原根健太のGP京都☆トップ4☆レポート

原根 健太



【グランプリ・京都2016】に参加してきました。

京都でのグランプリ開催は2年連続となり、前回大会は自身初のグランプリトップ8入賞を果たした思い出のイベントです。

プロツアーへの挑戦を開始したあの日から1年。この地から再出発を誓います。


今回のフォーマットはチームリミテッド。

予選ラウンドは『イニストラードを覆う影』4パック+『異界月』8パックの計12パックを使用したチームシールドにて競われます。


チーム戦と言うことで、当然2日間を共に戦う仲間が必要になる訳ですが、今回僕が選んだチームメンバーは以下2名。

1人目は平見 友徳(ひらみ とものり)。


※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト】より引用しました。


今年初めに開催された【グランプリ・名古屋2016】の覇者である彼とは10年来の交友関係があります。

元々は別のカードゲームを通して知り合い、当時も変わらず競技的取り組みに没頭していました。

それから数年の時を経て、このマジックで再び切磋琢磨し合う関係となっています。


2人目は松本 郁弥(まつもと ふみや)。


※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト】より引用しました。


彼は知る人ぞ知る「シールドの達人」であり、昨年の【グランプリ・静岡2015】【グランプリ・千葉2015】【グランプリ・香港2015】の3大会で合計26勝1敗と言う驚異的なスコアを残した実績があります。

マジックにおける取り組みは非常に積極的で、石川県在住の身でありながら大阪や愛知のPPTQに遠征を繰り返しています。

当時愛知在住だった僕や平見とはその場で面識を持ちました。


【グランプリ・北京2016】にてチーム未結成組の間でなんとなくの会話があった後、5月頭頃に再度声掛け。

3人の年齢が比較的近い(僕と松本さんが同い年で平見が1個下)こともあり、波長が合いそうだったのもポイントでした。チームリミテッドは2日間を三位一体となって過ごす必要があるため、チーム内の相性が非常に重要です。


チーム結成は5月でしたが、本格的に練習を開始したのは【グランプリ・広州2016】を終えた8月末。そこからは3人密接に連絡を取り合いながら、当日に向けた戦略を練っていきました。

メンバーの所在が東京・大阪・石川と散り散りだった関係で本番前日まで3人が集まって練習できることは一度もありませんでしたが、不安はありませんでした。「集まれないから練習しない」と言ったようなことになってしまっては問題ですが、それぞれが各所でみっちり練習を積んできたことで、多角的にノウハウを得ることができたのは1つのメリットだったとも言えます。

練習の結果、僕らが本番に向けて打ち立てた戦略は以下の通り。


1. 青赤は最強のアーキタイプ

青赤に勝るデッキは無し。組めるプールならば絶対に組みます。

練習で出場した大会で青赤を構築した際のスコアは12勝0敗で、ほぼ全てのアーキタイプに対して有利が付くデッキであると判断。勝利期待値が高過ぎるため、他のデッキを犠牲にしてでも組む価値があります。


2. サードデッキは必ず殴る

サードデッキは必ずビートダウンを構築。

よく冗談で弱いデッキの勝ち筋に「相手の事故」を数えることがありますが、サードデッキは真剣にこれを取り入れていきます。すなわち、マナスクリューやマナフラッドに陥っている相手に対して速やかに勝てる構造です。

中速~低速のデッキは、相手の事故からの回復や強力なレアへのアクセスに十分な時間を許してしまいますからね。エンチャントや装備品を多用するなどして尖ったデッキを構築し、「勝てるときに勝つ」ことを目的としています。


3. 統計的に勝率の低いデッキは組まない

練習段階で勝率が5割を切ったデッキは、当日も組まないことを決めました。

《鉄覆いの処刑者》《エムラクールの加護》を使い回しコントロールする白黒オーラ
《ぼろぼろの憑依者》《夜明けのグリフ》でビートダウンする青白飛行
・レアの弱い緑黒昂揚

が該当します。


鉄覆いの処刑者エムラクールの加護


白黒は上記コンボをこなしながらビートダウンを行うパターンは可ですが、「昂揚」を絡めたりタフネスの高いクリーチャーを多用するなどして速度を損なう構造をNGとしました。カラーリングの問題でマナフラッドに対する受けが少なく、ロングゲームをすることが危険なためです。


ぼろぼろの憑依者夜明けのグリフ


青白は赤いデッキに対する勝率が極端に低く、《稲妻織り》《くすぶる狼男》《粗暴な協力》などキラーカードが多数存在する関係で、始まる前から勝率66%の認識。緑系に1ゲーム目の有利がありますが、サイドボード後は《捕食》《敏捷な巣紡ぎ》などで相性差を詰められてしまいます。


墓後家蜘蛛、イシュカナ精神壊しの悪魔


緑黒は非常に盤面が膠着しやすいカラーリングで、指標となるレアがないと膠着の末ゲームに勝つ手段が無くなってしまい、好ましくないです。

これらのデッキはどれだけ手を尽くしても「ギリギリ勝ち越す or 負け越す」程度にしかならなかったので、構築することを止めました。パッと見そうなることが妥当でも、無理やり他の方向に舵を切ります。


4. 構築手法

構築の際は、3名とカードを以下のように配置。


※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト】より引用しました。





強力な組み合わせである「青赤スペル」「青緑現出」「赤黒マッドネス」を優先して確認。

これらの線が薄いと判断された場合は次点候補となる「緑黒昂揚」「青黒ゾンビ」「赤緑狼」あたりを見ていくイメージです。

白は優先されるアーキタイプに絡まないので独立させ、デッキの基盤を作りながら余りものの受け入れ準備を進めていきます。


5. 各自の使用デッキ

サイドボーディングの選択肢が多くシールド技術を活かしやすい緑系デッキを松本さんが。リミテッドでは普段から痩せたデッキを愛用し、暇さえあればクソビートしている僕が白系のアグロを。そして青赤やレア満載デッキの様な力押しデッキを平見が担当することに。

特に意識した訳ではなかったのですが、3人の好みが自然と分かれることが多く、デッキの振り分けで迷ったりすることはありませんでした。


6. 担当の技術特化

クソビート担当の僕は、ファースト・セカンドを構築した後に残されたカードでデッキを作る作業を、この日のために何度もこなしてきました。始めの内はゴミ漁りのような虚しい気持ちでいっぱいでしたが、「コレ意外と使える」といった”宝”を見つける作業は楽しみに変わり始めましたね。


月皇の外套乗馬術


《月皇の外套》《乗馬術》クソビート界のエースで、前者は“魂のフライングビート”《血茨》と組み合わせた“疑似《電結の荒廃者》コンボ”になり、後者は《スレイベンの検査官》《裏道の急使》などタダアド生物をお手軽フィニッシャーに変換できます。

そうしてひたすらクソビートし続けるうちに、以下のような要素にも気付いていきました。

《ケッシグをうろつくもの》《けたたましく吠えるもの》は単体の性能が高いので変身により事前に相手側の除去を消費させやすく、その後のエンチャントビートが通りやすくなる、また除去されなければエンチャント先としても好相性。
・タフネス5を超えるように注意してエンチャントクリーチャーを用意すれば、除去できる呪文は意外と限定的。2回ほど大型を生成してやれば大体押し切れる。
・メインでエンチャント戦略を見せておいた後、サイド後《刹那の器》《霊体の予備兵》を使う飛行戦略に切り替えることで軸をズラしたハメの戦略が取れる。

などなど。上記は白緑を例にしていますが、その他組まないと決めた青白を除く白黒・白赤もノウハウを積んでいます。

研究が進むにつれて精度が上がっていき、勝率も上々。サードの割にはよく勝つということで、チームメンバーからも「可能な限り組みたいデッキ」の評価をもらうことができました。

役割を事前にハッキリさせることで、各自それに向けた練習を徹底させることができたと思います。



*グランプリ前日


この日初めてメンバー3人が揃いました。朝一で集合し、サンプルとなるカードプールを広げながら意見の整合性を合わせていきます。

その後1度実践を踏まえた最終調整を行おうということで、前日シールド大会に参加。この日も僕は「白緑クソビート」を構築し、4勝1敗。チームの成績も4勝1敗とまずまず。



「白緑アグロ」

9 《平地》
8 《森》

-土地 (17)-

1 《厳格な巡邏官》
1 《内陸の木こり》
1 《単体騎手》
1 《針毛の狼》
1 《シガルダ教の僧侶》
1 《夜明けのグリフ》
1 《血茨》
1 《鉄覆いの処刑者》
1 《けたたましく吠えるもの》
1 《森林の巡回者》
1 《アヴァシン教の宣教師》
1 《辺境林の生存者》
1 《剛胆な補給兵》
1 《孤独な狩人》
1 《ソンバーワルドの雄鹿》

-クリーチャー (15)-
1 《天使の粛清》
1 《武器庫の開放》
1 《直接射撃》
1 《月皇の外套》
2 《絞首束縛》
1 《乗馬術》
1 《縫い師の移植》

-呪文 (8)-
hareruya




「青赤コントロール」

9 《島》
8 《山》

-土地 (17)-

1 《狂乱した仔》
1 《ぼろぼろの憑依者》
1 《熱錬金術師》
1 《猛々しい狼》
1 《嵐の伝導者》
1 《ハンウィアー守備隊》
1 《薄暮のニブリス》
1 《稲妻織り》
1 《逸脱した研究者》
1 《気紛れな霊》
1 《霜のニブリス》
1 《ヴォルダーレンの決闘者》
1 《完成態の講師》

-クリーチャー (13)-
1 《敵意借用》
1 《流電砲撃》
1 《アヴァシンの裁き》
1 《非実体化》
1 《引きずり込み》
1 《ナヒリの怒り》
1 《粗暴な協力》
1 《正気の欠片》
1 《放たれた怒り》
1 《悪魔と踊る》

-呪文 (10)-
hareruya





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この日の反省点は「守る青黒」を組んでしまったこと(申し訳ありませんがリストは失念してしまいました)。強力なレアがある訳でもないのに、変にゲームを引っ張ってしまう青黒は分かりやすく失敗で、事前戦略にも矛盾しています。

「白緑」は端からサードのつもりで攻撃的に構築しましたが、青黒もポテンシャル的にはサード寄りですし、もう少し攻撃的に仕上げる必要があったように思います。カラーリングのイメージだけでデッキを組んでしまっていました。

「弱いデッキは必ず殴る」を教訓とし、その他大筋は問題なさそうと言うことで、この日は早めに会場を後にします。十分な休息を取ることに努めました。



*グランプリ当日


練習の集大成となる本番の日。普段は静かに席に座って精神統一でもしている訳ですが、チーム戦はメンバーと会話していられるので緊張が解れていいですね。

時間を迎え、いよいよ本番プールが開かれることとなりました。

上記ポジションに入れ替わり、手早くカードを並べていきます。ざっと見渡したところ、同じ種類のコモンが大量に重なった偏重型のプール。3枚~4枚のコモンが大量にありました。《猛々しい狼》《エムラクールの加護》と言った嬉しい重なりもあれば、その他大半はアンプレイアブル。

カードの有無がハッキリし過ぎており、狙っていた「青赤」「白緑」は微塵も狙えない内容でした。とは言え、チーム内で定めた大筋の役割に変わりはありません。

2枚の《闇の救済》《絞墓の群衆》を擁する「レア押し」デッキを平見が構築し、青緑に2枚の《炎の散布》をタッチした、いかにもシールドらしい緑デッキを松本さんが担当。

残った赤白を僕がビートダウンにまとめました。



原根 健太「赤白アグロ」
グランプリ・京都2016(1日目)

10 《山》
7 《平地》

-土地 (17)-

1 《狂乱した仔》
1 《悪魔の棲家の狐》
1 《燃えさし眼の狼》
1 《ファルケンラスの肉裂き》
1 《巡礼者の守護霊》
3 《猛々しい狼》
2 《夜明けのグリフ》
2 《くすぶる狼男》
1 《悪鬼を縛る者》
1 《火の猟犬》
1 《ヴィルディン群れの除けもの》

-クリーチャー (15)-
2 《敵意借用》
1 《アドレナリン作用》
1 《焼夷流》
1 《騎乗追撃》
1 《放たれた怒り》
1 《集団的抵抗》
1 《月銀の拘束》

-呪文 (8)-
hareruya




松本 郁弥「青緑現出」
グランプリ・京都2016(1日目)

8 《島》
7 《森》
2 《山》

-土地 (17)-

3 《原初のドルイド》
2 《巧妙なスカーブ》
1 《歓喜する信者》
1 《書庫の霊》
2 《悟った狂人》
1 《忘れられた作品》
2 《古き知恵の賢者》
1 《改良された縫い翼》
1 《不憫なグリフ》
1 《絡み草の闇潜み》
1 《溺墓のビヒモス》

-クリーチャー (16)-
1 《捕食》
1 《アヴァシンの裁き》
1 《ナヒリの怒り》
2 《炎の散布》
1 《奇妙な森》
1 《金縛り》

-呪文 (7)-
hareruya




平見 友徳「黒緑ミッドレンジ」
グランプリ・京都2016(1日目)

9 《沼》
8 《森》

-土地 (17)-

1 《スレイベンのガーゴイル》
1 《オリヴィアの竜騎兵》
2 《けたたましく吠えるもの》
1 《裏道の急使》
1 《永遠の災い魔》
1 《容赦無い泥塊》
2 《孤独な狩人》
1 《茨隠れの狼》
1 《ソンバーワルドの雄鹿》
1 《絞墓の群衆》

-クリーチャー (12)-
2 《闇の救済》
1 《過去との取り組み》
1 《殺人衝動》
4 《エムラクールの加護》
1 《生命の危機》
1 《悪意の調合》
1 《信条の香炉》

-呪文 (11)-
hareruya




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並の仕上がりなので全体で7-2が期待値ですが、トップ8を見るなら8-1がほしいところ。ペアリング発表ギリギリまで1人回しを続け、ついに本戦が開始されました。


ラウンド デッキ 個人 チーム
Round 1白黒 〇〇 〇〇-
Round 2青黒 ×〇〇 〇-〇
Round 3青赤 〇〇 〇〇-
Round 4青黒 〇〇 〇〇〇
Round 5
(八尾さん/黒田さん/表西さん)
赤緑 ×〇〇 〇××
Round 6赤黒 ×× ×〇×


4-0で迎えたR5、黒田さん率いるチームに接戦の末敗北。エグイほど強力なデッキでした。彼らはそのまま初日全勝をマーク。続くR6もいいところまでいくも惜敗。連敗で窮地に立たされました。

後半ラウンドに差し掛かると、相手チームのデッキの仕上がりも上々と言った様子ですね。


絞墓の群衆闇の救済


またこのタイミングで平見の緑黒に問題点が発覚。《絞墓の群衆》《闇の救済》も強いカードではありますが、速やかに押し切れないと2/2ゾンビを横に広げるだけのカードになってしまいがち。緑黒が問題としている膠着状態を打破するに至らず、勝ち切れない内に相手側のボムや《支配の天使》のような決め手を叩き付けられてしまう事態が多発したのです。

相手デッキが強くなる後半ラウンドは一層厳しそうなので、僕と松本さんで勝ち抜くしかなさそうな状況。結果は……


ラウンド デッキ 個人 チーム
Round 7青赤 〇〇 〇〇-
Round 8赤白 ×〇〇 〇〇-
Round 9白黒 〇〇 〇〇×


7-2。何とか目ありのラインで初日を切り返すことが出来ました。

僕のデッキがアグロである都合毎ラウンドゲームが終わるのが早く、横の松本さんの試合を見ていることが多かったのですが、ほとんど毎試合のようにシールドテクニックが炸裂していましたね。

クリーチャー構成は変わるわカウンターがモリモリ入るわで、デッキ内容が動くこと動くこと。かつ、そうして投入したカードが綺麗に機能して勝つのだからさすがの一言に尽きます。

本番中にありながらも勉強させられる場面ばかりでした。

そうして得た知識は早速活かされ、僕のデッキもサイドボードが71枚もあった関係で大胆なサイドプランが可能でした。

《突き刺さる雨》を入れてくるような青黒のコントロールデッキには低マナのクリーチャーをガッツリと外してクリーチャー構成を大幅変更。
・アグロのミラーマッチの後手時は3枚の《孤独な夜番の霊》と2枚の《捨て身の歩哨》を中心に昂揚ミッドレンジにシフト。

など。

こうした作戦がハマってゲームに勝利できると最高に気持ちいいです。土壇場にありながらシールドの醍醐味のようなものを感じることができ、楽しくプレイできました。

A:原根 8-1
B:松本 7-1-1
C:平見 2-3-4

平見にとっては忍耐の一日となりましたが、チーム内の負債を引き受けてくれた格好。「明日は青赤使えるといいね」なんて会話をしながら1日目が終了しました。



*グランプリ2日目


祈るようにプールを開封すると、そこにはなぜか中国語のカードが。何やらトラブルで中国語版のカードが混入してしまったようで、急遽プールの取り換えを実施。


最後の望み、リリアナ


入れ替え前のプールには《最後の望み、リリアナ》が含まれており、このままでも良かったのに…などとボヤきながら新プールを開封。ツキが逃げて行った感じもしましたが…





老いたる深海鬼州民を滅ぼすもの霜のニブリス完成態の講師



?!
何ィ?!?!?!


この環境のtier1に定めた「青赤スペル」「青緑現出」を構築する上で、喉から手が出るほど欲しい4枚のレアが全て存在する爆弾プール!! 椅子から転げ落ちそうになりました。メンバー一同大興奮。

当然青赤・青緑の2種は速やかに確定。平見・松本さんの2名がこの精査を進める中、残る1つの構築を僕が担います。余った2色を潤沢に使える白黒を選択するまではすぐでしたが、その中でも「トークン」「昂揚ミッドレンジ」「アグロ」の3択があり、この点を時間いっぱい検討。



原根 健太「白黒アグロ」
グランプリ・京都2016(2日目)

8 《平地》
7 《沼》
2 《山》

-土地 (17)-

2 《巡礼者の守護霊》
1 《墓ネズミ》
1 《オリヴィアの竜騎兵》
1 《シガルダ教の僧侶》
1 《闇告げカラス》
1 《夜明けのグリフ》
1 《鉄覆いの処刑者》
1 《親切な余所者》
1 《霊体の羊飼い》
1 《ギサの召集》
1 《憑依された死体》
1 《魂の聖別者》
1 《霊体の予備兵》
1 《夜深の死体あさり》

-クリーチャー (15)-
1 《生命の危機》
1 《死の重み》
1 《グリフの加護》
1 《エムラクールの加護》
1 《揺るぎない信仰》
1 《復讐作戦》
1 《縫い師の移植》
1 《先駆ける者、ナヒリ》

-呪文 (8)-
hareruya




松本 郁弥「青緑現出」
グランプリ・京都2016(2日目)

9 《森》
8 《島》

-土地 (17)-

1 《節くれ木のドライアド》
1 《エルドワルの照光》
1 《ラムホルトの平和主義者》
1 《針毛の狼》
1 《血茨》
1 《裏道の急使》
1 《歓喜する信者》
1 《狩りの精霊》
2 《溺墓の探検者》
2 《悟った狂人》
1 《ソンバーワルドの雄鹿》
1 《嵐乗りの精霊》
1 《不憫なグリフ》
1 《老いたる深海鬼》
1 《州民を滅ぼすもの》

-クリーチャー (17)-
1 《捕食》
1 《ただの風》
1 《非実体化》
1 《直接射撃》
1 《巻き込み》
1 《発生の器》

-呪文 (6)-
hareruya




平見 友徳「青赤コントロール」
グランプリ・京都2016(2日目)

9 《山》
8 《島》

-土地 (17)-

1 《詮索好きのホムンクルス》
1 《狂乱した仔》
1 《ぼろぼろの憑依者》
1 《熱錬金術師》
1 《猛々しい狼》
1 《嵐の伝導者》
1 《巧妙なスカーブ》
1 《ネベルガストの伝令》
1 《流城の密教信者》
1 《霜のニブリス》
1 《くすぶる狼男》
1 《完成態の講師》
1 《ヴィルディン群れの除けもの》

-クリーチャー (13)-
1 《敵意借用》
1 《流電砲撃》
1 《収まらぬ思い》
1 《苦しめる声》
1 《冷たいわしづかみ》
1 《引きずり込み》
1 《放たれた怒り》
1 《教団の歓迎》
1 《錬金術師の挨拶》
1 《血の霧》

-呪文 (10)-
hareruya




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結果的には、練習の結果を重視してアグロを選択。確定除去が少なく相手の攻め手を受け切れる自信がないので、整えたマナカーブで序盤雑に押し込み、飛行・合体・《復讐作戦》で最後の数点を削り切る算段です。

基本は2人が勝ってくれるはずなので取りこぼしのないように。そういう意味では不安定な《先駆ける者、ナヒリ》のタッチは失敗だったように思います。実際《山》が足を引っ張るマリガンが多く、苦労しました。

ともあれ、エース格のデッキが2つあり、僕のデッキも悪いものではありません。期待に胸膨らませ臨んだ2日目の結果は…


ラウンド デッキ 個人 チーム
Round 10黒緑 〇×- -〇〇
Round 11
(人見さん/松原さん/加藤さん)
青緑 〇×〇 〇〇〇
Round 12白黒 〇×〇 〇〇×
Round 13白緑 〇〇 〇〇×
Round 14青赤 ×〇- -〇〇


5連勝!

平見が2度のミラーマッチに敗れダブルエースが崩れかかるも、自分がなんとか踏ん張りチャンスをものにすることができました。

A:原根 3-0-2
B:松本 5-0
C:平見 3-2

12-2!!


※画像は【マジック:ザ・ギャザリング日本公式ウェブサイト】より引用しました。


この時点で念願のプロツアー権利が確定。今年一番の笑顔がこぼれました。

シルバーレベルを目指すと決めた今シーズン。プロポイント18点を稼ぎ出すにはプロツアーへの参戦が必要不可欠です。

前回から随分と間が空いてしまいましたが、ようやく二歩目を踏み出すことができ、ひとまずの安堵。


そしてこうなって来ると欲が出てくるのが人の性。1点でも多くのプロポイントを得るためにもプレイオフ出場の期待が高まります。しかし、初日5回戦・6回戦と負けが早かった関係でオポネントが低く、プレイオフ進出の条件は非常に厳しいもの。

・単独首位チームが最終ラウンドを勝利 or 引き分ける
・もう1つのバブルマッチが引き分ける。

のどちらか一方が必要でしたが、なんと両方が発生し3位で通過。ツキ過ぎ? ともあれめでたくトップ4入賞が決まりました。



*決勝ラウンド


久々に辿り着いた決勝ラウンドのテーブル。対戦相手は行弘さん/北原さん/やまけんさんチーム。リミテッド巧者の面々です。

そしてここからは対戦方式がガラリと変化。チームメンバー3対3のチームドラフトとなり、下記のような席順で着席し、ドラフトを開始。



ピック終了後、対角線上に座っているA同士・B同士・C同士が対戦する運びです。

僕はこれを日常的に、それこそ今回の対戦相手である行弘さんらと嗜んでいるのですが、平見と松本さんは非常に経験が薄く、特にこの環境に入ってからは1回もやったことが無いとのこと。トップ4がひとまずのゴールだった僕らは、その先のことを全く考えていませんでした。

そんな訳で、基本戦略は「enjoy」。

ピックから対戦の様子は【公式カバレージ】にアップされています。

※ちなみに公式の記事の僕のデッキリストには誤植があり、メインボードの《リリアナの誓い》《詮索》とサイドボードの《オリヴィアの竜騎兵》《スレイベンの異血種》は逆です。



原根 健太「赤黒吸血鬼」
グランプリ・京都2016(準決勝)

9 《沼》
8 《山》

-土地 (17)-

2 《吸血鬼の殺し屋》
1 《大胆な刺突者》
1 《甘やかす貴種》
1 《ファルケンラスの後継者》
1 《オリヴィアの竜騎兵》
1 《血狂いの吸血鬼》
1 《スレイベンの異血種》
1 《吸血貴族》
1 《性急な悪魔》
1 《強欲な過食者》
1 《不気味な吸血鬼》
1 《マルコフの十字軍》
1 《マウアー地所の双子》

-クリーチャー (14)-
1 《敵意借用》
1 《闇の救済》
1 《流電砲撃》
1 《集団的蛮行》
1 《殺害》
1 《錬金術師の挨拶》
1 《死の重み》
1 《血の霧》
1 《信者の杖》

-呪文 (9)-
hareruya




松本 郁弥「緑白アグロ」
グランプリ・京都2016(準決勝)

9 《森》
8 《平地》

-土地 (17)-

1 《岐路の聖別者》
2 《巡礼者の守護霊》
1 《ラムホルトの平和主義者》
1 《首絞め》
2 《森林の巡回者》
1 《血茨》
1 《永遠の災い魔》
1 《鉄覆いの処刑者》
1 《審問官の雄牛》
1 《孤独な狩人》
1 《辺境林の生存者》
1 《眠れぬ者の使者》

-クリーチャー (15)-
1 《武器庫の開放》
1 《狂気の一咬み》
1 《今夜を生き延びる》
1 《木こりの気概》
1 《月皇の外套》
1 《絞首束縛》
1 《信者の杖》
1 《共有の絆》

-呪文 (8)-
hareruya




平見 友徳「青赤コントロール」
グランプリ・京都2016(準決勝)

8 《山》
7 《島》
3 《森》

-土地 (18)-

1 《詮索好きのホムンクルス》
1 《狂乱した仔》
1 《燃えさし眼の狼》
1 《熱錬金術師》
1 《猛々しい狼》
1 《吠え群れの狼》
1 《縫合の刻み獣》
1 《沈黙の観察者》
1 《くすぶる狼男》
1 《ステンシアの亭主》
1 《縫い翼のスカーブ》
1 《もう一人の自分》

-クリーチャー (12)-
1 《異世界の発露》
1 《回答の強要》
2 《引きずり込み》
1 《存在の否定》
1 《悪戯》
1 《自暴自棄》
1 《内面の葛藤》
1 《殺人者の斧》
1 《内部着火》

-呪文 (10)-
hareruya




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僕のデッキは完成度高めのヴァンパイアで、デッキを見たヤソさんも「無駄に強い」の評価。無駄、と言うのはつまり自分のピックを優先させ過ぎたことで、サイドボードに2,3枚妥協して使えるカードが入っているので、もう少しカットに積極性を持つべきでした。

経験上6ドラは雑に押し込むクソビートが強いので、この手のデッキは期待値高めです。

残り2人のデッキは対照的に「かなりヤバい」仕上がり。特に平見のデッキはさながら閃光弾。テーブルの上に広げた瞬間目が潰れるかと思いました。

行弘さんの下で決め打ち気味に青赤を敢行し、綺麗に捌かれてとんでもないデッキに…。圧巻だったのは、平見が青を諦めて赤緑に渡りをつけようとしたところで《ウルリッチの同族》にもカットを挟み、完璧に逃げ場のないクソデッキに追い込んだところですね。ドラフトってこんなに上手くやれるものなんですね…

試合の方は、僕が勝利を決めた後でメンバー2人の致命的なミスが同時多発し、そのどちらも止めることが出来ないという最悪の展開で敗北に至りました(不要なアタックと2度にわたる《縫い翼のスカーブ》の戻し忘れ)。





チーム戦 盤面崩壊 横見てた
――― キック松本(※松本 郁弥)


松本さんが大会前日に残した未来予想図。

僕のサポートがどっちつかずだったことが原因で、せめてどちらか片方に注力していればと後悔して止みません。2人の試合を同時に見るというのは非常に難度が高く、あっちを向いている間にこっちが滅ぶという地獄絵図。

普段他のプロの方々と6ドラさせていただく際は見てもらう側だったので、彼らのレベルの高さを痛感しましたね。ドラフトはシールドと異なり相手のプレイする呪文に当たりがつきやすいため、情報量がずっと多く、腕の差がより際立つようになります。頭の回転が追いつかずに己の無力を思い知らされました。

準決勝 個人:○○ チーム:○××

というわけで、準決勝は一瞬で獣達の餌食に。プロツアー権利獲得という一応の目標を達成したとはいえ、当然悔しさはあります。グランプリチャンピオンって一生のうちそう何度も機会が訪れるものではないと思うので、憧れますし羨ましいです。

またいつかチャンスが巡ってくることを信じて…。



*まとめ


■ 総合成績

A:原根 12-1-2
B:松本 12-2-1
C:平見 5-6-4

今回、本番に向けて本当にたくさん練習しましたし、その中で考え、実践し、学習することを繰り返してきました。2日目のプールが強力だったことはただただ幸運でしたが、適切にまとめることができたのは練習の賜物だと思いますし、今回の経験がより一層の成長に繋がったことは間違いないです。

最後の一件を除けばミスと思わしき点もほとんど見当たらず、勝つべきところで勝ち切れたのも練習の成果だと感じています。今後も練習に励み、納得のいく形でもって結果に繋げていきたいですね。

次なる舞台はグランプリ・クアラルンプール2016。シーズン通しての目標「シルバーレベル」を達成するため、1点でも多くのプロポイントを狙っていきます。

それではまた次回。


原根



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