グランプリ本戦開幕!
写真館2日目でも引き続き会場の様子をお届けします。
08:00の入場開始とともに会場入りするプレイヤー。ここから初日9回戦の長丁場が幕を開けます。
フィーチャーテーブル付近の観覧スペースには多くのギャラリーが集まりました。
畳スペースも大好評。スクリーンではニコニコ生放送を観戦できます。
■ アーティストインタビュー: Svetlin Velinov
《氷の中の存在》や《突然の衰微》といった人気カードを多数手がけるSvetlin氏。
この度、氏が手掛ける作品のひとつ《難題の予見者》についてのエピソードをお伺いしました。
Svetlin: 多くの場合、アートに関する指定はある程度具体的なものがWizards of the Coastsから来るんだけど、《難題の予見者》は極めてシンプルな注文だった。その内容とは「眼を中央に配置し、奇抜に描いてほしい。後は一任する」というものだった。それを反映した結果、あの造形が生まれたんだ。
Svetlin: 色彩についても話そう。エルドラージを描くにあたって、Wizards of the Coastsからは紫や青を入れてほしいという要望が出ていた。そこから紫や青といった色を蛍光色のように配置していったんだ。
■ アーティストインタビュー: Nils Hamm
《秘密を掘り下げる者》に始まり、《墓所のタイタン》や《悪意の大梟》など、不気味なタッチに作品に定評のあるNils氏。
一方で《光らせの子》や《アメーバの変わり身》といった愛嬌?のあるアートも手掛ける多彩な作風を見せます。
そんな中から一枚、《光らせの子》にまつわるエピソードを語っていただきました。
Nils: 《光らせの子》のアートに関してだけど、Wizards of the Coastsのアートマネージャーからある程度の指示は受けていたよ。具体的には「小人」「小道を通る」「光るオブジェクトを入れたバケツを持ち歩いて、中身を道々に配置していく」といった具合だね。そこからイメージを膨らませてデザインしていったんだ。
Nils: 実を言うと、このアートを完成させたとき、その出来には必ずしも満足できていなかった。これは多くの表現者に共通する問題でもあるけど、構築したイメージを十分に表現しきれていないと思ったんだ。
Nils: けれど、このアートがカードとしてユーザーの目に触れると、彼らから多くの反響があった。そのフィードバックを受けてから半年後、改めて自身の作品を見て、そこで良い作品だと思えたんだ。今は「完璧ではなくとも良いと思える作品」を心掛けているよ。
写真館2日目はアーティスト特集にてお送りしました。
それぞれのカードイラストが誕生するまで、そこには様々な過程が存在します。イラストが生まれた背景を知る。それもまた、マジックの楽しみ方のひとつと言えるでしょう。
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