準々決勝: 山本 佳明(東京) vs. 谷 千春(東京)

晴れる屋

By Takumi Yamasaki


 本日285名ものプレイヤーが参加したモダン神挑戦者決定戦。

 数多くのアーキタイプがあるモダンの中でも、山本の使うエターナルブルーは一際異彩を放っていた。「【相手の崩れる顔が見たいから。】これが彼のデッキ選択の理由であった。

 対する谷は緑トロンでここまで勝ち上がってきた。彼はなんと先日モダンで行われた【プロツアー地域予選】でもトップ8に入賞し、シングルエリミネーションで対戦相手にプロツアー『霊気紛争』の権利を譲っている。

 対戦前、話を聞くと二人はお互いに顔見知りで、デッキは既に知っているとのこと。

 先攻はスイスラウンド上位の山本。お互い7枚でキープ宣言、ゲームの開始を静かに待つ。



Game 1


 試合が開始となり、山本はまずは《島》から《祖先の幻視》を待機する。これに対し《森》から《古きものの活性》をプレイしターンを返す谷。

 山本は《島》をプレイし終了。谷は《ウルザの塔》《森》から《森の占術》をプレイしトロン完成を目指したいところだが、これを山本が《差し戻し》。そのままターンをもらった山本は土地を置いてターンを返す。同じく谷も《ウルザの魔力炉》を置きトロンにリーチをかける。これを見た山本は谷のエンド時に《クルフィックスの指図》を設置、手札を補充しにかかる。

 山本は土地を置き《血清の幻視》をプレイするのみ。

 ここでターンが返ってきた谷は《ウルザの鉱山》をプレイし早々にトロンランドが完成。《ウルザの塔》《森》から《難題の予見者》を唱えると、山本の顔が歪む。手札にあるカウンターを撃つべきかどうか少し考えるが、結局《差し戻し》《難題の予見者》へ。再度キャストされるのを考えての悩みだったのだろうが、そんな山本の考えとは逆に谷はマナを立ててエンド、ディスカード宣言まで入る。山本はエンド時に《稲妻》を谷に打ち込み、ターンをもらう。



山本 佳明


 ここで遂に山本の《祖先の幻視》の「待機」が明ける……が、これを構えていた《歪める嘆き》でカウンターした谷。山本は仕方なくそのままターンを返す。

 だが谷のアップキープに山本が《万の眠り》を4マナ払って「複製」、土地を全て寝かすと、そのまま動けない谷はターンを返すしかない。

 ここから蓄えた手札で山本が動き出す。まず唱えたのは《時間のねじれ》。追加ターンを得てさらに山本のターン、7枚目となる土地をプレイし唱えるのは《時間の熟達》。そしてさらなる追加ターンを得た山本が放つのは《疲労困憊》


時間のねじれ時間の熟達疲労困憊


 《万の眠り》によってタップされているため谷のパーマネントは起きない。長い連続ターンから抜け出せたものの、動くのに十分なマナは残されていない。谷は土地を置いて《彩色の宝球》、緑を出して《古きものの活性》で土地を手札に加えたのみでターン終了、エンド時に山本が2枚の《稲妻》を谷に撃ち込む。

 再び山本のターン、メインフェイズに《瞬唱の魔道士》から《時間のねじれ》をフラッシュバックして追加ターンを得ると、《瞬唱の魔道士》が細かいクロックを刻みだす。さらに《時間のねじれ》を唱えて追加ターン。山本が2体目の《瞬唱の魔道士》を戦場に送り出し再度《時間のねじれ》をフラッシュバック。そして。


時間の熟達


 山本が追加ターンに引いたのはなんと《時間の熟達》!!!

 これを「奇跡」コストで唱えると、谷は静かに投了した。


山本 1-0 谷


 はたして谷には山本の連続ターンを止めるすべはあるのか。

 早々にサイドボードを終わらせた谷に対し、山本は少し時間を使い慎重にサイドボードする。


Game 2


 先手はトロンを操る谷。手札を見てすぐにマリガンを宣言。一方山本は少し考えキープを宣言する。

 《ウルザの鉱山》《ウルザの塔》を2ターン連続でテンポよく置く谷に対し、山本も1ターン目に《祖先の幻視》、続く2ターン目にも2枚目の《祖先の幻視》を「待機」する。

 だが谷は3ターン目にストレートで綺麗にウルザランドを揃えると、そこから《難題の予見者》をプレイ。山本の手札から《疲労困憊》を追放する。

 山本は土地を置いてターンを返す。谷はまず《彩色の宝球》《大祖始の遺産》とプレイ。エンド時に山本は《クルフィックスの指図》を場に出し、《血清の幻視》で力を溜める。その間も谷の《難題の予見者》が太いクロックを刻むが、ウルザランドは揃っているものの、谷に大きなアクションをする気配はない。そのままターンを終了し、山本が2枚目の《クルフィックスの指図》をエンド時にプレイする。



谷 千春


 いよいよ山本の《祖先の幻視》1枚目の待機が明ける。これを谷が《歪める嘆き》で返すと、山本はメインフェイズに《時間のねじれ》を唱える。だが、谷はさらなる《歪める嘆き》でカウンター。追加ターンを得られず、山本はターンを返すしかない。


絶え間ない飢餓、ウラモグ


 ターンが返ってきた谷は即座に土地をプレイし《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をプレイ!2枚の《クルフィックスの指図》を追放し、山本の手札補充にストップをかける。だが山本は2枚目の《祖先の幻視》の「待機」明けで3枚ドローすると、《炎の斬りつけ》《難題の予見者》を処理し、谷のアップキープには《万の眠り》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》と土地を抑えにかかる。

 谷は《ガイアー岬の療養所》を起動し《難題の予見者》をプレイし《時間の熟達》を追放する。山本は《血清の幻視》《疲労困憊》とプレイし山本の動きをさらに封じる。谷は唯一行動できる《難題の予見者》で攻撃し終了。

 山本は《瞬唱の魔道士》をプレイし《疲労困憊》をフラッシュバック、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》は動くことを許されない。山本は先ほど《血清の幻視》で上に積んだ《時間の熟達》を「奇跡」でプレイし追加ターンを獲得、場に2体目の《瞬唱の魔道士》を送り出し《血清の幻視》をフラッシュバック。続く山本の追加ターンに2体の《瞬唱の魔道士》がクロックを刻む。《疲労困憊》をプレイし谷の動きを止めてターンを返す。

 ターンをもらった谷だが、土地を伸ばすことしかできない。 

 3体目の《瞬唱の魔道士》から《疲労困憊》のフラッシュバックで詰めにかかる山本。


疲労困憊歪める嘆き


 そして谷はこれを《歪める嘆き》でカウンター!

 ついにすべてのパーマネントが目覚める。谷は溢れるマナから《難題の予見者》をキャスト、これにスタックで《サイクロンの裂け目》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》に打つ山本だが、戻された《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の再プレイで《クルフィックスの指図》を2枚追放されると、目覚めたエルドラージ軍団を止める術はもはや残されていなかった。

 谷、見事な逆転勝利!


山本 1-1 谷



Game 3


 山本、初手を見るなり顔が曇る。だが長考の末キープを宣言し、互いに7枚でゲームが始まる。先攻の山本は《血清の幻視》、これに対し谷は《ウルザの塔》から《彩色の星》で返す。

 山本は土地を置くのみ。谷は《彩色の星》から《古きものの活性》《ウルザの魔力炉》を手札に加える。

 ここで、山本は3枚目の土地を置くことができない。

 対し、ウルザランドを揃えた谷は追い打ちをかけるように《難題の予見者》をプレイ。これに山本が《差し戻し》でカウンターすると、土地を置き《ウルザの塔》《ガイアー岬の療養所》から再度《難題の予見者》をプレイする。山本の手札から《クルフィックスの指図》が追放される。


難題の予見者万の眠り


 山本はようやく3枚目の土地を引き込み、谷のアップキープに《万の眠り》でウルザランドを封じるが、谷は《森の占術》で土地を伸ばしていく。続くターンにも《万の眠り》で土地を封じ込めにかかるも、谷はさらなる《難題の予見者》をプレイし《時間のねじれ》をも追放。

 それでも《祖先の幻視》の「待機」が明けた山本は《時間のねじれ》で追加ターンを得つつ序盤の遅れを取り戻そうとする。谷のドローステップに《ヴェンディリオン三人衆》で脅威となる《絶え間ない飢餓、ウラモグ》をライブラリーの底に送る。


ヴェンディリオン三人衆解放された者、カーンウギンの聖域


 だが返ってきた谷のターン、大量にあるマナからプレイされたのは《解放された者、カーン》。そして《ウギンの聖域》が誘発し、先ほど下に送られた《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が谷の手元に舞い戻る。

 猶予がなくなった山本は《時間の熟達》を「奇跡」するのだが、谷がこれに《歪める嘆き》を合わせると、《呪文貫き》で返すものの、谷には追加コストを払えるだけのマナが十分にある。谷がこれを丁寧に払うと、山本が投了。

 時の螺旋を抜け出し勝利したのは谷だった。


山本 1-2 谷


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