ程のものなのか。スイスラウンドも半分以上が経過した頃合い、5-0ラインのプレイヤーにインタビューを申し込んだ。
笹生 裕介(神奈川)。横浜のマジック:ザ・ギャザリング専門店「信心亭」を拠点に活動するプレイヤーであり、《護衛募集員》と《聖域の僧院長》を投入したデス&タックスで5-0まで勝ち進んでいる。
「《護衛募集員》が各サーチ先の水増しとなるので、《護衛募集員》と《聖域の僧院長》を入れる枠に関しては既存の2~3マナ域にあったカードを1枚ずつ削れば解決しましたね。僕の場合は《ファイレクシアの破棄者》《オレスコスの王、ブリマーズ》《ちらつき鬼火》《ミラディンの十字軍》を1枚ずつ減らしています。《オレスコスの王、ブリマーズ》を抜いたことで、《セラの報復者》を除いたクリーチャーが《護衛募集員》のサーチ対象となります」
「《護衛募集員》のサーチ先についてですが、例えば対戦相手がすぐさま何かしらのコンボを決めるといったような局面でなければ、なるべく《ちらつき鬼火》をサーチしましょう。《ちらつき鬼火》によって《護衛募集員》を再利用すれば、実質タダで3/1飛行を手に入れたことになります」
「《聖域の僧院長》についてですが、かなり難しいクリーチャーという印象です」
「例えば《実物提示教育》デッキはコンボの始動となるスペルの種類そのものが少ないため《聖域の僧院長》で止めやすいのですが、そもそも3マナというマナコストの都合からANTのように極端に早いコンボデッキに間に合わせるのは難しいと思います。また、リアニメイトはコンボの始動パーツ、この場合は墓地に落とすカードと拾うカードですが、それらのマナ域が複数に分散しているため狙いにくいですね」
「能力自体は極めて強烈なのですが、現状ではメインに複数取りたくはないですね」
「また、上記2枚とは別に《宮殿の看守》にも可能性を感じています。疑似除去としての働き、「統治者」によるアドバンテージ、そして《護衛募集員》でサーチ可能であることも含め、一度試してみたいです」
クリーチャーの取捨選択によって、環境に適応できる柔軟性を持つデス&タックス。『コンスピラシー:王位争奪』がその進化に貢献したことは最早疑う余地がないだろう。
10 《平地》 3 《カラカス》 1 《トロウケアの敷石》 1 《地平線の梢》 4 《リシャーダの港》 4 《不毛の大地》 -土地 (23)- 4 《ルーンの母》 4 《スレイベンの守護者、サリア》 4 《石鍛冶の神秘家》 3 《ファイレクシアの破棄者》 2 《セラの報復者》 3 《護衛募集員》 3 《ちらつき鬼火》 1 《ミラディンの十字軍》 1 《コロンドールのマンガラ》 1 《聖域の僧院長》 -クリーチャー (26)- |
4 《剣を鍬に》 4 《霊気の薬瓶》 1 《梅澤の十手》 1 《火と氷の剣》 1 《殴打頭蓋》 -呪文 (11)- |
2 《封じ込める僧侶》 2 《エーテル宣誓会の法学者》 2 《流刑への道》 2 《安らかなる眠り》 1 《議会の採決》 1 《大変動》 1 《精神壊しの罠》 1 《浄化の印章》 1 《真髄の針》 1 《墓掘りの檻》 1 《万力鎖》 -サイドボード (15)- |
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